魔法少女リリカルなのはvivid~守りし者~《完結》 作:オウガ・Ω
古代ベルカ緒王時代
それは天下統一を目指した諸国の王による戦いの歴史
だが同時に多くの謎を秘めている時代でもある
近年、興味深い文献と絵画がベルカ自治領、聖王教会本部の古い倉庫から見つかった
文献には聖王、覇王、冥王が一度だけ互いに手を取りナニかと戦ったとの記述があった
信じられるだろうか?
もしこれが事実なら歴史研究家が指摘する空白の数年間に三人の王が手を取りナニかと戦っていた事になる…
『三人……王…闇……生ま……し……魔…を討伐……騎士…共に……討つ……………煌……剣を…炎……騎士………数多……砕け……鎧……………輝い……剣……(所々が破損が激しく古代ベルカ語解釈が難解の為ある少女の協力で調査は現在も進められている)』
上記の文献を裏付けるかのように三人の王と黒鉄色の外套?を纏い剣?を携えた人物が一同に会した絵画も同時に発見されている
これを見た歴史研究家の一人の少女は文献に度々でる『騎士』とはこの人物ではないかと推測している
だが三人の王と騎士はナニと戦い、何故手を取り合ったのか?
三人の王と騎士との関係等の謎が未だに残っている
いつの日にか明らかにされるだろう
無人世界カルナージ
アルピーノ家
同書庫
「ふう~流石に解釈一つでこうも違うなんて…」
椅子に座る少女の机の上には聖王教会から依頼された絵画と文献の解読調査に一区切りつけ大きく背を伸ばしながら考える
(…今日解読出来たのは騎士がオーガ?って名前だけ…フフフこれは私に対する挑戦とみたわ!面白くなりそう♪)
「ふふ…うふふ、ふはははははは♪♪」
ダンッ!
紫色の髪を耳の辺り黒いリボンでとめた少女
ルーテシア・アルピーノは机の上に足を乗せ資料が舞いちる中、下着が見えてるのも構わずに高笑いするのだった
Stヒルデ魔法学院
同中等科寮
タカヤ・アキツキ部屋
ゾクッ?
『どうしたんでぃ風邪か?』
「な、何でもないよキリク…少し寒気がしただけだから…」
筋トレを終えシャワーを浴びて体が冷えたと考えたタカヤはキリクを台座に置くとそのままベッドに入り目を閉じ眠りについた
このとき感じた寒気が近いうち現実になるとも知らずに………
幕間 歴史 了
浄化の聖域
聖王教会本部の最深部にある魔戒剣の浄化、魔導火の補充施設
原典とは違い神官は居らず幾重にも展開した結界に守られた此所に入れるのは魔戒騎士、魔戒法師、魔戒導師のみしか入れない
歴代《オウガ》の継承者はここでホラーを斬った剣斧の浄化と封印、魔導火の補充等をする