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第1話
既に暗くなっている道を男は疲れたように歩く。空には星や月の光すらないので、道の横にある街灯がこんな夜道を歩く唯一の光だった。
やがて目的地に着いたのか懐から鍵を取り出しドアのロックを外す。ドアを潜って再びドアのロックを内側からかけると男は乱暴に靴を脱いで揃えもせずに脱ぎ捨てる。
「はぁ…久しぶりの我が家だな」
溜息と共に独り言をポツリと吐き出す。
そのまま自室に向かい自室のドアを開けベッドに倒れるように飛び込んだ。
ちなみにどれくらい久しぶりに家に帰ったかと言うと2週間ほど前からである。本来ならば3日ほどで終わる予定であったのだが……。
「――どうして俺は浮気調査を依頼されていたのにいつの間にか殺人事件の犯人探しをする事になったのだろうか……」
言い忘れていたが男の職業は探偵である。今回もいつものように単なる浮気調査をしていた筈だったのに、依頼人に浮気調査を終えたことを伝えて報酬を貰い家に帰る途中で気が付けば殺人事件の現場に居合わせてしまい巻き込まれてしまったのであった。しかも何故か探偵という職業なだけで警察に協力を余儀なくされ結局犯人逮捕まで付き合わせられてしまった。
「くそ……普通探偵だからって協力なんて頼むもんじゃないだろうが……何世紀か前の探偵漫画じゃないんだから」
そう言い犯人逮捕に協力した功績を認めるだとか何とかで貰った表彰状を部屋の隅に投げ捨てる。ともかく色々なことがありすぎて家に帰るのがだいぶ遅くなってしまった。
いつもというか普通なら謝礼金だとかたんまり貰ったので喜ぶ事なんだろうがそうはいかなかった。
「……くそ。1週間もオーバーしちまったじゃないか……」
何が1週間オーバーしたかというと、男がかつてハマっていたゲームのサービス終了日が今から1週間前だったのだ。
「モモンガさん……怒ってるだろうなぁ」
モモンガとはそのハマっていたゲームでのギルドの仲間の1人であった人のアバター名だ。ちょうど今から2週間ほど前にそのモモンガから1通のメールが届いたのだ。
内容は『ユグドラシルがサービス終了するまで残り1週間です。もしお時間がある方は最後に会ってみませんか?』というものだった。引退した自分にも送られたという事はかつてのギルドメンバー全員に一斉送信されたメールである事がわかる。
そのメールに男はこう返信したのだ……。
『これから3日ほど仕事なのでそれが終わったら残りの4日間一緒にユグドラシル楽しみましょう』……と。
そう3日ほど仕事なのでそれが終わったら……と言ってしまったのである。
結果的に男はその4日間一度もログインする事ができずにいたのであった。
まさか2週間も経ってしまうなんて思いもしなかったのである。
自分の今の状況をメールで伝えようにも運悪く携帯デバイスを事件のごたごたで壊してしまい連絡できずにいたのだ。
今からモモンガにメールで謝罪すれば許してくれるだろうか……そう思いPCのデバイスを開く。そしてふとデバイスの横にあるショートカットに登録してあるゲームのタイトルが目に入る。
「ユグドラシル……本当に終わっちゃったのかよ……」
最初は多少人気が出ているゲームを軽い気持ちで始めてみただけであった。しかし自分でも驚くほどのめりこんでしまい、気が付けば上位プレイヤーの一角になるほど廃人プレイヤーになっていた。
しかし、どんなに楽しくても必ず飽きは来てしまう……ギルメンの続く引退に便乗するかのように自分もユグドラシルを引退したのである。
男がかつて所属していたギルド『アインズ・ウール・ゴウン』はなかなか有名なギルドであった。ギルドメンバー全員が異形種の種族であることと社会人であることを加入条件にしているギルドであった。
