魔法少女リリカルなのはvivid~守りし者~《完結》   作:オウガ・Ω

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WHERE THERES LIGHT,SHADOWS LURED AND FEAR RAINS AND BY THE BLADE KNIGHTS,MANKIND WAS GIVEN HOPE.




第五話 再戦(改)

―………すまない、……、…、俺は………を守れなかった…許してくれ…―

 

 

……雨が降りしきる中で私達の前で泣き崩れ、彼は普段の表情からは絶対に見せない悲しみを浮かべていました

 

 

―……殿、…は貴方の血を守りました…母として愛する者を守り抜いた…―

 

 

そう言う彼女の目にも涙が浮かぶ、その手には母を失い泣く赤ん坊が抱かれその手はすでにいない母を求めるように虚しく空を切るだけでした…………

 

 

「……また、夢ですか……アキツキさんと会ってからよくみます…」

 

 

起き上がり床に足をおろす…床の冷たい感触を感じながら制服に着替え学院へ向かうのでした

 

 

第五話 再戦

 

 

「…練習試合まで後三日だね…キリク聞いていいかな」

 

『なんでぃ、タカヤ』

 

 

「…十三体のホラーとその王について…この前封印したのが二体…王を含めると十二体はいる…何故あの二人を襲ったのか理由は解るかな?」

 

 

僕は絞り出すように声を出しキリクに聞いてみる…

前回、ストラトスさん(この前、食事した時あの時の居合わせた女性の正体がストラトスさんだとノーヴェさんに聞かされ、かなり驚いた)とイクスヴェリアさんの前に滅びた筈のホラーが現れ襲われたのには伝承にある『三人の王』、《黒のエレミア》と関係ある

 

 

そう思いキリクに聞き答えを待った

 

 

『其れを聞いてどうする?お前は魔戒騎士を辞めたんだろ……それに』

 

 

 

「…僕には関係ない…って言いたいんだね…だけどもしホラーが狙うとしたらストラトスさんとイクスヴェリアさんだ……」

 

『大丈夫だ…ホラー避けの護符に教会一帯に結界を張ってある……ホラーの王でない限りは破ることは困難でぃ』

 

ソウルメタルを軋ませ説明するキリクの言葉通りならば、イクスヴェリアさんは大丈夫みたいだけど

 

でもストラトスさんが何時又ホラーに襲われる可能性も高くなった、もし襲うなら………

 

 

「………キリク、あれまだ作れるかな?」

 

 

アレ…其れを聞いたキリクは黙り混みしばらくしてソウルメタルを軋ませながら口を開く

 

 

『…しかたねぇな…う、ウオエェェ…』

 

『キュリイイイ……』

 

 

台座に納められた龍を模し大きく開かれたキリクの口?から粘着質な音ともに銀色の光沢を放つミミズ状の塊を吐き出し落ち、しばらく机の上で動き回りやがて銀色に輝く指輪になった…

 

ソウルメタル製の指輪、これがイクスヴェリアにも渡した護符の正体だった

 

 

『これを産むの大変なんでぃ…後一個は作れるぜ~ぃどうする~?』

 

 

なんだか凄く疲れたという感じで聞いてくる…あんまり無理はしないで…

 

 

「…と、取り敢えずはいいよ…」

 

 

そう言いうと僕は制服に着替え学院へ向かう、ソウルメタル製の指輪をポケットにいれるの忘れずに

 

 

――――――――

――――――

 

中等科の校舎に向かいながら私は考えていました

三日前、アキツキさんが私と手合わせしたときに見せたあの表情

 

…自分がこの場所にいては、剣を振るってはいけない…なのに何故こうして戦っているんだ…まるで罪人、いえ迷いに満ちた顔

 

覇王の記憶にある魔戒騎士とは何かが違うと…まるで罪を……

 

「ストラトスさん?」

 

 

声を掛けられ振り返ると黒くて長い髪に眼鏡をかけたアキツキさんが立っていました

 

 

「…いきなりで悪いんだけどストラトスさん、左手を出して…」

 

 

その言葉に少し疑問を感じながらも左手を出すと、優しく手を握り何かを指に嵌めた感触がし見てみると左手薬指に銀色に輝く指輪がありました

 

 

……え、これってまさか、まさか!?

 

 

「ねえ見ました、転入生のアキツキさんがストラトスさんの指に指輪をはめてましたよ」

 

 

「最近では見られない事を平気な顔でやるなんて…大胆です」

 

 

「…俺達のアイドルに………あの転入生、マジで殺すうぅ!」

 

朝の爽やかな空気が一変し騒がしくなります、他の皆様は黄色い声をあげ…殺意の混じった余計なのも聞こえた気がします

 

 

「ア、アキツキさん!?こ、これはなんですか!?」

 

 

「…御守りみたいな物だから安心して…じゃあ先に行くから」

 

 

そう言い私の前から去り、その場には私と先程の行動を見て騒ぎ立てる生徒の方々しかいません

 

 

…ですが私の思考回路はショート寸前です…どうすれば良いのでしょうか!?

