魔法少女リリカルなのはvivid~守りし者~《完結》   作:オウガ・Ω

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第九話 宿泊(改)

(何故、何故こんなことになってるの!?)

 

 

天国の父さん…今僕は厄介な状況に陥っています…何故なら昨夜一人で寝たはず…それなのに!

 

 

「すぅ~すぅ~」

 

 

「……ん……んん……」

 

 

二人が…アインハルトとヴィヴィオが僕の両隣で腕と足を絡ませて眠ってて、正直眠れないし…それに女の子特有の甘い匂いと柔らかいモノを腕に感じて鼻血が出そうだよ…父さん、僕を助けて!

 

 

『…それは無理だから…』

 

第九話 宿泊

 

 

遡ること数時間前、僕は二人を家へ送るべく先ずはヴィヴィオを送り届けアインハルトの家へ向かおうとした時だった

 

 

「タカヤ君、もう遅いし今日家に泊まったらどうかな、アインハルトちゃんも一緒にどう?」

 

 

なのはさんからの嬉しい申し出だったけど…泊まると必ず記憶?が抜けたり、殴られたりする(全力全開ボディブロー?)とまあ、僕にとって痛い目にしか会わない…断ろう…

 

 

「すいません…「喜んでお泊まりさせていただきます」…え?アインハルトさん?何を言ってらっしゃるのですか!?」

 

 

「はい、タカヤさんもアインハルトさんも早く上がって、上がって~」

 

「ちょ、ちょっと!僕は泊まるなんて一言も…」

 

 

「ダメですか…」

 

 

「…タカヤさん…」

 

 

うるうるとした瞳で僕を上目遣いで見るヴィヴィオ、アインハルトを前にしたら断ることは出来なかった…僕って意思が弱いのかな

 

家の中へ入ると夕食の準備中、僕は手伝う事を決めるとコートを脱ぎ食材を見るとどうやらクリームシチューと判断し食材を中に浮かせ包丁で一閃、適度なサイズ゙に切られた野菜がボウルに入る

 

「…すごいね、タカヤ君…もしかして自炊したりしてるの?」

 

 

「え、はい…ブロッコリーはこんな感じでいいですか?」

 

「うん、タカヤ君偉いね~将来はいいお婿さんになれるね」

 

 

「…あの、お婿さんってなんですか?ん、アクとりはあと少しかかりそうです…なのはさん?」

 

 

「…な、何でもないよ(…ここまでアキツキ一尉と同じだとは思わなかったよ…ヴィヴィオ、大変だけど頑張ってね)」

 

 

アク取りをするタカヤを見て深く溜め息をつくなのは、それを遠くから聞き耳をたてる二人の頭にウサ耳とネコ耳が見えたのは気のせいだろうか?

 

 

「あ、なのはさん少し冷蔵庫借りていいですか?」

 

 

「いいよ。で、何を作るのかな?」

 

 

「出来てからのお楽しみです…エッセンスと砂糖はこれぐらいで…」

 

 

シチューを作る合間に手早くボウルに何か入れかき混ぜ其れを型に注ぎキレイに並べ冷蔵庫に入れしばらくして食卓に座ると出来たシチューとサラダ等が並べられ「いただきます」を言い食べ始める

 

 

(やっぱり大勢で食べるご飯は美味しいな…)

 

 

シチューをスプーンで掬い口に運び入れると味をゆっくりと噛み締め飲み込む

 

 

―タカヤ、ゆっくりよく噛んで食べるんだよ―

 

 

―うん、おとうさん―

 

 

―タカヤ、こんなに口の回りを汚して…はい、キレイになったわよ―

 

 

―ありがとう、おかあさん。ぼく、おとうさんとおかあさん大好き!―

 

 

「…タカヤさん、どうしたんですか?」

 

 

「え?な、なんでもないよ…」

 

 

あわててシチューをわざとらしく口に運びやがて食事が終わり、僕はキッチンに空いた食器を運び終えると冷蔵庫から先程入れたモノを取り出し皿に乗せる

 

