幼馴染のA   作:ニャン吉

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第7話

あの試合から数日が経ち俺は

「御幸さん!そろそろ座って下さい。」

「おう!」

一軍のブルペンにいた。

そこで片岡監督に指示された球を投げていた。

ここ最近100球投げたら終わりを繰り返している。

そしてしばらくして

 

関東大会1回戦

青道(東京)-横浜港北学園(神奈川)の試合に出ていた。

俺は9番ピッチャーで優人は8番レフトで出場していた。

最初の1巡は変化球中心

2巡目はストレートと緩急

3巡目はストレートとシンカーを中心に低めに集めるピッチング。

そして最終回

「なんと青道高校!今年入ったばかりの1年生ピッチャー永島が無失点のピッチングで8対0!横浜港北学園は永島の前に二塁を踏むことが出来ません。これが世界を知る者と知らざる者の差なのか?今だに横浜港北学園は2本しかヒットが出ておらず攻略の糸口を見つけておりません。さあどうする!」

「それにしても永島君は素晴らしい武器を持っていますね。あのキレのいいストレートにチェックゾーンを超えてから落ちる落差のあるフォークそれにあのシンカーも変化量、タイミング共に素晴らしいですね。」

「そうですね。しかしレフトを守る大澤君も素晴らしいですよ。この試合はホームラン1本にツーベースを2本も打ってますね。守備でもライン際の難しいフライを見事なスライディングキャッチ。ショートをやっていたからこその機動力を見せてくれました。」

「はい。今年の青道は本当に素晴らしい選手が入りましたね。」

そして最終回

ツーアウトランナー無し

2ストライク

0ボール

「さあ横浜港北学園最後の打者になってしまうのか?

それとも底力を見せて1点返すのか?」

追い込んでからの俺の最後の球はど真ん中から落ちるフォーク

「最後はフォークで横浜港北能力3番の横溝!三振!永島君は強打の横浜港北を寄せ付けない圧倒的なピッチングを見せてくれました。」

「御幸君のあのレベルの高いリードに期待以上の球を投げる永島君。永島君は青道高校の救世主になるかも知れませんね。」

「そうですね。そして青道の次の相手ですがこの試合に勝ったチームとの試合になります。永島君が出場するのかも楽しみの一つですね。」

 

と寮に帰ってから部長が録画していたものを見てすごく恥ずかしい思いをした俺だった。

 

少しして

「結城。集めろ。」

「はい!集合!」

「「「「はい!」」」」

主将の声で監督の前に集まり話を聞く

「明日の試合。先発は丹波。お前だ。エースは俺だと世間にアピールしろ。はい!

それと4番までは今日と同じで行く。

5番に大澤がレフト6番にサード増子7番に御幸で8番にライトで永島。最後に丹波。5番以降のメンバーと打順はこうなる。

白洲に坂井。お前達もいつでも行けるように準備しておけ。」

「「はい。」」

「それと明日の相手だが今日と同じく打撃のチームだ。丹波!お前のピッチングで黙らせろ。」

「はい。」

「それと降谷。最後の方で投げさせるから準備しておけ。」

「・・・はい。」

「以上だ。明日に向けて早めに寝ておけ。」

「「「「はい!」」」」


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