ワールドトリガー「Re:自戒の絆」   作:悠士

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1話 動き出すトリガー

 人口28万人が暮らしている、ここ三門市にある三門市立第3中学校の3年4組では今クラス中が緊張に包まれていた

 

 11月の半ばも過ぎたこの時期で緊張する事といえば当然受験である

 早いヤツは10月に済ませていて大半の生徒は早いうちに結果が出る。そしてその結果は通っている中学校に送られ1人1人呼び出して合否の結果を伝えている

 

 そんな中1人緊張どころか居眠りするほど神経が図太い生徒が1人

 

「忍田ー」

 

「…………………」

 

「忍田」と呼ばれた生徒はまだ居眠りしている

 

「忍田ーー!」

 

「お……おい、いい加減起きろよ忍田」

 

 2度目の呼び声はさっきよりも大きく隣のクラスにまで聞こえているだろう

 流石に見かねた友人の1人青柳(あおやなぎ)は寝ている忍田()の額にデコピンをした

 

「……ッング!…………ふぁ~………やっと放課後スか?」

 

 ようやく起きた生徒…忍田 護(しのだ まもる)は寝ぼけた目を擦りながら隣に居る青柳に確認するように聞いた

 

「違うって!お前の番だから起こしたんだよ!」

 

 そう言うと教室のドアが開きジャージ姿の体育教師の佐久間先生が現れた

 

「起きているならさっさと来い!」

 

「………あっ!そっかオレか!」

 

 隣で「さっきからそう言っているだろ!!」と青柳が言っているが、無視をして机の横に掲げているバッグを取ると教室を出た

 

 壁に沿って置かれている机のところまで行くと1つの大きな封筒を渡された

 

「合格だ、お前ならもっと上の学校に狙えるだろうに……どうしてそこにしたんだ?」

 

 佐久間が呆れたように言ってきた

 

「どうしてってこっちのほうが任務のときに近いッスから」

 

 さも当然のように答えた護に溜息をこぼすと、これ以上何を言っても無駄だと思ったのだろう別の話に変えてきた

 

「そうか………それよりここは学校なんだから居眠りなんかするなよ、任務が忙しいのは聞いているが時間は配慮されているんだろ?」

 

 ボーダーに所属している隊員の殆どが学生で、B級以上は防衛任務のために警戒区域でトリオン兵を倒すのが仕事だ

 だが、それ以前に学生である以上勉強も重要で定期考査などの結果は嘘の報告されない為に学校が直接ボーダーに送っている

 

 その為成績が怠っている隊員は学校重視のシフトにされる。逆に成績が良いと授業中…放課後や夜などにシフトが入ることがある。ちなみに護の成績は上位だ

 

「まぁ、昨日は22時から任務が入ってたから眠いんス」

 

「………そうか、わかった今日はもう終わりだから帰ってゆっくり休め」

 

「了解ッス」

 

 護が眠い理由を知るとこれ以上引き止めるわけにいかず、早く帰らせてゆっくりさせてやろうと思い帰らせた

 だが、このあと2時から防衛任務があるため佐久間の気遣いは無駄になった

 

 

 学校を出て20分ぐらい歩くと護は足を止めた

 あと1歩出ればその先は捨てられた町の警戒区域が広がっている

 

 ボーダーが開発した(ゲート)誘導装置のおかげでトリオン兵はこの警戒区域に現れ市街地への被害は無い

 本部に向かうには専用の出入り口があるのだが、別にそこを通らないといけないわけでもない。今日は屋根伝いに跳んで行こうと考えた

 

「今日も警戒区域(ここ)を突っ切っていこう……トリガー起動(オン)

 

 胸のポケットからトリガーと呼ばれる物を取り出して起動コマンドを言った

 とくに口で言わなくても使う意思さえあれば無言でトリオン体と呼ばれる戦闘体に換装が出来る

 

 トリオン体は全身がトリオンで構成されていて、武器を持たなくてもその力は生身の身体の何倍の力が出せる

 護は足に力を込めると跳んで着地場所の屋根に乗り、また跳んで、を繰り返しながら最短距離で本部に向かう。

 

 途中であちこちから戦闘音が聞こえたが護の担当時間と場所は違うため無視した

 

「避けろ日佐人!!」

 

「うわああぁぁ!!」

 

 基地まであと少しってところでそんな声が聞こえて足を止めると、モールモッドが「ひさと」と呼ばれる少年の右腕を切り落としていた、しかもその数が異常で10体はいた

 

 1人は先にベイルアウトしたのかショットガンを持った銃撃手(ガンナー)が1人とさっきの少年の攻撃手(アタッカー)が1人だけだった。しかも胸のランクを見るとB級隊員だ