「…後はサクランボと生クリームを…出来た」

 

 

サクランボと生クリームでデコレーションされたプリン…昔、父さんが僕によく作ってくれたおやつだ

 

 

トレイに乗せみんながいる場所に向かいテーブルに置くと二人の顔が花が咲いたように笑顔になる

 

 

「これ、タカヤさんが作ったんですか」

 

 

「…ん、お、美味しいです」

 

 

「タカヤ君、パテイシェ目指してみない?修行するお店を紹介するから♪」

 

プリンを口に運びながら話題が弾む…ヴィヴィオがプリンを掬うと僕の口元に持ってくる

 

 

「タカヤさん、はいあ~ん♪」

 

 

「あのヴィヴィオ、僕のプリンまだあるんだけど…」

 

 

「…あ~ん(怒)♪」

 

 

スプーンを差し出すヴィヴィオの背後にスタープ〇チナ? が見えやむ無くスプーンを口に含むと何故か顔を赤くする

 

 

「あ、あの…あ、あ~ん」

 

今度はアインハルトからもスプーンを差し出されこれも口にいれる…ちらりとなのはさんを見ると『ふふ、頑張ってね♪』と目が語っているし

 

…結局互いのプリンがなくなるまで続いた

 

 

―――――――――

――――――――

―――――――

 

 

 

「ノ、ノーヴェどうしたんッスか?」

 

 

「ウ、ウェンディ…今はそっとしといた方がいいよ…」

 

「…ナニカイッタカ…」

 

 

「「な、何でもない/よ!/ッス!」」

 

 

リビングでヴィヴィオ達のトレーニングメニューを考えていたノーヴェは本能的に「なにか先を越された」のを感じマグカップを握りつぶしながら黒い笑みを浮かべ其れを見たディエチとウェンディは肩を抱きながらガタガタ震え怯える

 

―――――――――

――――――――

 

 

「…ハッ?うちのタカヤ君に何かあったんか!?」

 

 

ある世界で頭からフードを被った黒いジャージの少女がポップコーン?が入ったカップを握りしめながら呟いていた

 

 

――――――――――

 

 

「タカヤ君、ソファーで本当に良いの?なんならヴィヴィオの部屋…」

 

 

「い、いいです!それに慣れてますから…」

 

 

基本的に僕はどこでも寝られる…父さんとよくキャンプにいったおかげかも知れない

 

 

―タカヤ、今日は『みのむし』で眠ろうか―

 

 

―うん、ぼく『みのむし』で眠るの大好き!―

 

 

寝袋に入り木から飛び降りると太いロープが枝に繋がっており遠目から見たらみのむし親子に見える…父さんは昔、山で育ったらしくこういう遊びが得意だった

 

 

「ん~じゃ仕方ないね、」

 

僕の言葉に諦めたなのはさんは掛け布団を渡しそのまま自分の寝室に向かうのを見た僕はソファーベッドに横になる

 

 

「キリク…」

 

 

―なんだ?―

 

 

「剣の浄化が終わったら、父さんのお墓参りに行こうか…」

 

 

―…久しぶりにユウキのおやつを作ったからか?―

 

 

「…うん」

 

 

―…だが学業も疎かにするなよ…もう夜も遅いから早く寝ろよ……―

 

 

「うん、おやすみなさい…」

 

 

キリクをテーブルの上に置きそのまま布団を被り目を閉じるとやがてゆっくりと深い眠りに落ちた

 

 

―――――――――

――――――――

 

―…二人ともいつまでそうしてるつもりだ?―

 

 

タカヤが眠りについて数分後、気配を感じた起きた俺は扉に向け声を掛けるとパジャマ姿の二人が影から出てきた

 

「お、起きてたんですかキリクさん」

 

 

―基本的に俺達、魔導具は眠りにはつかない…で、二人は何しに来たんだ…まさかタカヤ(デザート)を食べ?に…待て…待て!待てったら!俺を握りつぶすなあああああああ!?―

 

 

顔を真っ赤にして無言で俺を掴み照れ隠しと言わんばかりにメキメキ!と握りつぶそうとする…やめろ!て言うかソウルメタルで出来た俺を持てるのかこの二人は!?