 

 

――――――――

――――――

 

 

「あ~あ、切りづらいなあ…ちゃんと処分しなきゃあ…君もそう思うだろ?」

 

 

「ううんうううんうう!?」

 

 

一人の男性、だいたい四十代から五十代ぐらいの黒いスーツ姿の男と猴ぐっわをされ床に転がされもがく少年が部屋にいる…

 

 

しかしナニかに床が濡れている…目を凝らすと赤黒い血だまりが床を染め血が落ちる音を響かせながら目の前で何かを切る男性。切っているのはかつて人だったモノを切り落とし袋に詰める

 

 

「フフフ、君も運が悪いね…まあ安心しなよ」

 

 

死体を切り刻んでいたもの、アンティークの鋏を手で弄びながらゆっくりと近づく

 

 

「うううんうう!うううんうう!!」

 

 

「なに?助けてほしい……仕方ないなあ……なあんてね!!」

 

 

言いきる前に男の手に握られた鋏が少年の心臓めがけ深々と突き刺し最後の力を振り絞り男の顔を彼?は見ていた

 

 

歪みきった笑顔…まるで人を殺すことに快楽を覚えた人間の顔を…少年は命つきるのを感じながら考えた

 

何故自分がこんな目に遭うのか……

 

 

ただ近所の子供に言葉の暴力と理不尽に殴り付ける行為を奮うこの男…リュウノスケ・ネイムに注意をしただけなのに

 

正しい事をした筈なのに…

…死にたくない…家には母さんが待ってて暖かいご飯を用意している、今日は母さんの誕生日なのに…まだ死にたくない

 

 

少年はそう願った時、声が聞こえてきた…

 

 

―ニキタイキ?…ヌルブヌルチクイヤクスロ…ヌムウヌニギイキヌウツアル…―

 

…生きられる、其れを聞いた少年は迷わず最後の力を振り絞り頷く…次の瞬間鋏から無数の魔導文字が溢れ少年の魂と肉体はホラーの贄となり目に魔界語が浮かんだ

 

 

「ああ楽しかった…子供にキツイいこと言って暴力してから絶望を与えて殺すのって最高だ…カッコいい大人って俺だよね………誰だ?」

 

 

少年を絶望を与えながら殺したリュウノスケは満足そうに笑顔になり去ろうとしたとき背後に気配を感じ振り向いた

 

「………あんたがカッコいい大人?……ならカッコいい大人の死に方を教えてあげるよ…」

 

 

胸に刺さった鋏を引き抜くと投げつけるが寸前でかわす……たが鈍い音が床へ響いた

 

「へ、ふへへ…俺の腕えぇぇ!?」

 

 

床に落ちていたのはさっき少年の命を絶った鋏を持っていた腕だった

 

鋏をかわした筈なのになぜと思いながら必死に逃げる

 

「………逃がさないよ…カッコいい大人さん…」

 

 

次の瞬間ナニかが風を切るような音が2つ聞こえ体が宙に浮く…いや両足が股関節から無くなっている

 

 

「いぎやああああ…俺の足があああああ!いでえよおおお」

 

 

「足ってこれかな……」

 

 

首だけを動かし見ると両足を華奢な手で弄びながらこちらに向かってくる少年を見てリュウノスケは思った

 

何故だ、俺は間違えたことはしていない…子供にキツいことが言え殺すことができるカッコいい大人になった筈だ

 

 

ガキなんざ放っておけばそこらにある雑草みたいに勝手に生まれくるが大人に歯向かうガキなんざ殺してしまえばいい

 

 

俺は今までだってそうして何人のガキをばらしてきた…殺されるとわかり死にたくないって懇願する顔は俺に女とやる以上の快楽を与え股間をいきり立たせた

 

 

だが今は俺がばらされようとしている

 

 

「た、頼む!い、命だけは!!たのむううう、このとおりだああああ」

 

 

「…不味いな…そんなこと言うんだカッコいい大人にしてはさ…ムイイイヤ…クンヌリチミイナアアアア!!!」

 

「あ、アガアアアアアアア………」

 

 

彼、リュウノスケ・ネイムが最後に感じた感覚…全身を鋏と鎖を模した異形に変えた少年に肉を切り刻まれ骨を砕かれ内蔵を引き抜かれながら踊り喰われる感覚だった

 

『 マズイ……ヤハリ聖王、覇王、冥王ノ血肉ヲ早クワナケレバ………コノ世界に我ラガ王ヲ迎エルタメ二!…』

 

骨すら残さず喰らい終え口をぬぐい…ホラー【キャンサー】は闇に溶けるようにその場から消えた

 

 

