魔法少女リリカルなのはvivid~守りし者~《完結》 作:オウガ・Ω
(光あるところに漆黒の闇ありき。古の時代より、人類は闇を恐れた)
AND BY THE BLADE KNIGHTS,MANKIND WAS GIVEN HOPE.
(しかし、暗黒を断ち切る騎士の剣によって、人類は希望の光を得たのだ)
上級ホラー【エアリーズ】、心滅獣身オウガの戦いから数時間後…クラナガン中央区の一際高くそびえるビル【アキツキ・インダストリ】最上階にあるメイの執務室にあるベッドで眠り続ける一人の少女ノーヴェ、その額に魔導筆を無言でかざすメイの様子をチンクをはじめとする姉妹達とヴィヴィオとアインハルトが見守っている
「……不味いわね」
「!な、何が不味いのだメイ殿!?」
「赤髪…ノーヴェ・ナカジマの心は『心界の森』に囚われてる…」
「「「「「「《心界の森》?」」」」」」」
「…深い後悔と傷ついた心を持つ者が囚われやすい森…その最奥にある【魔界樹】に心が取り込まれてるわ」
「ならこの姉をその【心界の森】とやらに…」
「…無理よ」
魔導筆を腰につけながらチンクの意見を淡々と切り捨てメイはさらに続ける
「『心界の森』にはその者と【絆】を持つ魔戒騎士。魔戒法師しかいけないわ…」
第十五話 心界
「そ、そんな…ノーヴェはずっとこのままなんですか?」
「…メイさん、ノーヴェさんを助けてください。私たちにはノーヴェさんが必要なんです」
「
アインハルトとヴィヴィオの声を聞き目を閉じ僅かな時が過ぎやがて目を開いた
「…今から私が《心界の森》へ向か…」
「メイ様!」
扉が勢いよく開く音が響く。振り替えるとアキツキ家の家令(執事)デルクが息を切らしながら駆け寄ってきた
「メイ様!大変ですタカヤ様が…タカヤ様が【心界の森】へ!!」
「な、なんですって!」
――――――――
―――――――
数分前、聖王教会最深部
浄化の石板がある空間のさらに奥にある祭壇にある巨大な扉の前に立つ一人の少年タカヤ・アキツキは魔導筆を構えながら先ほどの母メイとチンクの会話を思いだし辛い表情を浮かべていた
《どうしても行く気かタカヤ?》
「…うん、僕はノーヴェさんを助けにいかなきゃいけないんだ…」
《【魔戒騎士】としての責務か?》
「違うよ、ノーヴェさんを必要としてる人…アインハルトとヴィヴィオ、リオ、コロナ、チンクさん達の為に僕が行かなきゃいけないんだ…」
強い意思を言葉から感じ取ったキリク。やがて魔導筆を正面に構えると無数の界符が展開、扉が音をたて魔導文字が流れながら開いた先には薄暗く鬱蒼とした森が広がっている
《いいかタカヤ?【心界の森】では鎧の召喚はできねぇ…代わりに剣斧オウガを変化させてやる》
光が広がり剣斧オウガが鎧召喚時の形状へと変わり腰に納め扉を抜け辺りを警戒しながら森の中を歩いていく
《…タカヤ、ノーヴェはこの道のさらに進んだ場所にいるぜ…ん?》
鬱蒼とした森を抜け目の前に広大な湖が広がり水面に浮き島が浮かぶのを見て立ち止まるタカヤ
「キリク、これって」
《…対岸に着くには浮き島を飛んでいかないといけないみたいだ…用心しろよ》
キリクの言葉を耳にしながら軽く地面を蹴り浮き島のひとつに降りた瞬間
―キシャアアアア―
「ハア!」
背後から素体ホラーが現れ襲いかかろうとするが振り返らずその胸板へ剣斧を突き立てると弾けるように霧散する
