北山雫は魔法科高校の劣等生   作:ひきがやもとまち

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更新遅れまくってしまい、申し訳ございませんでした!
一度は打ち切りも考えたのですが、新スタイルの書き方に切り替えたおかげでようやく書き始められた次第です。
新しい手法で書いているので1話1話が今までより短くなりますが、その分作者の妄想全てをぶち込み、とにかく可愛い雫を書くことに注力した作品に変わってしまいましたが、それでも良いという方のみがお読みください。

なお、今話から今作は完全にギャグ作品へと移行しますのでそのおつもりで。


4話「北山雫は嫌な女子会へと無理やり招かれる」

「入学式でも紹介しましたけど、どうせ貴女たちは聞いていなかったでしょうから、もう一度だけ紹介してあげますね。

 私は七草真由美。ここ魔法科第一高校の生徒会長で三年生です。

 私の隣が 会計の市原鈴音、通称リンちゃん。その隣は知らないでしょう? 風紀委員長の渡辺摩利、荒事専門の風紀委員から「姐さん」なんて呼ばれて畏怖されてる怖~いお姉さん。

 貴女たちとは特に親しくなるでしょうから、きちんと挨拶しておくのよ?」

「貴様等の修正をたった今仰せつかった渡辺摩利だ。本来の風紀委員業務からは外れる仕事だが是非もない、性根の腐りきった貴様等の根性を一年間で叩き直してやるつもりだから覚悟しておくように」

「「・・・・・・(ガタガタガタガタ)」」

 

 私とリーナ、はお互いを抱きしめあって震え、ていた。

 なに、この人た、ち・・・!? なんでこんな、に殺気立ってる、の!? こわ・・・い程ではないけ、ど漏らしそうだ、よ・・・?

 

「とりあえず、入学最初の質問だ。

 ーー地獄と煉獄、どちらを選ぶ?」

「「どっちも嫌です!(で、す!)」」

「そうか。なら、私の一存で両方にしよう。それならば異論はあるまい?」

「大有りです!(で、す!)」

「摩利、さすがにそれはやりすぎよ。問題になっちゃうわ。

 ーー権力や財力、コネなんかは、こう言う時にこそ使わないと」

「そうか、迂闊だった。

 お前の実家で特殊訓練を受けさせれば多少なりとも更正するし、言い訳のしようもあると言うものーー」

「「ごめんなさいでした!(でし、た!)

 以後は気をつけますので(の、で)、どうか勘弁してください!(さ、い!)」」

 

 私た、ち土下座。

 額を床に擦り付け、て謝り倒、す。必死に命乞、い。

 

 頭の上に冷たい視線を雨みたいに感じるけ、ど激しさは和らい、だ。

 これならもしかし、て許してくれたり、はーー

 

「ーー分かりました。なら今回の件は特別に、お尻ペンペンで許してあげましょう」

「ま、た!? なんでいつ、もお尻ペンペンな、の・・・!?」

「いえ、なんとなく。貴女を見ていると、なんだかお尻を叩いてあげたくなるので」

「りふじ、ん!?」

 

 お尻を叩きたくな、る見た目ってな、に!? 触りたくなる、じゃ、ない、の!?

 しかも、私げんて、い!?

 

「で、では会長。私に対する罰則は無しと言うことで・・・?」

「ああ、リーナさんには別口として学内で行われるあらゆる部活動に無報酬でのお手伝いをと」

「ブラックすぎる! 日本人のワーカーホリックぶりも大概にして!

 あと、それを当然のようにアメリカ人にも適用しないで! 自由の国の人間にタダ働きは地獄すぎます!」

「なるほど。ならば風紀委員の方で報酬は用意しよう。

 ーーとりあえず、肉体労働系のバイト斡旋でも構わないな?」

「構いますよ!? しかもそれ、風紀委員が身銭切っていませんよね! ただ体のいい低賃金労働者を確保したいだけですよね!?」

「お勧めは地下鉄工事の荷運びだが・・・」

「ワタシ女子高生ですよ!?女子高生なんですよ!?