室内にはリュウノスケのいびつに歪んだ性欲により殺された子供たちの遺体しかなかった ―――――――――

――――――――

 

 

区民公園 AM06:08

 

早朝の誰もいない公園を走る二つの影と小さな影

 

一人はヴィヴィオ、もう一人はノーヴェ、小さな影は一見可愛らしいウサギのぬいぐるみの姿をしているがヴィヴィオ専用デバイス【セイグリットハート】がふわふわとついてくる

 

 

現在二人は今日行われる試合に向け…軽い早朝トレーニングをしている

 

 

「…アインハルトの事をちゃんと説明しなくて悪かった」

 

 

「ううん…ノーヴェにも何か考えがあったんでしょ」

走りながら顔を向けながらそう言い、少し走るのを速めた

 

確かにアインハルトは自分の血統、王…覇王イングヴァルトの記憶、王の後悔の記憶に囚われている

 

 

…ヴィヴィオに会わせれば何かが変わると思ったのは早かったかもしれない

 

前回はお互い不完全燃焼の結果で終わっちまったし……

 

今回組んだ試合でヴィヴィオの想いがアインハルトに伝わるのを期待をしているんだろうな

 

 

それにアイツ…タカヤも立会人として来ることになっている…

 

タカヤにもいい影響を…って何でタカヤの事を考えてるんだ!?

 

でも食事を終えタカヤが帰った後、姉貴が…

 

 

―ノーヴェ、恋愛に年齢は関係ないって言うけどさ……いくら可愛いからってタカヤくんを食べちゃダメだよ―

 

 

―な、何言ってんだ!?アタシはショタコンじゃない!!」

 

 

「ど、どうしたの?」

 

 

ヴィヴィオの声で我に戻ったアタシを心配そうに見る

 

「だ、大丈夫だ…其よりも少し話がある」

 

走るのをやめ共に海が見える場所に向かい柵に腕をつく

 

 

「あいつさ、お前と同じなんだよ…旧ベルカ王家の子孫『覇王』イングヴァルトの純血統」

 

 

「……そうなんだ」

 

 

「あいつも色々迷ってるんだ、自分の血統とか王としての記憶とか」

 

 

「でもな救ってやってくれとかそーゆーんでもねーんだよ、まして聖王や覇王がどうこうとかじゃなくて…」

 

「わかるよ大丈夫」

 

 

柵から離れ足元にあった石を拾い水面に向け投げた水面を跳ねやがて水へ沈むのを見ながら言葉を続ける

 

 

「…でも、自分の生まれとか何百年も前の過去の事とか、どんな気持ちで過ごしてきたのかとか…伝えあうのって難しいから、思い切りぶつかってみるだけ」

 

再び石を取り投げると水面を跳ねるのを見届け、アタシの手に軽く拳を当ててくる

 

どうやらやる気は十分みたいだな

 

 

「それに仲良くなれたら教会の庭にも案内したいし」

 

 

「ああ、あそこか……いいかもな」

 

 

ノーヴェの手に軽い音をたてながら拳を当て考えていた…タカヤ・アキツキさんの事を……

 

 

私にあった直後、いきなり泣き出しアインハルトさんと互角…それ以上の鍛練を重ねたとしかいえない美しさと獰猛さを秘めた動きを見せた人…

 

 

そして眼鏡を外し渡した時に見てしまった

 

黒く長い髪越しで見た瞳、虹彩異色の瞳を……

 

 

「悪いなお前には迷惑かけてばっかりで」

 

 

「迷惑なんかじゃないよ!友達と信頼してくれるのも」

 

ノーヴェの声で思考の海から抜け、わたしは軽く構えながら手のひらに拳を当てる

 

「指導者としてわたしに期待してくれるのもどっちもすごく嬉しいもん…だから頑張る!」

 

 

わたしはそのまま拳を前に突きだし、其れを受け止めながら互いに笑みを浮かべしばらくしてわたし達は家に戻りました

 

 

わたしの想いがアインハルトさんに伝わるといいな

 

 

―――――――――

―――――――

 

 

アラル港湾埠頭 13:20

 

廃棄倉庫区画

 

試合開始時間 10分前

 

 

「あの~ストラトスさん?」

 

「………なんでしょうか……アキツキさん」

 

 

練習試合の場所に向かう僕たちは途中、スバルさん、ティアナさんと合流し向かっていた

 

だけどストラトスさんの様子がおかしい…それも三日前から

 

 

思い当たることはしてないと感じ聞いてみるんだけどさっきみたいな返ししかこない

 

「キリク…僕、ストラトスさんに何かしたかな?」

 

 

(『………タカヤ、お前気づいてないのか?……』)

 

大きくため息をつきながらそう言ったきり黙りこむキリク、 何故か顔を赤くしながらストラトスさんは僕の顔を見てくるし、やっぱり僕何かしたかな?

