浮き沈みが激しい作者のモチベーションですみません。
『ハナモモの追憶 番外編』
「赤姉さん、担架!! 白姉さんと黄姉さんは処置を、紫姉さんはハナモモちゃんを!!」
チューリップ団長はあらかじめ備えていた彼女らに的確に指示を飛ばして、溜息を吐いた。
そしてハナモモ団長をズタボロにした当人は、ドン引きしている観衆を気にもせず、呆然としている記者たちの前に歩み寄っていた。
「何か質問が有るならどうぞ」
リンゴ団長は憮然とした表情で、取材陣にそう言った。
それは彼なりに騎士団のイメージに対する配慮だった。
本来決闘での勝者が己の正当性を主張する者であるのに。
「ええと、それじゃあ、その、少々やり過ぎだったのでは?」
勇気ある若い女性記者の一人がそう言葉を投げかけた。
「やり過ぎたとは?」
「なにもここまで痛めつけることは無かったのでは、と」
「確かにそうかもしれませんね。
ですが俺がやらねば、いずれ害虫が彼を八つ裂きにしたでしょう。
その時もその害虫にやり過ぎだったのでは、と言ってみたらどうでしょうか」
リンゴ団長の切り返しに、その女性記者も引き攣った笑みを浮かべた。
「では仮にも公人である貴方が、衆目の前で残虐な行いをするのは如何なものでしょうか?
花騎士を束ね、運用する者として、人々の不安や不信を煽る様なことは慎むべきだったのでは?」
次にそう言ったのは、批判的だが的を射た記事をよく書く中年の記者だった。
「ふむ、では質問ですが、あなたはスクープが害虫の居る地域にあるとして、一人で向かいますか?」
「……その場合は素直に帰るでしょう」
「では帰るのに花騎士の護衛が必要だとしましょう。
貴方を守る花騎士と騎士団長は、害虫が出たので討伐か帰還かを選ばなくなりました。
安全確保か撤退か、どちらが最良かは半々としましょう。
即ち、戦うか、逃げるかです。戦力や援軍の有無などの状況によって騎士団長の取れる選択は変わるでしょうが、戦うと言う選択を選んだ時、その理由が戦った方が素早く状況を収められるとか、リスクを減らせるといったことではなく、それが部下達の視線を気にして、だったとしたらあなたはどう思いますか?」
「…………」
「同じことが何度も続くと、その騎士団長は自信をつけて戦うと言う選択を躊躇わなくなります。
そして判断を誤り、人命を優先すべき状況で戦うことを選ぶかもしれません。
貴方はそんな騎士団長に守られたいですか?」
「仰りたいことは分かりますが、それはつまりあなたの個人的な見解に過ぎないのですよね?
それでこのような行為に及ぶのならば、少なくとも私はあなたの品性を疑わざるを得ません」
やり手らしいその記者は、リンゴ団長の話術に惑わされずそう批判した。
「私は人生で五度、決闘を行いました。
そして、そのうち四度は相手が騎士団長でした」
「ええ、そしてその全てに勝ち、その後釜に貴方は座っている」
彼の来歴も調べていたらしいその記者がメモを確認しながらいう言葉に、リンゴ団長は頷く。
「私の仕事は花騎士たちを統括し、人々を守る事だと自負しています。
残念なことに、私と同じ職業に就きながらこの仕事をするに不適格な人間が居ました。
それらを排除することに、私は躊躇いを覚えません。
私に品性が無いと言うのなら、それも良いでしょう。私は困りませんし。
恨みを買うのも当然だ。事実それで闇討ちしてきた相手を一人再起不能にしています。
人々が私ではなく彼らを求めるのなら、それは仕方がないことなのでしょう。
ですが私は、騎士団長が部下や背後の人々の命を預かる以上、その責任は後から追及されるのでは遅いのだと愚考しているものです」
「なるほど、質問を終えます」
この男に何を言っても無駄と判断したのか、記事にするには十分と感じたのか、その記者は引き下がった。
「ほかに質問は?」
リンゴ団長がそう問うと、記者たちはこの男に話題性があると感じたのか、次々に質問をぶつけ始めた。
そう、彼の決闘の相手など、もう忘れてしまったかのように。
一方、同じ広場で別の動きがあった。
「放して!!」
「落ち着きなよ!!」
「冷静になろうって!!」
悪びれもせず記者たちのインタビューを受けているリンゴ団長に激怒している花騎士とそれを両脇から取り押さえている彼女の同僚が喚き散らしていた。
言うまでも無く、彼女らはハナモモ団長の部下たちだった。
「あんたら、うちの団長をぼこぼこにされて、仲間を侮辱されて、それで黙ってろって言うの!?」
怒りに身を任せているその花騎士は、自分を抑えている二人や、背後の同僚たちに向かってそう怒鳴った。
「そりゃあ、うちの団長はひょろいし頼りなさそうだし男らしさとは掛け離れてるさ!!
