ナデシコちゃんのハロウィンボイスが終わるまでに書き上げられてよかった!!
「はぁ……」
リンゴ団長は空を見上げたまま大きく息を吐いた。
「どうしたんです、団長さん。溜息なんて吐いて」
「いやな、この間のハロウィンで思い出したんだけれどよ、丁度俺がウインターローズで治療の最中に世界花の儀式があっただろう?」
「ああ、そう言えば……」
「今回の巫女ってさ、ナデシコちゃんやアネモネちゃんだったわけよ。
これ、メッチャ惜しいことしたよなぁ」
「ホントですよねぇ!!」
リンゴは拳を握ってうなずいた。
「団長さんは興味ないでしょうけど、私はヒガンバナさんも拝見したかったです!!」
「おお、なんかすげぇもふもふらしいな」
「あれ一体どうなってるんでしょう……」
「何気にあのキツネ耳もポイント高いよな」
「ええ、……あれ?」
そこではたと、リンゴは気付いた。
「団長さん、どうしちゃったんですかぁ!?
アネモネさんっておっぱい大きかったはずですよ!?」
「おい、別に俺は胸が小さくなかったらコミュニケーションとれないわけじゃないぞ。
俺の誕生花がアネモネちゃんとマンリョウちゃんなだけだ。
それ繋がりでちょっとした仲なんだよ。ほら、生まれた日の誕生花の名前を付ける親って多いじゃないか」
「見事におっぱい大きい人たちですねぇ」
「言うなよ、彼女らに失礼だろ。
俺だって思ってて口にしてないんだ」
団長はちょっとだけ残念そうにそう言った。
彼の座っている椅子がキューと鳴いたが、彼が音源を踏みにじると静かになった。
「と言うことは、団長さんの誕生日は一月なんですね」
「おう、1、2、3、だ。分かりやすいだろう?」
「あと二か月くらいじゃないですか。
えっへへ、何かプレゼント考えておきますね」
「別にプレゼントを催促する為に教えたわけじゃないからな?
祝ってくれるのは嬉しいが、あれだ、この年になるとな、誕生日が来るっていうのは虚しい事なんだよ」
リンゴの純粋な厚意に、対して団長は哀愁に満ちた表情で肩を落とした。
その時、彼女に向かって飛んできた魔力弾を、団長は抜剣して叩き落とした。
「あ、すみません」
「気にするな。しかし、うーん、腕が鈍ったな。
いい機会だし、ナデシコちゃんとこ行って修行でもしようかなぁ」
「たしか、お知り合いなんですよね。
あんな凛々しくも可愛らしくて美しいナデシコさんとお知り合いだなんて、羨ましいです」
「ああ、何よりも初々しい。
うちのクロユリもあれくらい可愛げがあれば文句ないんだが……」
なんてぼやくと、彼の方に何かが飛んできた。
害虫の首だった。
「おい、クロユリ!! てめぇ、わざとやったな!!」
それも剣で叩き落とすと、彼は彼女の方に向かって怒鳴った。
「ったく、まあ初々しさはペポで補充するとして、だ。
彼女は女子力も高い!! 以前朝食を作ってくれたが、シンプルながらめっちゃ美味かった」
「えッ、それどういうことですか!! 詳しく、詳しく!!」
リンゴが膝を叩いて続きを促そうとしたが、もったいぶっているリンゴ団長の後頭部に何かが直撃した。
「あいたッ!? これはペロペロキャンディ!?