 

…そう考えてるうちに試合会場に着くと、高町さん達は既に来ており準備万端のようだ

 

 

「お待たせしました、アインハルト・ストラトス参りました」

 

 

「来ていただいてありがとうございます アインハルトさん」

 

 

ペコリと頭を下げる高町さん……やっぱり真っ直ぐな子だ

 

純粋にストラトスさんと向き合おうとしている

 

 

今日試合が行われる場所はノーヴェさんが救助隊の訓練でも使わせてもらってる場所、廃倉庫が多く多少壊しても問題がないつまりは思いっきり全力が出せるって事になる

 

「うん最初から全力で行きます……セイグリット・ハート・セット・アップ!」

 

高町さんの叫ぶと同時に光と共にバリアジャケットが装備され、ストラトスさんも拳を胸元にあて呟く……

 

「……武装形態」

 

 

光に包まれバリアジャケットを装備し終えた……だけど一瞬何かがかが見えた気がし鼻血が出そうになるのを必死に押さえ込む……

 

 

「大丈夫タカヤ君?具合でも悪い?」

 

 

スバルさんや口には出さないがウェズリーさん、ティルミさん、スバルさんの家族の皆に心配されるが大丈夫と手で制止し二人に目を向けると今回もノーヴェさんが審判を勤めるみたいだ

 

…だけど僕と目があった瞬間、おもいっきり睨まれた気がする…何故に?

 

「……今回も魔法はナシの格闘オンリー五分間一本勝負」

 

 

「アインハルトさんも大人モード!?」

 

 

ウェズリーさんの驚嘆の声を聞きながらノーヴェさんが腕をあげ……

 

 

「それじゃあ試合……開始ッ!!」

 

 

声が響くと同時に二人が構え試合が始まる…そうおもった時だった

 

 

『タカヤ、ホラーの気配がする……』

 

 

嘘だと思った……護符の力は間違いなく発動しているはず、其れなのにホラーが近くにいる

 

何故…その時僕の頭にある言葉が浮かんだ

 

 

…『三人の王』、『冥王』、『覇王』、『聖王』、に共通する王族の特徴………虹彩異色の瞳…

 

虹彩異色の瞳!まさか…高町さんが『聖王』なのか?だとしたらホラーの狙いは……

 

 

『ノーヴェさん、ホラーが近くにいます…』

 

 

『!…本当かタカヤ!』

 

 

平静を装いながらキリクに正確な位置を探らせながら高町さんとストラトスさんを見る…

 

 

お互いに構え臨戦態勢を取り仕掛ける機をうかがっている

 

 

『…ホラーは高町さんを狙っています…試合が終わるまで僕がホラーから貴女達を守ります!』

 

 

『ま、待てタカヤ?……』

 

 

念話を切ると僕はホラーが居るであろう廃倉庫へと向かいながらカーンを起動させる

 

 

「カーン!セットアップ!!」

 

 

光に包まれ現れたのは黒鉄色のコートを纏い黒く長い髪を若衆髷にした青年…数年後の僕の姿になる

 

 

「キリク、ホラーの居場所は!!」

 

 

『真っ直ぐ行って突き当たりの倉庫にホラーがいやがる!!』

 

 

風を纏ったかのように迷路のよう立ち並ぶ廃倉庫を走り抜けると倉庫の扉が見える、僕は迷わず勢いを利用して扉を蹴破る、同時に倉庫内に飛び込むと辺りを伺う…背後に気配を感じ振り向くと風を切りなにかが飛んでくる

 

咄嗟に鞘に納めた魔戒剣斧オウガを楯にし防ぎながらホラーの姿を確認する…

 

 

《油断するな!野郎はホラー『キャンサー』遥か昔の殺人鬼が愛用した鋏で命を落とした子供の魂と血肉をゲートにして現れやがったんでぃ》

 

 

全身を鎖と鋏…無数の人骨を組み合わせたキャンサーを見た僕は煌牙を魔戒斧に切り替え構える

 

 

湿った空気と埃が充満する中、鞘から抜き放つたオウガから発するソウルメタルの振動音がこだまする倉庫内に対峙する僕とキャンサー

 

『――――――――――――!』

 

 

全身から鋏を浮き上がらせと叫ぶと同時に撃ち出し、風を切る音と同時に迫る無数の鋏、それを上段、下段様々な型で対処し数回切り払った時だった

 

 

―ク、クルシイヨ…―

 

その声を聞き思わず魔戒斧を振るう力が緩んだ

 

 

「ぐあ!?」

 

 

煌牙で捌ききれず鋏を腹部と腕に深く刺さり血が流れる…鋏を抜くと再び声が耳に入る

さつきの声はいったい?

