ハイスクール・フリート~自衛艦隊 彼の地にて斯く戦えり~   作:Honorific88

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とある男の物語

今から3年も前のことになるだろうか。

俺はこの世界にやってきた。理由は戦死によるものだった。

中国の攻撃を受け住民を守るために行動していたのだが敵に見つかり俺は殺されてしまったはずだった。

気が付くとベットの上で寝かされていた。

死んだはずの俺がベットの上で寝かされていること自体が意味不明ではあるが生きていることはウレシイには嬉しいのだ。

それから俺はこの時代について色々と知った。

この世界の日本は日露戦争後地盤沈下などの理由により国土の大半が海に沈んでしまったこと、航空機がないこと(飛行船はあるらしいが・・・)などもといた世界とはかなりの違いが有りかなり手間取っていた。

さらに自衛隊という組織は存在しておらず代わりにブルーマーメイドとホワイトドルフィンという組織があるらしい。

そして俺はそのブルーマーメイドに海上を漂流していたところを助けてもらったそうだ。とりあえず医療船に入院してた。

意識が回復してからは事情聴取等が行われた。そのあとは俺の処遇についての話になった。

元々俺は海上自衛隊に所属していたので国防関係の職に就きたいと申請したが男性中心のホワイトドルフィンではなく女子中心のブルーマーメイドに所属することになってしまった。

ほんとに謎でしかない。分かる人がいるなら誰かこのことに関しての解を教えてくださいお願いします。

そんなことはさておきブルーマーメイドに所属することになった俺は教員艦さるしまに航海科として乗船することになった。

そして現在俺は来年度の学生艦の教員として臨時で横須賀海洋学園に出向している。

担当艦は巡洋艦晴風。旧帝国海軍の陽炎型に非常に似ている艦隊で学校の中では底辺の生徒が乗船し海洋実習を行うらしい。

学校で底辺と思われているような奴らでもしっかりと練度を積めばいい船乗りになると考えている俺は全員平等に教育するつもりでいる。

そのため事前演習を行うらしいので最初の集結ポイント、西之島付近へ“さるしま”で向かっていたときレーダーがいきなり所属不明艦を6隻探知した。

それはもう艦内は大騒ぎになった。

ブルーマーメイド本部に応援を要請するか、このまま単艦で突入するかの二択であった。

そんな感じに討論が行われていたとき不明艦から通信が入る

 

『こちらは海上自衛隊第5護衛隊群旗艦いぶき。貴艦の所属と航行目的を教えていただきたい』

 

その6隻の艦隊は俺の前にいた世界の職場だった。

彼らに一体何があったのかここにいる誰ひとりとして知らなかったがこの艦の中で唯一この通信をとってきた艦の所属を知っているものがいる。

それが俺だ。だからこその疑問が有る。なぜ6隻同時に時空と世界を跨いでしまったのか。

そして彼らはこれからどうなるのか・・・それだけが心配だった。




晴れ風が出てくるまでまだまだ時間がかかりそうな気がする・・・
っていうか絶対に時間がかかる。
本当にごめんなさい

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