《…どうやらこの浮き島には邪気が隠れてたみたいだ…》
「他の浮き島にもいるって考えた方がいいかな…なら!」
背中に担いだ箱を地面に置く…カシャンカシャンと乾いた音と共に鋼色の魔導竜【白竜】がタカヤの回りを跳ね回る
「白竜、すべての浮き島から邪気を浄化して!」
《キュイ!》
羽根をパタパタさせ隣にある浮き島へ飛び着地と同時に口から魔導火を放つと邪気が浄化され天へ上っていく
「ふう、これでいいか…行こうキリク、白竜」
《ああ、ノーヴェも待ってるはずだからな…》
《キュイ!!》
邪気を払った浮き島から浮き島へ飛び移りながらタカヤと白竜はやがて対岸へとたどり着き再び歩き出すのを木々の間から覗く影…黒い髪にやや強気な目付きの少年クロウが見ていた
《クロウ、どうする気だ?》
「…今の親父は体力が限界だ……」
《…手を貸すつもりか?》
双頭の龍を型どった腕輪からソウルメタルを軋ませる音と共に声が響く
「…あくまでついでだライバ…いくぞ」
そう呟き木々を蹴り移動する…だがこの心界の森には入れないはずなのに関わらずクロウ・オーファンは何故入れたのか?
それは今はまだ語られるときではない
―――――――――
―――――――
「今度はナニもないみたいだね」
しばらく歩き開けた場所に出て立ち止まり見回すタカヤ
《ん?まてタカヤ、足元にある木を投げてみろ》
「え?うん」
不思議に思いながら木を投げ入れると風がなり瞬く間に木が細切れになり地面へ落ちる
「い、今のは?」
《……見えざる牙か…》
「見えざる牙?」
《…【心界の森】の邪気とホラーの残留思念が凝り固まった見えざる刃だ…どうするタカヤ》
「キリク、僕の視界を塞いでくれるかな?」
《ナニをする気だ?まさか通り抜ける気か!?》
「…《見えざる刃》を抜けないとノーヴェさんを助けられない…なら目を閉じ肌で感じてかわすだけだ」
《…んなの無茶だ!そんなことしてタカヤに何かあったんじゃオレは…》
「大丈夫だよキリク…僕を信じて…いくよ!」
地を蹴り道を進むタカヤに《見えざる刃》が風を切り襲いかかるのを寸前でかわし体を捻り剣斧で反らし肌で風を感じ神経を研ぎ澄ませながら進んでいく
(…見えざる刃から抜けるまで後少し…風を感じるんだ…)
刃が速度を増していくが常識を超えた集中力で素早く最低限の動きでかわし遂に見えざる刃から抜けると同時に地面へ膝をついた
《タカヤ、大丈夫か!》
「はあっ、はあっ…だ、大丈夫…キリク、ノーヴェさんは?」
《……!…目の前だ!!》
顔をあげると目の前には真っ黒い樹木がそびえ立っている
「この中にノーヴェさんが?」
ふらふら立ち上がり樹木へ近寄ろうとしたときだった
―ヤレダ?―
「い、今の声は…」
《タカヤ、声の主はこの魔界樹だ!》
―ヤレダ、ノマエタ?―
「僕は魔戒騎士…白煌騎士オウガです!」
―マキイクス、ハニヌユウダ?―
木々をざわめかせながら樹木の幹に切れ目が入り目がギョロっと開き尋ねる
「あなたの中にいるノーヴェさんを渡してください!」
―ヤメダ!ホノコハククルグキズツイチル、ワトスクヌハデクヌイ!!―
「心が…傷ついてる……!まさか」
…ノーヴェは自分達姉妹が四年前のJS事件でタカヤの父親を殺してしまった偽りの真実を知り傷ついてる…だから魔界樹に取り込まれてしまった
なら自分ができることは何か?
