北山雫は魔法科高校の劣等生   作:ひきがやもとまち

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更新です。バスでの移動回。サブキャラたちがメインとなるお話になっております。
車の特攻シーンは次回です。雰囲気違いすぎますのでね。
…そして今回もまた出番がほぼない主人公…早く戻ってこーい。


第19話「北山雫以外の魔法師たちは優等生?」

 今更言うまでも無いことだが、魔法師社会は差別社会であり階級社会である。

 この場合「筆記ではともかく実戦では」と言った理屈は意味を持たない。

 なぜなら彼ら魔法師を取り巻き養う為に形成された社会が、努力量や結果以上に生まれ持った才能と家柄を評価する方向に向かってしまっているからだ。

 

 社会的動物である人間は、社会の中でしか生きることができない。普通の人には使えない魔法を行使する魔法師でさえ例外には成り得ない。

 彼らの使う魔法は形ある物を別の物へと在り方を変質させる錬金術に近い技術であって、無から有を生み出す神の奇跡の担い手と言うわけではない以上、魔法師以外の魔法が使えない圧倒的多数派の一般人たちが魔法師を「このような存在だ」と定義付けしてしまっている社会で生きていく為には彼らの造った幻影に依存するより他道はない。それが魔法師社会の現実である。

 

 そういう意味において九校戦は、尤も色濃く魔法師社会の在り方を映した『平等のないスポーツマン精神』を体現したものと言えなくもなかった。

 少なくとも九校戦以上に順位と実力と評価のすべてが直結されてしまう魔法関連イベントは、日本国内で探そうと思っても見つけ難いことだけは確かだろう。

 

 

 だからなのか、九校戦にはいささか過剰なまでに格差が設けられていて、仮に空きスペースがあったとしても選手と技術スタッフが同じバスに相席しながら会場を目指すという行為は禁止事項にはなくとも暗黙の了解で今までにおこなわれたことは一度もない。

 

 が、しかし。しかしである。

 人という生き物は、一部の例外を除いて、見たいものしか見ないようにできている。

 都合の悪い事実からは目を逸らし、自分にとって都合がいい理屈を求めて真実とやらに縋りたがる。

 

 それは人間である以上、魔法師とて例外ではない。

 何があろうと冷静であるべきと説いたところで、正論を理屈通りに実行できる者などそうはいないのが魔法師に限らず全ての人類に共通する悪癖というものだから。

 そうでもなければブランシュや人間主義に傾倒する魔法師が現れるはずがない。

 

 前振りが長くなったが、それらの意見を要約するとこうなるだろう。

 

 

「理屈は分かりますけど、納得できません! せっかく私の隣の席でゆっくりしてもらいながら一緒にバス旅行できると思ってたんですから、少しくらいグチに付き合ってくれてもいいじゃないですか!」

 

 

 ――と。

 聞かされる方としては溜まったものではなかったでしょうな。合唱。

 

 

 

 

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・・・・ええと、深雪? お茶でもどう?」

「ありがとう、ほのか。でも、ごめんなさい。まだそんなに喉は渇いてないの。わたしはお兄様のように、この炎天下に、わざわざ、外に立たされていたわけじゃないから」

 

 ・・・静かで、柔らかな口調でした。

 それが却って深雪の怒り具合と不機嫌さを如実に現していて、見ている側の私としては顔を青ざめながら引き攣らせながら必死に笑顔を保つのが精一杯になってきてました・・・。

 

「あ、うん、そうだね」

 

 慌てて相づちを打った私は、せめて援軍を頼もうと後ろを振り返ってみたんだけど、そこにはいつもいてくれてる幼なじみの姿はなくて、同じ一科生だけどあんまり親しくない女子生徒が深雪目当てで近くの席に座っちゃったことを後悔しながら青ざめてうつむいてる姿しか見つけることができませんでした・・・。

 

(雫―っ!? 何で今だけここにいないのーっ!? あなたは二科生で技術スタッフだから同じバスに乗れないのは理屈として分かるけど、なんだかわたし今ものすっごく納得いかないんですけどーっ!?)

