アブソリュート・デュオ 覇道神に目を付けられた兄妹   作:ザトラツェニェ

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本校での戦闘と新たな人物の登場です。



第二十五話

no side

 

昊陵(こうりょう)学園分校で戦闘が始まる少し前ーーー本校では先に戦闘が繰り広げられていた。

 

「皆さん!落ち着いて敵を無力化してください!」

 

分校から今朝朔夜に言われ、戻って来た三國は学園の警備員と残っている訓練生の指示を出し、自らも戦場へ出ていた。

 

(やはり来ましたか……ですが、予想より数が多いですね)

 

襲撃者の数は三國が予想していたよりも多かった。突如襲撃して来たと思ったのもつかの間、現在は学園の中心にある校舎を学園側の拠点とし、校舎内にある講堂では負傷した生徒などの応急処置をしている。

現在は襲撃者を押し返す事が出来ず、四方から攻め込んでくる襲撃者に対して学園側は防戦一方だった。

 

「ぐあっ!」

「くっ!遠距離から攻撃出来る奴はどうした!?攻撃しろよ!」

「奴ら早くて狙いが定まんねぇんだよ!!負傷した奴は早く回収して治療しろ!」

 

現在、三國は学園の正門が見える北側で戦っている。

東と西では《(レベル4)》が一人ずつ、南側では《(レベル3)》が五名程、後は偏りなく配置しているのだがそれでもまだまだ劣勢だった。

 

(状況は芳しくないですね……)

 

このまま防戦していてはいつかは大きな穴が空いてしまうだろう。しかも警備員も訓練生も疲労が見え始め、負傷した者も段々と多くなってきた。

いつまで持つかーーーなどと思っていると突如、通信が入る。

 

(南側……もしや、突破されましたか?)

 

三國はそう思いながらも通信を繋げる。

 

「どうしました?突破されましたか?」

 

『い、いえ、ですが……』

 

通信相手が何やら言い淀む。どうやら何か起きたようだ。

 

『突如、上空から別の男が降り立ちーーー襲撃者を攻撃し始めました!』

 

「……それは一体どういう事ですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三國に通信が入る前、南側の防衛ラインはかなりボロボロになっていた。

 

「うあっ!!」

「ちょっと大丈夫!?救援急いで!」

「やってるよ!!ちょっと待て!」

「くそっ……キリがねぇ!!」

 

皆、体のどこかしらを負傷していてかなり辛い状況だった。それこそどこかに穴が出来たら、総崩れしてしまうようなものでーーー

 

「ーーーっ!?グレネードよ!!」

「ーーー!!伏せろー!!」

 

それはたった一つの手榴弾によって、状況が変わってしまった。。

爆発し、破片を撒き散らす手榴弾に対しーーー皆が地面に伏せ、耐え忍ぶ。

 

そして爆発が収まると、その場に広がっていたのは絶望に満ちた光景だった。

 

「ねぇ!起きてよ!!」

「ぐっ、がぁぁぁぁ……!」

「大丈夫だ!気絶してるだけだが……失血がひどい……」

「掴まれ!立てるか?」

 

死亡した者は幸い一人もいなかったがーーー大怪我をした者や、 爆発の影響で吹き飛ばされ、気絶してしまった者は多く、防衛する者が少なくなってしまった。

 

「敵が……くそぉぉ!!」

 

そんな状況でも敵は襲ってくる。もはやその場に戦う意志を持っている者はほとんどいなくなってしまった。

このまま終わりかーーーと誰もが諦めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時ーーー空から何かが降ってきて、砂埃が舞った。

 

 

 

「っ!?なんだ!?」

 

敵の新たな増援か?などと思い、比較的無事な生徒が確認する。砂埃が晴れるとそこにいたのはーーー

 

「…………」

 

軍服をまとった男が堂々と、しかしその目には何の感情も無く、襲撃者を見据えていた。

その男は一分の隙も無く着こなした軍装の下、その鍛えられた肉体が周りの目を引く。例えるなら鋼のような肉体であると分かるだろう。

 

「あれは……まさか……」

 

その姿を見た学園の者たちは信じられないといった表情で男を見ていた。

男の特徴は数日前に行われた、説明会で教えられていたものと同じだった。だが本当に現れるとは思っていなかった上にこちらに背を向け、敵意は無さそうなのが信じられない。

 

「あれが……マキナ……」

 

男ーーーゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン、通称幕引き(マキナ)と呼ばれる男は一歩ずつ襲撃者へと向かい歩き出した。

 

 

 

 

 

「くそっ!!撃て!」

「撃ってる!だが全く効いてねぇぞ!?」

 

