ハイスクールD×D 英雄の力を使うもの 凍結   作:鯵の干物

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新たな出会い

side禊

 

俺は咲を救出し、今は、人間界の森を歩いていた。

 

「帰るか…とか言ったけど俺って、家無いじゃん…どうしよう」

 

俺は現在、自分達の拠点になる場所を探していた。

 

「うん?悪魔の気配がするな…」

 

俺が今後のことを考えていると、近くから悪魔の気配を感じる。

 

「拠点のことは後にして、取り敢えずは害虫駆除をしなきゃなぁ〜」

 

俺はそう言うと、父さんの研究室に置いてあったのをネコババした、黒鍵を懐から取り出す。

 

「この魔力だと、そこまで強くないでしょ」

 

俺はそう言うと、悪魔のいるであろうところへ走った。

 

side out

 

 

 

side黒歌

 

 

「大人しくしろ!!!」

 

私は今、無数の悪魔に追われていた。

 

「誰があんた達の言うことなんか聞くものか!!!」

 

私は、妹を守る為に主人を殺し、はぐれ悪魔に認定させてしまった。

 

「なら、仕方がない」

 

追っ手の悪魔はそう言うと、私に攻撃をしてくる。私は、疲労していたこともあり、その攻撃を食らってしまう。

 

「グッ!!!」

 

私は、攻撃を喰らい倒れる。

 

もう…ここまでかにゃ…白音…こんな駄目なお姉ちゃんで…ゴメンね…

 

私は、死を覚悟して目を瞑る。しかし、一向に痛みはやってこない。そして、恐る恐る目を開けると、そこには、さっきの悪魔が、首を切り取られていた。人間の男によって

 

「なんだ…悪魔の仲間割れか…手を出すんじゃなかった…」

 

side out

 

 

 

side禊

 

俺が悪魔の首を飛ばし終わり、辺りを見渡し、状況を把握する。

 

「なんだ…悪魔の仲間割れか…手を出すんじゃなかった…」

 

仲間割れなら、ほっとけば勝手に殺しあってくれるのに…はぁ〜余計な事した…

 

そうして、俺は、猫耳を生やした悪魔に黒鍵を向ける。だが、その悪魔は、一切の抵抗をしなかった。

 

「貴様…抵抗はしないのか?」

 

俺がそう聞くと、悪魔は答える。

 

「この傷じゃあ、抵抗したところで…私が死ぬにゃ…ねぇ、一つだけ…お願いを聞いてくれる?」

 

悪 悪魔は俺を見てそう言う。

 

「聞くだけなら良いだろう」

 

俺がそう答えると、その悪魔は、少し安心した顔をする。

 

「白い猫又の少女にあったら、ダメなお姉ちゃんでごめんねって、伝えて欲しいにゃん」

 

こいつ…俺は、なぜ悪魔に追われていたのかを聞く。

 

「貴様…何故仲間である悪魔に追われていた?」

 

俺がそう聞くと、悪魔は、自分がなぜ追われているかを話した。

 

 

「そうか…」

 

俺は、話を聞き終わると、黒鍵をしまう。

 

「見逃してくれるのかにゃ?」

 

「あぁ、俺は悪魔を嫌うが、それは純血とそれと同じ考えの悪魔だ。お前は、家族の為に悪魔になった…ならば見逃す」

 

俺はそう言うと、来た道を戻った。

 

 

 

side out

 

 

黒歌side

 

「名前…聞きそびれたにゃ……まぁでも、何処がでまた会える気がするしいいかにゃん」

 

私は、仙術で傷を治しながらそう言う。

 

「取り敢えず、傷も治ったし、ここから離れるかにゃん」

 

私はそう言うと、安全な場所へと向かった。

 

side out

 

 

 

 

side彩乃

 

私は今、主人に許可を取り、禊を探していた。

 

「全然見つからない……禊…大丈夫かな…」

 

私は涙を流しながら、そう呟く。

 

「はぁ〜私…いつも禊を守れない…お姉ちゃんなのに……強く……なりたい!」

 

私が涙を流しながらそう呟くと、どこからか声が聞こえた。

 

『おやおや、それが主様の願いですか?』

 

「誰!!!」

 

突然の声に驚き、辺りを見渡しながら、そう叫ぶ。

 

『私ですか?私は…貴女様の力ですよ…』

 

「力?」

 

私がそう聞き返すと、声は答える。

 

『はい…私は、貴女様の力…私の力を使えば、貴女は強くなれる…』

 

「それは本当!」

 

私はそう大声で、聞き返す。

 

『はい…その気になれば、いくらでも強くなれます』

 

「貴女…名前は?」

 

私がそう尋ねると、声は答える。

 

『私の名ですか?そうですね…私の事は、女王(クイーン)とでも呼んでください』

 

これが…私と一匹の蛇の出会いだった。

 

 

side out

 

 


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