 モールモッドは動きが早く、動く為の足はすべて切断ができるブレードになっている、それが1体に10本はある、B級隊員でこれだけの数を相手をするのは上位の影浦隊や二ノ宮隊ほどの力がなければ困難だ

 

(これは流石に無視はできないスね……変化弾(バイパー)

 

 護はメイントリガー4つ目にセットしてある変化弾(バイパー)を5×5×5=125発の弾丸をモールモッドまで飛ばしてB級隊員の2人に当たらないように周囲に雨を降らすように軌道を引いて放った

 

変化弾(バイパー)

 弾道を設定して好きなコースを飛ばせる、誘導弾(ハウンド)と違い複雑な設定ができる

 

 不意打ちで攻撃を受けたモールモッドは体制を崩した、その隙を逃さず2人はその場から跳んで逃れる事に成功した。仲間(障害物)が無くなった事で遠慮がいらなくなり、腰の装備している『弧月』を抜いて先ほどまで2人がいた場所に下りた

 

「おいおい誰だアイツ?日佐人(ひさと)知っているか?」

 

「いえ、オレも知らないです」

 

 変化弾(バイパー)による援護のおかげで逃げることが出来た2人は入れ替わるように下りた少年を見た

 それからはモールモッドが可哀想なくらいに圧倒的な力の差があった

 

 まず、前にいる3体のモールモッドを弧月専用オプション『旋空』で、トリオンで拡張した刃で倒し、左右にいた2体のモールモッドがやって来て、12本のブレードが護を倒そうと次々と攻撃が繰り出されるのに掠りすらもしないどころか1本、また1本と切り落としていき残り5本のところで右手に持っていた弧月で右のモールモッドの弱点である目を切り、左手に通常弾(アステロイド)を2×2×2=8発の弾丸を目に向けて放ち命中、目が割れ行動不能になった

 

 残りの5体は左に回転でした護が発動した『旋空』で一刀両断、さっきまで苦戦していたモールモッド10体が2分も掛からずに倒された

 

「すげーなアイツ……取りえず礼を言いに行くぞ日佐人」

 

「えっ……あっはい!」

 

 自分と同じ弧月を使っているのに圧倒的だった、しかも素人目にも分かるくらい手加減しているように見えた

 自隊の隊長に声を掛けられるまで憧れと尊敬の目を護に向けていた

 

「いやー助かったよ、正直ほかの隊が救援に来るまで持つか分からなかったが、来てくれて助かった。オレはB級諏訪隊の隊長の諏訪だ、こっちは日佐人」

 

笹森 日佐人(ささもり ひさと)っす、助けてくれてありがとう」

 

 戦闘が終わり弧月をしまうとさっき助けた2人、諏訪と笹森が礼を言いに来た

 

「いいッスよ別に、本部に向かう途中で見かけただけだし、1人は本部に?」

 

 3人目の隊員は先にベイルアウトしたのか?と聞いてきた護に諏訪は「ああ」と短く答えた

 

「待たせたな、嵐山隊到着だ」

 

 その後すぐに嵐山隊の4人がやってきた。ボーダーの広報をこなしている嵐山隊は「ボーダーの顔」とも言われる

 

「おっ!護じゃん!!何でココにいるんだー?」

 

 護の姿を確認した嵐山隊狙撃手(スナイパー)佐鳥 賢(さとり けん)が言いながら近づいてきた

 フレンドリーな佐鳥は護とも仲が良い

 諏訪に言ったのと同じように言うと笹森が聞いてきた

 

「佐鳥コイツ知っているのか?」

 

 この質問に呆けたのは護含めた嵐山隊だけで、諏訪と笹森はまずい事でも聞いたのかと一瞬そんな考えが過ぎった

 

「お……おいマジで知らないのか日佐人?」

 

「んだよオレがバカだって言いたいのかよ?」

 

 因みに佐鳥と笹森は同じ高校の同級生で親友だ、嵐山は諏訪の反応を見て知らないのは本当だと分かると紹介することにした

 

「知っているやつは多いんだが本部所属じゃないから知らないのも無理も無いか、こいつは忍田 護(しのだ まもる)で玉狛支部の木崎隊に所属している」

 

「忍田」という苗字でようやく2人は嵐山が言わんとしていることが理解できたようだ

 

「し……忍田って………まさか」

 

「少し違うぞ、護は忍田本部長の甥だ」

 

「「ッッ!!?」」

 

 諏訪がもしかしてと聞こうとしたら嵐山が先に言った、流石に本部長の甥なのは驚きが隠せないようだ

 

「オレ、ちょっと本部に用事があるんで行ってもいいスか?」

 

「ああ、後はオレ達がするから行ってもいいぞ」

 

「あざ~ッス」

 

 そう言って護は来たときと同じように跳んで本部に向かった

 

