side禊
俺の名前は、四条禊。今日は、曹操の仕事の手伝いがてら、咲と一緒に京都旅行をしていた。そして、なんとか、妖怪達の街のゲートを見つけ、クラスカードを使う。俺の体を光が包むと、俺の体は、子供になっていた。
「………なんじゃごりゃあ!!!!」
小さな鬼の姿になって、俺は叫ぶ。咲にいたっては、俺を見ながら、静かにブツブツ呟いている。
なんか怖い
「まさか、茨木童子のカードを使って、ショタになるとは…」
俺はそう呟くと、小さくなった手を、グーパーと動かす。
「ショタ兄さんショタ兄さんショタ兄さんショタ兄さんショタ兄さん」
なんか咲が本当に怖いんだけど……
俺がそう考えながら、裏京都を歩く。どうやら、俺たちの事は、バレてないらしい…一応、咲にも玉藻の前のカード渡したし、多分大丈夫…
「はぁ〜改めて見ると、小さい兄さん…可愛い……」
ヒッ!なんか咲の目が…
俺がそんなことを考えながら歩いていると、一人の狐の妖怪が泣いていた。
「お主…そんなとこで泣いて…どうかしたのか?」
俺は、妖怪っぽい口調でそうたずねる。すると、女の子は、俺の顔を見ながら話してくれる。
「母上が……母上が何者かに攫われたと……」
攫われた?随分と物騒な話だな…
俺は、泣きながら言う女の子の頭に手を乗せ、撫でながら聞く。
「お主の母上の名前は、なんなのだ?」
俺がそう聞くと、女の子は静かに答えた。
「八坂という狐の妖怪じゃ…」
うん?八坂…
俺はその名を聞くと、曹操のセリフが思い浮かぶ。
『我々の実験の為に八坂という妖怪の力が必要でね…少し京都に行って頼んでくる。まぁ、断られたら、最悪、強行手段しかないが…という訳だから、バックアップは頼む』
犯人俺たちじゃねぇか!!!!!!!!!!!!!!!
俺は、この子の泣いている原因が自分だと気付き、なんともいえない気持ちになる。
「安心せい!どれだけ時間が掛かろうと、我が助けてやろう!!!」
用事が済んだら、八坂は無事に返すって言っていたし、大丈夫だよね?
俺は、女の子の頭を撫でながら力強く言う。すると、女の子は、顔を赤くしながら頷く。
「お主!名前はなんと言う?」
俺は、女の子の名前を尋ねる。すると、女の子は元気に答えた。
「私の名は、九重だ…お主は?」
俺はそう尋ねられ、困った。流石に本名は不味いし…仕方がない…
「我の名は、茨木童子…この京で悪逆を尽くした鬼だ!!!」
俺は九重の前で、仁王立ちでそう言い放った。
なんか…終始…咲からまるで母親の様な目線が…
あの後、俺は、九重ちゃんの家にご招待されていた…
「それでの…その悪魔達に謝りたいのだ。私の早とちりで、襲ってしまったこと…」
ハァ〜ここに来ても、悪魔悪魔悪魔…もうウンザリ!日本の神話体系もっとちゃんとしてよ…なんか変なホテルもいっぱいだし…
俺は、悪魔の話題になると、辛辣になるため、悪魔で友達という設定を自分の中に作り、アドバイスをする。
「それじゃあ、その悪魔達を呼んで、九重ちゃんが謝って、お持て成しすればいいよ」
俺がそう答えると、九重は笑顔で頷く。
「うむ!そうしよう。ありがとうな…茨木…」
俺は、茨木と聞き、ここに悪魔が来ることを考え、九重ちゃんにある事を頼む。
「九重ちゃん。悪魔達が来たら、俺のことは、角行鬼と呼んでくれ…我の名は、あまり通りのいい名ではないからな…それと、紹介が遅れた。連れの、飛車丸だ。此奴は、お主と同じ狐の妖怪…仲良くしてやってくれ」
俺がそう言うと、咲は九重に手を差し出す。
「よろしくね九重ちゃん」
「よろしく頼む…飛車丸」
九重ちゃんは、咲の手を掴み、お互いに挨拶をした。
「それでは、その悪魔達と連絡を取ってくる。少しの間だが、ここで待っていてくれ」
九重はそう言うと、笑顔で部屋から出て行った。
「兄さん…」
「咲…」
俺たちは、九重が部屋から出て行くと、お互いを見つめながら呟く。
「これってさ…」
「あぁ…」
俺たちは、目で会話する。
「「罪悪感で心が痛い!!!!」」
俺たちは、同時にそう叫ぶ。
「何!!!あの可愛い生き物!!!お母さんへの愛を感じて俺…心が痛い!!!」
俺がそう言うと、咲はものすごいスピードで頷く。
「同感です!!!あの愛らしい姿…それを私達が泣かせていると考えると…胸が張り裂けそうです!!!」
俺たちは、叫ぶようにそう言ってから、同時にため息をついた。
「「ハァ〜」」
俺たちがそんな事を話していると、九重が大勢の悪魔を連れて部屋に帰ってきた。
えっ…兵藤一誠ィィィィィィィ!!!!!!!!!
俺は、部屋に入って来た悪魔の顔を見て、驚く。まさか、九重が襲った悪魔って、こいつのことだったのかよ…始末してくれれば良かったのに…
「九重…こいつらは?どうやら、妖怪みたいだが…」
アザゼルは、俺たちを見ながら、九重にそうたずねる。
「あぁ、こ奴らは、私の友だ。そして、母上の救出にも協力してくれる…」
あぁ〜やっぱりヤダとか言えないよね…よりにも寄って、こいつらと一緒とは…まぁ、不幸中の幸いなのかは分からんが、奴らは俺たちに気付いていない
「我の名は角行鬼だ…宜しく頼む」
俺はそう言うと、嫌々だが、悪魔と握手する。
ハァ〜今日はよく手を洗わなくちゃ…
俺たちは、そのあと、悪魔どものどうでもいい話を聞くことになった。
ハァ〜帰ったら曹操をとっちめる
side out
ショタバージョン登場!!!それが原因で、咲ちゃんのキャラが崩壊wwww