ハイスクールD×D 英雄の力を使うもの 凍結   作:鯵の干物

16 / 24
衝撃の真実⁉︎彩乃の思いと決断…オリキャラ紹介

side禊

 

俺は、あの会談から帰ると、咲との話は出来ず、曹操に連行され、今は、禍の団の報告会に来ていた。

 

「今、私の横にいる彼は、四条禊…我々の仲間だ。今日から、本格的に我々、英雄派と行動を共にする」

 

曹操が、隣にいる俺を紹介する。すると、円卓に座っていた、1人の悪魔が、俺に問う。

 

「俺の名は、クルゼレイ・アスモデウスだ。カテレアがいないようだが、どういう事だ?」

 

カテレア?あぁ、あのうるさい女悪魔か…

 

「禊?報告してくれ」

 

曹操の言葉に従い、俺は報告する。

 

「先行していた…部隊は…悪魔と天使、堕天使により全滅……そして…っ…カテレアさんは……アザゼルによって……あぁぁぁぁぁッッ!!!」

 

俺は、その場で泣きながら報告する。すると、俺に問いかけてきた悪魔は、そうか…と言うと、静かに席に着いた…

 

「カテレア…プププッ」

 

俺の笑いに気付かないまま…

 

 

 

 

 

 

俺は、会議が終わると、咲のいる部屋まで走った。

 

「咲!!!!!!」

 

俺は、そう叫びながら、扉を開ける。

 

「兄さん?会議は終わったの?」

 

俺は、そう首をかしげる妹の顔を見て、俺は安心する。

 

「よかった……よがった〜!!!」

 

俺は泣きながら咲に抱きつく。

 

「どうしたんですか?兄さん」

 

そう言う咲に、俺は抱き締めながら言う。

 

「夢じゃない…夢じゃない…咲の…記憶が戻った」

 

俺がそう言うと、咲は、俺の頭を優しく撫でる。

 

「はい…あなたの妹です…ただいま…兄さん」

 

そう言う咲に、俺は静かに答えた。

 

「おかえり…咲」

 

side out

 

 

 

side彩乃

 

私は今、混乱していた。禊が生きていたこと…禊がテロリストになっていたこと……そして、お父さんとお母さんが、悪魔によって殺された事…でも、混乱していた私でもわかった。禊をそのままにしては置けない。あの泥を見た時、私は悪寒がした。あれは良くないものだ。あれは…この世の邪悪を全て集めたような…そんなイメージがした。

 

「禊…あなたの気持ちはわかる…でも…お父さん達は復讐は望まない。何より…私がして欲しくない…」

 

私が小さく呟く、すると、私の部屋の扉からコンコンという音が聞こえた。

 

「はい…」

 

私がそう言うと、サーゼクス様が入ってきた。

 

「失礼するよ…彩乃君…君に…どうしても伝えておいておきたいことがあってね」

 

「なんですか?」

 

私は、伝えておきたいことが気になり、問う。

 

「君のお父上の事だ」

 

「えっ」

 

私はサーゼクス様の言葉に耳を疑う。私は、あのカードを持っているのは、私を助けた時に回収したと思っていたからだ。

 

「私は、まだ君のお父上が生きている時に、一度だけだが、会っているんだよ…そのとき話したことを、今君に伝えよう」

 

サーゼクス様はそう言うと、私に聞かせてくれた。お父さんの気持ちを…

 

 

 

 

回想

 

とある路地…そこに、おでんの屋台があった。そこには、一人の客がいた。

 

「かぁ〜仕事の後のビールは美味いねぇ〜」

 

白衣を纏い、眼鏡をかけた男は、ビールを飲むと、そう呟く。

 

「お隣、良いですかな?」

 

すると、1人の赤髪の男が、白衣の男にそう問う。

 

「あぁ、別に構わないですよ」

 

男は、赤髪の男にそう答える。すると、赤髪の男は、一言お礼を言い、隣に座る。

 

「それで?悪魔のお前さんは…俺みたいな、フリーの奴に何の用だ?」

 

白衣の男は、ビールを一口飲むと、顔色を変えて、赤髪の男に問う。

 

「いやなに…今日は偶々、こちらの仕事が早く終わりましてね…かの有名な、教会の英雄、練鉄の錬金術士…四条高貴さん?」

 

赤髪の男がそう言うと、白衣の男…四条高貴が、頭に手を当てる。

 

「なんだよ…お前さん…俺の事知ってんじゃねえか…一応言っとくが、確かに俺は、エクスカリバーの錬成に力を貸したが、俺はあくまで、フリーだからな…そこら辺を忘れるなよ…あんたの赤髪を見る限り…あんたは…

紅髪の魔王(クリムゾン・サタン)…サーゼクス・ルシファー…」

 

高貴がそう言うと、サーゼクスは笑い出す。

 

「ハハハハハッ!お互い…有名なのも困りものですね…」

 

サーゼクスがそう言うと、高貴は、苦笑いで言う。

 

「そうだな…ハハハッ!」

 

 

 

 

 