 

 

『…野郎~依り代にした子供の魂を弄んでやがる!』

 

耳を疑った…つまりキャンサーはゲートにした子供の魂を今も弄んでるとことになる

 

―タ、タスケテ。ボクヲコノクルシミカラ……オネガイ…―

 

 

『…クヌグキハヒキヌイツヌギッタ!ヌギイハクヌッタヌラヒツハウヌネジヌヌダ、(…コノガキハイキタイトネガッタ…ネガイヲカナエタノダカラオレアトハノジユウダ!)』

 

 

其れを聞いた瞬間僕の中でなにかが弾けそうになるが…精神を冷静に戻す

 

『タカヤ!あの子の魂を救うには』

 

 

「…解ってる…」

 

 

跳躍と同時に素早く魔戒剣に切り替えキャンサーの身体を大きく構えた上段から袈裟斬りにする…固い外郭が切られたまらず雄叫びをあげ悶える

 

 

『――――――――――!』

 

―イタイヨハヤクタスケテ……………―

 

 

袈裟斬りから八双に構え突き縦切り、胴凪ぎ、逆袈裟斬りする度にソウルメタルから発する振動音と火花に混じり子供の魂の、苦痛に満ちた声が耳に入る…

 

 

苦し紛れにキャンサーは巨大な鋏を僕に降り下ろす其れを煌牙で受け止めた時脳裏にある光景が浮かぶ…

 

 

依り代になった子供の記憶…殺され命尽きる寸前迄の光景が鮮明に浮かぶ

 

 

―生きたい―

 

 

この子が死の直前に願った最後の言葉が響く

 

けどその願いはホラーに利用され血肉は喰われ、魂はいまだにキャンサーに弄ばれている

 

『タカヤ!』

 

 

キリクの声に我に戻る、眼前には無数の鋏が零距離から放たれる

 

当たる寸前に魔戒斧に切り替え長い柄を棒高跳びみたいに利用しその背後に飛び着地と同時に体重をのせた回し蹴りを背後から叩き込み吹き飛ばす

 

 

『―――――――――――――!』

 

 

―ハヤクボクヲタスケテ!―

 

 

吹き飛ばされ壁にぶっかり悶えるキャンサーを見据え、僕は無言で魔戒剣斧で頭上に素早く円を描く、同時に中心が砕け光が僕の体に纏われる

 

 

牙を剥いた狼の面に鋼色の西洋の甲冑を纏った騎士オウガの鎧を纏い蜻蛉の構えを取ると魔導刻99,9秒が刻まれるのを感じながら地面を蹴る、舗装された床が砕け中を舞い魔戒剣形態に切り替え素早く上段、下段、逆袈裟と同時に回転し袈裟斬りを加える中

 

―ボクノインガ……―

 

 

『…子供の魂を弄ぶお前の陰我!僕が断ち切る!!」

 

力を込めキャンサーをソウルメタルの火花を散らせながら斬り飛ばす、それと同時にライター…魔導火を取り出し魔戒剣斧に近付ける

 

乾いた音と同時に白く煌めく炎、魔導火が煌牙を覆い尽くしそのまま蜻蛉の構えをとる

 

 

『―――――――――!!』

 

 

よろめきながら立ち上がったキャンサーは無数の鋏を合体させ巨大な鋏にすると僕めがけ飛ばしてくる

 

 

凄まじい速度で鋏が迫る中、僕は瞳を閉じていた

 

『!ハアアッ!!』

 

カッと目を見開くと同時に蜻蛉の構えを解き上段に降り下ろすと同時に白く煌めく炎が巨大な鋏を切り裂き、更にキャンサーを真っ二つに貫通し半月状の白く煌めく炎が倉庫の屋根を破る寸前影が横切り白く煌めく炎と鋼色の影が合わさり激しく燃え上がり辺りを白く染めながら地面に降り立つ

 

遥か昔、魔戒騎士がソウルメタルの鎧を纏い戦い始めた頃、巨大な力を持つホラーの前に一人の魔戒騎士が苦戦していた時、突如《炎》が魔戒騎士の体に投げつけられた瞬間、今までにない力を得た騎士は炎を纏いし剣でを切り裂き見事封印し勝利した

 

 

炎を投げつけたのは『炎人』と呼ばれる人々…そのの異形の姿に忌み嫌われていたが苦戦する魔戒騎士に魔界の炎を投げつけ力を与えた……後に『炎人』は魔戒法師の祖となった

 

魔界の炎を纏った姿……これが『烈火炎装』の始まりだとも言われている

 

 

そして遥か次元を超えたこの世界…ミッドチルダに現れた、古の白煌騎士煌牙の身体に纏われた白く煌めく炎……鋼色の鎧を照らしながら激しく燃え盛る

 

 

『ノマエハヤヒリマキイクステオウヌチヒウギススンカ!!(オマエハヤハリマカイキシトオウノチヲウケツグ、シソンカ!!)』

 

 