また少人数の部類に入るにも拘らず他の上位ギルドに引けを取らないほど強かった。しかし、そんな栄光もサービス終了という力には勝てなかったであろう。
「楽しかったんだよなぁ……」
男は気が付けばゲームにダイブする用のヘッドギアを被りユグドラシルのアイコンをタッチして起動させる。普通ならこのまま意識が完全にゲームの中にいくのだが……。
『このゲームはサービスを終了しました。長らくの間ありがとうございました』
当然である。サービス終了しているのにゲームを起動させても意味はない。それでも男はせめて起動だけでもしておきたかったのである。
「……寝よう」
男はそのまま死んだように眠り始める……。
意識がだんだん沈んでいく感覚の中、明日謝罪のメールを送ろうと決心し完全に意識を失う。
――気が付けば森にいた。
「……ん?」
男は覚える違和感に驚きを隠せないでいた。当たり前だ……さっきまで自分の家にいたはずなのに気が付けば森の中……違和感を覚えない方がおかしい。
「いったいなにがどうなって……まさか誘拐?」
自分が寝ている間に誘拐でもされて森に放置されたのだろうか……いやそれはおかしいと男は心の中で思う。
(こんな森……見た事ない。排気ガスや汚染物質いっぱいの世界にこんな自然があるだなんて聞いた事すらない……)
あるとしたらとっくに伐採されて開拓地にされてるだろう。
ともかく辺りを探ろうと足を動かす。そしてまた違和感を覚える。
「……? なんでこんな金属音がするんだ?」
そう歩くたびにガシャガシャと金属音がするのである。まるで鎧でも付けて歩いているかのように
そこで初めて自分の足元を見てみる。
「――これは……!?」
案の定金属でできた鎧を着ていた。どうして鎧なんて付けているのだろうかと最初に思うがそれよりも不思議なことにその鎧に見覚えがあった。
「これ……ユグドラシルで使ってた鎧じゃないか?」
そう。ユグドラシルで自分のアバターに着せていた鎧にそっくりであった。
「どうして……? なんだこの手……」
ようやく自分の手も見てみる。その手は人間の手ではなく赤い皮膚に鋭利に伸びた爪……人間なんて簡単に八つ裂きにできそうな手である。
驚くことにその手にも見覚えがあった。
男は辺りをキョロキョロすると近くに泉があるのを見つけた。
すぐさま泉に向かって走り出すと驚くほどスピードが出た。幸い泉に落ちる前に止まることはできたのでそのまま水面を覗いてみる……そこには
「やっぱり…ユグドラシルのアバターの姿だ」
水面に映った顔を一言で表すなら化物である。手と同じく全身真っ赤な皮膚で覆われ頭からは角が生えている。牙は剥き出しでなんでも噛み砕いてしまいそうな歯だ。そんな自分の姿は明らかにユグドラシルで使ってたアバターそのものであった。
「………まさかこれは」
男は暫くその場で固まってこんな事になった原因を探っていた。そしてようやく思い付いたのである。
「これは……ユグドラシルIIとかか!?」
ユグドラシルは確かにサービス終了をしていた……だけどユグドラシルのアバターで現実世界ではあり得ないような森の中にいるということは……ユグドラシルの続編にあたるゲームということかもしれない。
ユグドラシルを起動したら自動的にユグドラシルIIに移行するとかそんな感じなのかもしれない。ユグドラシルの運営ならやりかねない。
「てことは……モモンガさんも今やってるのかも……」
そうと決まれば早速連絡してみようと……とコンソールを呼び出そうとしてみるが……出ない。
「あれ?おかしいな……右手でやるんだっけ左手だっけ……? はたまた仕様が変わったとか……?」
色々試行錯誤してみるがどうやってもコンソールが出なかった。
「ちょっと運営さんよ……仕様が変わったんならチュートリアルくらい……? そういえばステータスも見えないな」
