幼馴染のA   作:ニャン吉

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昇格

あの後何とか時間に間に合うように起きれた俺は春乃との待ち合わせ場所に向かうのだった。

20分早く付くと春乃がもういた。

「早いな春乃。」

「えっとね。楽しまで目が早く覚めちゃってね。」

「そうか。良かった。」

そう言って俺は春乃に手を出して

「あんまり俺さ東京の事がわからないからいろいろ教えてくれよな。春乃。」

と言うと春乃が

「仕方ないわね。今日は私がいろいろ教えてあげる。」

そう言って俺の手を握ってくれた。

最初に行ったのが

「春乃。」

「なっ。何かな?」

「なんでいきなり漫画喫茶なんだ?」

「えっとね。中学の時の友達に聞いたらここで楽しみなさいって言われたんだよ。」

「・・・その娘は変態なんだな。まぁいいか。春乃。カラオケに行こうぜ!」

「カラオケ。うん。安い所が近くにあるよ。」

そう言ってまた俺の手を引っ張って向かうのであった。

カラオケに着いてから俺は春乃と暫く歌い続けていました。

 

それからしばらくして

公式戦で丹波さんが後半打たれすぎてしまい2軍又は1年生から使える選手を探すことになった。

俺は1番センター

秀明は3番で投手スタート

優人は4番ショート

信二は5番サードだった。

 

初回から秀明はコーナーを変化球とストレートの組み合わせで投げていき2回まで無失点に抑えた。さらに打者としても2塁に進んだ俺をホームへ返すタイムリーヒットと活躍。それにより秀明は2軍昇格。

3回からは秀明と変わって俺が投手に入りセンターにはまた別の人が入る。。

俺は5回までをストレート中心の決め球にシンカーを使いノーヒットピッチングをして打者としても2本のツーベースヒットに一つの盗塁があり、俺は1軍行きが決まった。

だが俺の次に投げた降谷と言う投手は凄かった。

たった1球。

たった一球のストレートを投げただけで1軍が決まった。

 

試合も6回に入り優人と信二も1軍入りと2軍入りを決めてから交代になった結果、先輩から点を取れるメンバーがいなくなり他のメンバーが諦めかけた所から栄純がマウンドにたった。

8回からは特に速くないムービングのストレートのみしか持たない栄純だったが2軍の先輩達はそれを見抜けずに凡打の山。だが元レギュラーの増子先輩は栄純の球質に気付いておりホームラン。

そのまま栄純は最後まで投げきり増子先輩以外にはまともな当たりを許すこと無く試合を2失点で終えて2軍行きが決まったのだ。

驚いたのはこの後半、振り逃げでも塁に出た栄純を代打で出てタイムリーを打った小湊春一のバッティング技術は凄いと思ったね。

試合は5対20で負けることになった。

結果として1軍へ行った選手は

俺と優人、降谷の3人は昇格で増子先輩は復帰。

2軍へ行った選手は

秀明と信二、栄純と春一の4人になった。

 


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