それは、傷心から復活したリンゴ団長たちがウインターローズを後にし、リリィウッドに経由してブロッサムヒルへと向かおうとしている道中のことだった。
「みなさん、今日は護衛を引き受けてくれてありがとうございます」
そう言って彼らに頭を下げたのは、小柄で笑顔の可愛らしい花騎士チェリーセージだ。
輸送専門の部隊として有名な、アカシア隊の一員である。
彼女と彼女の部下たちはリリィウッドから彼らと同じく輸送任務の帰りにブロッサムヒルに戻ろうとしてた所、戦力は多い方が良いということで彼らが同行を申し出たのである。
「正直不安だったんですよー。
アカシア隊長たちは私を次期隊長にって言って、今回も私を分隊長として任務を任せてくれたんですけど」
「うんうん、わかるわかる」
彼女の横でにまにま笑みを浮かべて相槌を打つ、我らがロリコン団長だった。
「すっかり元通りですね」
「アカシア隊が居るって聞いて誰が率いているのかって確認したら、当たりだって言って一直線ですもんね」
苦笑するサクラに、呆れて彼らを後ろから眺めるペポ。
ちなみに誠に残念なことながら、幼児化薬の効力はとっくに切れている。本当に残念ながら。
「これからもうちの部隊をよろしくな、チェリーセージちゃん。
ああ、それと、うちの経理担当がもう少し輸送代安くならないかって言ってたんだけどさ」
「いや、それは、私に言われても何とも……」
「今日の護衛もタダでやるからさ、ね?」
「むむ、分かりました、御恩は無下にできません。一応アカシア隊長にお願いしてみますね」
「いよッ、流石次期隊長!! 太っ腹!!」
煽てるリンゴ団長には、ちょろいな、と目が語っていた。
彼女が次期隊長になるにはまだまだ経験不足のようだった。
ちなみにこれまでのやり取りは、今回の騒動の本筋とは全く関係が無いことを追記しておく。
そんなアカシア隊の分隊の護衛として同行しているリンゴ団長たちだったが、その日の夜の寝ずの番となったのが、リンゴとランタナの二人だった。
「ねぇねぇ、リンゴちゃんリンゴちゃん」
「どうしたんですか、ランタナちゃん」
焚き火を突っつきいじくりますリンゴは顔を上げて、対面に座るランタナに目を向ける。
「さっきから何をしとるん?」
「ふふふ、これは私の持ちネタの一つ、焼きりんごです。
丁度リリィウッドでいい感じのりんごを調達できたんですよ」
「ほうほう、でもそれって別にさつま芋でも良くない?
丁度これから季節だし、日持ちだってするし」
「それは言わないでください……」
定番のやり取りを終えると、二人はいい感じに焼き上がったりんごを食べて、腹ごしらえを終えた。
「ふぅ、お腹が膨れたところで相談があるんだけれど」
「ダメです」
「がーん、まだ何も言ってないのに!!」
「どうせこれのことでしょう?」
と言って、リンゴは包装された小瓶を荷物から取り出した。
「ねぇねぇ、一回だけ、お願い!!
その薬を飲んで、ランタナは永遠となるのだぁ!!」
「いや、ダメですからね。
それに永遠は無理ですって」
「ねぇねぇねぇってばぁ、ホントに一回だけだよぉ。
今より更にロリに磨きが掛かれば、きっとだんちょも私にメロメロになるって!!」
「うーん、団長さんの好みのタイプって極端に幼い子ってわけじゃないんですけどねぇ」
「でもさでもさ、なんで私はダメでニシキギちゃんはオッケーなのかな?