 

 一瞬だけだけど、別のパラレルワールドにいる私が雫によって窮地から助け出されてる所を幻視しちゃったせいで余計に理不尽さが身に染みてしまってます! 光井ほのかです! 

 毎日学校来てるはずなのに、お久しぶりな気がしますよね! なんででしょう!?

 きっとそれはすべて今このときの夏に吹き荒ぶブリザードが原因だと私は思います!

 

「・・・まったく、誰が遅れて来るのか分かっているんだから、わざわざ外で待つ必要なんて無いはずなのに・・・。何故お兄様がそんなお辛い思いを・・・。

 しかも機材で狭くなった作業車で移動だなんて・・・せめて移動の時間くらい、ゆっくりとお休みになっていただきたかったのに・・・」

 

 深雪の独り言は明らかに主語が欠けていて、原文のままだと「私の隣で」が抜けてるよ? とか思いはしたけど言えるはずがない。

 なぜなら私は年頃乙女。命が惜しい年頃ですから、火を消そうとして水をかけたつもりが油でしたなんて致命的すぎるポカは絶対にしたくありません。達也さんに思いを伝えることなく深雪に殺されるのだけは、神様本当にごかんべんを。

 

「で、でも達也さんのスゴいところはそういう所だよねきっと! ほら、あの状況で達也さんにバスの中で待ってることを怒る人なんて、この中にはいないはずだし、それでも自分が任された仕事を誠実に果たしてたんだから、やっぱりさすがだよ達也さんは!

 略して『さす達也さん』だと私は思うよ深雪!」

「ぷっ・・・。ほのか、なにその変な造語? あなたオリジナルの言語なの? ああ、おかしい・・・ふふふ」

 

 せ、セーフ・・・。ギリギリのところでセーフ・・・。幻で見た頭良さそうな雫の幻影が言ってた言葉を全部じゃないけど覚えておけたから助かった~・・・。

 実在してるはずのない頭の良さそうな雫、グッジョブ!

 

「そ、そうだよねー。私ったらなに言い出してるんだろうね-! アハハハハ-」

「そうよ、今のはおかしかったわよほのか。うふふふ・・・」

 

 バスが出発してから三十分近く経過して、ようやく訪れた朗らかムードに私と近くに座った女子二人は心の底から安堵のため息をついてしまう。

 到着まで残り時間は1時間半・・・地獄から天国までの道のりはまだまだ遠そうでした・・・・・・。

 

 

 

「何をしているんだ? あいつらは・・・」

 

 思わず呆れを込めたため息と共に、あたし渡辺摩利は小声でつぶやかざるを得ない状況に、今のバス車内はなっていた。

 

 疲れて休んでいたはずの真由美の横では真っ赤な顔して石像と化している服部が棒立ちしているし、その横では市原が見慣れていないと判別できない楽しそうな笑顔で服部を相手に嗜虐心を満たしている。見た目と違って相変わらず、Sっ気のある奴だなアイツらは。

 

「服部と真由美はいつも通りだからともかくとして、まさか司波妹と光井までとはな。

 今年の一年は、いくら何でも剛毅すぎるじゃないだろうか・・・」

 

 そして、もう一方の当事者たる司波妹と光井の二人。

 ――こちらは何やってるのか、見ているだけだとサッパリ分からんな・・・。とりあえず司波妹の周囲にサイオンが凄いことになってることと、それを押さえる為に光井が何かしらしているだろうなと言うぐらいしか知覚できない・・・。

 

 ・・・これから向かう場所は曲がりなりにも日本魔法師社会においては不動の地位と権威を持つ魔法競技大会の会場であり、結果次第では魔法師としての将来に大きく影響を及ぼす学生達にとっては無視できない一大イベント――のはずなのだが。

