榛名さんの苦労話   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじ

生まれの村を出て、海へと飛び出したハルナ

最初に立ち寄った村でルフィやシャンクスと出会う

だがそこに山賊が介入してきて自体は急変

連れ攫われたルフィを助けるべくハルナは急ぎ救出に向かう

だがハルナが見つけた時には時すでに遅し、ルフィが襲い掛かられようとしていた。

ルフィの危機を救ったのはシャンクスであった。

シャンクスはルフィの命と引き換えに自身の左腕を喪失する

そのシャンクスの危機を間一髪でハルナは救出し村へと戻るのだった。

その後村を旅立ったシャンクスの後を追うように

ハルナも再度海へと繰り出すのであった。ルフィとの約束を胸に秘めて...


孤島の遭難者…サンジとゼフ

side榛名

 

こんにちは、ハルナです。

 

最初の村を出てから数日が経ちました。

 

まだ次の島は見えてきません...。

 

 

「何もないわね、もう少し進んでみるしかなさそうね」

 

艤装をつけていてもここまで何もないなんて珍しいですね。

 

そうしてしばらく進んでいると、遠方に小さな小島が見えたんです。

 

その後に...

 

 

『おーい!おーい!たすけてくれぇ!ジジイを!ジジイを助けてやってくれぇ!』

 

そんな声が耳に入り私がよく目を凝らすと...

 

その小島に手を振っている人影を見つけたんです。

 

(遭難者でしょうか…?)

 

私は急いで小島に向かいました。

 

小島はかなり高くなっていて、自力では降りてこられそうもありません。

 

私は主砲を構えて上にいる方達に声をかけます。

 

 

「上の方々、今からそちらに向かいますから少しだけ離れていてください」

 

 

『あ、あぁ...』

 

その後にズルズルと何かを引きずるような音と共に足音が遠ざかっていく

 

それを聞いた私は海水を操り、

 

引いている船ごと浮かび上がらせて島の上に降り立ちました。

 

 

「ふぅ、お待たせしました。ケガはありませんか?」

 

 

「お、お前、俺達を助けに来てくれたのか!

早く助けてくれ!この爺さん死んじまいそうなんだ!

助けてやってくれ!」

 

みると、そこにいたのはガリガリに痩せ細った老人と

 

同じように痩せ細ったぐるぐる眉毛の少年がいました。

 

 

「これは酷いですね…私の船に食料がありますから一度船へ」

 

 

「本当か!ジジイは助かるんだな!良かったなジジイちゃんとした食料が食えるんだ!」

 

 

「あぁ、これで助かるな...」

 

 

「とにかく船にどうぞ、お爺さんの方は私が運びますから

君は先に船に乗っていてくれる?」

 

そう言って私は倒れているお爺さんを抱えて船に載せます。

 

 

「それじゃあ今から海におりますから船にしっかりと掴まっていてください」

 

そう言った直後島の反対側から大量の水が流れてきました。

 

その光景に驚いた少年が怒鳴ります。

 

私は少し笑んで答えます。

 

 

「大丈夫ですよ、見ていてください」

 

すると水は船を浮かび上がらせるとピタリと止まりました。

 

 

「え?浮かんだ?」

 

少年が驚きの声を上げます。

 

私はそのまま水を操ると海へと船を戻しました。

 

 

「ふぅ、これでよしです...。もう離しても大丈夫ですよ」

 

それを聞いて少年が安心した顔をします。

 

 

「は...はは...助かったんだ...俺達...」

 

 

「あとは少し休んでいてください、食料はまだ蓄えがありますから」

 

 

「そうか…礼を言うぞ…娘…」

 

 

「いいえ、当然のことをしたまでですから、落ち着いたら休んでいてください

私は島を探しつつ船を引きますから」

 

それだけ伝えると私は船を引いて走り出すのでした。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

二人を助け出してから数日後、なんとか村を見つけました。

 

私はそこに二人を預けてその村を離れました。

 

 

「ま、待ってくれよ!」

 

その声に振り返ると、そこのはあの少年がいたんです。

 

 

「もう行っちまうのかよ?俺、姉ちゃんに何も恩返しできてねえ...」

 

俯きながらそう泣き叫ぶ少年に私はそっと近づいて抱きしめると

 

 

「恩返しなんて考えなくていいの…あなたはあの方とレストランを作り上げて…そうしたら私もうれしいわ…」

 

 

「っ!あ゛ぁっ…!あ゛ぁっ…!分がっだよ!俺、あのジジイと絶対レストランを作り上げる!だからその時は姉ちゃんも食べに来てくれよ!最高の料理を食わせてやるからな!」

 

その言葉に私は微笑んで

 

「えぇ、楽しみにしているわね…必ずお邪魔させてもらうわ…それじゃあね、サンジくん」

 

そう言って私は村を後にしました。また次なる出会いを求めて...

 

 

 

 

 

 

 




ひえ~~~!こんばんは!比叡です!

今回は榛名の人命救助の回だったんですね。

なんだか電ちゃん達みたいなことをしてたんですね

お姉様たちに後で報告しておきませんと、

榛名、人間になって大変でしょうけど頑張ってくださいね

それでは!また次回!

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