榛名さんの苦労話   作:榛猫(筆休め中)

6 / 47
前回までのあらすじ

海を航海中にある小島を見つけたハルナ

その小島には二人の遭難者がいた。

榛名は二人を救助し別の村へと卸二人と別れるのであった。


東の海編(ルーキーの旅立ち)
ココヤシ村の悲劇…アーロン一味襲来


side榛名

 

こんにちはハルナです。

 

今、私はココヤシ村と言うところに来ています。

 

あの二人と別れてから数日…しばらく海を進んでいたらこの村に辿り着いたんです。

 

今はある方のお家にお邪魔しているんです。

 

 

「仕事、手伝ってくれてありがとうねハルナ」

 

 

「いえ、これくらい当然の事です。家に泊めてもらってるんですから」

 

そう、私は今ベルメールさんと言う方の家にお邪魔しているんです。

 

 

「そうかい?それじゃあ早く帰って帰ってご飯でも作ろうか

ハルナが出してくれるお金もあるしねいつもより奮発しちゃうよ!」

 

ベルメールさんが言っていたように私はお金を出しているんです。

 

お金はどうしているかって?道中に見つけた海賊たちから奪ってました。

 

悪魔の実の能力は凄いですね、水で乗組員の自由を奪ってから

 

ゆっくり探せるんですもの、おかげで結構な額のお金が集まりました。

 

家に着くと、ナミちゃんとノジコちゃんが喧嘩していました。

 

 

『--っ!!』

 

相変わらず仲がいいのか悪いのか...

 

私は止めなくていいのかという意味もかねてベルメールさんを見ます。

 

ベルメールさんはいつもの事だと首を振って中に入っていきました。

 

すると...

 

 

「でも本当の妹じゃないじゃない!わたしたち、血はつながってないもん!」

 

 

「っ!ナミ!」

 

パンッ!

 

その言葉を聞いてベルメールさんの様子が変わり、

 

いきなりナミちゃんを張り倒したのです。

 

 

「ちょ、ちょっとベルメールさん!何してるんですか、落ち着いてください!」

 

私は慌てて止めに入ります。

 

 

「退いてハルナ、この子にはちゃんと言い聞かせないといけないの

血が繋がってないからなにっ!...そんなこと、もう二度と口にしないで!」

 

ナミちゃんは涙目になりながらも負けじと叫びます。

 

 

「なによ…ベルメールさんだってホントのお母さんじゃないじゃない!

わたし達なんかいない方がいいんでしょ!」

 

 

「そう、あんたがそう思うんだったら好きなさい…どこへでも出ていくといいわ」

 

 

「ちょっと!ベルメールさん!?急に何を!」

 

 

「っ!!出ていくわよ!」

 

 

「ナミ!ナミ!」

 

勢いよく家を飛び出していったナミちゃんに声をかけるノジコちゃん

 

それから少し時間が経って...

 

 

「...ノジコちゃん、ナミちゃんをお願いできる?」

 

 

「え?うん」

 

私の言葉を聞いてノジコちゃんはすぐに家を飛び出していきました。

 

わつぃはベルメールさんに声をかけます。

 

 

「大事な子に言われたくない気持ちと言うのも分かります…

でも、あれはさすがにやりすぎだと思います。

あのくらいの子供はなんでも反抗したくなる年頃なんですから…

大人の私達がそれを覚えさせてあげないと…」

 

 

「...そうだね、さすがにさっきのは大人げなかったかも…ごめんよハルナ、

情けないね…自分より年下の子供に説教されるなんて…」

 

どうやらわかってくれたみたいですね、良かったです。

 

するとその時、電探に複数の反応がありました。

 

その直後の事です。

 

 

「邪魔するぜ?シャーハッハッハッハッハ!」

 

いきなりトゲトゲ鼻の男が入ってきたのです。

 

 

「アンタ、アーロン一味だね?この家にいったい何の用だい!」

 

アーロン一味?それってあの魚人の...

 

 

「シャーハッハッハッハッハ!今日からこの村は我々の支配下となった。

大人一匹10万、子供一匹5万、家族分払えば命だけは助けてやる、

ありがたいお告げだ」

 

それを聞いたベルメールさんがいきり立ったように怒鳴るのに重ねるように私は声を書上げます。

 

 

「10万だって!?そんなもん「ベルメールさん!」なんだいハルナ」

 

 

「早く、払ってください…そうじゃないと危険です…」

 

 

 

「ほう?そこのガキはよくわかってるじゃねえか…

お前のガキか?」

 

 

「その子は少しの間だけ泊めてあげてる子さ、この子は関係ないだろ!