 それも結構可愛い容姿をした花の乙女に、なんて事させようとしているんですか!」

「知らんな。女にとって同性の可愛さなど評価の埒外だ。どうでもいい。

 いやむしろ可愛さ余って嫉妬百二十パーセントになり、この場でシバき倒してしまおうという発想さえもが・・・」

「異性の目がない場所での女子、コエーーーーっ!!」

 

 あびきょうか、ん。

 リーナも私、もあびきょうかん。

 生徒会のひとたち、は氷のたいお、う。

 

 なに、この格、差・・・? これが“ぶるーむ”と“ういーど”な、の・・・?

 ぶるーむとういーど。怖、い・・・(がくがくぶるぶる)

 

「はぁ、これじゃあ埒があかないわね。やっぱり異性の目を気にして男性陣を追い出したのは失敗だったかしら?」

「仕方があるまい。誰だって異性に自分の本性など知られたくはないものさ。それが醜い女の情念ともなれば尚更な。

 その点では間違った選択だったとは思っていないが、埒があかないのは事実だ。

 ここは公平を期して、誰か一人くらい男子を招き入れてやるべきだろうか・・・?」

 

 風紀委員さん。お外で待って、る男性陣は授業に遅刻してる、よ? 責任問って入れてあげよう、よ。

 

 トントン。

 

「会長、そろそろ宜しいでしょうか?

 いい加減、我々にも予定というものがありましてーー」

「あ、ちょうど良かったわはんぞーくん。あなたに判断を委ねますので、適切に処理してください。お願いするわね?」

「は? えっとその、まず状況自体がよく分かっていないのでーーっ!? 頑張りますっ!任せてください!

 この服部形部少丞半蔵、不肖の身ながら必ずや会長の期待に応えてご覧に入れましょう!」

 

 ・・・? なんで途中か、ら急にやる気だした、の?

 会長さんの顔、がよく見えなかったけ、ど、あの時なにか見たのか、な?

 

「シズク、こっちへいらっしゃい。あの男とだけは仲良くなっちゃダメだからね?」

「同感だな。・・・女の敵め」

「・・・?」

 

 なん、で急に団結してる、の? さっきま、で仲悪かった気がする、よ?

 

「ーーさて。大まかな流れは今の会長から伺った話で理解した。

 北山、シールズ。お前たちにはこれから、俺と模擬戦をしてもらう。まさか自分たちが辞退できる身分だなどとは思っていないだろうな?」

「へぇ・・・」

「・・・?」

 

 “もぎ専”・・・? もぐこと専門の人? ザイトルクワエから薬草もぐ、の? 強いよあの、木。モモンガ様たちが強かっただけ、で。

 

「なるほどね。正当な試合ということにすればシゴキもイビりも懲罰には当たらないって事ね。なかなか素敵なこと考えつくじゃない、生徒会モブ委員さん。ちょっとだけ見直しちゃったわ」

「!! 俺はモブなどではない! 正式に任命されている副会長だ!」

「あ~ら、ごめんなさーい。あんまりにも周囲の雑魚共とかぶってたから見分けがつかなくって。

 少なくとも今この部屋にいる中ではアナタが一番、モブ臭にまみれているわよ?」

「言わせておけば・・・!」

「やめなさい、はんぞーくん。魔法師は事象をあるがままに捕らえ、冷静に対処できなくてはいけません。今のあなたでは思わぬ失敗を招きかねませんよ?

 それにも勝り何よりも、この模擬戦はあなたの側から挑んだこと。挑発に挑発で返されたからと言って怒る道理もないでしょう?」

「はっ! 仰るとおりであります! 自分が軽率でした! 申し訳ありません!」

「宜しい。では、今度こそちゃんとお願いしますね?

 くれぐれもあなたのミスで責任問題を起こさないよう、厳に留意すること。良いですね?」

「ははっ! 承知いたしました!」

 

 ・・・・・・なんだか軍人さんみたいな人だけ、ど。今のやりとりってもしかし、てーー。

 

「「トカゲの尻尾切りだったよう、な・・・?(だったんじゃないかしら?)」」

 

 リーナのと被った私の言葉、は、はん、はん・・・えーと、忍者ハットリくんには聞こえなかったみたい、で意気揚々と元気いっぱいな歩調で歩いていっ、た。

 

 

 

 

 

 

 

「ーーあれ? 私の意見、は・・・?」

「無いわよ? 貴女にははじめっから発言権なんて」

 

 ヒド、い・・・。

 

つづく


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