 

 どうにも今年の新入生達は、競技に挑む前の緊張で胃を痛めるような可愛げは期待できそうにないらしかった。

 体育会系の運動部的なノリを愛好しているあたしとしては、頼もしいには頼もしいのだが、やや物足りなさも感じてしまう光景ではある。

 

 で、それはそれとして閑話休題。

 あたしもまた自分の隣に座っている後輩に向けて視線を移すと、ここにもまた一人面倒そうな状態になってる生徒が存在していた。

 風紀委員の後を託そうとして可愛がっている二年生の、千代田花音だ。

 

「・・・・・・何でしょうか、摩利さん?」

「んっ? いや、あたしは外を見ていただけだよ、花音」

 

 不本意ではあるが、悪い気はしない下級生に人気のある(彼女ら曰く)クールな笑みとやらを浮かべながら言ってやると、相手の方はなぜだか不機嫌さを増した顔でこう答えてきた。

 

「そうですか。でも、今さっき高速道路に入りましたから、窓の外に写ってる景色の半分ぐらいはガードレールだけですけど、そんなのが見たかったんですか? 摩利さんは」

「・・・・・・・・・」

 

 技術の進歩により交通機関の様相が大きく様変わりしている現在。国内での移動手段は電車がメインであり、大型車両を用いるのは大人数を運ぶときだけ。

 高速道路を走る車も、ほとんどが趣味人という時代に今ではなっている。

 そうなると自然、限られた狭い土地に移動手段を敷設しなければならない日本だと、使っていない道路などは邪魔なだけである。

 維持費の問題もあるので取り壊しが進められている現在、あたしたちが乗っているバスは第一高校から九校戦の会場に向かう為の最も安全で最短のルートを通っているのだから、この道路を保全してある理由は九校戦がメインであって、そのために不要なものはなるべく排除しておくべき厄介者である。

 

 当然ながら外の景色を見る為にガードレールを低くして、事故を起こす可能性を上げてしまうよりかは安心安全を第一に考えた高い壁で囲んでしまった方が対テロ対策にもなって安全性は飛躍的に高まる。

 

 

 要するに・・・・・・またしてもあたしは自分の発言で墓穴を掘ってしまったという訳か・・・・・・。

 

「認めたくないものだな・・・自分自身の未熟さから来る失言というものを・・・」

「なに格好つけて変なこと言い出してるんですか、摩利さん。しっかりしてください。

 私だって啓と離ればなれなこの状況を必死になって我慢しているんですからね!」

 

 いかん、注意を促そうとしていた話題を先に出されてしまった上に、あたしの方が悪い流れになってしまっている。注意したくても、する事ができない資格がない・・・。

 

「せっかく今日はバスの中でもずっと一緒にいられると思ってたのに! 穢れのない乙女の純粋な信頼を裏切られたばかりなのに頑張って我慢している私なんですから、上級生の摩利さんはもっとしっかりしてもらわないと困ります!

 今時滅多にできない許嫁以上、夫婦未満でのバス旅行だったんですよ!? そんな美しい青写真を穢れきった俗世間に踏みにじられて破り捨てられた今の私ほど不幸な人間が他にいるでしょうか!? いや、ない!」

「・・・断言して決めつけるなよ、しかも自分で。

 あと、見た限りだが我慢しているのは司波妹も同じみたいだぞ?」

「兄妹と許嫁同士なんですよ!? 本来なら、許嫁の方が妹より相手の男性と一緒にいる時間が長くあるのが当然であるべきなんです! それが人間として正しい在り方なんですよ! 本来は!!」

「・・・・・・そうなのか?」

「もちろんです! 本当だったら啓と私は同じバスに乗るべきであり、別々のバスに乗せられるに至ったのは何者かの陰謀・・・これは罠です。

 つまり私たちは・・・狙われています!!! 絶対にです!! 間違いありません!」

「すさまじい論理の飛躍による陰謀論だな、オイ」

 

