この素晴らしき世界にハーレム女王を。   作:鮫島龍義

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この戦いに必殺技を

「俺に良い考えがある」

 

 カズマが提案を出してきた。

 ……その台詞に嫌な予感がする。

 

「あのカエル、アクアたちが飲み込もうとすると身動きしないんだよ」

 

 そういえばさっきからアクアを食べたカエルは、めぐみんの爆裂魔法を放った時も一歩も動かなかったきがする。そんでもって、めぐみんを食べたカエルも一歩も動かない。今が助けるチャンスになるんだろうけど、それを阻む一匹のカエルが邪魔。

 

「だからアスカ、あのカエルの餌となって動きを止めてくれ。その間に俺とイザナミで助ける。良いな?」

「よし、わかったって、いやいやいや。全然良くない、良くないよ! 普通そんなことを思っていても言うのか!?」

「さっきから神技ピンポンダッシュしかしてねぇじゃんか。それくらい大丈夫だろ」

「大丈夫なわけないしょ! アホなのか? アポなのか? さてはバカでしょ!」

 

 カズマの口からチッと、舌打ちするのを捉えた。

 こ、こいつ平気で私を囮にしようとしていた。お、恐ろしい男だ、きっとカズマは血も涙もない外道になり得るかもしれん。

 

「というか、カズマは何ができるのよ。このパーティーにいるのだから、何かしらの上級職に就いているでしょ? それを活かして」

「上級職じゃない」

 

 …………聞き間違いかな? いや、気のせいかな? 

 カズマがなんかボソッと口にしたけど、ちゃんと聞き取れなかった。

 

「……なんて言ったの?」

「上級者じゃない。俺の役職は冒険者だ」

「ぼ、冒険者?」

「……職業の中では最弱の役職、それが冒険者なんだよ。そんくらいわかるだろ、言わせているんじゃねぇよ……」

 

 カズマはガックリと肩を落とされずにはいられなかった。

 だったらカズマが囮になればいいじゃないかな? 多分一番役に立たないし、最弱職なんだからね。

 ……それを言おうと思ったけど、カズマから悲愴感が漂ったので、胸の奥にしまうことにした。流石に可哀想だ。

 

「こうなったら、イザナミ!」

「は、はい!」

 

 さっきから居たのかわかんないし、存在感を薄くしていたようだけど、

 

「あんたに人働きをしてもらうわよ」

 

 大鎌を持ちながらビクビク震えて怖がっているけど、受け付け嬢がお墨付きを与えた才能の持ち主。そんでもって、イザナミの名を持つ神様であり死神だ。たかが巨大カエルなんて容易く葬るに違いない。

 そもそも、こういうのは最初からイザナミにまかせれば良かったんじゃなかろうか。

 ふと、怯えているイザナミがカズマと目と目が合うと……。

 

「ごめんなさい、ごめんなさい! さっきから一言も喋らなくてごめんなさい! 失礼極まりないですよね、ゴミクズブスですよね。当然ですよね、仲間に入れさせてもらったのにも関わらず、コミュニケーションを一切取らないただのクズ壁ですよね。どうしてそんな私が今生きているのでしょうか、お詫びとしてカエルの中で消化されて逝きます!」

「え、い、ちょっと待った! お、おいアスカ!」

 

 その目と表情はイザナミを説明しろという必死なアピールですね。まぁ、最初は動揺するよね。その前にイザナミを止めよう。

 

「私もついさっき会ったばかりで詳しくは知らないんだけど、どうやら加害妄想って言うべきか、とてつもなくネガティブで卑屈なのか、あんな感じでとにかく自分を否定したがるような美少女……美白と少しだけ目隠れしている前髪がチャームポイント、それがイザナミ。可愛いでしょ?」

「可愛いとかは今聞いてないから」

 

 カズマはもう一度イザナミを見る。今こいつ、めんどくさいって思ったな。確かにめんどくさいところはあるかもしれないが、そこは愛で乗り越えようよ。

 

「とりあえずイザナミ、お詫びをするのなら、あのカエルを倒して来てくれるかな?」

「え、あ……」

 

 私がそう言ってイザナミはカエルの方へ視線を向ける。

 

「む、無理です怖いですでかいです。あんなのどうやっても勝てません。お役に立たなくてごめんなさい!」

「あんた仮にも女神やら死神のポジションじゃないの!?」

「む、無理な者は無理です! あんなの神でも勝てません! ごめんなさい、お詫びとして私はあのカエルを倒してくれる強者を寝ずに探し続けます」

「そんなことする前に戦闘終わっているから!」

 

 そんな中、カズマは冷めきった目でこちらを見ている。あ、こいつ、絶対めんどくさいし使えないみたいなこと思っているな。まぁ、確かにその通りかもしれないけど……そこはご愛敬ってことで。あれ、意味違ったかな?

