ヒーローだらけのこの世界で   作:マスタべえしょん

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まだ原作五話分も書いてません()


第五話 行動

つーわけで、こんなスライムみたいな体をクラフトしてくれたワクワクさんぶっ潰しまーすしようと思い俺は夜まで頭を捻った。

しかしながら、どうしたらいいのか全く分からん

 

 

俺をスライムにしたヤツらーーー長いから「ヤツら」と呼ぶーーーをどうやって見つけ出すかだ

普通に考えて街中で探してたら即通報されるし、人の目がある以上、足での捜索は難しいだろう

 

あと、俺は自分の事をあんま知らない事に気づいた

生活していく内に分かるかな、と思ったがそれじゃ不測の事態に対処できん

お前は知りすぎた→▂▅▇█▓▒░(’ω’)░▒▓█▇▅▂うわあああああああ、ってはならんやろうし知っておいて損はないしな

 

 

 

よし、まずはこのZ市でヤツら探しがてら自分の能力を試しにいこう

何か俺にも秘められた力が・・・!

そしてラノベ主人公に・・・!はなりたくねえな面倒くさそう

 

 

その後テレビ欲しいなーと思いアマゾンでテレビを買い、俺は英気を養うため静かに目を閉じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝。

 

グーテンモルゲーン!私、折部やす・・・っとアニメの観過ぎだな

もしかしなくても間違いなくおっさんだから、目え覚ませ俺

 

寝ぼけ眼のまま玄関の戸を開けるとテレビがあった。流石速達!

早速取り付けてテレビのスイッチを入れる

 

 

・・・つかない

あれ?配線間違えてるのかな?

機械に疎い俺はコードやらコンセントやらを小一時間弄り回してやっとテレビを付けることに成功した

しかし操作しようとリモコンを取ろうとした俺は銅線が剥きだしのコードに触れてしまった

 

いつもなら「うわ危ねっ!」って言って放置するところだったんだが(いや放置すんな)

俺はそこまで頭が回らなかった。

 

全身に途轍もない電流が駆け巡ったからだ

 

「ぎゃああああああ!!!」

 

痛い。尋常じゃないぐらい痛い。

突風が吹き抜けるが如く痺れが体全体を伝わる。

筋肉もないのに体が痙攣しているのを感じた後、いつの間にか俺は意識を手放していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気が付いた頃には時計の針は既に昼の三時を指していた

 

「・・・長い時間気絶してたっぽいなぁ」

 

朝のニュースを見たらすぐ出発しようと思ったのに・・・。計画は台無しになってしまった

体を動かすとまだ若干痺れが残っているのを感じてぞっとした

今の俺の体は電気を通しやすい性質らしい

なんて言うんだっけこういうの・・・導体?DT?魔法使い?まあなんでもいいか

これからはケンダマジック、じゃなくてシビレステッキの方だった

そういう電気系のものには注意しなければならないな

それを扱う怪人やヒーローに対してはさらなる警戒を・・・

 

 

 

 

 

 

 

自分の弱点に悩んでいるとテレビから軽快な音楽が流れてきた

どうやら昼のワイドショーが始まったらしい

 

 

『今年の蚊の大量発生は世間に混乱を招いています』

 

『私はインドア派なのでまだいいのですが外で遊ぶ子供なんかは可哀そうですよね』

 

 

どうやら蚊の大量発生について議論されてるっぽい

蚊かー。俺あんま刺されたことないんだよなー

 

 

『原因は一体なんなのか!?今日は蚊の専門家カーフェチ氏に聞いていこうと思います。よろしくおねがいします』

 

『はい。えー結論から言いますと今年の蚊は完全な新種なため私にも分かりません』

 

『「帰れ」』

 

 

テレビとツッコミが重なった。

ま、蚊は今は置いといてもうそろそろ出発しよう

範囲はZ市、このマンションの周辺でいいかな

 

 

『臨時ニュースをお伝えします。Z市に蚊の群れが大量発生しております。住民は絶対に外に____』

 

 

なにかニュースがあったようだが俺は聞き流して表に出ることにした

 

この時、テレビを消し忘れて後悔するのはもう少し先のお話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーわ、誰もいないじゃん」

 

 

俺は目立たないようにZ市の路地をのそりのそりと進んでいた

・・・特に進展なし

別に新しい発見もないしヤツらのアジトも見つからん

そんな簡単に見つかったら苦労しないが、これじゃスライムが散歩してるだけである

気になることといえば不気味なくらい人がいないことだ

 

 

「普段からZ市ってこんななのか?」

 

 

無人街といわれるだけあってそうなのかもしれない

 

 

 

なおも散歩しているとどこからかぷーんと羽音がした

 

「?」

 

立ち止まって辺りを見回すと蚊が一匹飛んでいるのが見えた

蚊はそのまんま俺に近づくと表面にぴたっと止まった

潰そうか?とも考えたがその必要はなかった

 

 

蚊が俺の体の中へ沈んで入ってきたからだ

 

うひゃあ!気持ち悪!

え、何これ。蚊のホルマリン漬け!?需要あんのかそんなもの

どうやって体外へ出そうか思案した結果、唾を吐き捨てる要領でぺっ、と出した

 

 

「まじかよ、虫が体に入ってくるとか・・・」

 

 

嫌な気分になりながらも俺は前へ進もうとした

その時、強い風が吹き抜け____

 

 

 

黒い砂嵐に、俺は包まれていった

 

 




前回主人公を沢山動きまわすといったな、あれは嘘だ

どうもハロにちは白髪祭です
結局今回もそんなに動きませんでしたね
テレビつけて感電して散歩しただけっていう・・・


次回こそはモスキート娘+ジェノスとの絡みが見れるかな?

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