 

 

―た、頼むから握り潰すのだけはやめてくれ!そうだタカヤの秘密を教えてやるから…痛い!落とすなよ…―

 

 

「タカヤさんの秘密…知りたいです」

 

 

「早く教えてください!」

 

 

ため息?をついた俺は二人の真剣な眼差しの向こうに何故か烈火炎装?を纏ったオリヴィエとクラウスの姿が見えた気がするぜ

 

―…タカヤの秘密、それは…―

 

 

「「それは!?」」

 

 

―…天然記念物級の鈍感だ…って待て!その拳を俺に降り下ろすな!!―

 

 

「…ではちゃんと答えてください…でないと手元が狂ってキリクさんを潰しちゃいそうです」

 

 

―わ、わかった落ち着け…タカヤの秘密はな……―

 

 

ゴクリと喉をならす二人に俺はこう言った

 

 

―…タカヤは寝言で気になる異性の名前を言うんだ…―

 

「寝言でですか?…タカヤさんだったら」

 

 

「言いそうですね…」

 

 

―…ああ、その前に拳を下げてくれ…ふう―

 

 

二人揃って振り上げた拳を納めるとタカヤの顔にそれぞれの耳を近づける…だがなアインハルト嬢ちゃん、ワイシャツにピンクの紐縞パンはタカヤを出血死に導くからなにかを下に履いてくれ…

 

「ん…ノーヴェさん…全力全開パンチはやめて…」

 

 

「…キリクさん…助かりたい為に嘘をついていませんよね…」

 

 

―う、嘘はついてない!―

 

そう、タカヤの寝言は本人が無意識で押さえ込んでいる本音が出やすい…半年前、ジーク嬢ちゃんがタカヤが抱える問題を寝言と言う形で偶然聞いてしまった時みたいに……嬢ちゃんたちが再びタカヤの口元に耳を近づける

 

「ん、アインハルト…キリクを握り潰さないで…」

 

 

とか

 

 

「ヴィヴィオ…プリンは、プリンはもう食べきれないよ…」

 

等々を聞きながらアインハルト嬢ちゃんが俺に話しかけてきた

 

「あの、キリクさん…少し聞いていいですか」

 

 

―なんだ?―

 

 

「タカヤさんの目、瞳の色が私やヴィヴィオさんと同じ虹彩異色なのは何故ですか?」

 

 

瞳の色…虹彩異色の瞳について聞かれ少し迷った何せタカヤも知らないからな

 

 

じ~っと俺をみる二人の真剣な眼差しに負け話すことを決めた

 

―…タカヤはベルカ緒王時代、冥府の炎王イクスヴェリアの縁者の血を引いているんだ―

 

煌牙の妻はイクスヴェリアの縁者だ…何故か魔戒騎士となる者にのみ虹彩異色の瞳が見られたんだよな、推測なんだがその妻の魂が守護している証かもしれない

 

 

「タカヤさんも王族の血を引いてるんですか…じゃあ、わたし達と会ったのって偶然じゃないんですね」

 

 

―ああ、嬢ちゃんたちが王族の血を引いてるなんて瞳を見るまで気付かなかったぜ―

 

 

俺が知るタカヤの小さな頃(魔戒騎士の訓練をはじめる前限定で)の話しふと時間を見ると日付が明日になっていた

 

―…二人とも、もう遅いから部屋にん?お~い…寝てる>

 

 

見ると二人ともタカヤの両脇に陣取るように穏やかな寝息を立て眠っている

ホラーに襲われたせいもあるのかも知れないな…

 

 

―…この際嬢ちゃんたちにタカヤの鼻血癖を治して貰うか…こういう所もユウキに似なくて良かったんだがなあ…寝るか―

 

 

ああは言ったが、俺達魔導具も寝る…そろそろタカヤにアレを貰う日が近づいてる

 

