緋弾に迫りしは緋色のメス   作:青二蒼

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お待たせしました。
いつもどおりですね(遅いのが)

注意事項

・霧さん少しご機嫌斜め
・三姉妹、外見一緒だから描写しにくい……
・フラグ構築中


70:修学旅行Ⅰ

 

 9月14日――ついに来た修学旅行。

 メンバーは私と理子でお送りします。

 何て言うか……

「新鮮味がない」

 私はそう呟かざるを得ない。

 場所は京都駅。

 中央改札口の見上げるほど開放感のあるホール。アーチ状になっているガラス張りの天井。

 11階まであるんだったかな? 地下は2階まで。

 店も多くあってホテルが隣接してるから駅と言うよりもちょっとしたテーマパークって言う感じ。

 そして、日本だと言うのに頻繁(ひんぱん)に見かける外国人。

 日本なのに様々な言語が不協和音な音楽のように聞こえてくる。

 そんな中、隣にいる妹はちょっと悲しげに声を上げる。

「その言葉は何気に傷つくなー」

「別につまんないとは言ってないでしょ?」

「そうだけどさ~……それとこれとは別で、気になる事があるんだよね」

「つまり?」

「キーちゃん、不機嫌じゃない?」

 理子が少し顔を横に動かして聞いてくる。

 不機嫌……不機嫌、か。

 実際のところどうなんだろうね。

 私としてはいつも通りのつもり。

 まあ、でもウルスの姫の隣にキンジがいる事に何も思わない訳じゃない。

「そうかもね」

 理子の推測にそう答えるけど、曖昧(あいまい)なんだよね。

 私自身……よく分かんない。

 ただまあ、私の思ってる事をはっきり言わせてもらうと。

「……気に入らない」

 言葉に出すと同時にその瞬間だけ湧き上がる殺意。

 うん、やっぱりダメだ。

 言葉に出すだけでも体が勝手に反応してしまう。

 理子はと言うとチラリと見れば冷や汗混じりだ。

 すぐにスイッチを切り替えるみたいに感情を抑える。

「さってと、京都観光と行こうかな」

 この旅行に明確なスケジュールなどない。

 何せ旅程表である『旅のしおり』にも、

『場所 京阪神(現地集合・現地解散)

 1日目 京都にて社寺見学(最低3ヶ所見学し、後ほどレポート提出の事)

