あの日…咲を悪魔から救出してから、早くも、三年の月日が経った。俺は、あの日、なんとか近くにある教会に保護してもらい、今は、その関係で駒王町にある教会で、神父として仕事をしていた。
「おやおや、このようなさびれた教会に客人が来るとは…」
俺がそう言いながら、教会の入り口を見ると、四人の堕天使がいた。
「おや?誰かと思えば、堕天使とは…堕ちた天使が、神聖な教会に何の用かな?」
私がそう皮肉を込めて言うと、一人の女堕天使が嫌な顔をしながら言う。
「下等な人間風情が…」
堕天使はそう言うと、手に光の槍を取り出す。
「まぁ、落ち着きたまえよ…下で義妹が寝ている…ここでは…戦いたくないのだがね…」
「ふん!どのみち、そいつ死ぬんだ。だったら、ここで戦ってもいいでしょう?」
俺の言葉を聞かず、堕天使は光の槍を構える。
「ふぅ〜、ならば仕方があるまい…」
俺はそう言うと、活歩を使い、堕天使の目の前まで、移動する。そして、私が一瞬で移動し、驚いている堕天使に、冲捶を喰らわす。
「フン!!!」
「グフゥ!!!」
腹に来る突然の衝撃に、堕天使は、血反吐を吐きながら、教会の外まで吹っ飛んで行く。
「ふぅ〜、こちらの頼み聞いてもらえなさそうだったのでね…少々手荒な方法を使わせてもらった」
私がそう言うと、取り巻きの堕天使達も、リーダー格の堕天使の所に集まる。
「それでは、自己紹介と行こう。私の名は言峰綺礼だ。まぁ、この名は偽名なのだがね…」
俺がそう言うと、リーダー格の堕天使が立ち上がる。
「そう…私の名は、堕天使レイナーレよ…よろしくね、言峰神父…それで…一つ提案があるのだけれど、聞いてくれるかしら?」
「ほう…さっきとは随分と態度が違うな…」
俺がそう言うと、レイナーレは、笑顔で答える。
「えぇ、貴方強いから私と手を組んで欲しいのよ…本当は下等な人間にこんな事したくないんだけど、計画を成功させるためには、少しでも戦力が欲しいし…」
俺は、レイナーレの言う計画に興味があり、その計画の内容を問う。
「ほう…傲慢な堕天使が人間に頼むほどの計画とは何なのかな?」
俺がそう聞くと、堕天使は自分の計画を俺に教えた。
「私は至高の堕天使になりたいのよ…その為にこの教会を使いたくてね…」
「ほう…至高の堕天使…なら…貴様に良いものをやろう…」
俺はそう言うと、堕天使にランサーのクラスカードを投げる。
「これは何かしら?」
堕天使は、カードが不思議なのか俺に問う。
「それは、君が至高の堕天使とやらになる為に必要なものだ…使い方は、後で説明しよう…さぁ、入りたまえ…丁度、夕飯だったのだ…君達に私の至高の料理を振る舞おう」
私は、そう言うと、堕天使と一緒に教会の中へと入っていった。
その晩に、辛い!!! という叫び声が教会から聞こえたというが、それはまた、別のお話。
レイナーレが…なんか変になっとる!!!愉悦神父もどきの餌食になる堕天使達…そして、レイナーレに渡したクラスカードはランサー…レイナーレは一体どうなるのか!!!!