転生者「転生したんでヒーロー目指します」   作:セイントス

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※注意
今回露骨なセクシャルハラスメントが発生します。嫌悪感を抱く方は四番目の場面を読み飛ばして下さい。(読み飛ばしても話に影響は有りません)


11:個性把握テスト1

入学初日。A組の様にすぐ「個性把握テスト」…とはいかなかった。

 

始業のチャイムが鳴ると、教室に入ってきたのは『ブラドキング』ではなく、『海馬』という女教師だった。彼女は「1-Bの副担任」を勤める教員らしい。担任となる『ブラドキング』はヒーロー活動が運悪く重なったため、午後からの合流で、それまでの間は副担任である彼女が受け持つそうな。

 

…入学初日から担任不在とかフリーダム過ぎんぞ、雄英高校。

 

午前中、入学式は無し、簡単なガイダンスを済ませた後、早速授業は始まった。副担任の担当教科は「ヒーロー情報学」。“個性”発現期から今日までに起きた事件記録を題材に、どのようにヒーロー活動が行われてきたのかという歴史を学ぶ教科。まさか、昨年度話題となった「ヘドロ事件」が題材になっていると誰が思うだろうか…一人ニヤニヤしてしまったではないか。

 

その後は二つほど普通の教科を学ぶ。

 

4限目、『パワーローダー』先生による「技術工学」。初日と言うことで、楽しくヒーローが利用しているサポートアイテムの話をしてくれた。ヒーロー科の生徒で有るために、皆興味津々で話を聞いている。

 

 

_______________

 

 

そして午後の授業。ようやくクラスに合流した担任『ブラドキング』先生。簡単な挨拶を交わすと、「体操着に着替えてグラウンドに集合するように」と指示された。

 

 

「個性把握テスト?」

 

 

生徒の一人が疑問形で返す。「そうだ」と短く答え、説明を続ける。

 

 

「「スポーツテスト」中学の時にやったことがあるだろう?あれは個性禁止でやっていた物だが…今回は個性の使用を許可する。…実際にやってみようか。大入、ちょっとこっちに来い」

「はい」

「ソフトボール投げやってみろ。個性は自由に使って良いぞ」

「分かりました」

 

 

ここに来てまさかのかっちゃんポジション。やベえ、少し緊張する。けど、もたもたしてる暇は無い、他の生徒が注目してるし、早いとこ投げないと。

 

円の中に入り、緊張を解すため二度程深呼吸。ボールの感触を確認するように何度か地面に投げつける。そして構えはいる。

とは言っても投げる構えでは無い。ボールを両手で握り込み、腕を真っ直ぐと前へと伸ばす。角度は上に向けて仰角45度。次に手の平の中に〈揺らぎ〉を作る。そこから風少し送り「ふかし」ていく。

 

 

「…いきます。突風銃(トップガン)!」

 

 

次の瞬間、風を最大風速で一気に吐き出す。ワインのコルク栓を抜いた音を何百倍にも増幅した様な音を立て、ボールは弾き出される。大量のエネルギーを得たボールはぐんぐんと距離を伸ばし飛んでいく。

先生の手に持つ測定器が結果を出す。

 

 

「…623.6m」

 

 

記録に生徒一同から、おおと言う歓声の声が上がる。…やっぱりかっちゃんすげえな、よく700も飛ばしたな。

 

 

「まずは、自分の能力の最大限を知るところからだ。しっかり考えろよ」

 

「「「「はい!」」」」

 

 

_______________

 

 

 

 

※グタグタになったのでダイジェスト版でお送りします。

 

 

 

 

第一種目:50m走

 

基本的にはシンプルにいこう。スタートラインでクラウチングスタートの構えを取る。背中に〈揺らぎ〉を発生させ、最大風速を出せるように待機。合図と共に駆け出す、充分にスピードが乗ったところに、お馴染みとなった風を一気に解放し、颯爽と駆け抜ける。

 

 

「なぁ、大入。走るときに風で邪魔するのやめてくれないか?」

「あっ、ごめん」

 

 

泡瀬君は再計測になりました。

 

 

 

第二種目:握力測定

 

俺の“個性”では記録を伸ばせない。仕方ないので普通に計る。

 

 

「うおっ!」

 

 

隣を見ると、ちぎった手を次々と握力計にくっつけている少女の姿が!?

