記憶を失ったサイヤ人が原作介入   作:ノーブンサイ

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ラピスはカンタローの助手です。ふだんは密猟者から動物を守っています。
ブロリー呼びする人とカンタロー呼びするひともいます。
今回の話は現代のセルとの終結後の話です。
ブロリーの通常形態はほっそりしています。


カンタローとラピスとコルドとスパーキング

あの闘いから現地に赴き助手の腕がたつラピスと謎の虫怪人のいた場所に調査に赴いた俺は、子供と妻がいるラピスを死なせないように警戒を張っていた。

 

「カンタローさん、この生物は見たこともありません。地球に類似した生物もいなければ以前見せて頂いた宇宙人とも一致しません。」

 

「ああ、俺もそう思っていたとこだ、考えるにフリーザとナメック星人に似通った部分があるってイメージなんだがな」

 

「俺なんか役に立つんですか?カンタローさんに姉と一緒に護身術の指導を受けたくらいで強くないですよ。」

 

「ここにおまえを連れてきたのは、強さとかじゃねえさ、地球の自然公園で数多の生物たちと触れ合って来たお前の知識が必要があるんだよ」

 

「わかりました。やってみます。タイムマシーンにあった体液と合致するまでビスチェさんと調べてみます。」

 

遠ーく離れた森の中、未来からやってきたセルは驚愕の顔をしていた。(どういう事だ?19号に気を感じるぞ、20号も存在しないようだ、まあいい!想定外の超13号の蓄積したデータを得たので、必要ない)セルは身を隠しチャンスを待つことにした。

 

(西の都)

数ヶ月後、ビスチェさんと俺は信じられない結果を目の当たりにした現代のセルと謎の生物は合致、タイムマシーンの記録からして現代のセルが現れる数年前からヤツは地球に居たのだ。更にカンタローさんとビスチェさんの精子と卵子と医療生命体を合わせて造った娘セルも少しの違いだが合致して、俺とビスチェさんは震えていた。生物学者として優秀過ぎたのかドクターゲロと同じく生命体を造りあげてしまったことにビスチェさんは頭を抱えていた。

 

俺は恐るおそるカンタローさんに伝えたが「なんだ、そんなことか?俺の娘はセルだ、醜悪な怪物は人殺しを目指したドクターゲロが造ったが対して医療を重視したビスチェの目指した先がビスチェと俺の娘セルだぜ、構わねえ」と笑い飛ばしていた。

 

スラムから俺と姉を救い出した恩人の1人であるカンタローさんは、まさしく太陽のようだった。クリリンさんと姉はマロンという娘を授かった。俺はカンタローさんには感謝をしてもしきれない、ずっとついていこう。

 

 

セルの解析が終わるまでの間、俺は惑星コルドで二度に渡るフロスト兄妹とケリをつけたことを報告しに行った。コルドのもとに家族やベジータ兄を連れて行かない。悪い意味で罠とか陰謀、養子とはいえ、同盟、彼を100%信用したわけではない。「よう、オヤジ久しぶりだな」俺はそんな思惑のなか事前に行くと伝えてから行った。

 

「久しいなブロリーよ、そう構えるでない、貴様も自身の星では忙しいだろう?」

 

「ああ、最近な、フリーザとクウラが攻めてきやがったよ、仲間たちと消しとばしたけどな」

 

「やつらもしつこいな、何かあったのか?」

 

「妙な小惑星に寄生されてた、なぜか銀色に光り輝いてた、まあ途中から金色に輝いていたけどな」

 

「寄生惑星ビッグゲテスターだな。あれはやっかいだったろう。災難だったな。」

 

「奇妙な奴もいたしな」

 

「奇妙な奴?」

 

「ああ、いろんな気の姿を変える」

 

「まさか、マジンブウなのか」

 

「魔人ブゥ?」

 

「貴様がいくら強かろうと無理だ勝てん」

 

「そんなにか?」

 

「相手が悪すぎる。」

 

「魔人ブゥじゃなくてセルってんだ、おれの娘と偶然、名前が被っているんだが」

 

「セルか?知らんな?どんな奴なんだ?」

 

カンタローはセルの写真を見せた。

 

「ヒットじゃないか?よく見ると違うが」

 

「ヒット?」

 

「違う宇宙にいる殺し屋だ、今の俺なら容易いだろう」

 

「そうか、そういえばビルス様って?」

 

「安心しろ、長い眠りにつかれた、十年は寝てるだろう。」コルドは嬉しそうに微笑んだ。

 