 

「……やっぱりここはアスカに囮を任せるしかないな」

「いやいやいや、そこはカズマに任せた方がいいんじゃないかな? 最弱職だし、私の方が上だし」

「ピンポンダッシュしかできていない上級職に任せられないって、少しはなんか役に立ってみせろよ、な?」

「私だって好きでピンポンダッシュを往復しているわけじゃないからね。……というか、こんなことで言い争ってないで、他の方法を考えようよ」

「だからあんたが囮を」

「それ以外で!」

 

 ここでカズマと口論し合っても、アクアとめぐみんが消化されるだけで終わってしまう。私もカズマもカエルの口の中に入れられるのだけは、絶対に避けたい。

 

「そうだ。さっきイザナミがカエルの中で消化されに行くって言ったから、ここはイザナミに……」

「はあぁ!?」

 

 私はとっさにイザナミを抱え、後ずさりした。

 

「あんた何考えているの!? めちゃくちゃ怯えていた少女をカエルの囮にするとか正気!? さっきもそうだったけど私達をなんだと思っているの!? この悪魔の生まれ変わり! 人間のフリをしたゴミクズだな!」

「おい、いくらなんでも暴言すぎるだろ!」

 

 確かに、人間のフリをしたゴミクズは言い過ぎたけど……それはお互いさまでしょ。ほら見なさい、イザナミがカズマを恐怖の塊を見るかのように怯え切っているじゃない。いくらめんどくさくて役に立たなければ、卑屈なことばっか言っているからって、この子を囮にしては人として駄目だよ。

 

「ちょっとー! なんでもいいから早く助けてよー! このままじゃ死んじゃう、死んじゃうから!! お願いします助けたらなんでもするから助けてください!」

 

 ん? 今なんでも……じゃなくて。

 未だに、カエルの口の中で必死に飲み込まれないようにと、アクアは抵抗している。そしてアクアの切実な悲鳴が良く耳に通った。

 ああだこうだ言っている場合じゃなかったわね。というか、よくまだ飲まれないでいられるよね。カエルも諦めて吐き出してしまえばいいのに。それと、お食事中のカエルを守っているカエルは死んじゃっている? さっきから微動だにしていないじゃない。

 もうめんどうだ。さっきの爆裂魔法みたいじゃなくても、一気に三匹のカエルを葬る方法…………う、うそ、私ってすごいひらめきを思いついた。

 

「私に考えがある」

「嫌な予感しないんだが……」

 

 カズマの言葉にここはあえて否定しないでおく。

 

「アクアとめぐみんがどれだけ耐えられるのかわかんないから、手短に話すね」

「めぐみんは知らんが、あの元なんたらは意外と大丈夫だぞ」

「あんた仲間なんだからもう少し心配しなさいよ」

 

 カズマがアクアに対してぞんざいな扱いは置いとくとしよう。

 

「まずカエルを倒してもらうのは、イザナミにお願いしよう」

「む、無理です」

「無理じゃないからやる!」

「ひっ」

 

 とりあえずイザナミの卑屈スキルは強制的にキャンセルさせといた。

 

「イザナミは倒せないって言っていたけど、どうやって倒すようにするんだ?」

 

 カズマの言うことは先ほどのイザナミの発言で証明されている。本気でジャイアント・トードというカエルに恐怖を感じている。

 

「イザナミはあのカエルを見て怯えている……なら、簡単な話だよ。カエルを見なければいい。目を閉じてやればいいのさ」

 

 恐怖の対象を見ずに大鎌で攻撃すれば倒せるはずだ。

 

「どうやって目を閉じて戦えだって?」

「言ってねぇよ。まぁ、その通りだったけど、どうするんだよ?」

 

 カズマの言いたいことはわかっている。目を閉じてカエルに向かって攻撃しろなんて難しすぎるだろう。そしてなにより、イザナミがそうすることが無理難題になってしまう。

 

「イザナミは目を閉じて攻撃すればいいだけ。足は私が担当する」

 

 カズマは理解し難い顔をしているので、実際やってみることにした。

 

「え、ちょっ、ちょっとアスカさん?」

 

 イザナミをおんぶすることで二人で一人分になり、私が足でイザナミが腕となる。まさに二人で一つの冒険者。

 それがダブルフォーメーション。

 

「こうすれば、ゲイルマスターの弱点である攻撃力をイザナミのデスサイザーで補うし、イザナミの弱点も私脚力でカバーできる。それにこうしておんぶすることで、イザナミに恥じらいを味合わせ、可愛くさせる。どう、完璧でしょ!」

「最後ものすごい好みの問題だったな」

「だが一つだけ問題がある。イザナミの顔が見づらい」

「そこはどうでもいいだろ」

 