襲撃者たちは焦っていた。突如現れた男が自分たちに向かって来ているーーーそれだけならばまだいいが、焦る理由はその男の異常性にあった。

 

「…………」

 

先ほどから銃撃を受け、手榴弾の爆発を受け、地上から侵入した襲撃者が持っていたロケットランチャーを受けても、男は全く気にした様子も無く、かわさずに全てその身に攻撃を受け、一つの傷も負わず襲撃者へと向かっていた。

そして一人の襲撃者の目の前へ立つとーーー無造作に拳を振るった。

 

「がっ、ぐぁぁぁぁぁ!!?」

 

その一撃を受けた襲撃者は叫び声を上げながら吹き飛んだ。襲撃者の体は軽く数十メートルを越える程高く上がり、地面に叩きつけられた。その者の体はいくら待っても動く事は無かった。

 

「化け物だ……」

 

特殊な戦闘服を着ていてもあの様ーーー男は吹き飛んだ者を一瞥した後、他の襲撃者を見据えた。

 

「次は誰だ。安心しろ、一人ずつ終わらせてやる」

 

男の言葉に襲撃者が震える中、再び男は動き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幕引き(マキナ)……そうですか、彼が……危害は加えられていませんね?」

 

『は、はい、今の所は……』

 

「なら、負傷者の手当てを急ぎなさい。彼の能力は分かっていませんから立ち向かうのは無謀です。それに負傷者もそちらには多いようですから急いでください」

 

『り、了解しました!』

 

そう指示し、通信を終えて三國は考える。

 

(黒円卓の大隊長が襲撃者に攻撃している?前のヴィルヘルムは学園に攻撃してきたのに、訳が分かりませんね……)

 

しかしその思考は中断された。

 

「ん?あれは……」

 

上空からまた新たな増援が降下してきたからだ。しかもーーー

 

「RPG?ついに重火器まで出ましたか……」

 

RPG7、つまりロケットランチャーを持つ襲撃者もパラシュート降下してきて、いよいよ防衛が難しくなるだろうと思った、その時ーーー

 

 

 

「Was gleicht wohl auf Erden dem Jägervergnügen

この世で狩に勝る楽しみなどない」

 

 

 

響いたのは狩人の(うた)ーーー女性のよく通る声でそれは詠われた。

瞬間、どこからか現れた灼熱の炎がパラシュート降下してきている襲撃者へと飛んでいき、爆ぜた。

 

「ーーーっ!!」

 

火球は襲撃者の一人へと着弾すると爆発、そして爆炎が他の襲撃者を巻き込んだ。

その炎の威力、爆発の大きさ、爆風などは個人の装備や戦車では出せるものでは到底無いように見える。

いや、紛れもなく戦略兵器級の破壊力を持っているものであった。

そしてーーー

 

「……脆い。そして弱すぎる。以前も劣等の魂を喰らったが……それと大差無い」

 

鬱陶しげに吐き捨てるその声を聞いた三國は学園の屋根を見る。

そこにいたのはーーー

 

「ハイドリヒ卿の(めい)とは言え、劣等の掃討程興の削がれるものは無い。我らがベルリンで虐殺した時は百八十年程前、そして怒りの日は百二十年程前だったが……あまり変わらない辺り、所詮劣等は劣等だという事か」

 

その姿を言い表すなら紅蓮。

揺らぐ長髪は鮮血の、あるいは業火の赤。

その顔は美しく、まさしく美貌と言っても差し支えないだろうが、左顔面を覆う火傷の後により美醜綯い交ぜの顔となっていた。

 

「……ザミエル……彼女まで現れるとは……」

 

三國は今ある状況を嘘だと信じたかったが、実際目の前で悠然と葉巻を吸っている彼女はまさしく第九位、エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ=ザミエル・ツェンタウァーーー説明を聞いた時と同じ容姿である彼女だと認めざるを得ない。

 

「ん?貴様がここの指揮官か?」

 

ザミエルはここで下の方から見上げている三國に気が付いた。

その目は少しばかりの軽蔑が混じったものだった。

 

「はい。現在私がこの学園の指揮官です」

 

「ふん、ならば貴様の部下や生徒に下がるように伝えろ。邪魔だ。本来ならば貴様らも、この場所ごと消し飛ばすが……ハイドリヒ卿はそのような事は望んでおられないのでな」

 

「……分かりましたが、最低限の防衛ラインは守ります。それだけは……」

 

「分かっている。私も下がらせろと言っただけだからな。邪魔にならなければいい」

 

そう言うと、ザミエルは自らを包む火炎で気流を操作し、宙に浮いて上昇をした。

さらっと言ったが、彼女にとっては何も難しい事では無いのだ。

そしてある程度の高さでとどまると、腕を指揮者のように振るった。

するとザミエルの周りに無数の銃口が出現した。

 