でも良い所だって沢山あるんだ、それを知りもしない他人にとやかく言われるなんて許せない!!」
両脇を抑えている花騎士も、彼女の言いたいことは痛いほど分かっていた。
だがこの二人は最初期からハナモモ団長と一緒に居た花騎士で、押さえつけている彼女はそれより後に来た花騎士だった。
つまり、その二人はリンゴ団長の教導を受けた時に居合わせており、彼が己の団長に理由も無くあのような仕打ちをすることは無いと分かっていた。
だがそれを、どのように伝えればいいか分からなかったのだ。
「そしてなにより、私たちの仲間を泣かせた!!
二人の敵討ちだ!! あたしと決闘しろ、リンゴ団長!!」
「なら、代理として私が受けて立つわ」
そうして揉み合っている三人の前に、一人の花騎士が舞い散る花びらのように優美に、ふわりと現れでた。
「そん、な……サクラさん、なんで」
「ほら、こういうのって花騎士同士の方が良いかなと思って」
その名の儚さなど微塵も感じさせない笑顔のままで、サクラは怒れる花騎士の前に立ちふさがった。
そしてその彼女は、花騎士の中の花騎士と誰もが賞賛するだろう相手がリンゴ団長を庇おうとしていることに理解が追いつかずに困惑した声を漏らした。
「団長さんは花騎士にも決闘で勝ったことが有るみたいだけれど、勝負に絶対は無いもの。
だから不安なら、こうして助けようとすればいいわ」
そう言ったサクラの言葉に、ハナモモ団長の部下達はばつの悪そうな表情になった。
彼とリンゴ団長の実力差は見るまでも無いほど明確だった。
ハナモモ団長が敗北するのは誰もが目に見えていたのだ。
なのに誰も代理を名乗り出なかった。くだらない勝負をさせてしまった。
無意味な一人相撲を許してしまった。
誰も、それが彼の為にならないと行動しなかった。
それを恥じるように、ハナモモ団長の部下たちは俯いた。
そしてリンゴ団長がなぜあのような行動をしようとしたのかも。
「正直、私も団長さんに言いたいことは沢山あるけれど。
今日のところは一旦みんなで考えて、至らないところを探すのよ。
決闘をするのはそれからでも遅くはないわ!!」
意気消沈している面々にローレンティアが明るく声を掛けたのだが。
「おッ、ローちゃんのくせにまともなことを言ったぞ。
実はお前中身がキンレンカじゃないのか?
俺の知ってるローちゃんは一旦引くなんて言わない、お前は偽物だ!!」
そこに取材を切り上げてきたリンゴ団長が現れ、そんなことを言い出した。
「はぁ!? なんでそうなるのよ!!
