俺は、あの悪魔を殺した後、冥界に来ていた。
「はぁ〜空気悪!!まぁ、運良くあのクズ悪魔を見つけられたし、サクッと殺して、帰ろうかな…」
俺はそう言うと、大きな屋敷を見る。
「なんのカードを使おうかなぁ〜」
俺はそう言いながら、手持ちのカードを選ぶ。
「よし、このカードを使うことしよう」
俺はそう言うと、手に持ったカードから、archerのカードを出す。
俺がカードを持ち、そう言うと、カードから出た光が、俺のことを包む。すると、俺の体は、白髪に色黒の姿になっていた。
「さぁ〜て、取り敢えず、見張りが邪魔だから殺すか…」
俺はそう言うと、見張りに向かって、無数の剣を掃射する。
「グファ!!」
俺の放った剣が、見張りの悪魔に突き刺さる。
「さぁ〜て、掃除は終わったし、お邪魔しまーす!!」
俺はそう言うと、屋敷の扉を大きく開ける。すると、そこには、あの日…俺の義妹を奪った悪魔がいた。
「お前……あのとき殺したはずだ!!!」
悪魔は、俺が生きているのが不思議なのか、俺の姿を見て大声で叫ぶ。
「イヤイヤ、死んでませんよ〜まぁ、そんなことりさぁ〜俺の義妹どこよ?」
俺がそう聞くと、悪魔は笑いながら答える。
「ハハハハハハハッ!!!お前の義妹は、今頃僕の部下たちの慰みものになってるだろうね!」
「へぇ〜そっか…」
俺がそう返すと、悪魔は俺のに向かって驚きの目を向けてくる。
「なんだい?俺が発狂すると思った?ハハッ!!確かに…俺はお前のことを恨んでるよ…俺の義妹に酷いことしてるんだからさ…でもさ、その原因は俺にもあるわけよ……だって…俺があの時お前を殺せていたら、義妹は酷い目に合わなかった。だから、これは俺の責任でもある。この世の全ての不利益は当人の能力不足。つまり、俺が弱かったから悪い。お分かり?」
俺がニヤニヤ笑いながら答える。すると、悪魔は俺に向かって攻撃をしてくる。
「不気味な奴め!!!消えろ!!!」
そう言って、魔力を撃ってくる悪魔。俺はそれを、取り出した双剣で斬り裂く。
「だからさ…君が今から俺に殺されるもの…君が弱いから悪い…だから…恨まないでね」
俺はそう言うと、上に待機させていた剣を、悪魔に刺した。
「さぁ〜てと、早く助けてあげなくちゃね…」
俺はそう言うと、屋敷の中の悪魔の気配が多く感じる部屋に向かう。そして、その部屋の前につき、扉を剣で斬る。
「なっ!!何者だ!!!」
「クソッ!!侵入者か!!!」
「警備のものはいないのか!!!」
俺が部屋に入ると、全裸の悪魔の男たちがいた。
「いやぁいやぁ〜お愉しみ中のところ申し訳ありませんなぁ〜お前たちが犯した女…それ俺の義妹なのよぉ…だから、返してもらうよ!!!」
俺はそう言うと、手に持った双剣を振るう。
「うわぁ〜酷いことしてくれちゃって…全く…やっぱり悪魔は殺さないとダメだよ…父さん」
俺が妹の状態を見てそう言うと、後ろにいた三人の悪魔の首が落ちる。
「ごめんな…本当にごめんな…」
俺は、気絶している咲に謝る。すると、義妹は虚ろな目でこちらを見る。
「ご主人様…申し訳ありません…気絶してしまいました……どうか…許してください…」
俺に向かって咲は謝る。どうやら、俺のことをさっきの悪魔たちの一人だと思っているらしい。俺はそれが見てられず、咲を抱きしめる。
「あれ?どうかしましたか?」
俺が何故、自分を抱きしめるのか分からないのか、咲は俺に尋ねる。
「遅くなってゴメンな…迎えに来たぞ」
俺がそう言うと、咲は俺の顔を見る。
「もしかして……あれ?思い出せない…なんで…大事な人…あれあれあれあれああれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれ!!!!!!!!!!!!」
俺の顔を見ると、咲が突然苦しみだす。
「おい!!どうした!!!咲!!!咲!!!」
俺は大声で呼び掛けるが、咲には届かない。
「思い出せない!!!!!!なんで!!!名前…私の大切な人の名前!!!」
咲は涙を流しながら、俺の名前を思い出そうとする。俺は、咲を落ち着かせる為に、ある嘘をついた。
「俺とお前は初対面だ……」
俺がそう言うと、咲は俺の顔を見る。
「初対面?」
「あぁ」
俺がそう言うと、咲は静かに目を瞑った。
「クズ悪魔共が!!!俺の義妹の記憶を…ぶっ壊しやがったなぁ!!!!!!」
気絶している咲を見ながら、俺は怒りの声を上げる。
「絶対に殺す…一匹たりとも逃がしはしない…」
俺は咲を抱きながら、そう改めて誓った。