アブソリュート・デュオ 覇道神に目を付けられた兄妹 作:ザトラツェニェ
おかしな部分もあるかもしれませんが……どうぞ!
side 影月
「それじゃあ、今日の授業はここまで!連絡事項は明日から一週間、臨海学校を行うから今日しっかりと準備して、しっかり寝て明日に備えてね♡じゃあ、また明日〜♪」
学園のチャイムが鳴り、月見先生は連絡事項を言って教室から出て行った。
それと同時に教室中から疲れたようなため息が漏れた。
それも当然だと言える。なぜなら今日の授業内容はほとんどの人が苦手な英語や数学といったものがあったり、午後はいつもの通り体力強化のマラソンがあったりしたからだ。
他の授業ももちろんあったのだが、やはり先ほど言った授業等がクラスメイトの元気を奪っていったのだろう。
周りを見渡すとクラスメイトの四分の二程が机に突っ伏していた。
そしてその中に、俺の友人である透流も含まれていて、いつものメンバーが透流の周りへと集まってくる。
「透流、大丈夫か?」
「影月か……まあ、なんとかな……」
「ふんっ、情けないな。この程度でへばるとは」
「まあまあ、トラさんいいじゃないですか。透流さんもクラスの皆さんも頑張ってましたし」
優月が皆に聞こえるように言うと、そこかしこから安堵が含まれたような苦笑いをする人たちがいた。
優月はクラスの中では癒しの存在であり、頼れる存在となっている。授業で分からない所があれば後で分かるまでしっかり教え、体力強化のマラソンでは応援をしたり完走をした人たちに対して励ましの言葉を言ったり、退学届を出そうとするクラスメイトの話を聞いて上げて引き留めたり……。
ちなみに俺も似たような事をしている為、頼れる存在ではあるらしい(ユリエ曰く)。
「さて、今日の授業で分からない所教えてほしいって人はいるか?」
俺がクラスメイトにそう聞くと、橘が俺の目の前へと立ちーー
「今日の授業も分からない事は多かったが……あの軍服の集団の事を教えてもらって無いからな。だから今度こそ、クラスメイト全員に説明してもらおうか!!」
橘が少し強くそう言うと、周りのクラスメイトーー机に突っ伏していた人たちもーー顔を上げ、俺たちに説明を求める視線を向けてきた。
それを受けた俺と優月はお互いに顔を見合わせ、苦笑いした。
「分かった。なら、色々準備するよ……ついでに上級生や理事長も巻き込むか」
そして俺は目的地に向かうべく歩き出した。
「理事長、準備出来ましたか?」
「ええ、教職員や生徒は全員集まっていますわ。説明に関しては基本貴方や優月さんが手元の資料を見ながら進めてください。補足などは私がサポートしますわ」
「理事長、ありがとうございます!」
教室でクラスメイトに迫られてから先ほどの理事長との会話までの約三十分間ーーー俺は教室を出た後、まず理事長の所へ行って説明会をすると言い、どうせ情報開示するなら全員巻き込みましょう!と言った所、入学式を行った講堂に一年生、二年生、三年生、そして教職員の全員を緊急という事で呼んでもらい、情報の準備をしてもらっていた。
それも先ほど終わり、いつでも始められるという事を確認すると壇上へ続く階段脇にいた三國先生がマイクで話始めた。
『皆さん、緊急と言う事で放課後に集まっていただいてありがとうございます。明日は一年生の臨海学校ですが、今回集まってもらったのはそれと関係ありません。今回集まってもらった理由は最近ある危険な集団がこの学園に干渉してきている事についてです』
三國先生の言葉を聞いた瞬間、講堂内にざわめきが起こる。
驚く人、
『皆さん、静粛に。今回はその集団の事をよく知ってもらい、対処する為に集まってもらいました。説明の続きは実際にその集団の者と戦った一年生の如月影月君と同じく一年生の如月優月さんに説明していただきます。では、よろしくお願いします』
そう言い、三國先生が俺たちに視線を向け頷いた。
それを確認した後、俺と優月は壇上へと上がり、今回集まっている人たちを見た。
『皆さん、改めて今回は集まっていただきありがとうございます。先ほど三國先生の紹介してくれた通り私、如月影月と』
『私、如月優月が今回説明させていただきます』
そして俺は壇上の横の方に用意されたPCに向かった。
PCを操作し、スクリーンに映し出されたのはとある紋章。
それについて優月が説明し始める。
『この紋章は今回説明する組織の紋章です。組織の名前は「聖槍十三騎士団黒円卓」。第二次世界大戦中にドイツで作られ、今現在も存在し続けている十三人の魔人の集団です。聖槍十三騎士団副首領が生み出した
『
俺が補足説明をすると少し講堂内がざわめく。多分秘術などと聞いてそんなものが存在しているのか?など思ったのだろう。