 無い胸を堂々と張って断言されたが、内容的には張るべきポイントを勘違いしまくっているとしか思えないトンデモ陰謀論でしかなかった。

 このまま進んでいけば、その内「学生が18歳まで結婚するのを待たなくちゃいけないのはフリーメーソンが世界征服しようとしているからだ」とか言い出しかねない。

 

 この後輩、普段は果断即決・有言実行、タフでポジティブなあたし好みの凜々しい少女なのだが、毎度のように五十里が絡むと別人になってしまう奴でもあるのだ。

 

 今日のは普段の特徴を変な部分だけ継承しているから、余計に性質が悪い。

 思わず「一発殴れば故障が直るかもしれないな」と考えさせられ、実行してしまいそうになるのを我慢していたほどに。

 

 いい不満のはけ口を見つけたとばかりに、キャンキャンと喚き続ける花音から目を逸らし、意識も別のことに向かわせて相手の罵詈雑言をシャットアウトしながら、またしても小声で相手には聞こえないようにあたしはつぶやく。

 

「・・・やれやれ。いくらバス旅行とはいえ九校戦に向かう車内で恋人同士イチャつける訳がなかろうに・・・」

 

 そして、思うのだ。

 

 “現実に実現できないからこそ人は可能だと信じたがる癖があると聞くが、どうやらそれは本当らしいな”・・・と。

 

 今このときのあたしはそう思ったし、信じてもいた。何故ならそれが常識と言うものだからだ。

 

 ――ただ、もしこの時あたしがバスの後方を付いてきている作業車の中を透視できる魔法が使えていたら、出てきた答えと考えは全くの真逆になっていた可能性は否定できない。

 

 つくづく世界は可能性に満ちあふれている、とんでもない代物だと思ったかもしれない。

 あるいは、この世界こそが人類の生み出した究極にして最高の魔法そのものなのかもしれいないな・・・・・・と。

 

 

 

 

――そして、件の作業車内。

 

 人という生き物は、一部を除いて見たいものしか見ないようにできている。

 見たくないものを見なかったことにするようになってしまった、と言う方が正確かもしれない。

 五感から得られる情報は、快適なものよりも不快なものの方が、生物にとっては重要であることの方が多いのは、不快なものとは自分を脅かす存在であり、脅威をいち早く見つけることが生存の鍵となるからだ。

 だからこそ人は、見たくないものから目を逸らして、自分たちの心の平穏を保とうとする。

 ・・・とは言え、それが必ずしも悪いというわけでもあるまいと、今の俺は考えるようになってきている。

 

 確かに不快な現実とも向き合わなければ改善はなく、黙ったまま見ているだけで状況が良くなった事例は歴史上一度たりとも存在しない以上、誰かが間違いを指摘すべきであり、沈黙はいつどんな状況下でも金と同等の価値を保証されているものでは決してない。

 

 では、だからと言って、どうすることもできない状況を「どうにかしよう!」と叫ぶだけの行為に意味はあるだろうか?

 これはハッキリ『有る』と断言できるだろう。今より悪い方向に事態を動かせるのだから、意味自体は間違いなく存在している。善悪と可能性に因果関係など存在できないのは当たり前のことなのだから。

 

 

 例えば、生存競争から縁遠くなった平和な先進国の隣国において、自分たちを皆殺しにできる大量破壊兵器が開発されていて、間違いなく自分たちへ向けられていると知っていたとき、戦争を知らない世代の民衆が何ができると言うのだろう?

