やはり俺がラブライブの世界に異世界転移するのはまちがっている。   作:ちい太

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遅れてしまいすいません。
課題がやばかったんですよぅ〜(一色風)

もう前書き書くより早く投稿したいのでどうぞ。
次話で色々書いて謝ります。



第八話

さっきからありえねぇみたいな顔をしている小町、綺麗な服に身を包んだ希、そして呆れている俺、と変な三人組に変な空気が流れていた。小町が開けたままのドアで室内と外の空気がおり混ざる。俺の嫌いな日光が明るく希を照らしている。別に俺がゾンビだから日光が嫌いとかそういうのでは決してない。

 

いつまでも三人で固まっているのも外に出るよりは幾分かマシなのだがやはり気まずくもあるので乾いた喉から出した声を小町にかける。

 

「はぁ…。小町さっきから首をブンブン振り回してないでさっさと行くぞ。先輩もわざわざ来てくれたし。」

 

思わず溜息が出る。最近俺溜息出しすぎじゃね?休日をダラダラと過ごしたいという思いがこもった溜息は願望は叶わないと俺に伝えるように口から出てどこかへと消えてゆく。

 

「ちょっとお兄ちゃん!いつの間にこんな綺麗なお義姉ちゃん候補が…!」

 

「ばっかお前、先輩は会って一週間も経ってねえよ。それをお前がお呼びだてしてだな。」

 

俺が女子と話せばそれだけで妹にとってはお義姉ちゃん候補であるらしい。当たり前のようにスルーされた俺のフォローの声はどこか虚空へと消えていき、またあたりをどこか気まずいような空気が包もうとする。

 

「はいはい。いつまでもそうやって言い合ってると時間なくなってしまうよ。時間は有限なんだから有意義に使わんと。」

 

パンパンと手を叩き希が空気を変える。にこやかなふわっとした表情からは怒ったり呆れている様子は感じられない。そこに漬け込んで外に出るというのは俺にとって無意義、というこうとを希に伝えてしまいそうなった。しかし小町がまたうるさくなるのを見越して言葉を喉で止める。言ってしまった後の小町の顔と声が目に浮かぶ。目に浮かんだものとは違う顔でハッとなった小町は少し申し訳なさそうにして希に謝ると持ってきたバッグを取りに行った。

 

「今日はありがとうございます。妹のワガママに付き合ってくれて、すいません。」

 

「別にええよ。それより謝るよりありがとうって言う方がええと思うよ。」

 

「あー。そうですかね。これからは善処します。」

 

「ふふっ、そうそう。いい子やね。」

 

お姉さんぶる希。その背は俺よりも少し低い。思わず背の差に少し笑みがこぼれてしまう。

 

「ん?今なんで笑ったの?」

 

「あ、いや、すいません。」

 

「ふふっ、また謝っとるよ。」

 

希は何かわかったのか知らないがうんうんと頷いた後、首で俺の後ろを指し示す。後ろを振り向くとニヤニヤした小町、こいつ…いつから見てたんだ。俺はこのままでは小町にいい餌を与えるだけだと思い、希に話しかけ外へ出ることにした。

 

× × ×

 

少しずつ近づいてきてるのではと思わせるくらい段々と上がっていく気温だがまだ夏ではない。常人には厳しくないのだろうが、俺には厳しい。誰だ俺のこと常人じゃないとか言ったのは。時折り吹いてくる風がちょうど良く少しは歩いてしまうのをやめようか、という考えを抑える。俺はすでに三人の中で孤立していた。俺は紳士であるのでウェーイ系みたいに話に割り込んで行ったりはしないのだ。それでさっきから耳を傾けるだけにしているのだが、小町がご趣味はなんですかとか聞いている。お見合いか何かかよ。

 

「ええと小町ちゃんでええかな。」

 

「はい!なんですか?」

 

「うちに興味持ってくれるのはとっても嬉しいんだけど、先に行く場所決めよか?」

 

「あ、はいそうですね!」

 

ニコニコと会話を続ける二人をよそにまだ決めてなかったのかよ、脳内ツッコミを決め二人と同時に歩みを止める。さながら自分が家来のようである。まだボディーガードとかの方がかっこいいか?

 

「比企谷君はどこかおすすめある?」

 

俺のくだらない思考を止めるように質問が飛び込んできた。小町がどこに行けば楽しめるか、ねぇ。妹のことなので真剣に考えようと思ったが俺には東京の情報が0に等しい。ムリゲーもいいところだ。

 

「すいません。俺は思いつかないっすね。みんな腹減ってるなら先に昼飯行きましょうか。」

 

「えと、うちはまだ大丈夫だけど、小町ちゃんは?」

 

「小町も大丈夫ですよ!」

 

こうして二人に聞くと二人ともまだ腹は減ってないらしい。どうしたもんかな、と二人を見ると希が口を開いた。

 

「あ、じゃあうちいいところ思いついたんだけど行ってみていい?」

 

「はい!小町はどこへでもついていきますよ!」

 

希に少しわざとらしい感じがなくもなかったが、別に悪いことをするわけではないだろうしな。

 

そうやって歩くこと少し。行くまでに大体予想がついていたがやはりか。俺たちはあの聖地、神田神社に来ていた!(二回目)いや俺だって行きたくなかったけど二人で話してるところに割り込むとかできないし。

 

「あっ、比企谷君だ〜!それに副会長も?」

 

あの希のことだ。これももちろん計画通りだろう。チラと希を見るとテヘッと笑った。くそう、小悪魔め。これで許せてしまうのだから男っていうのは随分単純なんだろう。

 

 

 

 




少なくてごめんなさいいい。

次話は8/27になると思います!よろしくお願いします。


別に自分は希推しではありませんです
俺は全員推しなので(断言)

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