私たちそんなに体格も変わらないよ?」
「ああ、それは多分、胸の大きさだと思うんですよ。
団長さんって、貧乳が好きなだけで無が好きってわけじゃないので」
この差は大きいですよ、と勝手に語り出すリンゴ。
一方ランタナは視線を真下に落とした。
見事な絶壁だった。まな板だった。地平線だった。
「うぎぎぎ、この屈辱、決して忘れんぞ!!」
涙目になって膝を屈するランタナだった。
そこで彼女は最後の手段に打って出た。
「……うううぅ、リンゴちゃんはその薬を飲んだ私を見たくないの?」
「うぐッ」
リンゴちゃんは己の欲望に忠実だった。
「ちょっと、ちょっとだけですからね?」
「うぇっへっへ、リンゴちゃんには迷惑は掛けないぜ」
仕方なく、リンゴは小瓶を彼女に渡した。
この時、薬だけを渡さなかったことを彼女は後悔することになる。
「よし、私は人間をやめるぞ、だんちょーー!!
私は、ロリを超越するッ!! お前の薬でだーー!!」
「え、ちょ、なにを!?」
小瓶の蓋を開けると、なんとランタナはそのまま口を大きく開けて中身を飲もうとしていたのだ。
咄嗟にリンゴは彼女に飛びついて小瓶を奪取したが、確実にランタナは適量以上を飲み込んでいた。
「な、なんてことを!! 流石に十粒以上は飲んでないと思いますけど」
急いで小瓶の中身を確認するリンゴ。
幸いにして、中身はほとんど減っていなかった。
合法ロリのランタナならば、この程度では致死量には至らないだろう。
「う、うおおぉ、きた、きたきたきたぁーーー!!
ってあれ、これ痛い? ちょ、これマジでシャレになんないくらい痛い!?
あばばばばばばばばばば!!」
「ぎゃああぁぁぁぁ!! 団長さん、団長さん!! 大変ですぅ!!!」
そして大変なことになった。
「で、私の所に来た、と」
イエローチューリップはくるりと回転椅子を蹴って真後ろへと向いた。
「ああ、あんた一応開発者だろう?
どうにかならないだろうか」
「うーん、これはちょっと無理かもしれないわ」
彼女はそう言ってリンゴ団長が付き出してきた、両手に持っている者を見た。
「あう、あうあうあー」
そこには、身長九十センチ程度、体重十数キロ程度、年齢にして約三歳くらいのランタナが両手足をバタバタさせていた。
幼児化しても死んだ細胞である髪の毛までは戻らない為、容姿に不釣り合いなほど伸びたままである。
「あの薬は特別で強力な材料を使っているから、正直普通の薬で打ち消すのは不可能に近いっていうか」
「マジか……」
「でも時間が経てば必ず元に戻ると思うわ。
一度実験で試したし、過剰摂取する輩は想定済みだもの。
適量が一番効力と効果時間が丁度いいって感じだから、どんなに長くても一週間もあれば元に戻るんじゃない?」
「それが聞けただけで十分だよ」
リンゴ団長はランタナを抱きかかえると、イエローチューリップの研究室を後にした。
廊下には、彼の部下たちが勢揃いしていた。
結局、彼らは引き返す羽目になったのである。
「どうでした?」
心配と不安がない交ぜになった表情で、ペポが問う。
「時間が経てばどうにかなるそうだ」
「そうですか、よかったぁ……」
「きゃはは、ぺぽぺ~ぽ~」
くたり、と安心して廊下の床に崩れ落ちるペポ。
その様子が面白いのか、ランタナはきゃっきゃと笑った。
「もう、ランタナちゃんってば今回ばかりは本当にッ」
「あぅ、ひぐ、うぅ」
「あ、ああ、ごめんなさい、泣かないで!!」
泣く子供には敵わないというか、文句を言うこともできずにペポは飛び上がってランタナを抱きしめる。
彼女を手放した団長は気疲れからか、近くの長椅子に座り込んだ。
「……ごめんなさい、私が気を許したばかりに」
「気にするな、こいつの奇行は慣れたもんだ。
でもそれじゃあ示しが付かないし、後でお仕置きな」
「はぁい」
皆に迷惑を掛けてしまって、リンゴは意気消沈であった。