正直、友達であるタカヤから貰うのには罪悪感を覚えた、契約した直後まだ六歳のタカヤが「キリクは僕の大事な友達だから良いよ」と笑顔で言った時から本当の友達になれたんだ

 

一年前の家出の際、魔界道を使わせたのは俺の案だった、出来ればタカヤには普通の生活を送らせたかった…ホラーが復活した今となっては薄氷を踏むほどに危うい

 

この世界、ミッドチルダに直系の魔戒騎士と魔戒法師はタカヤとアイツ…母親のメイしかいない

 

 

せめてあと一人魔戒騎士がいたらと思う事が何度もあった…俺の本当の身体を『真魔界』から呼び出す事が出来れば……

 

 

(―…今は、ゆっくり眠ってくれタカヤ…俺が知る限りホラーは後八体と王だけ奴等の目的は恐らく…>)

 

 

キリクが思考の海に潜る中、タカヤとアインハルト、ヴィヴィオは穏やかな顔で深い眠りについてたのだった

 

 

―――――――――

―――――――

―――――

 

 

熱い…熱すぎる寝返りを打とうとするけど身体が何か、両脇から両足にかけてナニかが乗っかってて動けない

 

なんとか腕を動かそうとうとする度柔らかいのが邪魔しそれに

 

「…んんっ……」

 

 

「スゥ~スゥ~」

 

 

聞きなれた声が耳に入った瞬間、意識が一気に覚醒しまさかと思い恐る恐る目を空け見る、目の前に碧銀と金の光景と甘い香り…そして両腕に感じる柔かな感触、そうヴィヴィオとアインハルトがいつの間にか僕の両腕に抱きつき眠ってる

 

 

(何故、何故こんなことになってるの!?)

 

 

で冒頭に戻るんだけどこの状況は色々と不味い(精神、肉体的に!)…なのはさんに見られでもしたら『ストライク・スターズ!』…間違いなくあの時以上の魔砲?が直撃する

 

 

(な、何とかして逃げ出さなきゃ…まずは右腕を…)

 

「ん…あん……ん」

 

 

アインハルトの艶のある声と甘い香りに耐えながら腕を動かす…その時ナニかが引っ掛かった事を知らず、いや気付かなかったんだ

 

(…駄目だ動かせない…何とかしな…きゃ!?)

 

 

「ううん…」

 

 

反対側、左側にいるヴィヴィオがさらにきつく腕に抱きついてくる、柔らかい感触と甘い香りが鼻腔をくすぐり鼻血が出そうになる

 

 

(だ、誰か助けて…そうだキリク!起きて!!……駄目だ眠ってる…カーン起きて!今すぐに起きて!?)

 

最後の望みを賭けカーンに念話を飛ばすも反応がない…何時もだったら起きてるはずなのに!?

 

 

―――――――――

 

 

『聞いてますかジェット!若の鼻血癖を早く治さなければ将来女性と付き合うのが難しくなるのです!ですからノーヴェ様に是非ともそこの辺りを教授を!!』

 

 

『カ、カーン、流石にマスターに『それ』の教授は無理かと、ですが最近寝言でよくタカヤの名を口にしますし…其れに寝静まった頃…』

 

 

 

早朝、ノーヴェ自室にて秘匿回線を繋ぎタカヤの鼻血癖を治す会議をカーンとジェットは熱く語り合っていた

 

 

―――――――――

 

 

…この世界に神もデバイスも魔導身具はいない、カーンもキリクも眠ってる?しこうしてる間にも二人の甘い香りと柔らかいのが押し付けられる度にガリガリガリと僕の精神を削り鼻血が噴き出すまでの魔導刻?が心滅獣身?が迫ってきてる

 

 

(は、鼻血が…垂れ…)

 

 

「…ん、タカヤさん…おはようございます……」

 

 

「あ、おはよう…アインハルト…お願いがあるんだけど…」

 

 

「ん、なんでしょうか…」

 

 

 