 2日目・3日目 自由行動(大阪か神戸の都市部を見学しておく事)』

 としか書いてない、しかもA4の紙1枚で。

 引率の先生はなし……正確には京都、大阪、神戸に1人ずつ先生はいるけどあくまでこの修学旅行中の緊急事態の対処要因であって生徒を監督するものではない。

 つまりは監視の目もなし。

 なので――

「……ん、来た」

 家族と同行しても問題はない。

「え、あれ? リリヤ?」

 人混みの中から現れたリリヤに対してきょとんとした顔の理子は1人困惑してる。

 まあ、ここに来るとは思っていなかっただろう。

 呼んだのは私だけどね。

 今のリリヤは遠目から見て不審がられないように京都の武偵高の制服を着てる。

 東京武偵高の制服だとあれ? こんな子いたっけ? って思われるだろうしね。

 あと、キンジ達が見ても分からないように若干のメイクとか髪の形を三つ編みに変えてる。

 その辺の抜かりはない。

 仮に聞かれたとしても京都の武偵高の留学生とでもしておけばいい。

 そのための武偵関係の身分証明も偽装済み。

 設定盛り過ぎとかそう言うのは気にしない。

「せっかくなんだし、家族サービスって事で。こうして出るのもアリかな? って思ってね」

(いき)な事してくれるね」

 理子は相変わらずと言った感じに呆れる。

 実際のところこう言う時間は大事。

 つかの間の休息って言うやつだね。

 とは言え、理由はそれだけじゃないんだけどね。

「さて……取り敢えずは西から東に向かって観光しよう」

「おー! 龍安寺の庭園見て、金閣見て、それから東本願寺、アニ〇イトと虎の〇にも立ち寄ろう」

 理子の最後2つは神社仏閣じゃない。

 この分だと……大阪か神戸の方もただのアニメショップ巡りになりそう。

 リリヤに関しては、別に干渉する気はない。

 だってお姉ちゃんが指示を出してるなら別に余計な事をする必要がないし。

「って言っても、理子は途中から呉に行かないといけない訳なんですが……」

「だったらリリヤの面倒はこっちに任せてもいいよ?」

「……襲わないよね?」

 理子が割と真面目に聞いてきた。

 何を失礼な。

 家族に手を出すほど落ちぶれてない……つもり、だけど。

 こう聞いてくるって事は私の体調に関して勘付かれたかな?

「ああ、うん。大丈夫だよ」

 いつも通りの笑顔でそう答える。

 まあ、さっきの言葉に最後、"今のところは"って付け加えても良さそうなものだけど。

 理子は「そっか」と安心したような声を出す。

 せっかくの旅行なんだし、楽しもう。

 

 ◆       ◆       ◆  

 

 ご機嫌よく前を歩くお姉ちゃん。

 (はた)から見たら好奇心に駆られる子供っぽい。

 いや、まあ……日頃から子供っぽいなって思う事はあるんだけどね。

 今は完全に殺意がなりを潜めてるけど、さっきの京都駅での雰囲気は……紛れもなくガチだった。

 不機嫌かどうかの質問に対してお姉ちゃんは曖昧(あいまい)な返事をしたけれども。

 アレは自分でも分かってない感じ。

 不機嫌なのは確か、それでレキに対しての嫌悪感も分かってる。

 でも、"何に対して気に入らない"のかハッキリは分かってない。

 キンジの隣にいるレキが気に入らないのか、それともお姉ちゃんの隣にキンジがいない事が気に入らないのか。

 以前まではここまで分かりやすい感じではなかったハズなんだけどね。

 いつもニコニコあなたの隣にって言う感じで何が起きてもほぼ笑顔で、何も読み取らせないような感じだった……家族の前であろうとも。

 最近のお姉ちゃんは感情が豊かになってきたって言うか、明らかに変わり始めてる。

 キンジが絡むと尚更だね。

 これは、ホントに希望があるかもと期待しちゃう。

 金閣寺に着いた矢先――キンジを発見、おまけでレキも付いてるけど。

 お姉ちゃんもキンジの存在に気付いてるっぽい。

 お姉ちゃんの反応はと言うと、

「…………」

 まさかの無言。

 それどころかすぐにクルリと回って別の方向へと進もうとする。

 意外……てっきり構わずに声を掛けると思ってたのに。

「声、掛けないの?」

 野暮かな? と思いつつもそう聞く。

 お姉ちゃんはすぐに、

「あの子がいるとどうもやりにくくてね。私の中にあるモノを知ってるっぽいから……あまり接触しないに限る」

 つまんなそうに答えた。

 お姉ちゃんがそう言うって事は、レキも色金について知ってるのかな?

 何て思ってるとキンジがこっちに気付いた。

 キンジにしてはナイスタイミング。

 そして、こっちに向かって歩いてこようとしてるけどレキに袖を掴まれて止められてるっぽい。

 うーん……ここは一芝居打ちますかね。

 お姉ちゃんが不機嫌だったりするとこっちの心臓にも悪いし、妹が震えてるのを見てると……思うところがある訳ですよ。

「リリヤ、ちょっとあそこで待っててくれる?」

 金閣寺が建ってる池の適当な(ほとり)で待ってるように言う。

 するとリリヤはコクりと頷いて静かに歩いていく。

 うん、目立つ。

 近くにある金閣寺より目立つ。

 いや理子もブロンドヘアーだけどさ、あの白に近いプラチナブロンドは周りにいる外国人観光客の中でも一際目立つ。

 プレイボーイがいたら間違いなくナンパ対象。

 正直1人にするのが心配。

 あれ……? これ、シスコンの予兆じゃないかな?

