ハイスクールD×D 英雄の力を使うもの 凍結   作:鯵の干物

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完全復活!!!俺はもうショタじゃない!!!

悪魔共との話が終わり、次の日、俺は、九重達と京都の名所を見ていた。悪魔共の前で、元の姿になることが出来ないのと、咲の強い要望から、俺は、今日もショタの姿になっていた。

 

どうして、このカードを使うとショタになるのだろう?

 

俺はそんな事を考えながら、九重達と歩く。すると、俺たちの周りに、見慣れた霧が立ち込める。

 

これは…ゲオルグの…

 

俺がそんな事を考えていると、九重が呟く。

 

「怪我をした母上の護衛が意識を無くす間際に口にしておった。気づいた時には霧に包まれていた、と」

 

あぁ…やっぱり…断られて、無理矢理か…でも、殺しはしてないみたいだな…

 

俺がそう考えていると、霧の影から、見慣れた奴ら現れる。

 

「はじめまして、アザゼル総督、そして赤龍帝」

 

そのうちの一人、曹操がそう言う。どうやら、奴は俺に気づいてないらしい

 

「お前が噂の英雄派を仕切っている男か」

 

アザゼルがそう言いながら、曹操に問う。

 

「曹操と名乗っている。三国志で有名な曹操の子孫だ。一応ね」

 

曹操は、聖槍を持ちながら答える。

 

一誠は、曹操というビックネームに驚いていた。まぁ、無理も無い。あいつは、ついこの間まで、裏の事など知らなかったのだからな…

 

すると、隣にいた九重が、曹操に大きな声で叫ぶ。

 

「貴様!ひとつ訊くぞ!!!」

 

叫ぶ九重に、曹操は言う。

 

「これはこれは小さな姫君。なんでしょう?この私ごときでよろしければ、何なりとお答えしましょう」

 

曹操は、九重にそのように言う。

 

わぁ〜変に気取っちゃって…

 

「母上をさらったのはお主達か!」

 

「左様で」

 

曹操は、九重の問いにあっさり答える。

 

「母上をどうするつもりじゃ!」

 

「お母上には我々の実験にお付き合いしていただくのですよ…」

 

「実験?お主達、何を考えておる?」

 

「スポンサーの要望を叶えるため、というのが建前かな」

 

曹操は九重にそう答える。九重は、それを聞き、目に涙を溜めていた。

 

あぁ!心が痛い!!!早く実験終わらせて返してあげてぇぇぇぇぇ!!!

 

仕方がない…これは、俺がこいつら蹴散らして、さっさと実験を終わらせた方がいいかな?

 

「スポンサー…オーフィスのことか?それで、突然こちらに顔を見せたのはどういうことだ?」

 

アザゼルが曹操に問いつめる。

「いえ、隠れる必要もなくなったものでね、実験間の前のあいさつと共に、少し手合わせをしておこうと思いましてね。俺もアザゼル総督と噂の赤龍帝殿にお会いしたかったのですよ」

 

おいおい、結局、自分が戦いたいだけかよ…

 

曹操の言葉に反応し、アザゼルが光の槍を出す。

 

「分かりやすくて結構。九尾の御大将はを返してもらおうか。こちとら妖怪との強力提携を成功させたいんでね」

 

アザゼルを見て、戦闘姿勢に入る悪魔共、俺はそれを見て、取り敢えず、アザゼルに攻撃する。

 

「オラァ!!!」

 

俺の蹴り、クラスカードによって強化された鬼の一撃を喰らい、アザゼルは、吹っ飛んでいく。俺がアザゼルに攻撃したのが不思議なのか、曹操も悪魔も俺を見る。

 

「バカ曹操!!!計画前に変なちょっかい出すんじゃねぇよ…」

 

俺の言葉に一誠が叫ぶ。

 

「お前!まさかこいつらの仲間なのか!!!」

 

九重にいたっては、俺の事を涙目で見てくる。余程信頼していてくれたのだろう。

 

「そうだぜ…それに、仲間の何も、お前は俺に…俺たちに会ったことあるだろう?」

 

俺がそう言うと、俺の体が光る。突然のことで俺も驚く。

 

あれ?なになに!!!

 

光に包まれ、光が消えると、俺の目線は、さっきより高くなっていた。

 

オォォォ!!!

 

「完全復活!!!いやぁ〜久しぶりだな…悪魔諸君」

 

俺がそう言うと、悪魔共は驚く。

 

「お前は!!!」

 

叫ぶ一誠、すると、俺の方に光の槍が飛んでくる。

 

「オォ!あぶねー死ぬかと思ったぜ」

 

俺は、攻撃された方を向くと、そこには、額から血を流した、アザゼルがいた。

 

「テメェ…よくもやってくれやがったな…」

 

あーあ、アザゼル帰って来ちゃったよぉ〜

 

「なぜじゃ…なぜじゃ!!!茨木童子!!!」

 

泣きながら叫ぶ九重に、俺は言う。

 

「いや〜悪いね…でも大丈夫…八坂さんは僕が必ず君のもとに返す。だから、君はお家に帰りなさい」

 

俺はそう言うと、曹操の方に向き直る。

 

「曹操…お前はさっさと実験を終わらせろ!!!なにやってやがる!!!手合わせしたい?そんなの終わってからにしろ!!!」

 

俺がそう言うと、曹操は不貞腐れた様に言う。

 

「だって戦いたかったのだ。仕方がないだろう」

 

こいつ〜

 

「だってもクソもあるか!!!この計画を成功させて、さっさと帰るぞ!!!」

 

俺がそう言うと、不貞腐れながら頷く。子供か!こいつは…

 

すると、俺たちに向かって、アザゼルが問いかける。

 

「一つ訊きたい。貴様ら英雄派が動く理由はなんだ」

 

アザゼルの問いに、曹操が答える。

 

「アザゼル総督。俺たちの活動理由は二つある。一つは、『人間』としてどこまでやれるのか知りたい。弱っちい人間のささやかな挑戦。それと」

 

俺は曹操の言葉に続く。

 

「人間を喰いものにするテメェらをブチ殺して、超平和な世界を作る」

 

俺はそう言うと、手をアザゼル達に向ける。

 

「俺からのささやかなプレゼントに、真なる鬼の姿、見せてやろう!!!走れ、叢原火!!!『羅生門大怨起』!」

 

俺がそう叫ぶと、俺の腕に炎が纏う。そして、その腕が外れ、悪魔達を焼き尽くそうと、手が向かう。

 

大爆発が起き、あたり一面が焼き尽くされる。どうやら、悪魔達は無事らしい。チッ!

 

「少々、荒いが、祭りの始まりとしては上々だ。アザゼル総督!!!我々は今夜、この京都という特異な力の力場と九尾の御大将を使い、二条城で一つの大きな実験をする!是非とも制止するために我らの祭りに参加してくれ」

 

曹操はそう言うと、去っていく。俺は、九重ちゃんの方を向く。

 

「ちゃんと、実験が終わったら八坂さんを無事に返すからね…」

 

俺はそう言って、曹操の後に続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 


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