なんだよペポ!! お前だって料理できるだろ!!」
それはいつもペポがカバンの中に常備しているお菓子だった。
ちょっとしたはずみで飛んできたのだろう。
「ったくよぉ、それでだ、実はな、ナデシコちゃんを口説く為に一緒に修行しようぜって、持ちかけたことがあるんだよ。
騎士団長であるだけでなく、素晴らしい向上心ですって、大いに感心されてな。
いやぁ、眼福だった。おかげで剣の修行に身が入ったってもんだ。それにな……」
「それに……?」
団長はリンゴの耳元に口を寄せる。
「精神修行の一環で、滝行とかしたんだ。
あの薄くて白い胴着でするんだが、修行の後に透けてしまってな。
なんというかその、絶景だった!!」
「むむむむむ、むっはぁ!! ううう羨ましいぃ!!」
「それを俺が指摘して恥じらう姿なんてもう、あれだけでご飯三杯行けるわ」
「私の心の雄しべもビンビンですよ!!」
「こらこら、下品だぞリンゴちゃん」
エキサイトするリンゴに、朗らかに笑いかける団長。
微笑ましい光景だった。
四方八方から押し寄せる害虫の群れの中心に居なければ。
「おっと、おら、動くんじゃねぇよ、椅子の分際で!!」
団長は座っている平べったい石畳の下に押しつぶされた害虫を踵で蹴った。
それで果てしなく弱っていた害虫は大人しくなった。
「やっぱりナデシコちゃんはいいわ。撫子って言葉は彼女の為にあるわな。
流石、補佐官にしたい花騎士ランキング№1だわ」
「やっぱり正統派美少女は強いですよね」
「俺も嫁にするならナデシコちゃんの様な子がいいわ」
「嫁と言えば、プラタノでこの間あったお祭り、ウエディングドレス姿のマンリョウさん、お美しかったですよねぇ」
「ハナモモちゃんも可愛かった、ぐえっへっへ、ロリっ子でウエディングドレス姿……ぐえっへっへ」
「もうもう、一体どんな想像してるんですかぁ」
楽しそうに笑い合う二人。
周囲で剣戟の音や爆音が何度も響いているが、気にしていない。
「おや、やっと終わったのか」
百匹以上の害虫の群れを蹴散らした部下たちを見やって、団長は立ち上がる。
静寂が舞い降り、血の跡のみがその戦いの凄惨さを物語っている。
「サクラ、被害状況は?」
「負傷者二名、以上です」
「まあそんなところか、むしろこんな雑魚の群れで負傷者が出たことが驚きだ。
どうしたお前ら、油断でもしたか? うん?」
団長は手当てを受けている二人に向かって意地悪な笑みを浮かべた。
「常に害虫が対応できる数を意識しろと言っただろう。
仲間と共に両脇を固めていればどんなに多くても一人で三体以上同時に相手しなくて済むんだ。
百匹の害虫を相手にする場合、一対百ではなく一対一を百回にすれば、あとは個々の能力でどうにでもなる。
三対三ではなく、三対一を三回するんだ、分かるな?」
彼の物言いは無茶苦茶だが、この面子に於いてできない無茶苦茶じゃなかった。
彼はできない無茶は言わない。
「今日もみんな、害虫退治お疲れ様!!
そうそう、実は先日、レナちゃんっていうおっぱい以外実に好みの花騎士に出会ってな。
キンギョソウ団長の所の子なんだけどな、害虫を一番殺している団長である俺に、あえて害虫に仲良くする方法は無いかと尋ねてきた。
俺は喜んでこう答えたぞ」
彼は石畳を踏みつけ、笑みを浮かべたままこう言った。
「空想の生物に、悪魔とか居るじゃないか。
俺は害虫と仲良くする唯一の方法は、連中を空想の生物にすることだと答えた。
悪魔のように、おとぎ話や絵本に出てくるような、架空の生き物に貶めてしまえばいい、とな」
重みが加わり、押しつぶされている害虫が最期にもがき始めた。
「これで万事解決だ!!
連中は空想の世界で俺たちと共存できるって寸法さ。
だから、ほら、さっさと地獄へ行け、地獄へ行けよ!!」
蹴る。蹴る。蹴る。
もがき苦しむ害虫を、執拗に蹴り続ける。
それでもなかなか害虫は死なない。死ねない。
「嬉しいだろう、俺たちと共存できるんだぞ。
手を取り合わずとも、言葉を交わさずとも、思いも交わす必要さえないんだ!!
お前たちは俺たちの都合のいい存在として、記録だけを残して、俺たちの中で永遠に生きればいい!!