いつもなら自分の視点の端っこにステータスやらなんやらが出るはずなんだがそれがなかった。
「もしやバグかなんかかな……もしかして正規の手段でのログインじゃなかったとか?」
ステータスが開けなければ何もできない。ログアウトすらもできないのである。
「うーん。参ったなぁ……」
そう言い無意識に自分の手で頭を掻く仕草をする。すると……
「いて!」
痛みが走った。それはそうだろうあんなに尖った爪で頭をかこうとしたのだから。
案の定傷口が出来てしまい血が流れ始める。
「うわぁ血が出ちゃったよ……え? 血が出た?」
おかしい。ユグドラシルならアバターにダメージが入ってもせいぜい血が出るエフェクトが出るだけなはずだ。しかし今流れてるのはまるで本物のような血だ。それによくよく考えれば痛みが走るのもおかしい。
ゲームではせいぜい衝撃が走るだけ……しかし、これも先程感じたのはまるで現実のような痛みであった。
「もう何が何だか……あれ? 傷口が治っていく?」
傷口が治っていくのと同時に頭の中でこれは「スキル」によるものだと感じた。
「これは……『自動回復』のスキル……?」
ユグドラシルではプレイヤーは主に種族や職業のレベルをとる事により様々なスキルや魔法を覚えることができる。そして、男のキャラのスキルの1つ『自動回復』が発動していることを不思議と理解できた。
『自動回復』は自分のレベル×10を毎秒回復するパッシブスキルだ。もちろん廃人プレイヤーの一環としてレベルは100なので1秒毎に1000のHPを回復するという事である。(※パッシブ:常時発動 ですよ)
「これは……ゲームではないのか?」
いくらなんでもおかしい事ばかりだ。たとえ今の技術でもこんなリアルな痛覚や血のエフェクトを再現する事は不可能なはずだ。現実世界ではあり得ないような場所……ありえないエフェクト……そしてコンソールといった類いのものが使えない事……つまりこれはゲームの世界ではないという仮説が生まれる。
「と、とにかく色々と試してみよう」
そのあとは言葉の通り色々な事を試してみた。
しばらく試してみてわかった事が幾つかあった。
まず他のスキルや魔法の行使。これは問題なく行えた。
次にコンソール。やはりこれはどうやっても出せなかった。
そしてアイテムボックス。何故かアイテムボックスと念じて手を動かすと変な空間に手を入れる事ができてそこからアイテムボックスの中身を出し入れできることがわかった。
「はぁ。アイテムは出せてほんとよかった」
アイテムボックスの中身は引退する前に大事なものやレア装備などを突っ込んだままだったからいざ未知の敵に遭ったとしても無抵抗でやられるような事はないだろう。
「しっかしなぁ……ゲームでも現実でもないとすると、ここは異世界かなんかか……?」
もし仮にそうだとしたら何故ユグドラシルのアバターの姿でここに来たのだろうか……いくら考えても答えは出なかった。
「……まぁこのさい異世界でもなんでもいいや! 楽しもう!」
正直現実の世界なんてうんざりしている。なんなら未知を求めてこの世界を冒険した方が絶対に楽しいはずだ。
「よし。取り敢えずあっちに行ってみよう」
当てもなく歩き回る事にした。
「……臭いな」
暫く森の中を歩いていると洞窟のようなものを見つけたので入口らしきところまで近づいてみたのだが、穴の中から獣の腐った臭いのようなものがプンプンしてくる。
「ふむ……
今やったのは探知系の魔法だ。簡単に言うと敵がいるかいないか調べるだけの魔法だ。
「――反応が幾つかあるな」
洞窟の中には幾つか敵対反応を表す反応があった。つまり出会った瞬間即襲われるという事だ。
「一応保険はしておくか……
この魔法はどんな威力を持つ攻撃でも1度だけ完全に無効化できる魔法だ。これでいきなり攻撃されても即死ということはないだろう。
「よし……ではいくか」
そして洞窟の中に入っていく。