「ビルス様ってそんなに強いのか?」

 

「破壊神と付き人は底がしれん、俺ですら及ばんだろう。変な気を起こすなよ、貴様の仲間もそうだが、ベジータは知っておろう。」

 

「ベジータが?」

 

「奴も王子だ、伝承に詳しかろう。」

 

「オヤジありがとうよ」

 

「まあ、待て!しばらく、貴様とは会わんからな!手合わせ願おう!新たな力を手に入れたから、試させてくれ」

気を開放したコルドはクウラ最終形態のように変身し金色の闘気を纏った。言うなればスーパーサイヤ人3を超えた辺りかとカンタローは感じ取った。

 

「わかった、やってやる」俺はスーパーサイヤ人からスーパーサイヤ人2を超えたスーパーサイヤ人グリーンになった、更に筋肉を増やす!これで、コルドに対応できるはずだ。

 

「ほう素晴らしくデカイ肉体に仕上げてきたな、ブロリーよ、小手調べだ」デスビームを連続で放つ

 

俺はデスビームを弾いた家具が吹き飛ぶ「どうでもいいけど室内でやんのかよ?」

 

「はははっ構わぬ、このまま闘技場まで飛ぼうではないか!」

 

コルドの悪い性格が出たとカンタローは思った、感情が昂るとどこであろうと御構い無しなのだ、家族を連れてこない理由はここにある。逆に地球に来いと言うと「何故帝王の俺が?ガキは我が星に来ればいい」と横暴だ、誰か躾けてくれとコルドの攻撃を受け流す。

 

俺は強靭な右腕でコルドの首に向かいラリアットを仕掛けるがコルドはガードし左鳩尾に蹴りを入れ俺は片膝をつくと尾で顔面目掛けて叩きやがった。なんとかガードして、腹目掛けて強烈な右ストレート叩きこむ、コルドは直撃をくらい後方に飛び強烈なタックルを俺に仕掛けると頭突きを俺の顔目掛け突っ込んできた。まともに受けた俺は受け身を取りながらコルドを見据えた。上空に奴はいる、なんてデカイデスボールなんだ?

 

「これをなんとかしてみろ!ブロリー」コルドはこれを俺に投げつけてきた、俺は空中で受け止め両腕で破壊し爆発した、バリアで防いで隙をつき全力でコルドの顔を殴った!」

 

「いい拳だ!組手をここまでにしようか?それとも互いが滅びるまでやるかね?競争相手が減るのは悲しいがな」コルドは、組手…と称した殺し合いの終了を提案してきた。俺も終了を提案した。

 

「あやうく、この星をスクラップにするとこだったぞ、オヤジ」

 

「そのときは、とのときだ!ブロリーよ、帝王は1人いればいい」

 

どうしても相容れない互いの価値観があるのかもしれんとカンタローは悩んだ。「じゃあな、また来るわ」

 

「来るがいい、ブロリーよ」ニヤリと獰猛な笑みを返すコルド

 

カンタローは宇宙線に乗り、地球に帰還後、ビスチェとラピスから報告を受けるがコルドとのやりとりは教えられない。余計な火種を出してしまうだろうから。

 

西の都に帰ってきた俺はベジータに話を聞きに行った。「ベジータ兄さんビルス様って何者だ?」

 

「ブロリー帰ったか?コルドの野郎は強いのか?破壊神ということ、怒らせたら星が終わるというくらいか?」トランクスと甥や姪たちのトレーニングを終えたベジータは答えた。

 

「相変わらず横暴さ、手加減はできないようだ。ビルス様は10年は寝てるらしい。」

 

「そうか!あと貴様の子供どういうことなんだ?」ベジータは焦っていたが嬉しいようだ。

 

「どういうことだ?ベジータ兄さん」

 

「あの歳でスーパーサイヤ人の壁を超えているとはな。基礎力は低いがな」

 

「赤子の頃からスーパーサイヤ人だが…当時はそれがスーパーサイヤ人とは分からなかったがな」

 

「トランクスと悟天もスーパーサイヤ人になれるらしい。」

 

「そりゃめでてえな。じゃあ、子供に会ってくるわ」ベジータに別れの挨拶をして自宅に入る

 

父さん、パパ、父上とカンタローは子供たちに慕われていた。その夜、ビスチェとスパーキングした話はまた別の話、ビスチェとの行為を子供に観察されているのも別の話。

 

 




「カンタローさん、昨夜はお楽しみでしたね、妹とは出会った頃から研究室でスパーキングしてましたもんね」とブルマにからかわれています。

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