手を出すんじゃないよ!」

 

それを聞いたアーロンはニヤリと口をゆがめたその時でした。

 

 

『ベルメールさん!!』

 

タイミング悪く二人が帰ってきてしまいました...。

 

 

「ん?なんだまだガキがいたか、そこのガキは面白そうだから連れて来い…ん?」

 

そう言って家を出ようとしたアーロンが机の上に置いてある一枚の紙を見つけました。

 

 

「なんだこりゃ?海図か?」

 

 

「ダメ!それはあたしが書いた大切なものよ!かえして!」

 

 

「ほう、これはお前が描いたのか…貴重な人材だ、そのガキも一緒に連れていけ」

 

そう言ってナミちゃんを連れ出そうとするアーロンにベルメールさんが飛びかかりました。

 

 

「誰がアンタ達なんかに連れて行かせるものか!」

 

でもアーロンはにやりと笑うだけです。

 

するとベルメールさんの背後に剣が迫っていたのです。

 

私は瞬間的に走ってベルメールさんを突き飛ばします。

 

 

「ベルメールさん‼危ない!...うっ...!!」

 

その直後私の背後から重い衝撃が私を襲いました。

 

 

「っ!!ハルナ!」

 

ベルメールさんの叫び声を最後に私の意識は深い闇の中へと落ちていくのでした。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

気が付くとそこは知らない部屋の中でした。

 

 

「ここは...?」

 

 

「あ、ハルナお姉ちゃん…起きたんだ…よかったぁ」

 

声のした方を見るとナミちゃんが私のベッドのすぐそばにいたんです。

 

 

「えぇ、なんとかね…とりあえず今までの事を教えてもらってもいい?」

 

 

「うん…」

 

ナミちゃんから語られた内容は酷い物でした...。

 

私が気絶させられた後、私と共に連れてこられたナミちゃんは

 

一味の測量士に入れと言われたそうです。

 

そして、村の自由を買い戻したければ

 

一億ベリーで買い戻すしかないと言われたそうです。

 

そう言ったナミちゃんの腕にはアーロン一味のタトゥーが入っていました。

 

私の腕にも...

 

私は許せませんでした。こんな小さな子に海賊をやらせるアーロンを...

 

私は急いでアーロンのもとに向かいました。

 

 

「アーロン!」

 

 

「起きたようだな、何か用か?」

 

 

「貴方を殺しに来ました!」

 

その瞬間、アーロンを大量の水が首から下を呑み込みました。

 

 

「ほう...貴様、能力者かだが残念だったな…魚人は水の中では最も強いということを…」

 

そう言って水の塊から抜け出そうとするアーロン...ですが

 

 

「そうはいきません!アクア・キュリング!」

 

すると、アーロンを包んでいた水の塊が固まりました。

 

 

「なっ!なにぃ!」

 

 

「今の硬度はダイヤモンド並みでしょうか、このままあなたを絞め潰すことも可能なんですよ?」

 

そう言いながら徐々に範囲を狭めていきます。

 

 

「分かった、なら、取引をしようじゃないか」

 

 

「取引?」

 

 

「そうだ、残念だがお前たちはもうここから抜けることはできない

なのでそちらの条件を呑む、これでどうだ?」

 

 

「...分かりました、ではこちらの条件は二つです。

ひとつはナミに害をなさないこと、

それともう一つは私とナミを常に一緒に行動させること、これが条件です。

それを守れないようであれば...」

 

私は艤装を装着し、主砲をアーロンの顔面に突きつけます。

 

 

「貴方の身体に大きな風穴があきますから、肝に銘じておいてくださいね?」

 

 

「...あぁ、わかった、約束しよう」

 

その言葉を聞いた私は拘束を解き部屋へと戻るのでした。

 

そして、これから起こる地獄の生活は約十年にも及ぶのでした。

 

 

 

 

 

 




こんばんは、吹雪です!

榛名さんが捕まってしまいました‼

ど、どうすれば...え?とりあえず榛名さんに何かメッセージ...ですか?

えっと、榛名さん!苦しいときでしょうが今は耐える時です!頑張ってください!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。