榛名さんの苦労話   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじ

長い航海の末、ようやくたどり着いた先のココヤシ村にてハルナは

突如占拠してきたアーロン一味に捕らわれてしまう

そして一味へと強制的に入れられアーロンを脅し二つの条件を呑ませ

一味入りすることを許可するのだった。




ルーキーの船出!その名はモンキー・D・ルフィ

sideルフィ

 

よっ!俺はモンキー・D・ルフィ!海賊王になる男だ。

 

シャンクスやハルナと別れてから十年が経った。

 

俺はようやく海に出ることが出来たんだ!

 

まずは仲間を探して海賊団を作らねえとな!

 

でも!一番にすることは

 

 

「待ってろよ!姉ちゃん!すぐに追いついてやるからな!」

 

そんで仲間になってもらって一緒に世界をめぐるんだ!

 

ワクワクすんなぁ!いったいどんな冒険が待ってんだろうなぁ?

 

姉ちゃんは俺が海に出るまでは東の海(イースト・ブルー)にいると言ってた。

 

何が何でも探し出して仲間になってもらうんだ!

 

俺がそう意気込んでいると、突如船の勢いが増した。

 

 

「おわっ!?なんだ?」

 

見ると前方に大渦が発生していた。

 

 

「おぉ!大渦だ!スッゲェ!...っとと、やべえ!」

 

俺は慌てて荷物の樽の中に潜り込み強く蓋を閉めたのだった。

 

 

sideout

 

 

sideハルナ

 

こんにちは、ハルナです。

 

今私達はある客船の中に乗り込んでいるんです。

 

それは海賊船がこの船を狙うと読んでいるからです。

 

あれから十年…私とナミは海賊から宝を奪っては少しづつ貯めてきました。

 

始めの頃はナミが幼く経験もないことからよくボロボロになっていましたが

 

今では手慣れた様子ですんなりとやってます。

 

すると、甲板の扉が慌ただしく開き、乗組員が大慌てで入ってきました。

 

 

「船長!海賊です!」

 

 

「なにっ!?」

 

その一言で会場は大混乱です

 

中にいる人たちが叫びあげながら走り回りはじめました。

 

 

「皆さん落ち着いて!落ち着いてくださーい!落ち着いて、

指示に従ってくださーい!」

 

船長さんが大声で乗客に声をかけています。

 

私はナミに目配せすると、そっその場を離れました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私達は甲板近くまで来ると軽い揺れが響きました。

 

 

「どうやら、海賊船が船をつけたみたいね」

 

 

「えぇ、上手く隙を見て船に乗り込みましょ」

 

そうして私達は頷き合うと身を隠すのでした。

 

 

sideout

 

 

sideルフィ

 

 

「ふぁ~!よーくー寝たな~~っと」

 

あの後、何かの船に拾われたらしいおっさん達がなんか言ってたけど

 

どっか行っちまったしな...

 

 

「早く逃げて!仲間を連れて戻ってきたら殺されちゃいますよ!」

 

ん?なんだこいつ?まあいいや

 

 

「それにしても腹減ったなぁ~…ん?」

 

 

「何をのんきなこと言ってるんです!

甲板の上にはまだたくさんの仲間がいるんですよ!」

 

俺はこいつの言うことを無視して飯がある部屋を探し出した。

 

すると...

 

シャララン...

 

どこかで見覚えのある人影がオレの横を通って行ったんだ!

 

おい、待てよ?さっきのってもしかして!

 

 

「あ、おい…待てよ!」

 

俺は急いでその人影を追ったんだ。けど...すぐ見失っちまった。

 

おっかしいな...確かに見たことあんだけど...

 

ん~誰だったかな?ま、いいや!今は飯だな~っと

 

俺はいい匂いのする方へ向かうのだった。

 

sideout

 

 

side榛名

 

船がつけられてから少し経ちました。

 

私は今、海賊船に乗り込んでいます。

 

電探には反応が一つ、どうやらナミが先に忍び込んでいるみたいですね。

 

私は反応のある所に向かうとその部屋の前で、

 

コンッコンッコココンッコンッ

 

と、軽くノックをします。

 

これは、私達共通の合図なんです。

 

すると扉が開いてナミが出てきました。

 

 

「お姉ちゃん、来てたのね」

 

 

「えぇ、ナミの方はお宝はどう?」

 

私の言葉にナミは不敵に笑ってサムズアップします。

 

 

「バッチリよ!後は船を貰っておさらばするだけ

そしたらお姉ちゃんのアレで一気の走ればもうおしまいよ♪」

 

 

そん言葉に私はため息を吐くと、

 

 

「そんな私を都合のいい足代わりに利用しないでナミ…もう協力してあげないわよ?」

 

 

「そ、それだけはやめて!いつも感謝してるから♪ね?お姉ちゃん♪」

 

 

「はぁ…都合いいんだから…今回だけよ?」

 

 

「さっすがお姉ちゃん!話が分かる!」

 

また、ため息を吐き、私達は船を探し始めました。すると向こうの船から

 

 

「ゴムゴムの―――!!ピストル!」

 

その声の直後何かが勢いよく飛ばされていく音がしたんです。

 

私はその声にとても聞き覚えがありました。

 

 

(この声は…ひょっとしてルフィくん?)

 

私は客船の甲板の方を見て顔をゆがめると...

 

 

(ごめんなさい…まだあなたとは一緒にはいけないんです…許してください)

 

 

「よし!逃げる準備完了!...あれ?お姉ちゃん?どうかしたの?」

 

ナミが私の様子にづいて声をかけてきます。

 

私はすぐに誤魔化して答えます。

 

 

「大丈夫よ、それじゃあはやく行きましょうか」

 

 

「?...えぇ!」

 

 

(さようなら、ルフィくん)

 

私は心の中でルフィくんに謝りその場去っていくのでした。

 

村を買うまで残り...1400万ベリー




こんにちは大和です。

今回は十年後からのスタートになったんですね

あの小さかった男の子があんなに逞しくなって...

榛名さんは何か思うところがあるみたいですけど、早く解決できると良いですね!

それでは皆様、またお会いしましょう

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