シュマイザー、大戦中にドイツで採用された短機関銃だ。

全方位にいる襲撃者に向けられた銃口の数はおよそ千丁程である。

それらが一斉に火をふいた。

襲撃者たちの戦闘服はシュマイザーによって受けるダメージは少ない。

だがそれは一発ごとの話であり、数千発の弾が当たれば壊れもする。

 

「ぐはぁぁぁ!!」

「がはっ!!」

 

戦闘服がシュマイザーの射撃に耐えきれず、壊れ、襲撃者の体を貫いていく。

学園の庭は段々と血で赤くなっていき……数分後には全ての襲撃者が倒れた。

それを見て、何の感情も抱かず、ただ見下ろしながら地上に降りたザミエル。

 

「ふん、パンツァーファウストを使うまでも無かったか。マキナ、貴様も終わったか?」

 

ザミエルがそう言うと、マキナが背後からゆっくりと歩いてきた。

 

「…………」

 

「その様子から察するに、落胆したか?ふっ……奇遇だな。私も落胆したよ。いくら時代が変わろうとやはり、変わらぬものは変わらぬようだ。それでーーー」

 

ザミエルは振り返ると三國を始め、まだ戦える警備員や生徒が彼女たちに《焔牙(ブレイズ)》を向けていた。

 

「貴様ら、我々に勝てると思っているのか?あの程度の敵で苦戦するようならば……我々に挑むのはやめておけ、死を急ぎたいのなら別だがな」

 

「……皆さん、《焔牙(ブレイズ)》を解除してください。彼らの言う通り、私たちでは彼らに敵いません」

 

三國のその言葉に一人の生徒が声を上げる。

 

「っ!!しかし三國先生!!彼らは……後輩に怪我を負わせた者たちの仲間ですよ!?」

 

「……では、君なら勝てるのですか?彼らに」

 

「……くっ!」

 

三國はそう言い、声を上げた生徒を押し留めさせた。

その生徒は悔しそうにしていたが仕方が無い。

今、彼らに挑んで勝つ可能性はーーー無に等しい。結果は分かりきっているから本当に仕方が無い事なのだ。

 

「さて、我々の任務は終わった。シュライバーも上手くやっているといいがな。マキナ、行くぞ」

 

そう言って、ザミエルとマキナは正門に向かって歩き出した。

 

学園には圧倒的な力を見せつけられ、呆然とした者たちが残り、辺りは襲撃者の血の跡のみが残っただけだったーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ……こんな世界があったんだな。知らなかったぜ」

 

ーーーここはどこにも属していない世界ーーー第五天黄昏の女神の理が流れていない異世界である。

 

その世界は何も無かった。いや、何も無いという言い方は誤解を生むだろう。

その世界はどこかの学校の教室のような風景なのだが、何かが無いような世界だった。

そんな世界にただ一人ーーー教卓の上に座り、呟く少女がいた。

 

「中々面白そうな世界だね……僕たちの世界とは違って、異常(アブノーマル)過負荷(マイナス)っていうものが認識されていないみたいだし……それどころか誰も気が付いてないみたいだ」

 

少女は呟きながら、その世界を眺める。その目で世界の何を眺めているのかは分からないがーーー面白そうだと言っておきながら、その目はつまらないものを見ているようなものなのは彼女の性格や思考故なのか。

 

『そのようなものは私も聞いた事が無いな、是非聞かせてほしいものだが』

 

そんな誰もいない筈の世界にどこからともなく声が響く。

その声を聞いた少女は眉を(しか)め、問う。

 

「……僕の世界に干渉するなんて、そう簡単に出来る事じゃないと思うのに……それこそ漫画じゃなければ出来ないと思ってるんだけど」

 

『君は何を言っているのかな?この世界は漫画ではないよ。それに私からすれば、君のような者の作った世界など入り込む事も、消滅させる事も、都合よく操る事も、造作も無いのでね』

 

謎の声は少女を嘲笑(あざわら)うかのように言葉を続ける。

 

『まあ、君の言う事は理解出来なくは無い。漫画の世界ならば出来ない事は無いと言いたいのだろう?それこそ君のような長く生き、様々な能力を持った君ならね』

 

少女はさらに顔を顰める。しかし響く声は、だが、と言葉を続ける。

 

『漫画の中でしか出来ないなどとどこの誰が決めたのかね?世界は無限の可能性を秘めているものだ。現実でも可能性が0では無い限り、起き得る事なのだよ』

 

「……現実でも出来ない事は無いと言うのかい?」

 