攻撃手段を失うも叫び声をあげ身体を燃やしながら突っ込んでくるキャンサー…僕は魔戒剣を正眼に構え跳躍。同時に横に構え身体を捻り回転しながら加速、重さを乗せた魔戒剣で胴を大きく凪ぎ払いキャンサーの身体が白金の炎に焼かれ始める

 

 

『―――――――――――――(マ、マタシテモ、マカイキシニジャマサレルトハ………)』

 

横凪ぎの斬撃…抜き胴で切り払われると同時に白く煌めく炎に全てを焼き尽くされ断末魔をあげながら消滅するキャンサー…

 

 

―…ボクノタマシイヲタスケテクレテアリガトウ…―

 

 

『……ゴメン、助けてあげられなくて……!』

 

子供の魂から感謝の言葉を受ける…心が痛い、君の力に慣れなかった…涙が鎧の色違いの瞳越しに溢れてくる

 

光と共に鎧が魔界に送還され砕けた床に割れたガラス片が散らばる中に僕は一人たたずむ…

 

 

『タカヤ…残酷なようだがああする事であの子供の魂は救われた…』

 

 

「………早くノーヴェさん達の所に戻ろうキリク…」

 

涙を拭うとノーヴェさん達のいる場所へ、高町さんとストラトスさんの元へ急ぐ…しかし僕は肝心なことを忘れているのに気付かなかった

 

――――――――

―――――――

 

 

綺麗な構え…再び相対したヴィヴィオさんの構えを見てそう思いました

 

 

(油断も甘さもない、いい師匠や仲間に囲まれてこの子はきっと格闘技を楽しんでる)

 

 

潮騒の音が響くなかあることに気付いた

 

 

先程まで皆さんといたはずのアキツキさんの姿が見えない…

 

 

帰ったのかと頭に浮かびますがそれはないと思いました

 

 

食事会の後、私達の試合を見届けてください』と約束をしたから…流石にあの直後あってか目を逸らされながら頷いた彼を見て可愛いと思ったのは私だけでしょうか

 

 

けど今は集中をする…ゆっくりと構え私はヴィヴィオさんを見る…互いと向き合うために

 

――――――――

―――――――

 

 

肌に感じるほどの威圧感……

 

わたしはアインハルトさんと対峙し構えながらそう思います

 

 

…一体どれくらいどんな風に鍛えてきたんだろう、勝てるなんて思わない

 

 

だけど、だからこそ一撃ずつで伝えなきゃ

 

 

この間は「ごめんなさい」と…

 

 

わたしが構えると同時にアインハルトさんが走り込みと同時に仕掛けてくる

 

 

アインハルトさんの右ストレートを両腕を重ねガード、でも防御ごと弾かれる

 

 

その隙を見逃さずわずかに腰を沈め左、右へ拳を連打する……

 

 

それかわし上体を深く沈め右拳を構え

 

 

(わたしの全力、わたしの格闘戦技【ストライクアーツ】を!)

 

 

わたしの想いを込め胴体めがけ撃ち放つ!

 

 

 

――――――

―――――

 

重い…上体を沈め放たれた一撃を身体に受け思ったのはその言葉でした

 

 

後ずさりながらすぐさま体制を立て直す私に追いすがるかのように間合い詰めラッシュし其れをかわしながら反撃する

 

(この子は)

 

 

顔面への打撃を受けながらもその表情はひるんだ様子は見受けられない

 

それどころか隙を見計らい私の顔に一撃を入れる

 

 

「やった!?」

 

 

「…嫌、まだだよ…」

 

 

歓声が上がるなか、一人息を切らしながら声が聞こえ少し目を向けた

 

黒く長い髪を若衆髷に近い髪型、黒鉄色のコートを着て眼鏡をかけた青年が息を切らしながら皆さんの後ろに立っている

 

…まさかアキツキさんですか?

 

「はぁぁあっ!」

 

 

叫び声が聞こえ視線を戻すとヴィヴィオさんが地面を蹴り一気に間合いを詰め再び連打を仕掛けてくる

 

 

私は風をきり繰り出されたヴィヴィオさんの拳を捌きながら考えていた

 

この子はどうして

 

(……こんなに一生懸命に?)

 

 

崩れた体勢を利用し左手を支点にし放たれた蹴りをかわしながら、拳を当てながら…

 

 

(師匠が組んだ試合だから?友達が見てるから?)

