side一誠
おっす!!!俺の名は兵藤一誠。俺は今、3種族の首脳会談の会場にいた。
「そういえばよ…コカビエルを吹っ飛ばした神父…エクスカリバーを使ったんだろ?そいつは誰なんだ?ミカエル」
堕天使の長、アザゼルは、言峰の事を、天使の長のミカエル様に問う。
「それは…私達も分からないのです。あくまで、私達の知っている情報は、悪魔殺しのプロであるというだけで、我々教会の神父になる前に何をしていたのかは、我々も知らないのです。」
ミカエル様は、アザゼルの方を向くと、言峰についての情報を言う。
「そうか…それじゃあ…エクスカリバーを出したカードについても、分からないわけだ…」
アザゼルがそう言うと、サーゼクス様が話に加わる。
「そのカードについては、我々悪魔の方が知っている」
サーゼクス様の言葉に皆が驚く。
「それは本当か?サーゼクス」
「あぁ…このカードを作ったのは……教会の錬金術士の四条高貴と言う人間だ…」
アザゼルの問いに、サーゼクス様は懐からカードを出しながら言う。
「えっ!!!」
俺がサーゼクス様達の話を聞いていると、隣にいた彩乃さんが、驚きの声を上げる。
あれ?そういえば、彩乃さんって
「うん?声を上げてどうした?悪魔の嬢ちゃん」
声を上げる彩乃さんに、アザゼルは問いかける。
「あっ!すみません!!!」
「いや…それはいい、お前さん…何か知ってるのか?」
アザゼルが彩乃さんを睨みながらそう問う。
「四条高貴は……私の父です」
俺たち眷属の面々は、その言葉を聞いて驚く。まさか、言峰の持っていたカードを作ったのが、彩乃さんのお父さんだったなんて
「そうか…それでサーゼクス…そのカードは、その言峰って奴以外で持っているやつは?」
アザゼルがそう聞くと、サーゼクス様は真面目な顔で言う。
「それは大丈夫だ。彼の作ったカードの殆どは、私達悪魔が管理している」
「そうか…まぁ取り敢えず、この話しは後にして、和平の話と行こうぜ」
アザゼルのその言葉を最後に、和平の詳しい話が始まった。このまま平和になると願って…この後…俺たちの身に降りかかる悲劇を知らずに
side out
side禊
「ふむ…どうやら…曹操の言っていた旧魔王派の連中か…邪魔だな」
俺はそう言うと、懐から取り出した黒鍵を、投擲する。
「なんだ!!!」
黒鍵を投擲する。どうやら、俺が殺したのは旧魔王派の奴らしい。俺のほうを向きながら、旧レヴィアタンが叫ぶ。
「あぁ、すまない…余りにもここら辺が汚くてな…掃除をしようと思ったんだ」
俺がそう言うと、連中の目が俺に向く。
「貴様…何者だ!!!」
カテレアが、俺に問う。
「私か?私の名は、言峰綺礼…禍の団所属の悪魔嫌いの神父だ」
俺がそう言うと、連中が驚く。
「そうですか…我らが同胞ですか…丁度いい、アザゼルを殺すために、私に協力しなさい」
俺の方を向きながら叫ぶカテレアに、俺は呆れてしまう。
人の話を聞かないやつだ。俺は悪魔嫌いって言ったのに…
「五月蝿い…」
俺は静かにそう言うと、カテレアの首を、黒鍵で斬り飛ばす。
「汚らわしい悪魔が…」
俺がそう言うと、下にいた兵藤一誠が声を上げる。
「お前!!!仲間じゃねぇのかよ!!!」
「うるさい悪魔だ…何故悪魔と協力しなければならない。俺は悪魔を消すために神父になった。だと言うのに、ミカエル達ときたら…悪魔と和平?ふざけるな!!!」
俺の言葉に、一誠は戸惑う。
「おいおい…俺を無視するなよ…言峰?だったか?」
俺が叫んでいると、さっきまでカテレアと戦っていたアザゼルが、俺に話しかける。
「すまない…少々…熱くなっていた…安心しろ…今から貴様を…殺す」
俺はそう言うと、黒鍵を構える。
「おいおい…こんなでも堕天使総督だぞ?口は悪いが、人間如きが、俺たちに勝てるのか?」
俺はそう言うアザゼルに笑って答える。
「ハハハッ!!!もう気取って話す必要はねぇな!!!」
俺が口調を本来の物に戻す。すると、神父しての俺を知っている連中は、俺の変化に驚く。
「堕天使…人間を舐めると、痛い目を見るぞ」
俺は、そう言うと、魔力で身体強化をし、アザゼルに向かう。
「速い!!!」
俺の速さに驚くアザゼル。俺は、驚いてるアザゼルの腹に、拳を決める。
「グハァ!!!!!!」
アザゼルは、俺の攻撃を喰らうも、俺の顔に、擦り傷を食らわせる。
「クッ!!」
アザゼルは、校舎へと落ちる。俺は血が出ている顔を抑える。
「貴方に聞きたい事があるの!!!」
俺がアザゼルを吹っ飛ばす。すると、俺に向かって、聞き慣れた声が聞こえる。
「私の名前は、四条彩乃!何で貴方がお父さんの作ったカードを持っていたの?答えて!!!」
俺は姉さんの問いを聞いて、笑い出してしまう。
「ハハハハハハハハハッ!!!それを誰が言った?」
俺の笑い声に、戸惑いながらも、彩乃は続ける。
