幼馴染のA   作:ニャン吉

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第9話

このまま試合は進んでいき現在8対5で負けている。

あの後、川上さんが1点取られるも何とか3点差まで追いつく。

そして8回からのマウンドには降谷が立つ。

side御幸

正直に言うとまだコントロールも甘いため荒れれば大変だが全くデータが無い為高めのストレートをスイングさせてしまう。

いや高めのストレートは圧力で振らせてしまう。

これは永島には無いこのチームで降谷しか持たない武器だ。

8回は高めのストレートがよく決まり三者連続三振。

最終回

ストレートは相手も3・4・5番打者の為当てられはするものの三者連続三振に何とか仕留めた。

だがなんとか抑えたと同時に降谷の変化球が無いという弱点が見えるようになった試合でもあるのだった。

sideout

 

最終回を投げきった降谷にキャプテンの結城さんが

「降谷よく投げた。あとは俺たちに任せろ!」

そう言ってネクストバッターボックスに入る。

純さんは何とかライト前で塁に出る。

そして結城先輩と優人に連続で敬遠をした。

ノーアウトランナー満塁の場面で増子先輩だ。

だがストレートは1球も来ず最後はカーブでホームゲッツーを食らう。

ツーアウトランナー23塁で御幸先輩が打席に

だがここでも敬遠をくらう。

そして打席には俺が立つ。

初球はストレートをインハイに決められ

2球目はアウトローにカーブ。

これでツーストライク。

追い込まれる。

その後

スライダーが外れ

5球目にインローに少し球威の落ちたストレートが投げられた。

俺はそれを見逃さずに打ち右中間に打球が飛んでいく。

その当たりの間に結城先輩と優人が本塁へ御幸先輩はホームへ戻れずツーアウト二三塁。

ここで降谷に代田で坂井さんが出るも2球目のインハイを打ち上げサードフライで試合は負けで終わる。

 

こうして関東大会は終わりを告げるのであった。

 

side東条

この試合と前の試合を見ていて思った。

1年の中で匠と優人は別格だ。

高校生としてまだ公式戦が二試合目なのに関わらず主力として活躍していた。

前の試合の匠のピッチングは勿論

優人のバッティング。

俺はエースナンバーを貰えない。それを直感的に感じた。

でも俺は負けたくない。匠や優人がもう既に試合に出ているのに一緒に日本代表として戦った仲間に置いていかれるのは嫌だ。

だから決めた。

投手を諦める訳では無い。

だからこそ俺は外野でレギュラーを取りたいと思う。

 

side金丸

やっぱりすげえよ。匠と優人は。

あいつらは守備も打撃も凄いのは日本代表として一緒にプレイしたからこそわかる。

それに今日の試合を見ていてやっぱり優人は内野が向いていると俺は思う。

・・・いや、確実に夏の大会では優人は内野手として試合に出ているはずだ。

だからこそ俺も守備位置の選択肢を増やさねえとな。

そうだな。まずは外野と一塁手だな。今のサードの他にこの二つでレギュラーになれるようになってやるぜ!

sideout

 

こうして日本代表を経験した東条と金丸は青道で生き残る為。

自分自身が後悔しないために新しいポジションの練習にも参加を始めるのだ。

だがあと2人いたのだ。決意をした1年生が


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