 いや、そんな事考えてないで今はキンジのところへ行こう。

「おーす、キーくん。相変わらずレキュとアツアツですな」

 先手必勝とばかりに軽いジャブ。

 まあ、キーくんの事だからどうせ――

「ちげえよ」

 否定から入るだろうね。

 そして、面倒臭そうな顔をする。

 ふっふっふー、相変わらず分かり易いですな。

 そして立ち去ったお姉ちゃんが気になる様子。

「さっき、霧と一緒だったんじゃないのか? 見慣れないヤツもいたが」

 見られてはいたけどリリヤだとは分かってないみたいだね。

「京都武偵高の留学生に出会っただけだよ。観光がてら警備任務だって」

 すかさずそれっぽい事を言う。

「京都らしいっちゃらしいか……ところで霧のヤツ、俺を見るなり引き返して行ったんだが……」

「んー、どことなく不機嫌だったかな~」

 何て適当に言ってるけど、ウソは言ってない。

 実際のところご機嫌ではないし。

 適当に予想して話してみようかな。

「キーくん、キーちゃんに対して何か断りとかした?」

「なんでそう思う」

「女のカンですよ、カン」

 いや、本当にカンなんだけどね。

 それに対してキンジは思い当たるところがあるっぽいのか首を(ひね)る。

「まさか、あの時か? いや、それだけであいつが機嫌悪くなるとは……」

「思い当たる節があるようですな。だったら解決方法はひとーつ! 本人に聞いてみる、これに限るね」

「思ったよりもシンプルだな……いや、分からなくもないが。機嫌悪いのに話し掛けて大丈夫なのか?」

 あー、これはアリアと比べてるね。

 機嫌悪い時に話し掛けたらダメだったパターン経験しちゃってるから。

「むしろ話し掛けないと余計に機嫌悪くなると思うよ?」

 あたしはそうアドバイスする。

 アリアどころか、お姉ちゃんにまでヘソを曲げられたらさすがのキンジも困るのか頭を掻きながら息を吐く。

「すまないがレキ、ちょっとここで待ってくれるか?」

「――イヤです」

 即答!?

 キンジもまさか断られるとは思っていなかったのか、目をパチクリさせてる。

 まさか……あのレキがこうもハッキリ言うとは、りこりんもさすがに驚かざるを得ない。

 そして同時に確信する。

 キンジがレキに壁ドンしてた日、レキはアリアを間違いなく殺そうとしてた。

『恋してはならない』

 あの時、アリアに向けてレキはそう言った。

 つまり彼女は緋々色金をキンジに近付けたがっていない。

「だから何でだよ。霧と話すだけだろ?」

「ダメです。アリアさんもそうですが、特に彼女には近付いてはなりません」

 これは相当だね。

 表には出さないけど、お姉ちゃんが間接的に否定されてるみたいでイラッときた。

「おー、レキュがここまで独占欲が強いとは驚き。仕方ない……キーちゃんにはあたしから話しとくよ」

「すまんな、理子。正直……俺としてはコイツの行動がよく分からん」

 キンジからして見ればそうだろうね。

「それじゃあ、邪魔者は退散しましょう。まったねー」

 と、あたしは元気よく手を振って走り去る。

 観光客に紛れてキンジ達が見えなくなったところで、すぐに歩きに変える。

 そうしてリリヤの近くまで来た所で、あたしは息を吐く。

 勘弁してよ……ただでさえ色金の侵食うんぬんがあるのに、お姉ちゃんの精神バランスまで不調になったら……うん。

 いや、多分適度に自分でバランス取ろうとするだろうけどさ……この間みたいに注射器が転がってるなんて言う光景は見たくない。

 でもこんな事を妹に頼むのも、どうかって思うんだよね。

 あ……

 その前にリリヤの仕事が何なのか聞いてなかった。

 一応、確認しておこう。

「ねえ、リリヤ」

「……ん」

「ソフィーから頼まれた仕事って、何?」

「……威力偵察」

 威力偵察、か。

「何かやっちゃいけない事とかある?」

「……特にない。けど、ツァオツァオと合流する」

 ツァオツァオと?

