榛名さんの苦労話   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじ

オレンジの町にてナミとはぐれてしまったハルナ

そこで偶然にもルフィと再開する

後に合流したナミによってハルナは取り合いに巻き込まれるも

ルフィの空腹によって突如終わる

ハルナは料理をご馳走するためナミと共にある家に向かうのだった。


赤鼻バギーvsゾロ!逃げきれバラバラの身体

sideハルナ

 

 

「うんめぇな!姉ちゃんの飯」

 

す、凄い食べっぷりね...ルフィくん

 

こんにちは、ハルナです。今はある家でルフィくんに料理を振る舞ってるんですけど...

 

凄い勢いで料理を平らげていく姿にちょっと驚いてます...。

 

それにしても...

 

 

『おい!いたか?』

 

 

『いや、見つからねえ…クソ!どこ行きやがった!』

 

 

『今はとにかく探すんだ!早くしねえとバギー船長に殺される!』

 

まだナミの事を探し回ってるみたいね。これは気を付けないといけないかも...

 

 

「ナミ、それにルフィくん、少し出てきますから喧嘩しないように!」

 

 

「え?お姉ちゃんどこ行く気よ?」

 

 

「ん?んおぉ!任せとけ!」

 

 

「ちょっとした用事よ、それじゃお願いね」

 

そうして私は家を出てある場所に向かいました。

 

 

「...ここね、バギー一味のアジトは」

 

私は今、バギー一味のアジトとなっている建物の中にいます。

 

理由?そんなの決まっています。バギーのお宝を頂戴するためですよ

 

まあ、今回は下見なんですけど...

 

 

「さて、宝物庫は何処かしら?」

 

電探にはこの近くにそれらしき反応があるんですけど...

 

 

 

 

しばらく探すと地下の一室にたどり着きました。

 

 

「ここね、宝物庫は」

 

私は見張りの目を盗み中へと忍び込みます。

 

中には凄い財宝の山がありました。

 

 

「これは凄いですね…総計で一千万ベリーはあるかしら…」

 

質もよさそうですし、結構なお金になりそうなものばかり...

 

流石は派手さにこだわるバギーと言ったところでしょうか

 

と、そんなことを考えていると、広間の方から賑やかな声が聞こえてきたのです。

 

 

「...?なにかしら?」

 

私は宝物庫を後にし、広間の方へ向かいました。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

広間に来てみるとバギー達が何やら騒いでいました。

 

どうやら宴会をしているみたいです。

 

 

(どうして急に宴会なんか...あ!ルフィくんにナミ!)

 

見ると、その宴席にルフィくんとナミの姿があったんです。

 

ルフィくんは何故か檻の中に入っていて、ナミはバギー達と一緒になって

 

宴会に参加しているではありませんか!

 

 

(はぁ...ナミったらルフィくんを売ったわね?後でお説教してあげないと...

それよりも今はルフィくんを助けなくちゃいけませんね)

 

私はルフィくんを助ける為に機を窺います。

 

そのルフィくんは料理を盗み食いしようとしていますけど...

 

すると突然バギーが

 

 

「野郎共!特製バギー玉の準備!!」

 

と指示をだし、手下の一人が大砲に真っ赤な玉を入れました。

 

 

「セット完了しました!」

 

 

「よし、点火」

 

その合図とともに大砲の導火線に火がつけられました。

 

しばらくして火が砲台にたどり着くと...

 

【ドッゴォォォォォォン!!】

 

砲弾が放たれ、建物をいくつも破壊して飛んで行きました。

 

 

「凄い威力…あんなの喰らったらひとたまりもないですね…」

 

そう言いつつバギー達を見てみると

 

今度はルフィくんに大砲を向けているではありませんか

 

 

「バギー玉を一個プレゼントしてやるからこの親分をぶっ飛ばしちまいな」

 

 

「・・・え?」

 

バギーの奴、ナミにルフィくんを消させようとさせるなんて...!

 

ナミは固まったまま動きません。

 

ナミの後ろではバギーの手下たちが『早く撃て』と煽っています。

 

私が様子を見ていると、固まっているナミの手から痺れを切らした手下がマッチを奪い取りました。

 

そして、導火線に火をつけようとしたその時でした!

 

 

【バコォォン!!】

 

手下の頭を思いっきり棍で殴るナミの姿が...

 

ですが、導火線に火がついてしまい慌てるルフィくん

 

ナミは他の手下どもに襲われて動けない状態...