 

 本部前の入り口に着くとトリオン体を解いて生身の体に戻り、扉の操作パネルにトリガーをかざした、本部への直通入り口など出入りの際はこうしてトリガーをかざす事でドアが開き中に入れる

 防犯の目的もあるが部外者の侵入阻止、隊員たちの居場所など把握するのに必要なのだ

 

 中に入り本部長室がある部屋に着き入ろうとしたが、そこで護はまだ学校で居眠りをしているのだと思った、いや、思いたかった

 

「どうした護?頬なんかつねって」

 

「あっ!お願いだ護!!助けて~」

 

「黙れ太刀川」

 

「ヒッッ!!?」

 

 部屋に入った瞬間正座をして膝の上にどこから持ってきたのは大きい本が山積みになっていた、その前では腕を組んだ風間と腰に手を当てた叔父の忍田 真史(しのだ まさふみ)が立っていた。2人とも背後に虎と龍が見えてしまうほどの気迫があった

 

 入って早々頬を抓った甥に何をしているんだ、と言った感じに聞いてきた叔父と護の姿を見て助けを(切実に)求める太刀川を低い声量で黙らす風間

 

「ちょっと風間さん頬抓ってほしいッス」

 

「………分かった」

 

 風間は『コレ』が現実だと思いたくないと、そう思う護の意図を理解し言われた通り頬を抓った

 

「いっッ!!いひゃいいひゃい(痛い痛い)!!」

 

 身長が158cmと平均男性とは著しく低い風間はよく中学生、よくて高校生と間違われるがれっきとした21歳の成人で、見た目に反して力もある

 軽く抓るだけでいいはずが思ったより強く抓られた

 

「学校で居眠りでもしていると思ったか?」

 

「うん……紛れない現実ッスね」

 

 頬を擦りながらまた「やらかした」のかとすぐに理解した

 

「それで今度は何をしたんスか?レポート?単位?出席数?」

 

「テストだ。丁度良い、護これはどう訳す?」

 

 そう言って風間が見せてきた紙には1つの英文が書かれていた

 

『To hear him talk,you would think he knew all about the secret.』

 

「…………『彼が話しているのを聞くと 、その秘密について何でも知っていると思うことだろう』で合っているッスか?」

 

 まだ英語は完璧ではないが書かれている単語は知っていて1つ1つ思い出しながら文にしていった

 

「正解だ、太刀川お前はこれをなんと訳した?」

 

「『ヒーローの話は、あなたの世界のありがとうは全部新しいものを全部選べれる』………です」

 

「……………………………風間さんやっぱりオレまだ居眠りしているみたいッス、だからもう1回抓ってほしいッス」

 

 ここはよく出来た夢なのだろうと思い風間に再度頬を抓るようにお願いした

 

 太刀川は一応風間と同じ大学生で同じ大学に行ってて、ボーダーでも屈指の実力を誇る、なのに今述べられた回答は何かの呪文なのではないかと思った

 昔、訳のわからないひらがなが並べられていて、それを入力すると途中から再開できるゲームがあったのを思い出した

 

「ッッ~~いひゃいひゅ~(痛いッス~)……………太刀川さん本当に大学生なのか怪しいスよ?」

 

「失礼だな!!正真正銘大学生だよ!!ねっ、風間さん!?」

 

「中学生でも解けるような英文すら訳せないお前がオレと同じ大学生だと?いつからだ?」

 

「3年前からだよ!!酷いよ風間さんっ!!」

 

 現ボーダー内でランク1位の隊員太刀川隊隊長…太刀川 慶は涙目に言ってきた

 そんな太刀川を無視して風間は護に顔を向けてきた

 

「そんなことより護、用があってここに来たのではないのか?」

 

 ランク3位の風間隊隊長…風間蒼也は思い出したように聞いてきた、その事に護は思い出した。あまりにも目の前の光景のインパクトが強すぎて忘れていた

 

「そうそう、今の今まで忘れてた、一応報告だけど受験は合格したッス」

 

「そうか、よく頑張ったな護」

 

「ああ、流石だ護。となると来年から歌川たちの後輩になるのか」

 

 今まで静観していた忍田がやっと口を開いて甥の合格を褒めた。それに続くように風間も褒めて思い出したように言ってきた

 護が受験した高校は歌川、菊地原、出水、米屋、三輪、出水、佐鳥、笹森など多くの隊員が通っている高校だ

 ボーダーが推奨する中学…高校では学費の殆どがボーダーが負担しているため出来高制の給料しかもらえていないB級隊員はここを選ぶのが殆どだ

 

「おおそうか、ぉ――」

 

「それ以上言ったら声帯を切り落とすぞ太刀川」

 

 太刀川が素直に合格を祝おうとしたら間髪いれず風間が制した

 