その反応を横目に俺はPCを操作し、次の画面を映す。
『
優月が手元の資料と以前ベアトリスさんたちから聞いた話を混ぜながら話した。
そう話している頃、俺はふとこの資料は一体どこの誰が書いたのだろう?と思い、PCの隅々まで名前を探した。すると右隅の方に小さくーーー
(R・S)
と恐らくだがイニシャルが書いてあった。「R・S」、どのような人なのだろうか……。
『また、この術は人を殺せば殺す程強くなります。喰らう魂の数だけ霊的装甲というものが強くなり、肉体の耐久度が格段に上がります。そして聖遺物を扱う者たちには対人兵器では効果が無いようです』
『銃やロケットランチャーなども効果がなく、戦車などでも精々出来て足止め程度ーーー以前理事長から爆撃機が出撃すると聞いた事があったが、それも多分味方の撤退の時間稼ぎでしかないと思われる。彼らにはそれこそ、核兵器レベルの大量破壊兵器じゃないとお話にならない。しかも傷を負わせても、魂を使って瞬時に再生も出来るらしいから……色々な意味で最悪な相手だな』
優月と俺の説明に講堂内が静寂に包まれる。どうやらデタラメな相手すぎて絶句しているようだった。
それもそうだろう、人を殺して魂を回収すれば不死となれーーー対抗出来る兵器は大量虐殺出来るくらいでなければ話にならないのだから。
『しかし、聖遺物を宿す者は同じく聖遺物を宿す者の攻撃が効きます。つまり同じ術者ならば殺し合いが可能と言う事です。そして私たち二人は、どうやら聖遺物と同じ性質の《
優月の後半に言った言葉で静寂に包まれていた講堂内が騒がしくなる。
「二人とも!どういう事なのだ!?聖遺物と同じとは!」
『以前黒円卓の団員に対して攻撃を行った所、ダメージを与えられたのでそう思ったんです。ただし殺傷しようという意識で無ければダメージは無いようですし、私たちだけがダメージをあたえる事が出来るのかもしれません。でも相手も相手なので試す行為自体がほぼ自殺行為と言っても過言では無いです、そして攻撃が通る可能性も極めて低いと思います』
橘の質問に返答すると再び静寂に包まれる講堂内。何やら様々な考えを巡らしていそうな人たちに向かい、理事長が言う。
『もしそのような者たちが襲って来たのなら、私たちは太刀打ち出来ませんわ。なので相手をよく知って、逃げてもらう方法を個人で考えてもらうのが今回集まってもらった本当の理由ですわ』
理事長が言った言葉に数人が納得したように頷いたが、大半が厳しい顔をしていた。その顔を見るに、本当に逃げれるのだろうか……という感情だと思われる。
『まあ、こんなの相手にして逃げろ!ってのは難しいと思うが……せめて相手を知っておいてほしいと思って集まってもらったんだ。……誰にも死んでほしくないからな』
俺の最後の言葉により、不安や心配そうな視線が少し減った。しかしまだ多くの人が不安そうに俺や優月、理事長や三國先生を見ている。しかしこれ以上この事を言っていても、前に進めないので俺はPCを操作し、次の画面を出す。
『……まずは説明を聞いてください。
『まずは一番下の位階、
『次の位階は、
『次の位階は
『最後に
「永遠に展開だと……そんな事がっ……!」
トラからそんな声が上がったのが聞こえた。
確かに俺も優月も、最初はこんな事信じられないと思ったが……ヴィルヘルムの事やベアトリスさんたちの事を考えるとそのような荒唐無稽な話も信じられるような気がする。
『聖槍十三騎士団は首領、ラインハルト・ハイドリヒと副首領、メルクリウスを始めとした十三人で構成されています。騎士団員は幹部三人の大隊長と平団員に分けられています。ではこれから情報の多い平団員の紹介をします。各団員は魔名と順位などが割り振られています。順に紹介しますが、順位は強さ順では無いと言っておきます。ちなみに一部以外、皆創造位階に達しているとの事です』
そうして、俺は再びPCを操作し、次の資料を映し出した。
(ここからは学園独自の情報か?それともどこかから調べて持ってきたものか?画像がいくつか無いな……)
操作していて俺が思ったのは団員の姿を写した画像ーー資料が足りない者がいるという事だ。この場でそのような事は困るのだが……まあ、無い物は仕方ない。
映し出されたのは仮面を被り、巨大な槍?大剣?を持った男らしき者と妖艶な雰囲気の女性。
そこで男子数名から「おお……」という声が聞こえた気がしたが、スルーする。
『第二位トバルカインと第十一位リザ・ブレンナー=バビロン・マグダレナ。トバルカインの聖遺物は「