「そんな事が…」

 

サーゼクス様の話を聞き、私は小さくそう呟く。

 

「とても面白い人でね…その日…屋台で飲み終わった後、別の店でも飲んだんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでよ…うちの彩乃がよぉ〜これ又可愛くてよぉ〜」

 

次の店に来て、もう、三時間は経っていた。高貴は、酔いが出てきたのか、娘への愛を語る。

 

「なるほど…それはとてもいいものですな…うちのリーアたんも…私が仕事に行こうとするときの…行かないでと…」

 

サーゼクスも、それに乗って、自分の妹の愛らしさを語る。

 

「そう!!仕事に行こうとすると、ズボンを掴んでくるんだよ!!!」

 

高貴が、サーゼクスの意見に同意する。すると、サーゼクスは、高貴の手を取る。

 

「流石!分かってますな…高貴殿…そろそろ…次行きますか…」

 

「あぁ!!!今日はお互い、娘と妹の愛を語るぞ!!!次だ次

!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お父さん…」

 

私は、サーゼクス様の話を聞き、嬉しさ半分、呆れ半分で呟く。

 

「いや…本当に幸せそうに話していたよ……君の事を……」

 

サーゼクス様は、私にそう言うと、話を続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「サーゼクスよぉ〜お前ら悪魔側は、俺の事を、エクスカリバーを直した外敵。みたいな事になってるんだよな…」

 

三軒め…酒を控えめにし、用が覚めてた状態で、高貴がサーゼクスにそう問いかける。

 

「そうですね…私達悪魔はそう思っています。仮に、魔王である私が否定しても、もう取り返しがつかないでしょう…」

 

高貴の問いに、サーゼクスは小さく答える。

 

「そうか…それじゃあ…悪魔に殺されるのも、時間の問題か……サーゼクス…一つ…頼みがあるんだけど…いいか?」

 

高貴は、日本酒を一口飲み、真面目な顔で、サーゼクスに言う。

 

「なんですかな?」

 

サーゼクスも、高貴の真面目な雰囲気を察し、真面目に受け答えをする体制になる。

 

「もし…俺や彩香が殺されるようなことがあれば、彩乃をよ…お前さんの妹の…眷属にしてやってくれないか?」

 

サーゼクスは、高貴の願いを聞いて驚く。

 

「いいのですか?貴方の大切な娘でしょう」

 

サーゼクスの確認を込めた問いに、高貴は静かに答える。

 

「確かに…彩乃を人間から別の種族に変えるのは、どちらかといえば反対だ。俺的には、普通に結婚して、子供を産んで…人間として、人生を送って欲しい.、幸せになってもらいたい。でもよ…俺は今こんな仕事をしている。彩香は、それを容認してくれてるし、死ぬときは一緒だって言ってくれている。でもよ…彩乃は違うだろ…俺が原因で、彩乃の幸せを奪う…そんなのは絶対にダメだ。だからよ…万が一…万が一だぞ。俺たちが死んだら…彩乃だけでも、助けてやってくれないか?」

 

サーゼクスはその願いに、深く頷いた。

 

「分かりました。その願い…ちゃんと叶えましょう」

 

サーゼクスがそう言うと、高貴は安心した顔をする。

 

「そうか…と言うか、これは契約ってことになるのか?魔王様との」

 

高貴の言葉に、サーゼクスは笑い始める。

 

「ハハハハッ!契約の対価は、この楽しい宴会としておきましょう」

 

「そうか…それはありがてぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お父さんが…そんなことを…」

 

私は、お父さんの言葉が嬉しくて、泣いてしまっていた。

 

「これが…私の知る真実だ。確かに…君の…いや…君達の親の命を奪ったのは、我々悪魔だ。それに付いては、何を言った事で変わらない事だ。ただ、君に彼の…私の友の言葉を聞いて欲しかった。まぁ、こんな話を聞いては、混乱もするだろう。私はもう行くよ…それじゃあね…」

 

サーゼクス様はそう言うと、私の部屋から出て行く。私は、サーゼクス様が出て行ったのを確認すると、一人で泣いた…

 

「父さん…母さん……私…決めたよ…私は…禊を止める。きっとあの子()は、禊の復讐を手助けすることで、禊を支えるつもりだろう。なら私は…敵として…お姉ちゃんとして、禊達を受け止める。確かに禊の思いは真っ当なものだ。でも…そんなバットエンドじゃ無くて、私はハッピーエンドを目指す。だから…力を貸してね…クイーン」

 

『はい…主様…』

 

そう宣言する彩乃の目は、とても真っ赤な…まるで…夏の夕焼けのような色をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

オリキャラ紹介

 

名前 春風咲

 

嫌いな物 悪魔 禊や仲間以外の男

 

好きな物 家族 禊 仲間 麻婆

 

見た目 fateの桜をイメージしてます

 

神器 なし

 

所持しているクラスカード

 

ライダー メデューサ

 

 

 