 どうでも良くないんだよ! って言いたいけど、ここはアクアとめぐみんのために我慢しよう。

 

「つか、本当にそんなんで上手くいくのか?」

「大丈夫でしょ。イザナミのデスサイザーっていう役職は、相手を即死させる効果があるんだから一度に三匹やっつけられるはずだよ」

「マジかよ……」

 

 きっとカズマは、どうしてそんな強力な上級職に就いていながら怯えているんだよ、みたいなことを思っているのだろうなー。しょうがないじゃない、性格なんだもの。

 

「……本当に上手くいけるのか?」

「上手くいくしかない。囮を誰もやらずに敵を一掃させるなら、今のところこれぐらいしかないのよ」

 

 とっさに思いついたんだし、これで出来なかったら、仕方ないから囮でもやってやるわよ。

 

「イザナミ、大鎌スキルみたいなの取っているよね」

「は、はい。あの」

「アクセルダッシュは想像以上に速いから気を付けてね。私もなるべく引き離さないようにしっかり支えるからね。大鎌を振るタイミングは口で言うつもりだけど、難しいからギュッと力強く握った時に発動してね。それで多分、上手くいくはずだから」

「あ、あの、私…………」

「私なんかと一緒で上手くいくはずがない……みたいなこと言いたいんでしょ?」

「え、あ、ち、違います」

 

 違うのかよ。なんかイザナミのことを知っているみたい感じなのに、ただの知ったかぶりになっちゃったじゃん。

 

「私が言いたいのは……できなかもしれないです。アスカさんの期待に応えられないかもしれない」

 

 そこまで違くはなくね? いいけど、さ。

 

「……それでいいと思うよ。上手くいくかもしれないって口にしたところで、成功するなんて約束されていないわけじゃん。でも逆に言えば、上手く行く可能性はいくつも広がっていて、それがあるだけでも成功に導くと思うんだよね。私はそう思っている。だから……もうちょっとポジティブに考えてもいいんじゃないかな?」

「アスカさん……でも……」

 

 不安なのは仕方ない。私だって不安があるんだもん。この世界に転生しても不安だらけだよ。この世界で上手くやっていける自信もなくはないし、ついでに言えば、卑屈でカエルにビビっている死神と上手くやっていけるとは絶対に言えない。

 それでも、そんな死神でも、独りでやるよりかはマシな気がする。

 

「半人前以下の私達二人で、一人前の冒険者でやっていこうじゃないの」

「一人前の冒険者……」

「そんでもって完成させようじゃない、私たちの必殺技」

「む、無理です」

「無理じゃない。私達にならできる!」

「は、はい」

 

 まずはジャイアント・トードを倒して、私達は前に進む。

 

「私と一緒ならどんな困難も無理難題も超えられる……行くよ」

「…………」

 

 私はイザナミの返事を待つ。例え自分に自信がなく、自分の力を信じない死神だけど、私は信じて待つ。

 大丈夫。本当に無理だったら、良く考えてから無理っていうタイプだと私は思う。

 

「……アスカさん」

 

 顔は見えないけど、声が先ほどまでと違うのが分かった。

 

「…………お願いします。」

 

 うん。いい返事と覚悟だ。

 まずお食事中のカエルを守るように立ち塞がっているカエルをイザナミの大鎌で即死させ、そのまま食事中の二匹のカエルも仕留める。

 アクセルダッジュはもうどれくらいの力加減で踏み込めばいいのかもわかった。そこまで速くしすぎなくていい。速くしようとしなくていい。むしろ突っ立っているだけで勝手に颯爽と走り出してくれる。

 ただ、何回も使えるわけではないと足の感じの秘められた力的なものからして、一回で決めたい。

 

「『アクセルダッシュ』!」

 

 うおっ!?

 やっぱり速い。でも、さっきよりかは……っ! 抑えられて、いるっ!

 

「い、いま!」

 

 同時にイザナミの背中をギュッと握る。

 

「えい!」

 

 イザナミが大鎌を振った感じはしていたが、実際はどうかわからない。確認する暇もなく、アクア達を捕食しているカエルに近づいた。

 

「いま!」

「えい!」

 

 次もイザナミが大鎌を振った感じはしていたけど、実際どうなったかわからない。爆発的な瞬発力を手に入れた変わりに、制御するのが難しくなる代償を払ったのだ。

 ……そのせいなのかな? どうしよう、止まれない。

 止まろうとしているんだけど、何故か上手くいかない。というか下手に止まったら足がもげて勢い良く転びそう。イザナミが何か言おうとしているのはわかっているんだけど、風の抵抗が速さと比例して上手く喋れないんだろう。私だってこんなつもりはなかった。まぁ、そのうち止まるよ。きっと……。

 

 