『本来は自律的な行動を取らないトバルカインだが、リザ・ブレンナーの聖遺物で操られる事でその戦力を引き出す事が出来るそうだ。攻撃力は平団員の中では最強らしく、正面から戦うのはかなりの実力が無いと無理だと思う。だから相対した場合はトバルカインじゃなくリザ・ブレンナーを倒せば戦力を削ぐ事が出来る……らしい。リザ・ブレンナーは形成位階らしいが……簡単な事では無いだろう』
『しかし、情報によると彼らはここ数百年で一度も姿を見られていないそうですわ。なので出会う確率はかなり低いでしょう』
そう理事長が言うと、
しかし完全に安心する事は出来ない。確率が低いだけで0では無いのだから。
そして次の資料を出す。映し出されたのは金髪の長髪でカソックを纏った神父だ。
『第三位、ヴァレリア・トリファ=クリストフ・ローエングリーン。彼の聖遺物は「
『資料によると、彼の正体は敵味方問わず恐れ、聖遺物となるに足るラインハルト・ハイドリヒの肉体……そう、首領の体だ。まさしく黄金聖餐杯だな』
『『『えっ!!?』』』
その事実に驚く皆を見て、内心予想通りの反応をしてくれて嬉しいと思う俺だった。
『硬い防御力で敵を叩く……どうなるか分かるでしょう?』
『ちなみに彼も先ほどの団員と同じく長い間姿を見られていませんわ』
理事長の補足で今度も安心した人が何人かいるだろう。
多くの人は彼の方が先ほどの屍と女性よりも余程恐ろしく思うだろう。彼はラインハルト・ハイドリヒの肉体を持っているので、どのような行動をするのか分からないし、何が起こってもおかしくない。
とりあえず、次の資料を出して話を進める。
次は白髪白面の赤い目をした男ーーその姿が映し出された瞬間、一年生全員と、一部教員たちが息を飲んだ。
『一部の人たちならこの人を見た事あるでしょう……第四位、ヴィルヘルム・エーレンブルグ=カズィクル・ベイ。聖遺物は「
『ちなみに彼に対しての弱点は多い。炎、腐食、銀、聖水、極め付きは心臓に杭を打つ……』
「ヤー……
ユリエが俺が言った弱点を聞いて、思い浮かんだ伝説上の怪物を言う。
「こいつが《
『あの時は襲撃……とは言い難いですわ。それより彼が《
「……そういえば、《新刃戦》で赤い月を見たな、まさか……」
『ああ、透流も見ていたか……他の人も見た人はいるだろう。あの日、少しの間だけ浮かんでいた真っ赤な月をーーあれがヴィルヘルムの異界だ』
透流の言葉で思い返されるのは、学園にヴィルヘルムが襲撃して来た時の事。
あの時、ヴィルヘルムは創造で学園を大きく囲みこんでいたらしくあの赤い月を見ていた人は多かっただろう。そして力を吸われ過ぎて倒れたクラスメイトや上級生がいたという話を後で聞いた。死人が出る前に、ヴィルヘルムを退けてよかったと思うと同時に、ヴィルヘルムのような怪物がまだ他にもいて、そういう者たちがここに来た場合、死人を出さず守り切れるか……分からず不安になる。
『彼は様々な内戦、紛争地帯でその姿が見られていますわ。突如現れ敵味方問わず蹂躙し、去って行く……通常兵器も効かないから恐れられるのも当然ですわ』
『奴には弱点が多い。だから倒そうと思えば出来るかもしれないが……中途半端にやると逆上してくるかもしれないからな。無理に挑むなよ?特にそこの奴らとかな!』
そう言って、透流やトラを見る。彼らは見られた瞬間に目線をそらした。どうやら強い相手ならば今度挑んでみるか!とか思っていたようだった。
そんな二人に呆れながらも、画面を切り替える。映し出されたのは金髪をポニーテールにした碧眼の女性と、黒髪のロングヘアーの女性。するとこの姿を見た透流、ユリエ、みやび、橘の顔が驚きに染まる。
ちなみにそれ以外はまたしても男子が「おお……」と言っていた。
『第五位、金髪の女性の方がベアトリス・ヴァルトルート・フォン・キルヒアイゼン。黒髪の女性が同じく第五位、櫻井螢=レオンハルト・アウグスト。ベアトリスさんの聖遺物は「
「ちょっと待て!その二人は以前、あらもーどに行った後に私たちが話した人たちではないか!?」
『『『えっ!!?』』』
優月が説明している最中に、橘が待ったをかけ、確認の言葉を問うと本日二度目の驚きの声が講堂内に響き渡った。そしてこの事は理事長たちも知らないので、彼女たちからもどういう事かと説明を求める視線を向けられている。
『あ〜……あらもーどでベアトリスさんたちにあったのは偶然だ。カフェで他に席が無くて、相席をしてな……そこで優月が彼女たちを見た事があるとか言ってベアトリスさんたちに話しかけたから……あ、ちなみに櫻井戒さんは黒円卓第二位ーーさっきの説明で言うとトバルカインになる。なぜさっきの画像のような死体の姿からああなったのかは分からないけどな』
「か、戒さんが……死体?でもどう見ても生きてたよね……?巴ちゃん……」