―ノーヴェさんに僕の口から本当の真実を伝える―
そう強く心に決め魔界樹と向き直る
「お願いです、ノーヴェさんを返してください!!」
―ヌラ、ヒカラグツデフバウガヒヒ!(なら力付くで奪うがいい)!―
叫び声が辺りに響き渡りビキビキと音を鳴らしながらその身体を巨大化、中心に半透明の球体が露出する
「ノーヴェさん!」
剣斧を構え地を蹴るや否や露出した球体を切り裂きノーヴェを助け出そうとするタカヤに無数の鋭利に尖った枝が襲いかかる
「ハアアア!!」
剣斧を斧形態に切り替え逆袈裟に凪ぎ払った瞬間声が響いた
―来るな!―
「え?ノーヴェさんの声?ウワッ!!」
巨大な幹に殴られ地面へと叩きつけられるタカヤにまた声が響く
―アタシを殺しに来たんだろ!―
「…え?ノーヴェさん?」
―いや、いや…来ないで!!―
無数の枝が杭状に変化し全方位から打ち出されそれを右へ凪ぎ払い防ぐ度にノーヴェの悲しみに満ちた声が響く
―アタシはタカヤのお父さんを殺した仲間だ―
―…アタシが憎いんだろ!だからここまで来たんだろ!!―
「違う!話を聞いてノーヴェさん!!」
無数に打ち出された木の枝の凄まじいまでの勢いにたまらず吹き飛ばされ背中を地面に打ち付けられ息が止まるがフラフラと立ち上がるタカヤの眼前に木の枝に絡まった剣斧が突きつけられた
―ヤゼクチヌヌル?コヌムスムハクンヌニキョススシツルヌネタス?(何故立ち上がる?この娘にこんなに拒否されているのに?)―
「僕はノーヴェさんに真実を伝えたいんだ…例え何度も拒絶されても…」
いいかけた時木の枝から剣斧が離れ空に円を描き始める
―ノマエガナゼコノムスムヲススクタイカスリククヌッタ…ヌレノチクルジホロイヌスウカンシッユル、ズンリュクズチリムドシツミチル(お前が何故この娘を助けたいか知りたくなった…我の力で鎧を召喚してやる、全力でこの娘を取り戻して見せろ)―
「……ッ!」
地を蹴り剣斧を握ると同時にタカヤに光が降り馬の嘶く声と共に白煌騎士オウガと魔導馬《白煌》が姿を現した
『ハア!』
啼音を響かせ魔界樹へ向け駆け出し襲いかかる木の枝を切り払いながら徐々に迫るが再び幹を叩きつけるが剣斧で防ぐ
―ハゼクヌムスムヲチスクタイ?(何故この娘を助けるのだ?)―
『ノーヴェさんを必要としている人たちの為だ!』
大きく前肢をあげ地面へ蹄を踏み鳴らすと剣斧がオウガ重剣斧へ姿を変え切り払い魔界樹に駆けながら叫ぶタカヤ
―スレハノマエニトッチヒツヨウヌクテキ?(この娘はお前にとってどのような存在だ?)―
『ヴィヴィオやアインハルト、リオ、コロナと共に夢へと突き進む優しい人で甘い匂いがする人だ!』
オウガ重剣斧を重斧形態に切り替え向かってきた幹を真っ二つに切り裂きさらに駈ける
―ノマエニトッチヒクヨウヌスンジイキ?(この娘はお前にとってなんだ?)―
木の枝を矢状に変え打ち出すが重剣形態に切り替えた剣斧で弾きながらタカヤは考えるカルナージでの一件から自分が剣を振るう理由
『三人を守る為に剣を振るう』
『タカヤが手に握る剣は人を襲うホラーを斬る為のだろ…』
自分が強姦されそうになりながらも剣を降り下ろそうとしたタカヤを止めた言葉と姿が浮かび自然と言葉が紡がれ叫んだ
『ノーヴェさんは……ノーヴェは僕が…僕が守らなきゃいけない人だ!』