お前たちが生きる価値は、この世に生まれたことを後悔しながら死に絶えることだけなんだからな!!」
やがて、石畳が地面に落ちる。
土台が消えて無くなった為である。
「さあ、明日も連中との共存を目指して頑張ろうな!!」
ぐっとファイティングポーズを取りながら、団長はそう締めくくった。
誰も、彼の言動に口を挟めなかった。
「ははーん、さてはそれで泣かれちゃったんだなぁ」
と、思ったら、ランタナがにやにや笑ってそう言った。
「……泣かれてねぇし、半泣きだったし」
今度は団長が涙目になる番だった。
ベルガモットバレー領内に存在する自治区・桃源郷にほど近い場所に、ナデシコの剣術道場は存在する。
人里離れているというには近すぎるし、郊外というには遠い所に有り、絶妙な距離感が合った。
この距離感が、修行のためには必要なのだろう。
近すぎても欲が湧くし、遠すぎても不便である。
桃源郷が近くなら尚更だった。
「ナ~デシ~コちゃ~ん、修行しーましょー!!」
と、正面玄関から団長が声を掛けると、しばらくして玄関の戸がガラガラと開いた。
「はーい、あッ、団長さん!!
今日は騎士団のみなさんもご一緒なんですか?」
勾玉を首から下げた和装のポニテ少女が部下を引き連れた団長を認めて可憐な笑みを浮かべた。
その表情を見て、リンゴ以下数名が直感した。
このロリコン、もう手を出してやがるな、と。
「いやぁ、この間、世界花の儀式で巫女に選ばれたんだろう?
行けなくてごめんよー。ちょっとヘマして入院中だったんだ。
あ、これ、遅くなったけどお祝いに故郷の土産物な」
「そんな、別にいいのに。
って、ええ!? 入院中だったって、お怪我をされたんですか!?」
「いやぁ、気にしなくたっていいよ。
その相手はぶっ殺しておいたからさ」
と言って団長は荷物からウインターローズ名物の結晶細工を取り出した。
なんとナデシコの花である。
「わぁ、ありがとうございます!!
凄く綺麗、どこに飾りましょう……」
「はっはっは、ナデシコちゃんの美しさの前には霞んじまうよ」
と、キザったらしい言葉を掛ける団長だが、ナデシコの方は満更でもなさそうだった。
彼の部下たちは、初心で純情なスポーツ一筋の女の子が下心満載のゲス男に手籠めにされる一部始終を見た気がした。
「ささ、立ち話もなんですし、大したおもてなしもできませんけど、どうぞ中へ」
「いやぁ、大人数で押しかけちゃって悪いね」
「いえいえ、現役の花騎士の皆さんなら門下生の相手には打ってつけですし。
私も自分の修行に専念できますので」
「なら少し付き合ってくれよ。
最近部下に任せるばかりで鈍ってて仕方がないんだ」
「わかりました。
では胴着を持ってきますね」
そうして、ナデシコは奥へと引っ込んでいった。
「そう言うわけでお前ら、適当に訓練しててくれ。
リンゴちゃん、サクラ、後は任せたぞ」
「団長さん!! ズルいです、私もナデシコさんとお二人で修行したいです!!」
「いや、別にリンゴちゃんもやりたいって言うなら別にかまわないけど……」
本当にいいのか、と団長は頬を掻いた。
「ぎゃふん!!」
道場の庭に、リンゴの間抜けな声が響いた。
からんからん、と木刀が地面に落ちる。
「腰が甘い!! もっとしっかり柄を持って、切っ先は前に向ける!!」
先ほどの可憐さなど微塵も無い、鬼気迫る表情のナデシコが木刀で納刀の仕草をした。
「もう勘弁してください……」
仰向けに倒れ、三十分前の己の言葉を後悔しながらリンゴはそう言った。
「何を言っているんです!!
これくらいただのウォーミングアップですよ!!
