魔法少女リリカルなのはvivid~守りし者~《完結》   作:オウガ・Ω

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少しだけ……帰ってきたよ守りし者♪


少しだけ…帰ってきたよ守りし者♪タカヤくんの鼻血克服大作戦!!

「い、いいかタカヤ……コレはアタシやヴィヴィオ、アインハルト、クロ、ミウラ、ジークの為なんだからな……」

 

 

「は、はい……覚悟はできてるから」

 

 

 

緊張した顔で頷くタカヤの前に近づくとゆっくり身体を覆うシーツが分厚絨毯にはらりと落ち…生まれたままの姿をさらしてる今のあたしは顔が真っ赤になってるのが嫌ってわかるけど。ゆっくりと椅子に縛り付けられたタカヤに近づいてく…うう恥ずかしい

 

「ぁ、あ、ああ……う、う」

 

 

「が、我慢しろタカヤ!め、目を逸らすな!!」

 

 

「だ、だってコレをやる意味は……」

 

 

 

「意味はアンだよ!このままだと、このままだと………」

 

 

 

そう、コレはタカヤを鍛える為の特別メニュー……

 

 

「………結婚してもう一年過ぎてんだぞ!、あたしをこれ以上、いや、あたしらを焦らすんじゃねえよ!バカ!!」

 

 

 

「……う、うう……も、もう限か…………ぶ、ブハアアアアアアアアア!?」

 

 

 

プツンって音と一緒に鼻血が吹き出し虹を作らせながら、カクリと首が傾くタカヤにため息をついた……あの戦いから三年、あたしとヴィヴィオ、アインハルト、クロ、ミウラ、ジークと結婚してから一年、ずっとこうだった……ったくもう、どうしたら鼻血癖が治るんだよ!?

 

 

 

 

少しだけ帰ってきたよ守りし者♪タカヤくんの鼻血克服大作戦!!《前編♡》

 

 

 

 

クラナガン、秋月屋敷別邸から離れた場所にあるナカジマジム

 

 

同オフィス……

 

 

 

 

「はあああぁ」

 

 

 

「ノーヴェちゃん、また溜め息かい?あんまり溜め息つくと幸せが逃げていくよ?」

 

 

 

「………ミカヤちゃんか……」

 

 

 

「『ミカヤちゃんか』…じゃないだろ?会長なんだからしっかりしないといけないよ?」

 

 

 

「わ~ってるよ……ミカヤちゃん、少し聞いていいか?」

 

 

 

「なんだい?」

 

 

 

「ミカヤちゃん、彼氏とはうまくいってんのか?」

 

 

 

「もちろんさ、わたしのミツキはリオちゃん、スバルちゃん、ティアナちゃん、アイリンちゃんを相手に萎えるどころか逆に壊されるんじゃないかってぐらいに愛してくれる……今朝もたくさんしてきたから……ん…まだミツキが中に感じるんだ」

 

 

……ミカヤちゃん、すごく幸せそうな顔してんな……って待て四人相手にしてるだって?確かにカーディフがルーフェン武術界の華皇拳、春光拳に並ぶ幻の拳《赤心少林拳》継承者だからってのはわかっけどさ

 

 

朝までなんて……リオはヴィヴィオ、フーカ、アインハルト、コロナと走り込みにいくまえにあったけどそんなそぶりはみせてないんだけど!?

 

 

「ノーヴェちゃんはどうなんだい?」

 

 

「あ、あたしは……その……まだ……」

 

 

 

「もしかして、あの体質が原因かい?………」

 

 

 

ミカヤちゃんの問に無言で頷く……式を上げて初夜を迎えようとしたら鼻血を吹き出して、日を改めてみたんだけどまた鼻血を吹き出して、なら2人っきりなら大丈夫かなと思ったけどまた鼻血を……別邸の部屋はほとんど鼻血で真っ赤に染まって、出血多量でアキツキメディカル謹製携帯輸血パック《ブラドディア》に何度となくお世話になった事か

 

 

 

……タカヤを前にして、ずっとお預け喰らってる…正直、魅力がないんじゃないかって不安になるし

 

 

 

「………一つ聞いていいかなノーヴェちゃん。彼氏くんの鼻血癖は生まれつきかい?」

 

 

 

「え?いや……違うと思う……」

 

 

 

あたしの脳裏に浮かんだのは小さくなったタカヤとお風呂に入った時のこと

 

 

 

『おねえちゃん、すごくあたたかいね』

 

 

あの時のタカヤはあたしをみても鼻血を出さなかった…それに今とは違って積極的に身をまかせてきたっけ…ミカヤちゃんに話してみたら黙り込んでしばらくしてこっちをみた

 

 

「………なるほど…もしかしたら小さい頃に何かがあったんじゃないかな?」

 

 

 

「な、何かってわかんねぇし……」

 

 

 

「手っ取り早く聞くなら小さい頃の彼氏を知る人に聞てみるか例えば彼氏くんの義母に聞いてみるのは?」

 

 

 

 

「却下、アイツ《鬼婆ぁ》に聞くのだけゼッタイにヤダ」

 

 

 

「……相変わらず仲が悪いんだね……」

 

 

 

「たりまえだっうの!あの鬼婆ぁからタカヤが生まれたなんて信じられるか!性格性悪で素直じゃねぇひねくれ鬼婆ぁは何時も『あら、ココにまだ埃が残ってるわよ』『こんな簡単な掃除もできないのかしら?』っていうんだぞ!ああ、思い出しただけでムカつく!!」

 

 

 

「(みんなから聞いてた以上に仲が悪いんだね………まあ、性格がにてるからだよ多分……)…他に彼氏くんの小さい頃を知る人はいないのかな…」

 

 

「………いる……あんまりあったことねぇけど」

 

 

 

「なら善は急げだ。ノーヴェちゃん。その人に会いに行けばいい……解決策が見つかるかもしれない」

 

 

 

「そ、そうだな……あ、でも」

 

 

 

「ジムの事は私がみておくから、さあいくんだ。ほら」

 

 

ミカヤちゃんの言葉を聞いて椅子から立つと、ジムのロゴが入ったジャージを脱ぎ捨て私服に着替えてその場をあとにした

 

 

じつは少し会うのが苦手だけど、タカヤのためだと想いパンと頬を軽く叩くと秋月屋敷別邸にある転移ポートに入る…向かうのは聖王教会。ソコにいるあたしに取って曾婆さんにあたる元教会騎士リーム・シルヴィアーニ《旧姓:グレイス》と夫で秋月家家令デルク・シルヴィアーニが住んでいる家に

 

 

 

 

中編に続く!

 

 

 

 

 

 




よう、久しぶりだな?……ってオレ様をしらないだあ?


オレ様の名前はキリク様だ!!


タカヤの鼻血癖を治す為に曾婆さんにあたるリームに会いに行くノーヴェ…そこで二人の口から意外な事を耳にする


次回 特別編!すこしだけ帰ってきたよ守りし者♪タカヤくん鼻血癖克服大作戦♡《中編》



果たして鼻血癖は治るかな?



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