狼が唸るような声が辺りに響いた瞬間再び白煌は蹄を力一杯踏み鳴らすと重剣斧はさらに巨大化、《オウガ大重剣斧》へ姿を変え白煌はさらに駆け風のように駆け大きく横へ構え迫り来る木の杭ごと魔界樹の太く強固な幹を切り裂く音を響かせながら横凪ぎ一閃しすり抜けターンし白煌の背に立ちジャンプ、鎧返還と同時にノーヴェの心が存在する半透明の球体を胸へと抱き寄せるタカヤに最後の力を振り絞った魔界樹の攻撃が襲いかかる
「ッ!(ノーヴェさんを守らなきゃ!)」
身体を楯にしつつ無防備状態で落ちるタカヤに木の杭が迫る…がナニかが飛来し切り裂いた
「え?今のは一体…」
飛来した物体が戻った方向に目を向けると柄で繋がれた双剣を構えた自分よりも年上の少年の姿
「き、君は…」
「………何やってんだ、さっさと人間界へ戻ろうぜ…んじゃ縁があればまた会おうぜ……親父」
それだけ言うと少年は木々を蹴りながらその場から去っていくその姿を見ながら妙な感覚にとらわれながら魔界樹へ体を向ける
―ム、ムグッダ…―
「僕だけの力じゃあなたに勝てなかった」
―アヌムムグツンクシタヌルバ、スリハエマエズスンヌチクルダ(あの少年がお前に力を貸したならは、それはお前の自身の力だ…)スアウクヌダ、マクイクス(さあいくのだ魔戒騎士よ)―
それを最後に幹から無数の魔導文字が立ち上ぼりやがて完全に姿を消しタカヤは軽く一礼しその場から去ろうとしたが異様な気配を感じ立ち止まった次の瞬間何かが胸に当てられ焼き付くような痛みが胸から背中を通り抜け背後にある岩肌に赤い血のような紋様が貼りつく
「ウワッ!」
あまりの痛みにうずくまりそうになりながら顔をあげ目に入ったのは黒い布が全身を覆い口元まで隠した存在が黒く輝く手をかざしこちらを見ている
「…ッ!ウウ…」
「…………………」
苦しみながらも剣斧を構えるタカヤとフードを被った人物の間に風が巻き起こり視界が塞がりやがて晴れるとそこには誰もいなかった
《大丈夫かタカヤ!》
「う、うん…キリク今のは?」
《微かだがホラーの気配を感じたが、どこから現れやがったんだ?》
「そうなんだ…戻る前にノーヴェさんに伝えなきゃ…本当の真実を」
魔法衣から取り出した半透明の球体に界符を張り付けると光輝きノーヴェが姿を現し互いに向き合う
「ノーヴェさん、僕の話聞いてくれますか?」
『…アタシに何を話したいんだよ…やっぱり殺したいんだろ』
「落ち着いて聞いてねノーヴェさん。僕の父さんを…」
ホラーエアリーズの口から語られた本当の真実を伝え始めるタカヤの言葉に耳を傾けるノーヴェの表情が徐々に明るくなり涙を流し始めた
『そ、そうなんだ…アタシ達は…タカヤのお父さんを…え?た、タカヤ!?』
「ノーヴェさん、もう悪い夢は終わったんだ…だから安心して」
『う、うん…タカヤ…すごく暖かいよ』
泣きそうな姿を見たタカヤはノーヴェを優しく抱き締めその行為にドキドキしながらノーヴェは光に包まれその場から消え去るのを見届けたタカヤは心界の森を背を向けアキツキ・インダストリへと向かった
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―――――――
「タカヤ何で一人で心界の森に行ったの」
「…僕にもわからないんだ…眠り続けるノーヴェさんを見て母さんの話を聞いて気付いたら聖王教会にいたんだ」
帰って来た僕の前に少し怒り気味な母さん…さすがに心滅獣心した直後に疲弊した僕が心界の森に向かったのをかなり心配して起きて待っててくれた