「それにしても、これはもうロリとかべドとか、そう言うレベルじゃないな」
「大丈夫だってわかったら、何だか精神的に余裕が出てきましたね。
あ、ちょっと私も抱きしめていいですか?」
「ええ、どうぞ」
何とかあやし終えたランタナを、ペポはプルメリアに渡した。
「わぁ、とっても可愛いです、よしよし、良い子良い子してあげますねー」
「マ~マ、マ~マぁ!! きゃひぃ!!」
「あはは、ママですか……」
母親みたいなんて言われ慣れているプルメリアも、流石に赤ん坊同然のランタナに言われては複雑そうだった。
「このイタズラっ子も、こうして甘えられたら許したくなっちゃうから不思議よねぇ」
今度はサクラがランタナを抱き上げ、その無邪気な仕草に顔を綻ばせた。
「お目めもくりくりして、ほっぺたも柔らかくて……私の行く孤児院にはこの位の子供は居なかったから新鮮だわぁ」
「それはそれで良い事だろう。乳幼児の親が居ないとか救われん。
とは言え、お前なら子供の世話くらい頼まれそうなもんだが」
「えへへ、流石に私もこんなに小さな子のお世話は自信がなかったもので」
それを聞いた団長は意外そうな声をあげた。
「はい、次はクロユリよ」
「な、なに? わ、私もか?」
「順番よ、順番」
いつの間にかそういうことになっていたらしい。
クロユリは珍しく狼狽えていた。
「はいどうぞ」
「……」
結局、クロユリはランタナを押し付けられてしまった。
「あう、あうあー!!」
「ど、どうしたんだいきなり、ど、ど、どうすれば!?」
何が不満なのか急に動きが激しくなったランタナに、困惑したクロユリは周囲に助けを求める視線を向けた。
「……」
「おい、なぜ、皆して生暖かい目で私を見ているんだ!!」
「いや、ちょっと微笑ましくて」
「……くぅ、覚えていろ」
「ひぐッ、ひぐッ、うえぇーん!!」
「ああああぁ、なぜ泣くんだ!?」
赤ん坊相手にどうしていいか分からず四苦八苦するクロユリは、その場の全員が慈愛の笑みを浮かべるくらいには微笑ましい光景だった。
当人からしたら堪ったものではないだろうが、気持ちがほっこりした面々だった。
「ほらほら、泣かないで、よしよし、よーし」
折を見てプルメリアが助け舟を出した。
小児から解放されたクロユリは疲れ切った表情をしていた。
「あら、泣き止みませんね、どうしたんでちゅかぁ?」
「マンマー!! うえぇぇん!!」
「ああ、お腹がすいておっぱいがほしいんですね」
プルメリアがそう思い当たると、ガタッと長椅子から立ち上がるロリコンが一人。
「あ、どうぞ、続けて」
「とりあえず、何か食べられるものを買ってきましょう」
「ええと、この位ってもうミルクとか卒業しているんですかね」
「経験者を探して聞いてみましょう」
「あ、おい、待てって……」
全員から白けた視線を向けられても全く気にしないバカは無視され、赤ちゃんの食事を探して移動を開始した彼女たちに、置いて行かれたのだった。
それから数日後のブロッサムヒルの騎士団支部前。
この日は集合の日時であり、時間はまだに十分近く余裕がある。
休みに帰郷していた面々は休みをどう過ごしていたかを話したり、先日の儀式に参加して大変だったね、と振り返ったりしていた。
だが、いつもはいち早く来て待っている団長とリンゴが居ないことに疑問を持つ者もいた。
よくよく見てみれば、観光にウインターローズに残った面々は一人も来ていないではないか。
吹雪でも来て立ち往生しているのか、とみんなが話していると。
「よお、お前たち、全員集まっているな」
団長の声と同時に、彼女たちは整列した。
まるでばらばらのパズルのピースがひとりでに嵌まるような洗練された動きだった。
そうした彼女たちだったが、団長の方を見て誰もが驚愕の表情になる。
「パァパ、パァパ!! きゃっきゃ!!」
真顔の団長に肩車されてご機嫌の様子のチビランタナと、残留組が一緒にやってきたからだ。