 

 

「ん?あぁ、驚かしちゃった?ゴメンね!」

 

 

取蔭さんはニコッと笑った。…正直ホラーです。

 

 

 

第三種目:立ち幅跳び

 

第一種目と同じ。足元に〈揺らぎ〉を作り、一気に跳躍。…まだ、出力が足りないな、思いの外記録は伸びなかった。

 

小森さんは足下に巨大な茸を作った。それをトランポリンにして、ポーンと軽やかに跳んでいく。

 

…立ち…幅…跳び?

 

 

 

第四種目:反復横跳び

 

風の力を借りたかったが…実は小回りが利かない。仕方ないので普通に計る。

 

 

「…ふっ…ふっ!」

 

 

庄田君のサイドステップがとても早い。

 

 

 

第五種目:ソフトボール投げ

 

投げ方を変えてみたが、やっぱり最初のが一番目跳ぶようだ。

 

 

「オラァっ!」

 

 

カッキーン!と音を立てボールは飛んでいく。鉄哲さんはホームランバットでした。

 

 

 

第六種目:上体起こし

 

ここでも“個性”は使えない。“個性”の瞬発的な運用は苦手だ。

 

小森さんはここでも茸を使う。それは上体起こしなのか?

 

 

 

第七種目:持久走(20mシャトルラン)

 

ドレミファソラシド、ドシラソファミレド、ポーン。電子音が運動場に鳴り響く。

 

 

「うおおおおっ!!」

「がおおおおっ!!」

 

 

宍田君と激しいデッドヒートの末に負けた。奴の体力は底無しか。

 

 

 

第八種目:長座体前屈  

 

ここも“個性”は使えないので普通に計る。

 

ドンガラガッシャーン!

 

突如鳴り響く破壊音。

角取さん、その角は反則です。

 

 

 

_________________

 

 

 

 

※ワーニング!この先セクハラ行為が発生します。

 

 

 

 

 

 

皆が思い思いに“個性”を発揮し、規格外の記録を打ち出していく中、一際注目を集める生徒が居た!

 

 

彼女の名前は『小大唯(こだいゆい)』これといった特徴も無い、ごく普通の少女である!

 

 

彼女は自ら記録を塗り替えるべく、“個性”を発動した!

すると、どうだろか!彼女の体が見る見る巨大化するではないか!

確かに、巨大化すれば現在の記録を易々と超える事が可能だろう!

 

 

しかし!重要なのはそこではない!体のサイズに伴い、巨大化したのである!あの柔らかな双丘がっ!!

 

 

元々は標準サイズであった彼女の其れ!しかし、今は!今だけは!生徒一同の視線を釘付けにしていたっ!!

 

 

第一種目!50m走!

 

走る小大!踊る縦揺れ!一同に緊張が走る!

 

 

「小大さん!胸!胸っ!?」

慌てる塩崎!

 

 

「ん?」

小首を傾げ、全く意に介さない小大!

 

 

「ぎゃはっはっはー!!小大っちメッチャ揺れてる-!」

何故か爆笑する取蔭!

 

 

頬を赤らめる男子生徒!

 

 

「ふむ…なるほど」

何かに感心する大入福朗!

 

 

拳藤一佳の無言の鉄拳!

 

 

 

第三種目!立ち幅跳び!

 

再び襲う脅威の縦揺れ!重力の加護を受け波打つ双丘!

 

 

「Wow! It’s wonderful!」

感激する角取!

 

 

「ん!」

何故かサムズアップする小大!

 

 

「ふむ…なるほど」

何かに感心する大入福朗!

 

 

拳藤一佳の無言の鉄拳!

 

 

 

第四種目!反復横跳び!

 

これを小大!通常サイズで行う!

 

 

一同に流れる安堵の息!

 

 

「ふむ…なるほど」

何かに感心する大入福朗!

 

 

拳藤一佳の無言のビンタ!

 

 

 

第八種目!長座体前屈!

 

再び巨大化する小大!下を向き!形を変える、柔らかな双丘!油断した一同に再び戦慄が走る!

 

 

これを柳・小森が華麗にガード!

 

 

一同に安堵の息!

 

 

「ふむ…なるほど」

何かに感心する大入福朗!

 

 

「いい加減にしろおおぉぉっ!!」

拳藤一佳の怒りの鉄拳が大入福朗を襲う!

 

 

 

「…俺が何をしたって言うんだ」

「女性の体をジロジロと見るんじゃ無いよ!」

「確かに…」

 

 

よい子の皆は真似しないように!

 

 

 




くそう…「妄想」が…「妄想力」が足りない。バタッ(作者は死ぬ。慈悲は無い)

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