暫く歩いていると前方にオーガが2匹いた。オーガはユグドラシルでもお馴染みのエネミーとして登場していたモンスターの一体だ。
「一応用心していこう……」
アイテムボックスから自分の愛用の片手剣『ブラッドオブスティール』を取り出す。これはギルメンのみんなで協力して集めた素材で作った剣である。性能も申し分ないくらい強い。
剣を握ったままオーガに近づいていく。ユグドラシルではオーガはあまり強いモンスターではなかったがここが本当に異世界なら何があるかわからない以上下手したら撤退するしかないかもしれない。それでも男は好奇心を抑えきれずにオーガに近づいていく。
するとオーガはようやくこちらに気づいた。
「ナンダ?ヘンナゴブリンガマヨイコンデキタゾ」
「チョウドイイハラガヘッテタンダ」
そう言いこちらに近づいてくる。
(ゴブリンとは失敬な…これでも立派な悪魔なんだぞ)
言い忘れてたが男のキャラの種族は悪魔系種族の頂点にある種族『デイドラロード』という種族である。
最初は特に深い意味もなく異形種の悪魔の種族を選んだのだが初めはすごく苦労した。異形種だからという理由でPKされたりで思うようにゲームを楽しめなかったのである。そのあと色々あってアインズ・ウール・ゴウンに誘われなければとっくに辞めてたであろう。
悪魔系の種族の良いところは、脳筋にも魔法使いにもなれるということだ。スキルの振り方やステータスの振り方で物理に特化もできるし魔法にも特化できるということだ。だが男はあえてどちらも特化させずにバランスよく物理も魔法も使えるようにこのキャラを育てたのである。
ただ、両方バランスよくとるということはどうしても火力不足に悩まされたがそこは課金の力でカバーをした。
一言で言うならミスティックナイトという事だ。
(さて…どのくらいの強さかわからないから取りあえずは魔法で牽制をしておこう)
「
今唱えたのは第五位階魔法の攻撃魔法である。炎属性の火球玉を相手にぶつけるだけの単純な魔法だ。ちなみにさっき唱えた
(よし、これでどのくらい効くかで大体の強さがわかるはずだ)
相手は自然治癒の能力を持つオーガで唱えた攻撃魔法は第五位階魔法だ。つまりこの攻撃では一撃では倒せないが大体の目安を測定しそれに見合った最善な戦い方をする予定だった。しかし、その予定は大きく狂った。
「グオオオオオオ!!」
炎の龍の魔法にヒットしたオーガが一瞬にして灰になってしまったのである。
「は?」
思わず変な声をあげる。まさかこの程度の攻撃で死ぬとは思いもしなかったのだ。
「うっそ…弱すぎね?」
あまりの弱さに驚愕を隠せない。そして、仲間が目の前で灰になったのを目撃したもう1匹のオーガは慌てて洞窟の奥の方に走っていく。恐らく仲間を呼ぶのだろう。
逃げるオーガを追いかける。
すると開けた場所に出た。そこにはたくさんのオーガと他のオーガとは違う雰囲気を出している巨大なグレートソードを持っているトロールがいた。武装も他のやつとはまったく違っていた……恐らくここのボスが何かだろう。
「ガ!コ、コイツタダノゴブリンチガウ!」
先程逃げていったらしきオーガが叫ぶ。
するとボスらしきトロールが立ち上がってこちらを見下ろしてくる。
「この東の地を統べる王である「グ」の縄張りを荒らすとは……愚かなゴブリンだな!その血で償わせてくれるわ!」
「グ? ……グっていうのがお前の名か?」
「そうだ!このグ様に逆らうお前の名は何という!? 記念に覚えてといてやろう!」
咄嗟に名前を聞かれて俺は現実の方の名前を言いそうになる。しかしこの外見で日本名はおかしいだろう。よってアバターの名前を名乗ることにした。
「俺の名は……レジス・エンリ・フォートレスという……」
説明しよう!レジス・エンリ・フォートレスとは男が愛読している探偵物の小説の主人公の名前である。ぶっちゃけ名前なんてどうでもいいやと思い思いついた名前をつけただけであった。