目を軽く擦りながらも僕の顔を覗く虹彩異色の瞳を見て少しドキッとするけど何とか言葉を絞り出す

 

 

「…僕から離れて…でないと…」

 

 

「…ふぇ?…あ!?…す、すいません!」

 

 

今の状態に気づいたアインハルトは僕の腕から離れソファーから身体を起こした時、ヒラヒラとその足元にピンクの縞模様の紐が付いた布?が絨毯に落ちた

 

 

どこから落ちたかを確認した時、僕は固まってしまった

 

 

「……あの…どうかしましたか?…」

 

 

 

アインハルトは寝ぼけながらも自分の状況を確認する下半身が妙にスースーしその前にはタカヤの顔…

 

固まったままポタポタと鼻から赤いものが滴り落ち一気に吹き出した

 

 

「………………ブハァアアアアアア!?」

 

 

盛大に鼻血を噴き出してソファーに倒れたタカヤを見下ろしながらようやく自分が下に何も穿いてないことに気づいた

 

 

「き、きゃああああ!」

 

 

早朝の高町家リビングにアインハルトの悲鳴が響き渡り、ヴィヴィオはその悲鳴で目を覚まし目を向けた先ではタカヤが鼻血をドクドクと流し倒れているの抱き抱え顔を赤くしオロオロするアインハルトの姿に驚きながらあわてて手当て(止血)をし事なきを得た

 

―――――――――

―――――――

 

 

しばらくして目を覚ました僕はふらふらしながら皆と遅めの朝食を食べる…その最中、アインハルトから視線を感じ目を合わせるも反らされた

 

二人に抱きつかれアインハルトに離れるように頼んだ直後の記憶がすっかり落ちている…ヴィヴィオに聞いても

 

 

「う~ん、わたしもよくわからないんですよね」

 

 

との返答しかなかった、しばらくして帰り支度をした僕は玄関に向かうとアインハルトが先に来て待っていた

 

 

「………………」

 

 

僕に気付かれないようにチラチラと視線を向け目が合うと顔ごとおもいっきり反らされた

 

 

「また泊まりに来てくださいね」

 

 

「タカヤくんもアインハルトちゃん、気をつけて帰るんだよ」

 

ヴィヴィオとなのはさんに見送られ家を後にする

 

 

 

「「……………………」」

 

 

 

その道中は終始互いに無言で歩きやがてアインハルトの家の前についた時、意を決し話しかけた

 

 

 

「あ、アインハルト、また明日…って言うか…ごめんなさい!」

 

 

「え?」

 

 

「…また僕がアインハルトに迷惑を懸けたみたいだから…その…本当にごめんなさい!!」

 

 

「あ、あの…タカヤさん」

 

「お詫びに何でも言うことを聞くから…」

 

 

「!何でもですか」

 

 

頭を下げながらアインハルトに言った時、声のトーンが少し高くなる恐る恐る顔をあげると少し顔を赤くしながら口を開いた

 

 

 

「…でしたら今度買い物に付き合ってくれませんか?欲しいモノがあるので」

 

「え、うん付き合うよ。僕も買わないといけない物があるし何時行こうか?」

 

 

「では来週の休日はどうでしょうか?」

 

 

「来週の休日…うん、わかったよ。待ち合わせ場所は…」

 

買い物の軽い打ち合わせをし僕はアインハルトと別れその足で剣の浄化の為に聖王教会へと向う…当然歩きで行くことになったけど

 

 

 

―――――――

 

 

「…少しずるいかもしれません…だけどタカヤさんと買い物…デ、デートと捉えていいのでしょうか?」

 

 

タカヤの姿を見えなくなるまで見送りながら軽く微笑み呟くと玄関に入る姿はどことなく嬉しそうだった

 

 

第九話 宿泊 了

 

 

 




キリク
―色々とハプニングだらけのお泊まりを終え数日後、タカヤはアインハルトと初デート、いや買い物をすることになったんだが…ん?なんだあの二人は!?…………次回、休日!…二人の初デートはどうなるんやら…―

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