アルビダの船からまんまとお宝を奪ったハルナとナミ
次のお宝を求めてハルナたちは何処に向かうのか
side榛名
こんにちは、ハルナです。
今私達はオレンジの街に来ているのですけど...
「まったく…ナミったらどこに行ったのかしら?」
そうなんです、ナミとはぐれてしまって探している最中なんです。
ここは人が多いみたいだから電探を使ってもよく判断できないし...
困りました...。すると
ドガァーーーン!
え?なに?なんですか!?今の音!
「まさか!」
私は急いで音のした方へ向かいました。
音のしたところについてみるとそこにはナミはいませんでした。
その代わりに麦わら帽子をかぶった少年が三人の男たちに襲われていたのです。
「危ない!」
私が急いで駆けつけようとしたその時でした。
「ゴムゴムの~...!ピストル!!」
突然少年の両腕が伸びて三人を伸してしまったんです。
私は唖然としながらもその少年に近寄りました。
「大丈夫ですか!」
「ん?誰だお前?」
「私はただの通りすがりです。あなたが襲われていたので来たんです
あなた、名前は?」
「俺か?俺はモンキー・D・ルフィ海賊王になる男だ、お前は?」
「っ!ルフィ『さん』ですね...私はハルナと言います。」
「ハルナ?ん~...どっかで聞いたような…」
私の名前を聞いて何やら考え出すルフィさん
出来れば思い出さないでください!
「ハルナ…ハルナ…ハルナ…あぁっ!お前!ひょっとして!姉ちゃんか⁉」
あぁ、思い出してしまいました...仕方ありませんね、もう堪忍しましょう
「えぇ、そうよ?ルフィくん」
ルフィくんは顔を輝かせて言いました。
「姉ちゃんやっと見つけたぞ!俺、海に出たんだ!さあ!
俺の仲間になってくれ!そんで一緒に冒険しよう!」
あぁ、約束を覚えていてくれたのね...嬉しいけれど、でも...
「あぁ!やっと見つけたわ!お姉ちゃん」
その声に上を見るとナミが近くに家の屋根からひょっこりと顔を出したんです。
「ナミ!どこにいたの?心配したのよ?」
その言葉にナミはペロッと舌を出して
「ごめんごめん、バギー一味の所に忍び込んで海図盗んだら見つかっちゃって…
それでまくために町中走り回ってたのよ」
もう...相変わらずお転婆なんだから...
「それにしてもアンタ強いのね~サーベル相手に素手で勝っちゃうなんて」
それを見てルフィくんが思い出したように声を上げます。
「あぁ!お前さっきの…誰だ?」
ズコッ!!ルフィくんもそう言うところは変わってないのね...
「私は海賊専門の泥棒、ナミっていうの、ねえ、私たちと組まない?」
「ちょ、ちょっとナミ!なにを言うのよ急に!」
ルフィくんを仲間にしようとするなんて
「嫌だ、俺は別にお前と組みたくない…それよりさ、
姉ちゃん仲間になってくれよ!十年前に約束しただろ?
俺が海に出て姉ちゃんを見つけられたら仲間になってくれるって!」
確かに言ったけれど...
どうしましょう、今はルフィくんと行くわけにはいかないのに...
「ちょっと!なにかってんはなしを進めてるわけ?
お姉ちゃんは私の物よ、アンタの仲間になんかならないわ」
突然ナミが腕に抱き着いてきてルフィくんに何か言いだしました。
「ちょ、ちょっとナミ!?」
「なんだとっ!?姉ちゃんは俺んだ!十年前に俺の仲間になってくれるって言ったんだ!お前のもんなわけねーだろ!」
え?え?ルフィくんまで何か言いだし始めちゃいました...。
しかも私を挟んで口喧嘩していますし...もうどうなってるの?
「もう...いい加減にしてください!私は誰の物でもありません!」
もう我慢の限界です!こんな子供の喧嘩のようなことしていたら私が疲れてしまいす。
「わっ!お姉ちゃん?」
「なんだぁ!?なんで姉ちゃんが怒ってんだ?」
すると...
ぐうぅぅぅ...
「あ、思い出した!...腹減ったぁ~...」
「え...?」
「お腹空いてたの?」
こくりと頷くルフィくん
私達はクスリとしてから
「仕方ないわね、私が何か御馳走してあげます。」
「本当か⁉⁉やったー!姉ちゃんの飯だぁ!」
凄い食い付きかたでしたね...
「それじゃあ、行きましょうかナミ」
「そうね、そうしましょ」
私達はご飯を作るためにある一軒家に向かったのでした。
こんばんは、加賀です。
まさか榛名さんがこんな世界に転生したなんて驚きました...。
でも、あの約束をどうするつもりなのかしら彼女…
榛名さん、私達も頑張るからあなたも強く生きてくださいね...
では、また次回会いましょう