「だ、団長、その子ってまさか!!」
「もしかして団長の隠し子!?」
「それにあの髪の毛と姿……まさかランタナちゃんとの!?」
「鬼畜!! 変態!! ロリコンペド野郎!! 絶対やってると思ってたわ!!」
きゃーきゃー、と汚らわしいモノを見るような視線を向けて悲鳴を上げる部下たち。
こうなると分かっていたから団長は真顔だったのだ。
「皆、落ち着いて。団長さんからお話があります」
サクラがそう言うと、彼女たちはすぐに大人しくなった。
「こいつは俺の子供じゃない。
……俺とペポとの子供なんだ」
「はえ!?」
いきなり無茶振りされたペポはびっくりして彼の方を向いた。
「お前たちに黙ってて悪かった。
だが、俺たちはこれを機に正式に結婚するぞ、お前たち、祝ってくれ」
「そう言うことなら……」
「でも、あの子の年齢からみて、手を出したのは数年は前よ」
「やっぱり年端もいかない女の子に……」
と、結局雲行きは変わらないようだったが。
「いい加減にしてください!! じゃないと私も怒りますよ!!」
既に憤慨しているペポだったが、それを指摘するのは野暮だった。
「ごほん、冗談はこれくらいにしようか。
このボケナス、いやボケタナは間違いなくランタナだ。
決して俺やペポの子じゃない。若返りの薬を飲んでこうなっちまったんだ」
彼は今度こそ真面目に説明したが、部下たちは半信半疑の様子だった。
「リンゴちゃん」
「はい……」
リンゴは幼児化薬を取り出すと、一粒だけを水で飲み込んだ。
すると、瞬く間に彼女は身長が少し縮み、三歳か四歳ぐらい幼く見える体つきになった。
リンゴは見た目なら、効果時間はともかく、一粒でも十分な効力を発揮するようだった。
それを見た部下たちから、生唾を飲むような音が聞こえた。
「これで分かっただろう?」
「やっぱりね、団長は小さい子に手を出したりしないって」
「誰よ、あの子が団長の子だって言ったの」
「私は団長さんを信じていましたよ!!」
あっさりと手のひらを返す部下たち。
その視線はリンゴの手の上にある若返りの薬に一点集中していていた。
「このボケタナが誰と誰の隠し子だって? 誰がペド野郎だって? 誰が年端もいかない女の子に手を出すって?」
いつもなら冗談で流すリンゴ団長だったが、今回ばかりはムカッときたようだった。
今回ばかりは彼は悪くなかったし、セクハラもしていない。
「これはとても稀少品でな、オークションで一粒二百万ゴールドで取引されてるらしいぞ。
俺は優しいから一粒百万ゴールドで売ってやるよ」
とてもじゃないが花騎士の給料でどうにかなる金額ではなかった。
目の前に若返りの薬があるのに手が出せない、売ってもらうべきか、と葛藤して悶える乙女たちの姿を見て、彼は多少なりとも溜飲を下げた。
普段彼の趣味を白眼視している彼女たちが若さを浅ましく求めようとしているのが滑稽だったからである。
「一応時間制限つきだがな。
こいつもあと数日はこのままらしい。
薬による若返りなんてまやかしだってことだ」
それを聞いた部下たちは、なーんだ、と意気消沈気味である。
「あ、あの、そ、それより、団長さん!!」
「どうしたキルタンサス」
「私、その、その子だっこしてもいいかしら!!」
そう言って手を上げて自己主張したのは、頬を赤らめたキルタンサスだった。
「いいぞ、ほれランタナ、キルたんだぞ」
「えっひひぃ、きるたん、きるたん!!」
彼から受け取ると、チビランタナは嬉しそうにキルタンサスに抱きついた。
「可愛い……いっそこのままでも、いえ、ダメよ、そんなの人権無視してるわ、でも、ああ……」
「きるたん!!きるたん!!」
「えへ、えへへへ、キルたんでしゅよー」
チビランタナは何が嬉しいのか、キルタンサスに懐いたようだった。
対して彼女はもうメロメロだった。
赤ん坊になってある意味ロリを超越しているランタナだった。