 

あ、なんとか振り切って砲台に向かってますね、でももう間に合わないでしょう...

 

 

(仕方ありません…榛名!全力で阻止します!)

 

 

「させません!アクア・ボール!」

 

瞬間、近くにあった液体を球形に変え、導火線へと飛ばして火を鎮火しました。

 

安心したのもつかの間、再び手下たちがナミに襲い掛かっていました。

 

ナミはまだ気づいていません!どうしたら!

 

 

「ナミ!後ろ!」

 

 

「ナミ!逃げて!」

 

ルフィくんに負けじと私も叫びますが時すでに遅し...。

 

ナミの背後に迫るバギーの手下たち...

 

それにようやく気付き目を閉じるナミ

 

その時でした。

 

ナミと手下たちの間に颯爽と現れた彼は襲い来る手下たちを

 

あっさりと伸してしまったのです。 

 

 

「おいおい、お前ら女一人に何人がかりだ?」

 

 

「ゾロ!」

 

ルフィくんが嬉しそうな声を上げます

 

ゾロ?ゾロってあの海賊狩りのゾロのことよね...

 

私は考えつつもナミの元の駆け寄ります。

 

 

「ナミ!大丈夫?」

 

 

「えぇ、なんとか…それにしても、さっきの玉はやっぱりお姉ちゃんだったのね」

 

私はその言葉に頷くとゾロと呼ばれた人の方を向き、お辞儀をします。

 

 

「ナミが危ないところを助けていただいてありがとうございます…海賊狩りのゾロさん」

 

 

「へえ、俺の事を知ってんのか。そんなことより今は…」

 

呆れたようにルフィくんを見るゾロさん

 

そのままルフィくんの入っている檻まで向かいます。

 

するとバギーが口を開きました。

 

 

「貴様がゾロか…それにそこの女…貴様らこの俺の首でも取りに来たのか?」

 

 

「いや、興味ねえな…俺は止めたんだ…海賊狩りは」

 

 

「私はそもそも賞金稼ぎじゃありませんし…あなたの首なんかいりません」

 

 

「そうかい、でもゾロ…オレは興味あるねぇ。テメエを殺せば名が上がる」

 

ニヤリと口角をあげながらゾロさんを見るバギー。

 

 

「やめとけ…死ぬぜ?」

 

ゾロさんが制止をかけましたがバギーは聞く耳を持っていない様子...

 

仕方ないとばかりに構えたゾロさんは、突っ込んできたバギーをあっさりと切り刻んでしまいました。

 

突っ込んでいくバギーをあっさりと切り刻むゾロさん

 

そのまま倒れるバギーに私は違和感を覚え、

 

私は周りに悟られないように能力を発動します。

 

すると、倒れていたはずのバギーがゆらりと立ち上がり、

 

ナイフを掴んだ手をゾロさんに向け発射したのです!

 

ゾロさんはナイフに気づいていません

 

ナイフはゾロさんに音もなく近づいていき、背後から腹部を...

 

 

「...!!」

 

 

「ゾロッ!!」

 

 

「あぁ?なんだこりゃ?ってナイフ!?」

 

貫きませんでした。

 

バギーが唖然しています。

 

 

「残念でしたねバギーさん、これであなたの奇襲は失敗です」

 

 

「な、何モンだ!お前!」

 

 

「私はハルナ。ミズミズの実を食べた水人間です」

 

 

「ミズミズだとぉっ!?お前、そりゃ伝説の...」

 

その時でした。

 

 

「姉ちゃん!避けろ!!」

 

見ると大砲がこちらに向いているではありませんか。

 

 

「どうやらお喋りはここまでみたいですね。アクア・ミスト!」

 

唱えると、バギー達を霧で包み込みました。

 

 

『なんだ?何するつもりだ?』

 

私はにこりと笑って宣言しました。

 

 

「ミストキュリング!」

 

刹那、バギー達を包んでいた霧を一瞬にして固め、バギー達を拘束しました。 

 

 

「それじゃあ、ごきげんよう。デカ鼻さん」

 

私は急いで離れると、その直後、後ろで爆風が巻き起こりました。

 

その間に、私はナミたちと合流してすぐにその場を離れるのでした。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




こんにちは、夕立だよ

今回は榛名さんとバギー達とのちょっとしたバトルだったっぽい?

榛名さんの新しい技も発動してちょっとだけ進んだっぽい

それじゃあ榛名さん、これからも頑張って強くなってっぽい

私達も鎮守府から見守っているね

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