 あの守銭奴に会ってどうするつもりなんだろう?

 天才の考える事は常に先を行き過ぎてるからよく分かんない。

 それはともかくとして、特にリリヤに禁則事項はないらしい。

 なら――

「お姉ちゃんの頼み、聞いてくれる?」

 こんな事、家族に頼む事じゃない。

 でも……

 

 ――手段は選んでられない。

 

 ◆       ◆       ◆  

 

 観光地を3ヶ所ぐらい回って、理子は京都駅へと戻り呉へと旅立った。

 リリヤは名残惜しそうに小さく手を振っていたけれども……それに対しての理子の顔はすごく未練がましかった。

 そう、まるで過保護な母親みたいに去り際に何回もこっちに振り向いてた。

 最早ただのシスコンだったね、あれは。

 1人っ子の弊害かな~

 なんて思いつつも、リリヤに目を向ける。

「楽しめた?」

「……うん」

「なら良かった。そろそろお仕事に戻らないとね」

「……ん」

 言いながらリリヤは静かに歩き出す。

 さて、私もちょっとお仕事しないと。

 根回しは大事。

 あの守銭奴達にちょっとした交渉に行こう。

 水投げの日以降に調べて居場所は掴んでるし。

 そう思ってリリヤが向かった方へと歩き出す。

 ……。

 …………。

 ………………。

 あれ? 行く先々でリリヤを見かけるんだけど……まさかのお仕事は共同作業?

 と思ってたら、目的地に着いた。

 京都の四条河原町、鴨川付近に存在する高級中華料理店『好好(ハオハオ)』。

 ここは藍幇(ランパン)の隠れアジトだったりする。

 どうやらリリヤもここに入っていったらしい。

 携行してる変装セットで、近くにあるコンビニのトイレに入って適当にパパッと済ます。

 今日は中性的なボーイッシュな少女にしよう。

 そうしてトイレから出て、隠れアジトに表から入らず従業員出入り口から職員が出たのを見計らって潜入。

 隠れアジトって言っても構成員の雇用先であって、記憶が正しければ裏の仕事に従事するためのアジトとしては機能してない、はず。

 ただ単に宿泊先と言った感じだろう。

 なので大したセキュリティはないと見える。

 従業員用の通路を通り、階段を上がる。

 おそらく人目のないところで会談なり準備なりしてるだろう。

 そうして最上階のVIPルームのような絢爛な部屋が目に付いた。

 直感的に、怪しい……

 貸切の看板もないし、従業員が出たり入ったりしてる割には運ばれるのは料理じゃなくて日用品とか物騒なモノばっかりだし。

 別に私は暗殺に来た訳じゃない。ちょっとした会談をしに来たんだから、潜入はここまで。

 龍と虎が赤と金色で描かれた両開きの扉の前に立ち、普通に押して開ける。

你好(ニイハオ)~♪」

 なんて、気軽に挨拶しながら入ればココ三姉妹が卓上テーブルを囲んでキョトンとした顔。

 1人の傍にはラジコンヘリとレミントンM700、1人はサブマシンガンであるUZIをいじってるし、そして最後の1人は爆弾っぽいのいじってる。

 すぐに全員目の色を変えて席から立ち上がり、袖から腰からとどこからか長剣、刃が幅の広い柳叶刀(リュウエイダオ)――日本では青龍刀と呼ばれてるけど、間違い――残りのココは、刃の付いた扇である戦扇(バトルファン)を構えた。

