俺ガイル×ニセコイ   作:従属人間

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お久しぶりです。従属人間です。

特に言い訳はありません。すいませんでした!

今回は勉強会の続きです。

お楽しみ頂ければ大変嬉しいです。


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あの後、各々自己紹介を済まし、勉強会を始める事ができた。

俺の部屋だと6人は流石に狭いのでリビングで行う事にした。

 

「取り合えず適当に座っといてくれ。飲み物準備してくるから」

 

「あ…!私も手伝うよ…!」

 

「お、おう…。サンキューな」

 

***

 

「ふむふむ…小咲さんはほぼ確定と見ました」

 

「あら、わかるの?」

 

「はい!…と、いっても殆ど勘なんですけどね。

ちなみに千棘さんは、気になっている位で、るりさんは興味が無くはない位ですかね!」

 

「ふ~ん…」

 

「ちょ、ちょっとコマチちゃん?!あんまり適当な事言わないでくれる!?

誰があんなゾンビなんか気になってるっていうの!?」

 

「なになに~、なんの話してんの~?俺もまぜてよ~」

 

***

 

飲み物を準備してる間に小町が桐崎達となにか話をしていたようだが…

あんまり余計な事を話してなきゃいいが…

 

「小町、これから勉強会だからあんまり邪魔すんなよ」

 

「は~い、それじゃ小町は部屋に戻ってるから、何かあったら呼んでね~」

 

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「よし、じゃぁ始めるか」

 

俺は開会の合図を出すのと同時にイヤホンを取り出し、耳に嵌めた。

それ見た桐崎が驚愕の表情をした。

 

「はぁ!?なんで音楽聴くのよ!」

 

「や、勉強のときは音楽聴くだろ。雑音消すために」

 

「そうじゃないわよ!あたしがやってみたい勉強会ってこうじゃない!!」

 

ばんばんと机を叩いて激しく抗議する桐崎。

他の4人もそれぞれの表情を浮かべている。

苦笑いのような表情の小野寺。

無表情の宮本…だが、威圧感がハンパない。

「なるほど…」などと言いながら頷く一条。

そんな光景を見ながら爆笑しているマイマイ。

周りのリアクションを一瞥し、とりあえず桐崎に問いかける。

 

「…じゃあ、どんなのが勉強会なんだ?」

 

「えっと…出題範囲確認したり、わからないとこ質問したり、…まぁ、休憩も挟んで、あとは相談したり、それから、情報交換したり。たまには…雑談もしたいかなぁ?」

 

「ただ喋ってるだけじゃねぇか…。しかも最後の奴なんか願望かよ」

 

「しょ、しょうがないじゃない!今まで友達とかと勉強会なんて初めてなんだから…」

 

さらっと涙を誘うような発言をしながら照れくさそうな桐崎。

それを見てか、はたまた一通り笑い終えたからかマイマイが言う。

 

「まぁまぁ、取り合えず比企谷はイヤホン外してくれればそれでいいから」

 

俺が嫌そうな顔をすると同時、マイマイの後ろの宮本が見えた。

…………

しぶしぶといった風にイヤホンを外す。

べ、別に宮本が怖かったとかそんなんじゃないんだからねっ!

 

 

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そんなこんなで勉強会は進み時間は経過していく。

ふと周りの様子を窺ってみる。桐崎と意外とマイマイはそこそこ集中しているようだ。一条はチラチラと小野寺を横目で様子を窺っている。そしてその小野寺はちょうど宮本に質問をしているところだった。

 

「…ねぇるりちゃん、ここ解ける?」

 

「んー?」

 

そこで宮本と目が合う。

しばらくの沈黙ののち

 

「ねぇ比企谷くん。ここ小咲に教えてあげて欲しいんだけど」

 

「!!? るっ…!!るるるるりちゃ…」

 

「あーゴメン私これ全然ワカンナイから…」

 

「…この前もっと難しそうなの解いてたじゃ…」

 

「いいから行け。そして二度と戻るな」

 

2人の会話を聞き、宮本にドン引きする。

 

「よ…よろしくお願いします…。

と…解ける…?」

 

小野寺との関係が多少変化したが、まだお互いぎこちない感じが無い訳ではない。

とりあえず、なぜか一条から感じる恨みがましい視線を無視して問題をみる。

 

「ふむ…。俺、理数系は捨ててるからよくわからん」

 

宮本のいる方からなにか途轍もなくプレッシャーを感じるが、そんなもん無視だ、無視。

 

「あーそれ?