じゃあ団長さんに私が本物だと分からせてあげる、今ここで決闘よ!!」
「よし、サクラ、このアホをコテンパンにしてやれ!!」
「あッ、ズルい!! で、でも、相手にとって不足は無いわ、勝負よサクラさん!!」
「あらら、どうしましょう~」
サクラを挟んでわいわいがやがや騒ぎ出す二人に、周囲は呆れるのだった。
§§§
「まず、此度のハナモモ団長の件における騒動に対して、何らかの処罰などは無い。
誰かに責があるとすれば、それはこの場にいる全員だろう」
決闘の翌日、緊急の団長会議がなされた。
キンギョソウ団長はいつもとは違う厳かな口調でそう切り出した。
彼の視線は、唯一この場に居ない若者の空席に向けられていた。
「まあ、そうだよね。俺は彼の中に潜んでた物に気付いてたし。
分かってて放置したし。別に放置してても大丈夫だと思ってたからね」
チューリップ団長は硬い表情のままでそう言った。
リンゴ団長は言うに及ばず、ナズナ団長も硬い表情をしていた。
「我らはあの若き萌芽が羽ばたくのを見守っていこうと決めた。
期待をしなかったわけではない。無理をさせなかった。
それが重荷へと変わっていたのを気付くべきだった」
彼が決闘などと言う行動に出たのは、何も知らぬ人間からすれば突拍子もないことに見えただろう。
だが彼には団長となって一年で、多くのものが蓄積していた。
その予兆に気付けなかったことを、キンギョソウ団長は悔やみ嘆いていた。
そして、自分ももっと彼と話し合えばよかった、とナズナ団長も口にした。
「お前が気に病む必要は無いだろう」
とリンゴ団長は気を使ったが、いいや、と彼は首を横に振った。
彼は自分と己をいつも比べているようだった、とナズナ団長は語った。
「ああ、なるほど」
それを聞いてチューリップ団長は、ナズナ団長が浮かばない顔色をしている理由を理解した。
恐らく現存する数多の勇者の血筋で最も濃い血を持つだろうナズナ団長。
対して、どこの馬の骨かも知れぬ難民出身のハナモモ団長。
両者が団長に就任して一年で成したことを比べれば、確かに身近にいる者としてコンプレックスを抱くに足るのだろう。
幾ら比べるのがあまりにも愚かだとしても、その歴然の差が己を貶めてしまう。
お前には団長は向いていないから辞めた方がいい、とまでリンゴ団長に言われたチューリップ団長はその気持ちが痛いほど理解できた。
「これはハナモモ団長の出身地である難民の村の人口の推移の資料です。
調査方法は聞き取りですが、村の歴史が二十年程度なので正確性には問題ないでしょう」
そうしてチューリップ団長が提示した資料には、見事な下降曲線が描かれていた。
ハナモモ団長の故郷は、彼が産まれてから今までで人口が四分の一にまで減少していた。
それが害虫によって数を減らしたのか、飢えによって齎された餓死者なのかまで記載されていた。
花騎士や国家の保護がないと言うことがどういうことか、その資料が如実に示していたのだ。
出稼ぎに出れる様な人間が彼ぐらいだったというのが、この資料に目を通せば理解できるのである。
あの線の細い年若い騎士団長にとって、死とはあまりにも身近なものだったのだろう。
それこそ、こうして戦いの場に出る以前より。
「俺はこっちに来てから、いかに世界花の加護が偉大かを痛感しています。
なにせ、貧困以外で人々が飢えると言った話を聞かないからです。
彼らにこれからどのように対処するかで、我々の騎士道が問われることでしょう」
と、チューリップ団長は締めくくった。
その言葉を他の三人の団長もそれぞれ深く受け止めていた。
「それで、我が魔将よ。貴殿は彼の処遇をいかに致すのだ?」
「いかにもなにも、どうもしない。
アイツは別になにか失敗したわけじゃないからな。
俺は道を間違えようとしたアイツの行先を正しただけだ。
俺がこんなことをしでかしたのは、ひとえにあいつらの部下たちが不憫だからだ。彼女らに損害が出てからでは遅いからな」
リンゴ団長が決闘にかこつけて彼を打擲したのは、結局のところそれが理由だった。