 

 

私の中の疑問はさらに大きくなるばかりでした…

 

 

『向き合わなきゃいけない』

 

 

アキツキさんの言葉が頭をよぎる。そうでした私はヴィヴィオさんと『向き合う』ために拳を構えここにいるんでした

 

 

――――――――――

――――――――

 

 

 

何とか間に合った…あの後落ち着いたのはいいんだけど…道に迷い息を切らしながら何とか辿り着く事が出来た

 

 

鈍い音が響き、高町さんの鋭く重い拳がストラトスさんの顔面に入ったのを見た皆が歓声をあげるが

 

その目はまだ死んではいない

 

 

「…嫌、まだだよ」

 

その言葉に振り返る皆…何故かジイッと見ている

 

「あ、あの…貴方は?」

 

 

「今は試合を見ようか…そろそろ仕掛けるみたいだよティミルさん…」

 

 

僕の言葉を聞き皆は二人の試合に集中する…間違いない高町さんもストラトスさんも仕掛ける気だ

 

 

――――――――

―――――

 

アインハルトさんの拳を受け流しながら考えていた

 

わたしがストラトスアーツを始めた理由

 

(守りたい人がいる、小さなわたしに強さと勇気を教えてくれた…世界中の誰より幸せにしてくれた…強くなるって約束した)

 

 

だから……わたしは

 

「あああぁつ!!」

 

 

強くなるんだ…どこまでだって!!

 

踏み込みと同時にストラトスさんの身体にめがけ全力の拳を撃ち込み僅かに体勢が崩れる。決まった…そう思った次の瞬間

 

 

踏み込みと同時に私の懐に素早く潜り素早くステップ゚をし踏み込みと同時に打ち上げる

 

すごく重くて強い打撃に目の前が暗くなるのをこらえわたしは拳を振り上げる、でも僅かに顎かすったのを感じながら宙を舞う

 

 

「一本!…ってお前!?」

 

 

でも何かに抱き止められ軽い衝撃とノーヴェの声を聞いたのを最後に意識を手放してしまいました

 

 

――――――

―――――

 

 

「いたた、間一髪かな……」

 

 

瓦礫の中から高町さんを抱き抱えながら立ち上がる僕を不審そうに見るノーヴェさん…さらにディードさんにオットーさんも警戒している

 

 

「お前、誰だ?」

 

 

「…陛下を返して貰えませんか」

 

 

「今なら痛い目に遭わせませんから…」

 

 

ノーヴェさんもだけど、オットーさんとディードさんがすごく怖い…

 

 

『若、セットアップを解除しては?今の若を見た人はいないのです』

 

 

そ、そうだった!?早く解かないと二人に誤解されてしまう

 

 

「オットーさん、はい……」

 

 

高町さんをオットーさんに抱き抱えたまま手渡すと同時にセットアップを解くと皆がさらに驚いていた

 

 

「あ、アキツキさんも大人モード使えるんですか!?」

 

 

「ウェズリーさん、これって大人モードって言うんだ…カーンは知ってたの?」

 

 

《いえ、はじめてです若》

 

大人モードか…いい名前が決まったかも、其よりも今は高町さんの容態を見る

 

 

「ヴィヴィオ大丈夫か?」

 

ディードさんに膝枕されまだ気絶している高町さんを心配そうに見る皆

 

 

「怪我はないようです…大丈夫」

 

 

ディードさんはそう言うと僕の方に目をむける

 

 

「陛下を助けて頂いたのに、先ほどのご無礼をお許しくださいタカヤ様」

 

 

「…ディードさん、『様』はやめてください…アキツキでいいですから」

 

 

そう言うと少し残念そうな顔をするディードさん…様付けはあまり好きじゃないんだ(シャッハは例外)

 

 

「アインハルトが気をつけてくれたんだよね防護抜かないように」

 

 

「ありがとッス、アインハルト」

 

 

「「ありがとうございます」」

 

「ああ、いえ……」

 

 

ディエチさん、ウェンディさん、ウェズリーさん、ティミルさんたちにお礼を言われ困惑ぎみな顔のストラトスさんを見てて頬が緩む感じになる…けどホラー『キャンサー』に弄ばれた子供の魂の言葉が今でも心に響いている、子供の魂を救うためにホラーを斬った…魔戒騎士で在る事を捨て逃げたした筈なのに…

 

「……!?」

 

 

「あらら」

 

「す、すいません…あれ!?」

 

 

「ああ、いいのよ大丈夫」

 

急にふらつき倒れそうになるストラトスさんはティアナさんの胸に倒れこみ何とか体勢を維持しょうとするがうまくいかない

 

 

 

「ラストに一発カウンターがかすってたろ…時間差で効いてきたか」

 

 

「だ、大丈夫……大丈夫…です」

 

 

再びふらつくと今度はスバルさんに倒れこみ慌てる、無理しなくても良いのにと思ったときノーヴェさんから念話が飛んできた

 

 

 

『…タカヤ、二人の試合って言うか見たのは途中からだったな、どう思った?』

『はい、二人とも全力を出しきったいい戦いをしていました……拳を交えた事で少しは互いを理解できたんだと僕は思います……聞かないんですかホラーの…』

 

『…辛いなら言わなくていいタカヤ…これだけは言わせてくれ、あたし達を守ってくれてありがとう』

 

 

その言葉を聞いた瞬間涙が溢れそうになり皆を背にしキリクを外して目を押さえる

 