日本人(リーベンレン)の武偵、何の用カ?」

 レミントンの傍にいる長剣を握ったココ、狙撃手である事から長女の狙姐(ジュジュ)が真っ先に聞いてくる。

「ボクとしては穏やかにいきたいんだけどね」

 言いながら私はイ・ウーのスクールリングを見せながら、

「ロンドンの殺人鬼なんだけど、分かんない?」

 と笑顔で聞く。

開膛手傑克(ジャック)!?』

 と私の自己紹介に対してすぐに驚き、中国語で三姉妹揃って私の名を叫ぶ。

(ウオ)達に何の用ネ?」

 ここでまたしても長女が先に聞く。

 四つ子とは言え、やっぱり長女は長女らしく姉妹を纏めてるらしい。

 それにしても私って分かっても警戒心は下げてはくれないのか。

 それどころか余計に武器を握り直してる。

 私は話が通じない部類ではないと思ってたんだけどね~……彼女達の反応を見るにそうではないらしい。

 そんな事は置いておいて本題に入らして貰おう。

「いや、用と言ってもちょっとお願いがあってね。どうせもう、戦役に向けての駒集めに(いそ)しんでる――と言うか、今まさにその準備をしてるんだろう」

「それがどしたネ」

狙姐(ジュジュ)――別に君達をどうこうしようと言う訳じゃない。ただ、ちょっとしたお願いだよ」

「変なお願いじゃないネ?」

「ボクのポケットマネーで報酬も出そう。お願いの内容はウルスの姫の暗殺ただそれだけ」

 私がそう言うとココ三姉妹は、ハテナマークを浮かべたような顔をしてる。

 それからお互いに顔を見合わせながら武器を下ろす。

 どうやら、武器を下ろしたあたり交渉には乗るらしい。

 そのまま狙姐(ジュジュ)が引き続き話を続ける。

「……どう言う事ネ」

「ちょっとばかり邪魔だと思ってね。別に生け捕りにしたいならそちらのご自由に。そうだね……成功報酬は100万元でどう? ちなみに3人じゃなく1人、100万元ね」

 今のレートで日本円にすれば約1400万~1500万ってところかな?

 守銭奴である三姉妹は提示された額に目の色が変わる。

 少なくとも安い報酬ではないはず。

「それともう1つのお願いとしては遠山 キンジにはあまり手出ししないように」

「……お前も狙ってるのカ?」

 ここで炮娘(パオニャン)が聞いてくる。

「いいや、狙ってるんじゃない。ただ単に他人にはあまり取られたくないだけさ。別に反撃するなとは言わない、殺さなければそれで良い。ま、殺すつもりで襲わなきゃすぐにお縄を頂戴されるだろうけどね」

 そう言って私はゆっくりとそのままココ三姉妹の座ってる卓上テーブルの椅子に腰掛ける。

 その間も3人は武器を下ろしても納める様子はない。

 そのまま私は自分の家とばかりに椅子を揺らして、態度のデカい少女を演出して振舞いながら聞く。

「で、どうする? 別に断ったってペナルティも何もない。メリットしかなさそうな提案だと思うんだけどね。胡散臭いと思うんならシェースチを人質とでも思えばいい」

「む……あの俄罗斯(ロシア)人の少女カ」

 と、三女の猛妹(メイメイ)が呟く。

「そう。そして、シェースチが万が一あの子を殺っても報酬は出そう」

「ますます分からないネ。狙いは一体なにカ?」

 と、今度は狙姐(ジュジュ)

「裏も表もない。目的は今のところ"ただ1つ"だと言う事だよ。要件はそれだけ」

 言うだけ言って私はそのまま椅子から立ち上がり、扉へと向かってその場を去る。

 後ろでココ姉妹はどうするか中国語でヒソヒソと相談している。

 さて、次はそのまま星伽神社の京都分社に行って宿泊かな?

 閉鎖的な星伽だけど……白雪がオッケーしてくれたおかげですんなり入れる。

 これが分社じゃなかったら話は違ったかもしれない。

 まあ、それは置いておいて……

 疑われる事もなく――静かに事態は動いている。

 それを確かに感じる私は、

「~~♪」

 ちょっとだけ楽しくて鼻歌を交じらせる。

 




なげえなと思って分割してます。

次回はゴールデンウィークかな。
趣味に余裕な日常を下さい。

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