少女は声に向かって問う。

 

『少なくとも私はそう考えている。とは言ってもこうして君の世界に干渉している私自身、出来ない事だってあるが……それも数える程しかないしな。それに私が出来ない事でも他の者たちならば出来るかもしれん。そういう者が現れる可能性も、また0では無いからね』

 

その声の考えを聞いて、考え始める少女。

そうして数十分程経っただろうか……少女が口を開いた。

 

「君の考えは分かったけど……そういえば君は何者なんだい?」

 

『私か?ただの道化だよ。名は……捨てたものだが、メルクリウスと名乗っておこうか』

 

「へぇ〜、水銀の王(メルクリウス)かい?随分と中二病掛かった名前だねぇ?」

 

『所詮、その名前も星の数程ある中でよく呼ばれるものでしか無いがね。では、今度は君の名前も聞かせてもらえるかな?お嬢さん』

 

「お嬢さんなんて言われるとは思わなかったなぁ……まあ、名乗られたから名乗り返そうか」

 

声が問いかけると、少女は笑みを浮かべながら言った。

 

「僕は安心院(あじむ)なじみ、平等なだけの人外だよ。僕の事は親しみを込めて安心院(あんしんいん)さんと呼びなさい」

 

『安心院なじみか……私が言うのもおかしいが、いい名だな。それで君はこの世界に何をしに来たのかな?』

 

名乗ったけど呼ばれないかな?と内心安心院は思いながら答える。

 

「別に特に用がある訳では無いぜ。ただ面白い世界があったからこうして見ているだけ」

 

『ほう?見ているだけかね?何かしら干渉があると私は思っていたのだがね。何しろこの世界をずっと見ていたようだしな』

 

「……いつから気付いていたんだい?」

 

安心院が虚空を睨みつける。しかし声はそんな事は気にしていないかのように続ける。

 

『ふむ……舞台裏の事になるが、二十一話くらいの時ではないかね?その時に干渉されたような感覚があってね』

 

「さらっと中々にメタい事を言ったね……合ってるけどさ。それにそんな話数の事を言ったら、さっきの漫画云々の話が台無しにならないかい?」

 

『心配はいらないよ。何か不都合が起きれば私がなんとする。最悪回帰してでも何とかするよ』

 

「……そうかい」

 

安心院は深くため息をつき、天を仰いだ。

 

「……で、メルクリウスは僕をどうするつもりだい?排除する?」

 

『まさか、君にもこの歌劇に参加してもらいたい』

 

「……歌劇?」

 

声に対して、聞き返す安心院。

 

『私が生み出した兄妹を主演とした歌劇だよ。私の愛すべき親友たちや、君が見ていた世界の者たちにも協力してもらっている。無論世界の者たちはそんな自覚は無いだろうがね』

 

「へぇ……その兄妹ってのは?」

 

興味を惹かれた安心院は声に問いかけるがーーー

 

『それは君が実際に舞台に上がって、会ってみたまえ。君のような予想外の存在が私の歌劇に加わるのもまた一興だと思うのだよ』

 

「……僕は何の役だい?」

 

『それは私が決める事ではないな。彼らの敵となるならそれもよし、彼らと接触して仲間となるのもよし……どちらにせよ、私が望む最終目的には辿り着くだろうから、どう行動しようとさほど問題は無い』

 

「仮に僕が世界を滅ぼしてもかい?」

 

安心院はニヤリと笑みを浮かべながら問いかける。しかし返答は彼女の予想を少し越えていた。

 

『ふむ、そうなるのもまた一興だが……今回は勘弁願いたいな。まあ、そうなったら君というものを消してから再び別の世界でやり直すか、回帰をするだけなのだがね。しかし、いくら君でも跡形も無く消されるのは嫌だろう?』

 

「そりゃあもちろん。《死延足(デットロック)》があっても君やその仲間ならそんなの無視出来そうだしね」

 

安心院は苦笑いしながら言った。

 

「なら僕は……まあ、その彼らに会ってから考えるよ、うん」

 

『承知したよ。では私はこれで……』

 

声が消え、静寂に包まれる教室。

安心院はそれから少し何かを考えていたようだがーーー

 

「……うん。とりあえず、まずは世界に行ってみようか。色々行ってみれば何か面白いものが見つかるかもしれないし……」

 

そう言った呟きが教室に響いたが、その時にはもうすでにそこには誰もいなかった。

 




…………出ました、安心院さんです。彼女もこの世界に関わっていきます!
異論は聞きますけど、止まる気も書き直す気もありませんからね!?私は面白く書きたいんだ!
誤字脱字・感想意見等よろしくお願いします!

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