幼少の頃、とある悪魔によって、無理矢理、眷属にされる。眷属にされてからは、少しだが、修行し、主人から逃げようとするが、失敗に終わる。その後は、悪魔の慰め者として生活。その生活のせいで家族の記憶を失う。しかし、ある日、自分を保護したのが兄であることを知り、記憶を取り戻す。その後、兄の復讐の理由が、自分の事と、新しい家族(彩乃達のこと)である事を知り、せめて自分だけでも、兄の味方でいようと決心する。基本的に男を見ると、手の震えが起きる。しかし、禊や仲間、店の優しい常連客には、心を開いている。例外では、服を持ったメディアにも拒否反応が出る。

 

 

 

 

 

 

名前 四条高貴

 

嫌いな物 しつこい依頼人 家族を傷つけるもの

 

好きなもの 彩乃 彩香 禊 研究

 

神器 なし

 

見た目 カゲロウのケンジロウをイメージしてます。

 

所持していたクラスカード

 

セイバー ジルドレ

アーチャー ロビンフッド

ランサー 李書文

ライダー 牛若丸

キャスター 諸葛孔明

アサシン 佐々木小次郎

バーサーカー ガリギュラ

 

 

彩乃の父で、孤児院にいた禊を引き取った、禊の義父。普段はふざけた態度だが、真面目な時は、すごい真面目な性格。家族をこよなく愛していて、仕事より、家族を優先する。仕事は、フリーの錬金術士、その中でも、有名な二つ名持ち…二つ名は、練鉄の錬金術士、武器を作る事に特化した錬金術で、エクスカリバーの錬成にも手を貸した。しかし、そのせいで、悪魔からは、教会の錬金術士と勘違いされ、命を狙われてしまう。ある日にサーゼクスの飲み、意気投合。もしもの時のために、彩乃の事を、サーゼクスに任せた。

 

 

名前 四条彩香

 

嫌いなもの 酔っ払ってる時の高貴 家族を傷つけるもの

 

好きなもの 彩乃 高貴 禊

 

神器 なし

 

見た目 カゲロウのアヤノの母

 

所持クラスカードなし

 

彩乃の母で、禊の義母、とても優しい人で、いつも明るく、家族では、まるで太陽のような人。家族を悪魔に奪われた禊を心配し、とても過保護。昔、魔物に襲われた時に、高貴と出会い、結ばれ、彩乃を授かる。

 

 

 

 

 

名前 四条彩乃

 

嫌いなもの 勉強 弟を虐める人

 

好きなもの 禊(異性としても…) 彩香 高貴

 

神器 邪眼系?

 

見た目 カゲロウのアヤノ

 

所持クラスカードなし

 

高貴と彩香の娘で、禊の義姉、初めて禊が家に来た時、禊を抱きしめ、今まで心を開かなかった禊の心を開いた。それからは、姉弟仲良く過ごしていた。ある日、禊への思いが、弟へではなく、異性としての思いだと自覚する。しかし、その思いを打ち明ける事は出来なかった。悪魔に襲われ、一度命を落とすが、サーゼクスが、生前の高貴との約束の為、リアスによって悪魔に転生した。そして、禊との再会後、サーゼクスの話を聞き、禊の復讐を終わらせる決意をする。

 

 

 

 

 

 

名前 メディア

 

嫌いなもの 悪魔

 

好きなもの 可愛いもの 旦那

 

神器 なし

 

見た目 fateのメディアをイメージ

 

所持クラスカード

 

キャスター メディア

 

本名不明の女性…仲間からは、カードの英雄の名で呼ばれている。昔、夫を悪魔によって殺され、その恨みで今まで、自分の魔術ではぐれ狩りをしていたところを、禊にスカウトされる。カードは、咲から、悪魔の駒を摘出する為に開発していた。コルキスの王女メディア…可愛いものをこよなく愛し、兄のために頑張る咲を…優しい目…まるで母のような目で見ている。口癖は、「宗一郎様との子は、咲ちゃんの様な子がいいわ…」が口癖。今は、夫を生き返らせるほうほうを求めている。

 

 

 

名前 間桐雁夜

 

嫌いなもの 悪魔

 

好きなもの 家族 幼馴染の葵

 

神器 なし

 

見た目 fateの雁夜。しかし、 白髪だけど元気なイメージ

 

所持クラスカード

 

バーサーカー ランスロット

 

禊の中学の頃の同級生。最初は裏の事情を知らなかったが、魔術師の家計の為、祖父から当主を継承する時に、悪魔の存在を知る。そして、幼馴染の葵も、悪魔に殺され、悪魔を強く恨むようになる。ある日、偶々、はぐれ悪魔と戦う禊を見つけ、事情を聞き、禊の仲間になる。使用しているクラスカードは、その時に禊から貰った、バーサーカー、ランスロットのカード

 

注意

この作品では、あの虫ジジイは、雁夜の祖父になっていて、尚且つ、とても優しい人になってますので…

 

 

 

 




今までで一番長い!!!!皆さん…コメントいつもありがとうございます!!!皆様からのコメントで、私はこの作品を続けてられます!!!これからも、どんどんコメントしてください!!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。