自信は容易に慢心に裏返る。
それを抱かないようにこの場の団長たちは注意を払って、ハナモモ団長を見守って来ていた。
だが彼は己の若さゆえの焦燥感やコンプレックス、周囲への見栄などから決闘なんて行動に出た。
決して何の突拍子もない行いではなかったのである。
それをこの場に居る四人は理解しているからこそ、責任を感じているのだ。
「それは理解している。
では、彼を免職する必要は無い。それでいいのだな?」
「当然だ」
基本的にこの騎士団では、団長一人を辞めさせるには他の団長の半数以上の同意か、所属する多くの花騎士たちの署名が必要になる。
それをもって、上層部に退職を命じて貰うのである。
だが、リンゴ団長はこの騎士団に参加する際、その過程を無視して直接上層部に持って行く権限を要求し、全員が承諾している。
後は彼のコネと実績を鑑みれば、成績の良くない騎士団長を辞めさせることぐらい訳ないのである。
「あいつにはチャンスを与えようと思う。
自分の進退を考えるのは、それからでも遅くは無いだろう」
具体的にはどうするんだ、といやらしく笑うリンゴ団長にナズナ団長は問う。
「なに、自分の仕事に対する理解を深めさせてやろうと思ってな」
そして彼の提案を受け、全員がなるほどと頷いたのだった。
つづく
『勇者の末裔 前篇』
伝説の超超巨大害虫ナイドホグルの体内突入の為の準備が着々と進んで行く。
突入メンバーの編成は終わり、後はクジラ艇の最終調整が終わるのを待つばかりだった。
「それにしても、そうそうたる面々だな」
リンゴ団長がそのメンバーを前にしてそう呟いた。
その言葉に、ナズナ団長も頷いた。
バナナオーシャン最強と目される花騎士レッドジンジャーや、最優の花騎士と彼自ら太鼓判を押すサクラを初めとした一流の花騎士ばかりだった。
「これでデンドロ師匠やウメちゃんが居れば、コダイバナの城にでも殴り込めるんだが」
と、そこでリンゴ団長はそんな冗談にも聞こえないことを言った。
彼は時たま、害虫発生の全ての元凶であると思われるコダイバナの城を引き合いに出す。
多くの団長や花騎士の到達点として思い描いているその目標を常に意識しているその姿を、ナズナ団長はいつも感心していた。
「もしや、あなたがデンドロビウムが弟子にしたという騎士団長なのか?」
そこでふと、最前列に居た花騎士の一人がそんな言葉をリンゴ団長に向けた。
彼女は花騎士パフィオペディルム。戦場の女神と称される程の、彼女もまた一流の花騎士だ。
「そう言う君は師匠から聞いたことが有る。
自分に対抗意識を燃やしているかわいい後輩がいると。
名前は確か、パフェ……パフュ……すまない、なんと言ったかな?」
「パフィオペディルムだ」
「そ、そうか。よろしくな、パフィちゃん」
リンゴ団長は強張った表情をしながら申し訳なさそうにそう言った。
彼女の方も慣れているのか、特に気にした様子は無さそうだったが。
「私もデンドロビウムの実力はよく知っている。
彼女の代わりとは言わない、不足しないだけの働きは見せるだろう」
「ふーん、そうか。頼もしいな」
リンゴ団長はそのように述べたが、どこか素っ気ない受け答えだと彼をよく知るナズナ団長は思った。
「うん、どうした?」
突入メンバーの面々に休息を与えると、彼はリンゴ団長に彼女に問題があるのか問うた。
「いや別に。こっちの指揮を聞く気が有るなら戦力として使えるな、と思ったくらいだ」
それを聞いて、好みのタイプじゃないから素っ気なかったわけじゃないのか、とナズナ団長は安心した。
「おい……まあいい。
とは言え、傭兵出身の花騎士には偶にああいうタイプがいる。
他の仲間と足並みを揃えるのが向かない連中だ。
ナズナ団長、では花騎士の強さとはなんだ?」
唐突に、彼はそんなことを問うてきた。
ナズナ団長は迷わず、意志の強さと述べた。
「それも正解だが、それは精神論だ。俺の好む答えじゃない。
俺だったら、集団としての戦術的価値と答えるだろう。