 

 ストライキもデモ行進も国内世論を沸騰させるだけでしかなく、味方同士で相争うのを加速させるだけで、混乱に乗じたがっている隣国の領土的野心を刺激する呼び水としての効果しか期待できまい。

 つまりは、出来もしないのに可能性を訴えかけるだけの行為は、敵を利するだけでしかなく、結果として守りたいと願っていたものまで敵の手に渡してしまう破滅しかもたらしてくれない可能性が高いのだ。

 

 古来より、『君子危うきに近寄らず』という格言は至言として伝えられてきた。

 不快さから目を逸らすのは危険から目を逸らすことと同義ではあるが、それ以前に大前提として危険を避けようと努力することこそが何より以て大事なことであり、やるべき事である。

 

 危機感を持つことは重要なことだ。いざというときに対応できる力があっても、それらを動かす意思がなければ無用の長物と化してしまう。

 そして意思というものは多くの場合、普段から備えておこうと意識しておかなければ急には生まれない。三流ドラマのように、土壇場で急激に呼び覚まされる選ばれた才能持つ者ばかりが世の中にあふれているわけではない。

 

 故に、だからこそ俺は声を大にして言いたいと願う。

 何もない平穏無事な日常を守り抜くことこそ最も重要で、最も難しく、不断の努力と覚悟を必要とする困難と苦難に満ちあふれた試練の道なのだと言うことを・・・っ。

  

 

 

「えーと・・・司波君? ちょっといいかな?」

「はい、なんでしょうか? 五十里先輩」

「え、えーと、だね・・・。なんて言うか、その、えーと・・・・・・」

「なんでしょう? 五十里先輩」

「うん、そのだからえーと・・・」

「なんでしょう? 五十里先輩」

「えーと、つまりそのあのえーと・・・・・・」

「なんでしょう? 五十里先輩」

「・・・・・・えーと・・・・・・」

「なんでしょう? 五十里先輩」

「・・・・・・なんでもない、です・・・・・・」

「そうですか」

 

 それだけ答えて俺は視線を逸らし、近くに座る五十里先輩は俺から目を逸らそうとしはしなかった。

 

 力押しで黙らせてしまったような後味の悪さを多少感じなくも無かったが、これは不可抗力でありやむを得ない事情が『乗っかってきている』せいなので先輩にはご理解いただけることを期待したい。

 

 なにしろ心が無いはずの俺が全力で精神集中をおこない、視界に入れてしまわないよう苦心している『お荷物』が膝上にあるような現状においては他にやりようなど存在していなかったのだから―――。

 

 

 

「ん・・・はぁ、ん・・・ハンバー、グが食べた、い・・・。

 ハヤシライ、スでもい、い・・・・・・あむあむ・・・・・・」

 

 

 

 ・・・下方から聞こえてくる幻聴と幻覚から目と意識を逸らす為、俺はバスが出発してよりこの方、全力で窓の外に広がる景色を眺め続けていた。

 

 

(――まだか!? まだ着かないのか!? 九校戦の会場には!?)

 

 

 切実に真摯に一刻でも早くバスの到着が、標準を上回ってくれることを願ってやまない俺もまた、都合の悪い事実からは目を逸らし、都合のいい真実だけを追い求める愚民の一人。

 

 ・・・・・・先に乗って寝ていたはずの雫が、隣に俺が座った途端に倒れ込んできて膝の上に乗り、結果論として膝枕をさせられる羽目になってしまった俺にはこうする以外に選択肢が存在しないのだからやむを得ない事情なのだ。

 五十里先輩も気を遣って黙り込んでくれたわけだし、俺は必ずしも間違ったことはしていない・・・はずだ。おそらくは・・・・・・

 

 

「むっ? あの近づいてきている車は・・・・・・まさか!?」

 

 

つづく




補足説明:
本文だと書けなかった部分について説明させてもらいます。

今現在、高速道路にいるだけでしばらくしたら別の道に合流します。
これは、九校戦の会場まで直通している高速道路と言うのも変でしたし、原作にも風景を眺めていた描写があるからです。

あと、ついでとして『別の道と交わりあう地点で奇襲を受けた』と言う流れにしたかったからという個人的な願望もありました。

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