「お前たちも好きなだけ世話してやれ。
元に戻った時に、盛大に笑ってやるためにな」
はーい、といって他の面々も押し寄せてくる。
チビランタナはあっという間に人気者である。
「これ、しばらくは部隊活動は無理そうですね」
「仕方ないだろう、どのみち情報収集の為に数日は要するんだ。
そう言えば、イエローチューリップの奴、研究所から帰り際に俺たちに依頼を出しておいたとか言っていたな。
何でも俺たちにしか頼めないような極秘の仕事があるんだとか」
「極秘の仕事?」
リンゴが反芻すると、団長は頷いた。
「一応あと数日で戻るなら、リリィウッドに戻る道中でランタナも元に戻るだろうが、そうならなかった場合に備えて、依頼を受けに行くついでに彼女に診察してもらうか。
一応実験はしたとか言っていたが、後遺症が残るとも限らんし」
「実験はした、ですか」
「あれの団長がたまに臨床実験の公募してるのは聞くがな。
あいつ、あの姉妹のことになるとおっそろしいこと平然とやるからなぁ」
実験という言葉に、サクラの表情も曇る。
臨床実験なんていうが、要するに人体実験のことだ。
その前に動物実験などを済ませている筈だが、それでもいい響きではない。
彼らがお互いにお互いを危うく思っているのは、やはり友人同士のシンパシーなのだろうか。
「そんな顔するな、サクラ。
一応金に困ってる被験者に仕事も紹介しているらしいし、最近リリィウッドで財布を狙うガキも減った気がする」
「そうですね……」
害虫被害によって難民化する人間はどの国も後を絶たない。
各都市のキャバシティも飽和状態に近い。
彼女はそのことを憂いているのだろう。
「子供が親と共になに不自由なく成長できる、そんな世界が来ると良いですね」
「なにを言ってるんだ、お前らしくもない。
俺たちが来させるんだよ。たとえこの世代では無理だと分かっていてもだ」
そうですね、とサクラは笑って彼に頷いた。
数日後、リリィウッドに到着する少し前にランタナは特に何事もなく元に戻った。
「ええと、みなさん、ご迷惑をおかけしました」
しおらしい態度の彼女に、周囲はくすくすと笑うだけだった。
何だかんだで赤ん坊のお世話を楽しんでいたらしい。数日くらいならそんなものだろう。
「赤ちゃんだった時の記憶はもちろんあります。
この度は私の軽率な行動が招いてしまい……? うん? 私の軽率な行動がこんな事態を引き起こしてしまい、本当に申し訳ございませんでした」
何だか怪しい言葉遣いをしていたが、一応彼女は自分の意思で謝罪をした。
「えーと、許してヒヤシンス!!」
「お前それ、多分俺の同郷のヒヤシンスちゃんに謝れよ」
「実装されたらね!!」
ランタナはすっかり元の調子に戻ったようだった。
「さぁて、ランタナちゃん、ご飯の時間ですよー」
「ほら、だっこしてあげるからこっちおいで」
「お、なら俺は高い高いしてやろうか? お前好きだっただろう?」
「あうぅ、これしばらく弄られる予感……ペポ、助けてー!!」
慈愛の笑みを向けられるランタナは、耐え切れずにペポの元へと逃げ出した。
「よいしょ、っと」
「あれ?」
が、ペポは軽く彼女を抱き上げた。
「今日は一緒におねんねしましょうねー。
私、凄く心配したんでちゅよー」
「うわーん!! ペポよ、お前もかぁ!?」
しばらくこれをネタに弄られ続けることになるランタナだった。
金チケかぁ、虹チケしか買わないって決めてたけど、アイビーちゃんとか取って話の幅を持たせたいしなぁ。
貧乳じゃないけど水着版チョコモスのあの格好にはぐっと来たし、花嫁ハナモモも欲しいし、デルちゃんはでなかったちゃんだし。
シンビ? いつかでるし(震え声
去年は虹を何人か素引きしたからか、今年は被りしかでない。冗談抜きで、マジで偏ってんなぁ。
だから虹チケ以外は取りたくない、悩むぅ。
皆さんはもう決めましたか?