さぁ、立ちなさい!! ガンガン行きますよ!!」
「ひえぇ……」
流石のリンゴちゃんも涙目だった。
始まる直前は、剣道少女と汗水流すシチュエーションに興奮してたが、ナデシコが余りにガチすぎてそんな妄想は遥か彼方だった。
「それくらいにしてくれ、ナデシコちゃん。
明日に響いたら困るからな」
「……分かりました。
では次です、団長さん、こちらに」
「あいよ」
ナデシコと同じ胴着を纏った団長が、不安げな視線で道場の中から部下たちや門下生たちに見送られた。
「よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
一定の距離を置いて、お辞儀をする二人。
次の瞬間、二人の位置が入れ替わった。
否、頭を上げるのと同時に抜刀し、お互いに居合の一撃を繰り出したのだ。
すれ違いざまに木刀同士が打ち鳴らす、甲高い音だけを残して、二人はお互いの背中を晒す。
振り向きざまに正眼に構える団長に対し、ナデシコな納刀したままにじり寄る。
両者が間合いに入るのはすぐだった。
先に仕掛けたのは団長だった。
大上段からの最速の振り下ろし。単純に最も速度と威力が出るが、それ故に読みやすい。
ナデシコの居合も、技術に裏打ちされた超高速。
真下から打ち払うのではなく、側面からその一撃を逸らした。
そのまま返す刃で真剣なら団長の首は落ちる。
だが団長は一瞬にして片手で逆手に持ち替え、不利な体勢から必殺の二の太刀を躱してみせた。
カマキリ型害虫を想定した正道から外れる型に嵌らぬ邪剣だった。
無防備に振り抜いた姿勢のナデシコに対し、くるりと木刀を片手で切っ先を前に向け、流れるような動作で突きを繰り出した。
だが即座にナデシコは間合いを取り、突きの間合いから逃れた。
銃が弾を撃ち尽くしたら装填するように、居合を繰り出すためには刀を鞘に納めなければならない。
そしてナデシコは、その装填を一歩下がるだけで終えていた。
木刀には鞘は無いが、彼女は真剣でも同じように納刀を終えていただろう。
ナデシコの鼻先を、木刀の切っ先が掠めた。
その直後、ナデシコが団長の視界から消える。
即座に危機を察した団長は飛び退った。
彼が居た場所はナデシコの斬撃により二つに割れていた。
姿勢を低く屈み、バネのように加速し振り抜いたその切れ味は岩をも分かつだろう。
剣を鞘に抑えた姿勢のまま、団長はゆっくりと納刀するナデシコの動きを見守った。
両者ともに奥義を繰り出し、勝負を決めようという無言のやり取りが交わされた。
先に動いたのは団長だった。
極限の酔いの中で悪ふざけで編み出したその技こそ、愛染流団長式抜刀剣術奥義・
間抜けな名前と侮るなかれ。初撃で膝を狙い機動力を奪い、怯んだ相手の胸部を第二撃で抉り取る、情け容赦のない殺人剣だった。
ロリで貧乳じゃない相手を無理やりロリで貧乳にさせてしまう為に編み出したこの頭の悪い奥義は、愛する者の為に力を発揮できる愛染流である為に、この真正のロリコンが使うことで最大限に発揮できるのだ!!
団長のロリへの愛が全身の力を漲らせ、研ぎ澄まされた一撃となってナデシコを襲った!!
ほぼ同時に、ナデシコも己の必殺剣を団長に叩き込んでいた!!
――――愛染一刀流奥義・輝目五閃!!
「ぐわあああぁぁぁ!?」
居合の一撃から返す刃での五閃。
そのすべてを真正面から受けた団長は、すさまじい勢いで吹っ飛ばされた!!
勝負ありだった。
両者の勝敗を分けたのは、技の練度の差だった。
そして、ナデシコが低身長で貧乳だったことだった。
「い、一本!!」
いつの間にか門下生が審判となって、試合の終了を告げた。
ナデシコは残心を終えて息を吐いて、納刀を終えるとお辞儀をした。
「団長さん、大丈――」
思いっきりクリーンヒットした為、心配になって駆け寄ろうとしたナデシコだったが、団長は地面に倒れながらも、顔を上げて歓喜の笑みを浮かべていた。
その視線の先には、自分!?