「でも無事に戻ってきてくれてよかったわ…本当によかった…」
「か、母さん、泣かないで…もう一人で無茶はしないから」
「本当に?」
「う、うん…」
じっと僕の目を見てしばらくしてため息をつくと優しく髪を撫でてきた
「わかったわタカヤ、でも今度からはホラーが出たら私がサポートしてあげる…もう貴方だけに背負わせないから…今日はもう遅いから此所に泊まっていきなさい…」
クルリと背を向け歩き出す母さんの頭にいぬ耳がピョコピョコと動いてるのを見てすごく嬉しいんだなって思いながら泊まる部屋へ入り明日アインハルトやヴィヴィオ、ノーヴェさんにあったら何を話そうかと考えながら魔法衣を掛けようとした時胸に激しい痛みが襲う。ベッドに倒れ苦しみながら立ち上がりインナーのジッパーを下ろし鏡の前にたった僕の胸に大きな痣が見え脈打ってる
《た、タカヤ、それはまさか【破滅と忘却の刻印】か!》
「破滅と忘却の刻印…まさか…」
《もしそうだとしたらタカヤ、お前の命と記憶が…》
【破滅と忘却の刻印】を刻まれた騎士は鎧を召喚する度に【命】と【大切な記憶】を失っていき最後は死に至る
タカヤは鏡に写る刻印に目を向けながら強く拳を握りしめていた
第十五話 心界 了
おまけ
「ん、ここは」
「目を覚ましたッスかノーヴェ!チンク姉ノーヴェが目を開けたッスよ!」
「ノーヴェ、よかった…目を覚ましてくれて本当によかった」
「ええ、本当によかった…本当に…」
「ああ~泣くなって、ヴィヴィオ、アインハルト…アタシはもう大丈夫だから」
泣きじゃくるアインハルトとヴィヴィオの頭を撫でながらさっきタカヤに抱き締められた時の暖かさを思い出す…優しく暖かな匂いまでしっかりと
アタシを助ける為にあんな危ない所に来てくれたと想うと胸がすごく熱くなる
「ノーヴェ?顔が赤いけど大丈夫?」
「え?あ、あ、アタシなら大丈夫だから…其よりその人たちは?」
アタシのベッドから少し離れた場所にはのタカヤより年上の少年が喋りながら立ってる、よくみるとタカヤのあのコートに似てる気がする
「さてジロウ、レイジ、俺たちの寝泊まりする家なんだが…」
「ソウマ、実はさっきチンクさんから『泊まるところがないんなら私達の家に来ないか』って誘われたんだけど」
「…見ず知らずの他人である俺達を家に招いていいのか?」
「…だがせっかくの好意を無下に断ることは出来んな…レイジ、チンク・ナカジマ殿にわかったと伝えてくれ」
「わかったよジロウ」
元気にかけより了承したって伝えたアイツ…レイジと話すチンク姉の様子が少し嬉しそうに見えた
でもおと~さんが驚かなきゃいいけど
だって男三人連れて帰るんだし驚くはずだし、特にレイジって奴は何処と無くずれてる感じがする
まあなんとかなるかなと考えながらヴィヴィオとアインハルトと明日の練習について話した後大事をとりアタシだけを残し皆は帰っていった
でもココってタカヤも泊まってんだよな…不味いまた胸が熱くなってきた
タカヤと同じ屋根の下で寝泊まり
今夜は眠れそうもないなアタシ…
キリク
胸に刻まれた刻印を皆に隠すタカヤ。インターミドルがついに開催され順調に予選を進むヴィヴィオ嬢ちゃん達に付き添うタカヤに突然槍を向ける少女
オウルに技を盗まれた?なにいってんだこの嬢ちゃん?
次回 雷帝!
思い出した…昔オウルがボコった相手の孫だ…