 どれくらい走ったのかわかないけど、カズマ達が見えなくなるくらいまでは走っていたのは間違いなかった。

 なんとか一回止まれたところで、もう一度アクセルダッシュを使ってカズマたちの所へ戻った。

 戻ってみると、泣きじゃくっているアクアと、疲れ切っていてうつ伏せになっているめぐみんと、ようやく戦闘が終わったことに、安心よりも疲労がのしかったような顔をしているカズマがいた。

 そして周りにジャイアント・トードはいなかった。

 

「カズマ、私達の必殺技どうだった?」

「あれ、必殺技なのかよ……。でも、そうだな……正直不安しかなかったけど、すごかったよ。俺から見たら一瞬でカエルを倒している。もしかすると、魔王もあっさり倒すんじゃないかと思うくらいだよ」

「それは流石に大げさじゃないかな」

 

 そう言いながらも褒めてくれたことに嬉しかったりする。二人で一人分の力となって、それが必殺技となって成功する。それが何よりも嬉しいんだ。

 

「やったね、イザナミ」

 

 私はできるだけ顔を後ろに向けて、イザナミに喜びを分かち合う。

 

「…………はい」

 

 そしてイザナミは笑顔、というほど笑ってはいなかったけど、口元が吊り上がっていて嬉しそうに見えなくもなかった。

 この世界に転生して、初めてのモンスター討伐で慣れないことも多いし、失敗もあったけど、私とイザナミ、そしてカズマ達と力を合わせていければ、とりあえずなんとかなることが証明された気がする。そんな自信がつけられた。

 

「ふふっ」

「どうかされましたか?」

 

 思わず笑いが込み上げてくる。大変だけど、大丈夫だという安心感が溢れたかもしれない。

 

「改めてだけど、これからよろしくね、イザナミ」

 

 日本で死んじゃったことは残念だし、申し訳ないことをしてしまった。だからこそ、この世界で精一杯、イザナミ達と共に歩いていくよ。

 さようなら、日本。

 そんでもって、改めてよろしくお願いします、この異世界。

 

「……なんか良い感じで終わろうとしているところ悪いけど、あんた達が倒したのは、ただボーっと立ち止まっているカエルでだけであって、アクアとめぐみんを食べているカエルは倒してないからな」

 

 …………。

 ……ん?

 今、なんて言った? カズマがなんか戯言を口にしたようだけど、気のせいかな?

 

「え、アクア達を助けたの私達じゃないの?」

 

 まさかと思うので一応確認を取ってみるも、カズマは顔を左右に首を振り話を続けさせた。

 

「俺が見た時はカエル一匹は倒れ、もう二匹のカエルは何事もなくアクアとめぐみんをのんびりと食事中だしていた。お前達はどっか行っちゃうし」

「……当たってなかったの?」

「当たってないんじゃないの? 速すぎてなにが起こったのかわかんないから、なんとも言えないけどな」

 

 カズマの顔を……見ても本当がどうか嘘かもわからない。でも、嘘つく理由なんてないよね。

 

「……どうやって残り二匹の倒したの?」

「食事中の時が隙だらけだから普通に剣で倒した」

「そ、そっか……ありがとう」

 

 ……なんだろう、この気持ち。このやり切れない気持ち、喜んでいいの悔しいのかもわからない、中途半端な結果。成功したと思ったら、一応成功で失敗になった、この微妙な結末。正直、今どんな反応をすれば戸惑っています。

 こ、これは、し、失敗なんだから落ち込めばいいんだよね。きっとそうだよね。だったら最初からそう言って欲しかったよ! てっきり成功したと思ったんじゃないか。

 

「なんか中途半端だな」

「言うな! 私が一番わかっているんだよ、そんなこと。カズマに言われなくてもわかり切っているんだよ!」

「でも、成功したんだからさ、喜べよ」

 

 私、このカズマという男がいろんな意味を込めて一番の問題児なのかもしれない。カズマの意地悪そうな笑みを見て、そう思った。

 こうして、私とイザナミの異世界での初のモンスター討伐はなんとも言えない気持ちのまま終えることになった。

 日本に生きていた頃も思っていたんだけど思い通りにいかないんだと多々思うことはあったけど、それは異世界でも同じだった。

 例えるなら、高校デビューする前の中学生のように高校に入学したら変わると勘違いしているように、私が異世界に転生しただけで簡単に変わるわけがないんだ。だって、私という人格が変わらない限り、変わらないんだ。思い通りにいかないのも当然の結果だ。

 それに、今回の戦闘では結果的に私はカエルを倒してもないし、戦うことらしいことはしていない。神技のピンポンダッシュしかしてないよ……。

 …………帰ろう。もう、帰りたい。 

 この日、三日以内にジャイアント・トード六匹討伐を無事成功させた。

 そして私とイザナミの異世界での生活は始まったばかりである。


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