つまり、突出した個人より、より対応力がある集団こそが花騎士の強さの真髄だと言える」
なるほど、ベテランの彼らしい答えだと、ナズナ団長は頷いた。
「それを真の意味で理解しない限り、彼女は師匠の足元にも及ばないだろう。
これより先、どれほどの実力を身に着けてもな」
その言葉は騎士団長も通ずる言葉なので、ナズナ団長も確り受け止めることにした。
そして彼女がそれを知る日が来ることを願わずには居られなかった。
「お、噂をすれば」
彼の視線を追ってみれば、戦場から帰ってきたところらしいデンドロビウムとカトレアが一緒に歩いてきていた。
「師匠、お嬢、今日もお疲れです」
その二人に、彼は労いの言葉を掛けに行った。
カトレアは連日デンドロビウムを護衛として伴い、害虫が一塊になっているところにその有り余る魔力を解き放って大活躍していた。
今日もその爆音が町まで響いてきたほどである。
「あら、団ちょ……」
傍から見ても疲労の色が見て取れるカトレアが、その時ぐらりと体勢を崩した。
「女王様ッ」
彼女よりやや前を歩いていた為反応が遅れたデンドロビウムより先に、リンゴ団長がとっさに動いて彼女の体を支えた。
「どうやら魔力の過剰消耗による眩暈のようですね。
いやはや、お嬢には無縁の症状かと思ってましたが」
リンゴ団長の見立てをデンドロビウムも確認して、彼女もホッと息を吐いた。
要するに、体内の魔力が底を突き掛けた時に起きる疲労の一種だった。
規格外の魔力保有量を誇るカトレアには、経験の無いことだっただろう。
「私は女王様を休ませてきます。
この程度のことも見抜けないなんて私も未熟ですね」
「疲れているだけですよ、師匠」
そんな風に励ましながら、彼は二人を見送った。
「お嬢も、哀れなもんだ。
花騎士に成りたくても成れないって人間は沢山居ても、花騎士以外には成れない人間ってのはお嬢くらいなもんだろう」
リンゴ団長は魔力の枯渇によって初めてカトレアに触れられた手を見て、そんなことを呟いた。
「知っているか? お嬢は赤ん坊の頃、その絶大な魔力により危険とみなされ害虫の巣食う森に捨てられたそうだ。
それ自体は許されないことだ。人道にもとる行いだろう」
その言葉にナズナ団長は頷いた。
それは決して肯定されてはいけないことだ。
「だがお前は想像できるか?
赤ん坊のひと泣きが魔力の嵐を呼び、周囲を破壊しつくす様を。
感情の制御できない赤子が、その身に余る魔力で無意識に誰かを傷付けてしまうのだ。
そんな制御のできない爆弾のような赤ん坊を、国に殺せと命じられれば俺は心を鬼にして実行するだろう」
彼は憂いを帯びた表情でそう言った。
「師匠の最も偉大な所は、そんな扱い一つ誤れば己の身もただですまないだろう赤ん坊を、あんなに立派に育て上げた所だろうな。
俺では所詮、上の意向のように最善を選ぶことしかできない」
そんなことはない、とナズナ団長は言えなかった。
多くの苦しみを味わってきた彼には、何も。
「俺も、まだまだ師匠の足元にも及ばん、か。
愛やら希望やらを信じられる年齢で、俺も師匠に出会いたかったもんだ。
そう言う意味では、パフィちゃんは羨ましいよ」
そう言って、リンゴ団長は背を向けて去っていく。
「お前は、俺のようになるなよ」
そして、ひと月前と同じようにそう言い残して行った。
つづく
今回の花嫁イベント、無事プルメリアママは出ました。
ハス様にも別バージョン来るとは思いませんでしたが。
あんなIFストーリー書いといてなんですが、こうして好きな人と結婚したいという彼女をリンゴ団長の犠牲者にしてしまったのは、何と言うか、罪悪感が……。
まあ反省はしませんし、まだまだあの話の続きネタが出来ますからね!!次はこれにしますよ!!
それにしても今回、男どもの会話ばっかりですな。
花騎士なんだからもっと女っ気出さないと。
あと、感想の返信遅れて申し訳ありません。
なぜか返信したつもりになってました。以後気を付けますので悪しからず。