「サーゼクス様が…そう言って…」
俺はそれを聞いて、更に笑い声をあげる。
「ハハハッ!!!サーゼクス・ルシファー!!!お前は……バァカかぁ?…教会側の人間だった親父が、そのカードをミカエル報告しない訳ねぇだろがぁよぉ〜!!!」
俺がサーゼクスに向かってそう言う。すると、姉さんは、俺に驚きの目を向ける。
「親父?…ウソ……もしかして貴方は!!!」
俺は、姉さんの声に続き、変装の魔術を解く。
「いやぁ〜オッヒサァ〜姉貴ぃ!!!!!!あなたの弟の…四条禊で〜す!!!」
俺がそう言うと、連中は驚きの目を向ける。
「おいおい…その話を聞く限り、カードを作ったのは…」
俺は、起き上がったアザゼルの言葉に続く。
「流石堕天使総督…そうだよ…そのカードを作ったのは…俺だ。て言うか、人の作ったものを…なんで悪魔が持ってるんだぁ?あぁ!!そうだった…親父とお袋を殺したのは、悪魔でしたねぇ!!!」
俺が真実を言う。サーゼクスは、苦い顔をする。恐らくその事を知っていたんだろう。
「それはどういう事!!!禊!!!答えて!!!」
俺に問いかける姉さんに、俺は問いに答える。
「あの日…俺が家に帰ると、人間の原型をとどめていない、焼かれた死体があった…その時…俺は空を見た!!!そしたらどうだ?あの忌々しい蝙蝠の羽をつけた奴がいるじゃねぇか!!!俺は恨んだ…自分の弱さに…悪魔に…あいつらは何時も俺から奪う!!!家族を奪う!!!俺から…何もかも…俺は……何もしてねぇのに……」
俺は、途中から涙を流しながら叫ぶ。
「そうだね……私もお父さんとお母さんが死んで悲しかったよ…でも……父さんたちはそんな事望まない!!!私知ってるよ!!!貴方の本当のお父さんとお母さんを殺したのが悪魔だって…そしてお父さんが貴方の復讐をやめさせたことも!!!」
俺は、その事を聞いて驚く。まさか姉さんが知ってたなんて…
「そんなお父さんが…貴方に復讐を望むはずがない!!!だから…もうやめよ…」
俺は姉さんの言葉を聞いて、何も言えなくなる。
「グッ!」
俺が唸っていると、サーゼクス・ルシファーが俺に話しかけてくる
「禊君…すまなかった…その悪魔達の独断の行動だったとはいえ、彩乃君しか助けることができなかった」
こいつ…何がすまなかっただぁ
「じゃあ…返せよ…………」
「なに?」
「俺の家族を返せよぉ!!!!!!!!!やっと出来た……俺の大切な存在を…」
俺は、感情のままに叫ぶ。すると、俺の身体から呪いの泥が溢れ出す。
「なんだ!!!」
俺のことを見て、驚くサーゼクス。どうやら、俺の叫びに、復讐者のクラスカードが暴走しているらしい。
「返せ〜!!!がえぜ!!!!!!」
俺から理性が失われいく
「■■■■■■■■■■■!!!!!!」
俺がそのままサーゼクスに飛びかかろうとする。すると、俺の目の前に、見知った者が飛び出てくる。
「さ………き…………」
俺の前に飛び出してきたのは、俺の妹の咲だった。
「抑えて…あなたの復讐はまだ始まったばかり…だから…抑えて…あなたが死んだら…私は……だから…だからお願い!!!兄さん!!!」
兄さん…その言葉を聞いた瞬間、俺を包んでいた呪いが、霧散していく。
「お前……記憶が……」
俺の掠れるような声に、咲は笑顔で頷く。
「はい!」
そうしていると、サーゼクスが驚きの声を上げる。
「君は!!!三年前に姿を消した。SSはぐれ悪魔、咲!!!」
サーゼクスの言葉に、咲は頷く。
「そうです。私は、あなた達悪魔により、無理矢理眷属にさせられた。四条禊…いえ、春風禊の妹です!!!」
咲が大声で宣言すると、後ろの魔方陣から、ローブを被った女と、黒い甲冑を着た男が現れる。
「メディア……それに……雁夜…」
現れた二人は、俺の仲間だった。
「全く…坊やは心配ばかりかけさせるんだから……帰ったら、咲ちゃんの所有権を一か月、増やしてもらうやわよ」
「後半はともかく、前半は同意するぜ…お前が死んだら、咲ちゃんも悲しむ」
「あら?任務をサボった、雁夜君じゃない?」
「メディアさん!!!それ言わないで!!!助けたって理由で許して貰おうと持ってたのに!!!」
全く…こいつらは…
俺がそう考えていると、姉さんが、咲を見ながら呟く。
「あなたが…禊の…妹……」
「そうです…姉さん……悪いですが、兄さんは回収させてもらいます」
咲はそう言うと、サーゼクスは俺に問う。
「禊君!!!君の目的はなんだ!!!」
俺はそう問うサーゼクスに、ニヤリと笑いながら答える。
「悪魔共をこの世から消し去り、超平和な世界を作る事…なぁ〜〜のです!!!」
俺はそう言うと、仲間と共に、アジトに戻る。
姉さんの悲しそうな顔を見ながら
超平和…な〜〜のです!私の好きな漫画の台詞ですwwこの後、一応ヴァーリVS一誠がありましたので…