「お前が言うと受験すら安っぽく思える、全国の受験生に失礼だろうが。分を弁えろ太刀川」

 

「オレ大学生なんだから祝ってもおかしくないでしょ!?そう思うでしょ忍田さんも!?」

 

「すまんが慶、これっばかりは保護者として同意しかねる」

 

 頼みの綱であった師匠の忍田にまで匙を投げられて、とうとう太刀川は逃げ場を失った

 

「こういうときは弟子の味方をしてよ!!?」

 

「お前は本当に救いようがないな、護は本部長の保護者なんだ、保護者が甥の味方をするのは当然の理屈だろうが」

 

「風間、もういい後は私が代わる」

 

 風間が太刀川を説教するのは最早当然の図式になっていて、これ以上はキリがないと思った忍田は代わりに説教をすると決めた

 それに短く返した風間は護と共に本部長室を後にした

 

「……はぁ………」

 

「お……おつかれさまッス風間さん」

 

「ああ……全くだな」

 

 出てすぐに風間は溜息をこぼした、普通なら「そうでもない」「あれくらい平気だ」など返ってくるが太刀川に対しては本音を言う、さっきまで説教していた風間の顔には疲労の色が見えてラウンジで休憩しようと誘った

 

「受験祝いだ、何か好きなのを頼んでもいいぞ」

 

「ホントッスか!?んじゃ、オレは……これにするッス!」

 

 そう言って買った食券は「チキン南蛮甘辛ソース定食」670円だ

 昼食は既に食べていたが折角祝ってくれている風間に悪いと厚意に甘える事にした、それだけでいいのかと聞かれたが、昼食は学校で済ませていると伝えると納得してくれた

 

 食堂のおばさんに先ほど買った食券を渡して少ししたらチキン南蛮甘辛ソース定食が出された

 隣を見るとやっぱりというか風間はカツカレー大盛りを受け取っていた

 

「護はこのあと予定は空いているか?」

 

 突然、風間がそんなことを聞いてきて2時から防衛任務があると言うと、いつに終わると聞かれた

 

「え~と今日は7時に終わりッス、それがどうかしたんスか?」

 

「12月に遠征任務に行く事になってな、また相手をしてもらおうかと思ったんだが」

 

 遠征任務と聞いてもうそんな季節なのかとそんなことを思った、風間隊だけでなく太刀川隊、冬島隊、草壁隊などA級チームは遠征任務に行くことがよくある

そのとき護は模擬戦を申し込まれる事もある

 理由は実力もあるからだが最も厄介なのは護のサイドエフェクトだ、風間曰く「カメレオンを封じる為にあるようなものだ」と以前そう言っていた

 

「そうか、オレの隊は5時からだから無理だな」

 

「叔父さんに言って都合つけてもらうスよ?オレは2人1組での行動が殆どだから融通利きやすいし」

 

「すまないな、そうしてくれると助かる………?」

 

 話が終わるところで風間の携帯に着信が来て画面を見ると「忍田本部長」と表示されていた

 

「はい、風間です」

 

『いきなりすまない、近くに護はいるか?』

 

「?……今一緒に昼食を摂っているところですが?」

 

『そうか、それなら好都合だ、風間悪いが私の代わりに護を叱ってくれるか?本部に来るのにまたトリガーを起動したようなんだ』

 

「…………分かりました」

 

 風間がそう言った瞬間普段から鋭い目がさらに鋭くなり、この後の訪れる時間(地獄)が急に怖くなった

 

「………その様子だと心当たり(怒られる理由)があるようだな?」

 

「……はいッス」

 

「ならいい、もう2度とするな。もしまた同じ事をしたらあのバカ(太刀川)と同じだと思うことにするからな」

 

「ッッ!!?し……しないッス!!もうしないッス!!アレ(太刀川)と同じになりたくないッスよ!!」

 

 基本的には年上にはさん付けをするが、年下とフレンドリーなヤツと失礼なヤツには呼び捨てにするが、太刀川は戦闘面では尊敬しているがそれ以外ではダメダメで、呼び捨てにしようかと思ったがなんか馴れ馴れしく聞こえるから仕方なくさん付けにすることにした

 だけど、時たま失礼な呼び方もする、今みたいに「アレ(太刀川)」とか

 

 風間の中でアレ(太刀川)と同列になるのは精神的にもダメージが大きく、2度としないと固く誓った

 

「ッフ………早く食べるぞこのあと防衛任務なんだろう」

 

「はいッス!」

 

 説教という説教はしなかったが風間はもうしないだろうと思った




このときはまだ仮のトリガーを使用中です、専用のトリガーは次に

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  • 自戒の絆
  • 失った先にあるもの
  • 彼方の傭兵

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