「あ、ああ。どう見てもあれは生きていた……」
『…………やはり私たちでは理解が及ばない相手ですわ……』
理事長がため息をつきつつ、額に手を当てた。
……本当にわけが分からない相手ばかりだと思うがーーー
『……逃避していても、意味が無いから続けるぞ……ってあれ?』
そう言い、次の資料を映し出そうとして手が止まる。
次の資料は第八位のものーーつまり第六位の資料画像が無いのだ。
『……ああ、第六位の説明は私がしますわ』
そこで理事長が立ち上がり、手に持っていた資料を読み始めた。
『第六位、「
そう説明を終え、理事長は席へ座る。実験で生まれたという言葉に対し皆、顔を歪めてしまいなんとも言えない雰囲気になってしまった。
そんな空気を変え説明を進めようと思い、俺は次の資料を映す。
映るのはピンク色の髪をした幼い少女だ。
『……続けます。第八位、ルサルカ・シュヴェーゲリン=マレウス・マレフィカルム。聖遺物は「
『こいつも以前、《
そして次の資料を映す。
映し出されたのは色白で手足の長い痩せた男。
それが映し出された瞬間、どこからか「ひっ……」という女子の声が聞こえた気がするーーーみやびの声に似ていた気がするが。
『第十位、ロート・シュピーネ。形成位階で聖遺物は「
『『『短っ!!』』』
全員からシュピーネに関する情報のツッコミをもらった。しかし、本当に資料がこれしか無いので仕方がない。
『次は三人の大隊長だ。この三人は先ほど紹介した平団員よりはるかに強い。敵として現れたらまず敵わないだろう」
そして、その資料を映し出すーーーのだが、姿を写した画像が大隊長と首領副首領には無いのだ。
まあ、無い物は仕方ないので画像の部分には「不明」と書いた。
『画像が無いのは仕方ないが……第七位、ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン。大隊長の中の
「戦車を消し飛ばした!?……跡形も無くって意味だよな?」
透流が立ち上がり確認してきたので俺は頷く。それに対し、透流は唖然とする。
『唖然としても話進まないから次行くぞ。第九位、エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ=ザミエル・ツェンタウァ。大隊長の中の
『こちらも能力が分かっていませんが……列車砲という事は、恐らく凄まじい火力を生み出すのではないかと思われます』
そして残る大隊長は一人、その残った一人の資料を映し出した。
『最後に第十二位、ウォルフガング・シュライバー=フローズヴィトニル。大隊長の中の
『それと彼は黒円卓内で最も人を殺した者と言われ、その姿を見た者はその異常さと残忍さ故に屈強な兵士すらも呆然として戦場から帰ってきた後に精神的に狂ったという話がよく聞かれたそうです』
「最も人を殺した……か」
橘の呟きを耳にしながら、俺は別の事を考える。
今の大隊長三人がもし現れたならーーー可能性としてはありえないとは言えない。
そんな相手に勝てるのか?と聞かれたら、否と答えよう。どう考えても格が違いすぎる。勝てるとはとても思えないのだ。
(……とりあえず、後二人の紹介を終えてからだな……)
とりあえず、本日集まった目的の一つを達成しようと優月に進行するよう指示する。
『最後に双首領なのですが……まず、第十三位、メルクリウスについては謎が多いです。
『そして最後に……第一位、ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ=メフィストフェレス。長身で腰まで伸ばした金髪と黄金の瞳を持つ、人体の黄金比とも称される
説明を全て終え、質問が無いかを問うが誰も手を上げない。そのまま数分待っても手が上がる事は無かった。
『あれ?無いのか?ならこの説明会は終わりだが……もう少し詳しく聞きたいとか、質問とかは俺と優月か学園に聞いてくれ』
そう言って締めくくり、理事長に視線を向ける。
その視線を見て理事長は立ち上がり話す。
『皆さん、説明を聞いていただいて感謝致しますわ。私から今回これ以上言う事はありません。明日から一週間、上級生と警備隊の皆さんは学園の事をよろしくお願いしますわ』
挨拶を済ませた後、理事長は三國先生を引き連れて去っていった。
こうして、黒円卓の情報開示という説明会は終わったのだった。
騎士団員の容姿画像はdies irae本編時の時です。なので聖餐杯猊下もラインハルトの肉体の時のものとなっています。その他も矛盾が無いように書いているつもりです!
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