少し恥ずかしさもあったが堂々と名前を宣言すると、突然トロールが笑い出した。
「ふぁふぁふぁふぁふぁ!臆病者の名前だな!」
「臆病者……? すまんがどうして臆病者なのか教えてはくれまいか?」
「そんなの決まっている! 長き名前は勇気無き証だ! つまり名前が短ければそれだけ強く逞しいという証なのだ!」
つまり名前が長いほど弱いと見なされてるということか……? この世界では常識的なことなのかこのトロールが勝手に言ってるだけなのかわからないが別にどうでもよかった。
「ふーん……じゃあもしお前が俺に負けたらどうなるんだ?」
「はん!そんなことは絶対にありえない! 何故ならお前はすぐに死ぬからだ!」
そう言いグレートソードをこちらに振り下ろす。しかしその攻撃はレジスには通らなかった。レジスの身体に刃が当たる寸前何かが弾けたように剣が弾き返されたのだ。これは完全無欠の防御の効果である。
なぜ攻撃が通らなかったのかわからないという顔をしたグがもう一度こちらにグレートソードを振り下ろしてきた。完全無欠の防御は1回きりなのでもう一度唱えなければ効果はない。
しかし、2度目の攻撃も通らなかった。
その理由はパッシブスキルの『上位攻撃力無力化』というスキルだ。効果は決められたダメージ以下のダメージは無効化してしまうスキルだ。
(やっぱりか…)
最初のオーガを灰にした時から薄々感じていた……こいつら弱すぎると。
(このオーガ達が極端に弱い方なのかそれともこの世界のレベル自体が低めなのか……)
痺れを切らしたグの連撃を受けながら考える。
「な、なぜ攻撃が効かない!」
疲れ始めたのか連撃を止める。
「どうした? もう終わりか? ……ではこちらの番だな」
そして持っていた片手剣でグの足を切り落とす。豆腐みたいにあっさりと切断できた。
「ぬあああああああああああ!!」
あまりの痛さにのたうちまわってる。しかし、腐ってもトロールなのか自然治癒でもう足が再生してきている。
レジスは特に攻撃系の技を発動させたわけではなく普通に切ったのだ。つまり通常攻撃でここまでダメージを与えるということはこいつも他のオーガと同じく弱いのだ。
「うるさいな…どうしたんだグ様? どうして俺みたいな長い名前のやつにやられてるんだ? ん?」
「グ! グオオオオオオ!!」
起き上がろうとするグの足を再び切り落とし今度は両手も切り落とす。
「どうやら痛覚はあるようだな……で? それで本気か?」
グのお腹あたりを踏みつけながらそう問いかける。グは唸り声をあげることしかできなかった。
他のオーガも自分たちのボスが手も足も出ないような相手と戦うことはしたくないらしく何もしてこない。
「おいグ。これからいくつか質問するから正直に答えられたら命は助けてやるぞ? ……なんだ? もしかして自分はトロールだから死なないとでも思ってるのか? それは残念殺せちゃうんだよな」
図星を突かれたのかグの表情がより一層絶望に染まる。
「いくら自然治癒がすごいトロールでも即死魔法に抵抗があるわけじゃない。そしてその即死魔法を俺は唱えることができる。……嘘だと思うなら試してやろうか?お前の部下に」
「や、やめろ! わかった答える!」
流石に力の差がわかったのか大人しくなるグ。
「よしいい子だ……まず最初に……」
グから根こそぎ知っていることを話してもらい取り敢えずは次の目標は決まった。
それは人間を見つけることである。最初はこの世界に人間たる存在がいるかわからなかったがどうやらちゃんといるらしい。
(そうと決まれば…
手っ取り早く森を抜けたいため空を飛ぶことにした。これで村か何かが見つかればいいが……。
追記
8月4日 訂正
グのことをトロールではなくオーガと表現していたので訂正しました