俺が任務を終え帰ると、そこに丁度、ヴァーリがいた。一応、説明しとくと、俺はそれ程ヴァーリに対して、憎しみの感情を持っていない。こいつは、ただ、強い奴と戦えればいい戦闘狂だ。そのせいか、匂い以外は、悪魔という感じがしない。それが理由で、ヴァーリチームの奴らとは、それなりに交流を持っていた。
「おぉ!ヴァーリ!これからどっか行くのか?」
俺がそう聞くと、ヴァーリは頷く。
「今から、ロキの所にフェンリルを奪いに行く」
「うん?あの悪神様の所に?なにそれ面白そう!!それじゃあ俺も行くわ…神相手にいい英雄のカードがあるからね…」
俺はそう言うと、懐からアーチャーのカードを見せる。
「わかった。それと、丁度いい。アーサー…お前は、あの時いなかっただろ…こいつが、四条禊だ」
そう紹介するヴァーリ、俺はアーサーと呼ばれた青年にお辞儀する。
「そうでしたか!貴方がエクスカリバーを使ったという!!!私の名はアーサー…アーサー王の子孫です…宜よろしくお願いします!!!」
アーサーは、俺に尊敬の眼差しを向けながら、俺の手を取る。
「いや〜どうもどうも…」
俺たちは、お互い自己紹介を終え、転送の準備を始める。
「メディアさ〜ん」
転送の準備を一旦中断し、俺はメディアの所に向かった。
「何かしら?坊や」
そう聞くメディアに、おれは用件を伝える。
「今からさ〜悪神の所に行くんだけど…メディアさんの使い魔としてさ、フェンリルの子のスコルとハティーをゲットしに行かね?」
俺がそう言うと、メディアは少し考えると、頷く。
「そうね…私のゴーレムでも良いのだけれど、それくらいあってもいいでしょう。了解したわ」
こうして、準備が整い、俺たちと、ヴァーリチームでロキのいる場所まで向かった。
転送が完了し、俺を置いていった黒歌が、魔法の鎖、グレイプニルを使い、フェンリルを拘束する。
変なハンマー…いや!あれはトールのハンマーか!!!
俺が辺りを見渡すと、そこには姉さんもいた…
「いや〜姉さん…おっひさぁ!!!」
「禊!!!」
俺がそう言うと、姉さんが俺の方を向く。黒歌は黒歌で、白音ちゃんと話す。そこに、空気を読めない悪神様が、魔法を打とうとする。しかし、俺は、直ぐに夢幻召喚する。
「なんだ!!!これは!!!」
突如、ロキの体に鎖が繋がれる。
「なんだ!!!私の力をもってしても破壊できないだと!!!」
そういうロキに、全員が驚く。それはそうだ。あれでも神の端くれ…それが壊せない鎖を見れば、誰だって驚く。
「天の鎖…その鎖に繋がれたものは、何人たりと逃れる事はできない…いや…貴様のように神性が高い者程餌食となる。所謂、対かみ兵装だ」
俺がそう言うと、ロキは俺の力の正体を理解したのか、叫ぶ。
「貴様!!!その力…英雄王ギルガメッシュの力か!!!」
「ほう…我様の力の正体に気付くとは…流石神…と言ったところか?」
俺はそう言いながら、ロキを見る。
「アーサー…今の内に、支配の聖剣でフェンリルを…メディアは、フェンリルの子を…」
俺はそう2人に言うと、空中に多くのゲートを開く。
「
俺がそう言った瞬間、ゲートから龍殺しの武器が、ミドカルズオルムに発射される。
「ふん…汚らわしい
俺がそう言うと、アーサーがロキに叫ぶ。
「ロキ様!!!このフェンリルは我々が頂戴します」
「何…」
アーサーの言葉に、黒歌が続く。
「神をも殺すこの子のキバを、ヴァーリが欲しがってるのよ」
そう言うと、転移魔法陣から、ヴァーリが手でくる。
「そういう事だ…ロキ」
「図ったな…ヴァーリ・ルシファー」
ロキは、ヴァーリを見ながら、そう唸る。
「さらばだ、雑種共…」
俺は、そう言い残すと、ヴァーリ達と共に、転移魔術で転移した。
俺は、夢幻召喚を解き、メディアのところに向かった。
「メディア〜どう?使い魔にできた?」
俺がそう聞くと、メディアは頷く。
「えぇ、問題無くできたわ…」
「そうか…それはよかった…さぁ〜てこの後暇だし…久々に…みんなで外食でもするか!!!」
俺はそう言うと、仲間を集め、近くの中華屋まで向かった。
今回は、前回より短めです!!!
追記
ギル様のカードを使うと、性格が若干ギルになります。割合ですと、ギル4に対して禊が6です。なので、慢心はしません
理由
ギル様は特別だからwwww