そしてナデシコは気付いた。
胴着が思いっきりはだけて、その奥を守るサラシが引き千切られていた。
当然、彼女のうっすい胸板は丸見えだった。
「き、きゃあああああああぁぁぁ!!!」
試合に勝って、乙女として負けたナデシコだった。
「いやぁ、不幸な事故だった」
リンゴに魔法で手当てを受けながら、やりきった笑みで団長は言った。
「剣術指導が堂に入ってるから、それなりに出来るとだと思ったけどさ」
「あのへんな技、普通に強かったってのが納得できないというか、したくないっていうか」
「試合中でもセクハラするとか……」
「台無し……」
いつも団長のセクハラに白い目を向けている四人組だけでなく、部隊のほぼ全員や門下生たちも白い目を向けていた。
「ふッ、敗者はいつも報われないもんさ」
「大丈夫ですよ、団長さん。
私だけは団長さんの味方です!!」
鼻紙を鼻に詰めたまま、リンゴちゃんは彼の健闘を称えた。
「……お見苦しいところを見せました」
しばらくして、母屋の方に逃げ去っていったナデシコがいつもの服装に着替えて戻ってきた。
「ごめんごめん、まさかあんなことになるなんてな」
「試合中のことですから、偶にある事ですから……」
と、羞恥心にプルプル震えるナデシコ。
「そうそう、ナデシコちゃんに頼みがあったんだが」
「頼み、ですか?」
「巫女服姿、見せて」
まさに迫真、と言った真剣な表情で迫る団長。
「え、でもあれは来年も使うということでお返ししてしまって」
「なんだって!? じゃあやたらぴっちりしてたっていう礼服は!?」
「手元にありません」
「そんな、じゃあ何のために俺はここまで来たんだ……」
修行の為じゃないのかよ、という周囲の視線が絶望する団長に突き刺さった。
「そんな、団長さんあんなに楽しみにしていたのに……」
きゅぴーん、と謎のシンパシーで察したリンゴは、いかにも残念そうに治療中の団長へと垂れかかった。
「あ痛たたたた!! リンゴちゃん、痛い、痛いって!!」
「あああ、すみません、団長さん!?」
妙に大げさに痛がる団長と、どこか芝居がかった様子のリンゴ。
「うううう、どうしましょう……」
「おっとぉ、こんなところに、ハロウィンの為に用意しておいた『サウザンドウォー・アイアス』の看板花騎士・バキラちゃんの衣装がぁ!!」
と、どこからともなく猫耳ヘアバンドと際どい三角ビキニと緑のマントやネット状の網タイツを取り出した団長。
「ななな、なんですかこの、露出度の高い衣装は!?」
「着てくれないかなぁ、ダメかなぁ、この『大胆』な衣装を着れる『勇敢』な花騎士はナデシコちゃんをおいて他に居ないとおもったんだけどなぁ」
「む、むむむむ……」
言わずもがなだが、大胆と勇敢はナデシコの花言葉であり、彼女のモットーだった。
「い、いいでしょう!!
着ます、着てみせます!!」
己を奮起させ、勢いでドツボに嵌る哀れな少女がここにいた。
「いえーい!! やった、やったぞリンゴちゃん、着てくれるってよ!!」
「うっひょー!! マジですか!? 流石団長さんです、もう一生付いて行きます!!」
やった、やった、と大喜びで社交ダンスまでし始めるバカ二人。
その後、バカ二人には制裁が加わったが、妙なところで頑固なナデシコは着ると言って聞かず苦労したのは誰だったのかは、皆さんの想像にお任せする。
原点回帰、すなわちセクハラと女の子談義である。
スイギョクファミリー少し前に揃ったんですが、どこでだそうかなぁ。どう出そう。
え、お屋敷組? ……シンビぇ(泣
実はバトルものを専門に書いてたんですが、まあ、ご覧のとおりセンス無いわけですね。
服装とか、街中の背景の描写とか、細かな戦闘描写とか、苦手なんですよねぇ。