何とか涙をこらえ再び皆の方に振り返るとストラトスさんが断空拳についてノーヴェさんに説明していた

 

 

断空拳、僕の家に伝わる魔戒騎士の剣技にもこれがが応用されている…この世界に来た魔戒騎士が友で在る王から伝授され今に伝わり、完全に使いこなせたのは僕とあの人だけだ

 

 

「私はまだ拳での直打と打ち下ろしでしか撃てませんが」

 

 

「なるほどな…でヴィヴィオはどうだった?」

 

 

「彼女には謝らないといけません…先週は失礼な事を言ってしまいました…訂正しますと」

 

 

「そうしてやってくれきっと喜ぶ」

 

 

その言葉を聞きいい笑顔になる、ストラトスさんは高町さんの手を軽く握った

 

 

「はじめまして…ヴィヴィオさん、アインハルト・ストラトスです…」

 

 

「それ、起きてる時に言ってやれよ」

 

「………恥ずかしいので嫌です…」

 

 

改めて挨拶をするストラトスさん。だけどね起きてからいった方がいいと思うよ

 

「どこかゆっくり休める場所に運んであげましょう…あ、あの…アキツキさん、ありがとうございます」

 

 

「何で?」

 

 

高町さんを軽々と背負いながら僕に聞いてくる

 

 

「貴方の言葉がなかったら向き合うことができませんでした」

 

「僕は少しだけ背中を押しただけだよ…あ、れ……」

 

 

「タ、タカヤ!?」

 

急に目眩がし地面に倒れる寸前、ノーヴェさんに抱き抱えられ腕と腹部に痛みが走る、キャンサーーの鋏をかわしきれずに腹部と左腕に受けた傷から血が滑り溢れている

 

キャンサーは捕らえた人間を眠ったまま補食するために鋏に大量の麻酔液が仕込まれている…わずかな量でも1日から半日眠り続ける効果を持つ

 

 

先ほどコンテナにぶっかりそうになった高町さんをかばった際無理に動き傷口から体内に入った麻酔液が全身に回ってしまったんだと気づくももう遅かった

 

 

『…ノーヴェさん、お願いがあります…僕が倒れた理由を寝不足で倒れたって事にしてください』

 

『な、何バカいってるんだ!血が流れてるじゃなェか!?』

 

 

『大丈夫です…しばらく眠ったら治りますから…後は…よろ…し…く……』

 

何か柔らかいものに埋もれた感覚…すごく暖かくて優しい匂いに包まれたのを最後に眠りの底に沈んだ

 

 

―――――――

―――――

 

あたしは少しだけ困惑していた

 

 

あのホラーを圧倒的な力で倒すほどのタカヤが身体を預けるように倒れてきた、その腹部と腕から傷口からはおびただしいほどの血が流れてたけど、幸いコートに隠れているため皆の目には見えない事に少しだけ安心する

 

 

強いと思えばこんなにも弱々しい姿…其れを見てタカヤが人間だとあたしは思うし、身体を触るとしなやかで柔軟な筋肉、剣を振るう為だけに鍛えられたと感じる…それになんか抱き心地いい

 

 

「あのノーヴェさん?」

 

「うひゃああ!?」

 

 

柄にもなく声をあげてしまったあたしを見て姉貴やティアナ、チンク姉やウェンディ更にオットー、ディードまで面白いものを見たと暖かな目で見てる

 

 

「…ノーヴェさん、アキツキさんはまさかホ……」

 

 

『そのまさかだ…タカヤはアタシ達を守るために怪我をしちまった』

 

 

念話を飛ばしてきたアインハルトにそう答えながらアキツキを抱き抱え、二人並びながら歩いて行く

 

 

『…確か明日は学院休みだったよな?』

 

『ええ、そうですけど…』

 

『…今日はタカヤをあたしん家に泊める…怪我の治療もしないといけないからな』

 

 

『…わかりました…あ、あの、明日タカヤさんを迎えに来ていいでしょうか?』

 

『……そうしてもらえると助かる』

 

 

 

そう念話で話し、チンク姉達にタカヤをあたしん家に泊めると言ったらまた驚いた顔をなった

 

多分姉貴と同じことを考えてると思ったあたしはタカヤを抱き抱えたままヴィヴィオを背負ったアインハルトと共に姉貴達を残して先へと歩きだした

 

新暦79年春。アタシとヴィヴィオはアインハルト・ストラトスと魔戒騎士タカヤ・アキツキに出逢った……

 

 

この時、まだアタシ達は知らなかった、タカヤとは四年前から奇妙な縁で繋がっていた事に………

 

第五話 再戦 了

 




キリク
『二人の試合が始まろうとしたとき近くにホラーが現れた!タカヤ、油断するな…コイツなんてことをしやがるんだ!!次回、再戦(二)!…白金の炎、燃え上がる!!』

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