先にαに代入しないと解けないわよ?」

 

「なんだ、桐崎。この問題わかるのか?

てか、自分の分はどうした?」

 

「もう終わった」

 

「…お前、向こうでの成績どんなんだった?」

 

「だいたいAかな」

 

ほう…。容姿端麗頭脳明晰の帰国子女。それでいて親はギャング。

こいつどんだけキャラ付けすりゃ気が済むんだよ…。

 

「ねぇ小野寺さん!勉強だったら私が教えようか?」

 

「え?」

 

俺が桐崎のキャラに関して唸っている内に聞かれた問題をさくさく解いていき、一条と桐崎がなにかバチバチやり合っている。

…こいつら仮にも付き合ってる設定忘れてんのか?

 

「ねーねー小野寺さん。

小野寺さんは好きな人とかいないの?」

 

小野寺と一条が噴出しているが、俺個人としても興味のある話である。

別に「お。小野寺の好きな人…?お、俺とかだったりしないかなぁ」とかいう思春期男子特有の淡い妄想などではない。

 

俺なんかと仲良くしたいと小野寺は言った。

正直、嬉しかった。だが、やはりその言葉を心から信用する事は俺には出来ていない。

嘘を吐いている訳ではないというのは分かっている。これは俺の気持ちの問題なんだと分かっている。

だがもし、小野寺にちゃんと好きな人がいるというのなら、俺なんかに時間を割かないで好きな人との時間を作って欲しいと思うから。

小野寺の答えを待つ。

 

「わ…私は今はそういう人は…」

 

…まぁ、それもそうか。

男子がいる前でおいそれと言えるわけがない。

 

「…そっかー。私もまだそういう人いなくてさー。

早く素敵な恋とかしてみたいんだけどねー…」

 

一瞬、時間が止まった…様な空気が漂った。

こいつ…本気で付き合ってる設定忘れてやがるな。

思い出したようにジョークだと言い出し、一条も即興で合わせる。

周りは疑ってない様子だが…マイマイの奴は多分気付いてるな。

 

「なぁなぁ桐崎さん。俺もちょっち聞いていい?」

 

「へ?」

 

「お前らぶっちゃけどこまで行ってんの?」

 

本当イイ性格してるな…。単純に気なって聞いてる様にも見えるが、俺からしたら完全に楽しんでるようにしか見えん。

あっ、一条に連れて行かれた。

…………どうしてくれんだこの状況。

 

 

結局、なんとも言えない雰囲気に包まれながら黙々と問題を解いている内に2人は戻ってきた。その後は特に何事もなく勉強会は進み、時間も時間だからと解散した。

 

 

はぁ…疲れた。

やっぱ勉強は1人でするもんだなと改めて思いましたまる。

 

 

 

 

 

 

 

 

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夜某所

 

「…お呼びですか。クロード様…」

 

「来たか。待ちわびたぞ」

 

~数分後~

 

「…了解しました。お嬢は私が必ず救います…!!」

 

「…そうだ、あと1つ。

学校内で何か困った事があればこの、比企谷八幡という少年に頼れ」

 

「一体、何者ですか?この少年は」

 

「そうだな…なんというか、とても強くそして頼りになる少年だな」

 

「クロード様にそこまで言わせるとは…。了解しました」

(ぱっと見だと、目が腐った腑抜けた輩にしか見えんが…)

 

 

***

 

 

「なぜだろう、凄く嫌な予感がする…」

 

「おにーちゃん。アホな事言ってないでさっさと御飯食べちゃって」

 

「アッハイ」

 

 

 

 

 





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