榛名さんの苦労話   作:榛猫(筆休め中)

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大変長らくお待たせいたしました。榛名さんの苦労話更新再開いたします!

それでは、前回までのあらすじです!


ルフィくん達を逃がすため、後を着けてきたカマカマの実の能力者、鎌鼬のエリックの相手をするために残ったユウダチちゃん。

そのおかげで、私達は龍じいさんを連れて逃げ出すことに成功したのでした。


破れネルソンの陣!榛名の本領発揮!

sideハルナ

 

 

「くぁっ...疲れたっぽいぃ...」

 

船へと戻ってきたユウダチちゃんが伸びています。

 

 

「お疲れ様ユウダチ、よく無事だったわね」

 

 

「流石は今回の相手はちょっと堪えたわ...ちょっと休んでるっぽい」

 

 

「えぇ、ゆっくり休んでね」

 

 

こんにちは、ハルナです。

 

私達を逃がすためにエリックと戦っていたユウダチちゃんが先程戻って来て、私達は船を出しました。

 

次に向かう先は私達がはじめにいた島、軍艦島です。

 

再び大嵐の海を抜け、私達は軍艦島へと船を進めます。

 

 

嵐を抜けた先では先程の海軍の船が待ち構えていましたが、それを振り切るように私達は軍艦島を目指します。

 

そんな中、慌てて私達を追いかけ始めてきた軍艦を見てウソップくんが言います。

 

 

「うっほー追ってきた追ってきた!あいつら追いつけねえぜ!」

 

 

「確かに、海軍の軍艦よりかは船足は早いけど...ねえ、軍艦島に着いたらどうするつもり?」

 

ナミが提ト...ルフィくんに問いかけます。

 

しかしルフィくんはといえば......。

 

 

「だいじょーぶ!」

 

 

「だから何がッ!!」

 

 

「ルフィ、何か作戦があるっぽい?」

 

キレるナミと何かあるのかと期待したように聞くユウダチちゃん。

 

 

「アイツらより先に龍の巣を探し出して、龍じいが元気になればいいんだろ?」

 

 

「それは...言うだけなら簡単でしょうけど...そう上手くいくとは思えないわよ?」

 

 

「姉さんの言う通りだ、ルフィ、龍の巣は海の底に沈んじまってるかもしれねえんだぜ?」

 

 

「じゃあ、海の底探がしゃあいいじゃんか」

 

 

「ルフィ、カナヅチなのにどうやって海の中探すっぽい?」

 

きっとルフィくんのことですから大して深く考えてはいないんでしょうね......。

 

 

「とにかく!少しでも早く戻らなきゃ!海軍とトラブってる暇はないわ」

 

そうして船足を少しでも上げようとした時、ふと電探が複数の反応を捉えました。

 

 

「...ナミ、悪いけどそうは行きそうにないみたい...敵よ」

 

 

「え?...っ!?」

 

私の言葉の直後、ナミは前方を見て驚愕した様子を見せました。

 

 

そこには一際大きな軍艦が待ち構えていました。

 

 

「すっげー!鬼瓦みてえ!」

 

 

「ルフィさん...そこは反応するところじゃないと思います...」

 

ルフィくんの言葉にジンツウさんが控え目にツッコミを入れます。

 

そう、驚くのはそこではないんです。

 

電探には相当な数の反応があるのに一隻だけしか見当たらないのか......。

 

何処かに隠れているのでしょうか......

 

そんなやり取りをしている間に、巨大軍艦の背後から複数の軍艦がぞろぞろと現れたではありませんか!

 

軍艦の群れは互いを鎖で繋ぎ、隙間がないように私たちの前へと立ち塞がります。

 

 

「...なるほど、そういうことだったんですね」

 

そっちがその気なら、私にも考えがあります。

 

 

「どうしよう...挟み撃ちにされちゃう!」

 

 

「船に飛び移って奴らを蹴散らして鎖を斬る!それしかねえだろ」

 

 

「いいえ、ウソップくん、それなら私にもっといい考えがあります」

 

 

「え?なんだよハルナ!何か考えがあるのか!」

 

 

「はい!ハルナにお任せください!」

 

 

「おぉ!任せたぞハルナ!ルフィもそれでいいか?」

 

 

「あぁ!姉ちゃん思いっきりやってこい!」

 

 

「はい!江ノ島鎮守府所属第二艦隊、榛名!全力で参ります!」

 

そうして私は艤装を展開して海に降りると、軍艦の方へと近づいていきます。

 

メリー号と軍艦の中間まで来たところで私は航行を止め、軍艦達に向け手を翳します。

 

 

「『アクアコントロール マリンサーペント』」

 

その言葉と共に私は能力を発動させます。

 

すると、軍艦の構えている部分の海面が蛇が蜷局を巻くように大きく渦を巻き始め、軍艦達を巻き込みながらその勢いを強め始めました。

 

 

突然の出来事に慌ててその場から離脱しようとする軍艦達でしたが、鎖で繋がれていることで舵を取ることも叶わず、大した抵抗をすることもなく海中へと姿を消していきました。

 

後には大きく渦を巻いた海と、後方でその様子を見ていた巨大軍艦だけとなっているのでした。






姉ちゃんやっぱスッゲェなぁ!

あれだけの船を一気に沈めちまった!残ってんのはあの鬼瓦だけか?

よーし!そうと決まったらあの船をぶっ倒して軍艦島に向かうぞ!

ん?まだ敵はいる?


次回!榛名さんの苦労話!

竜の巣は何処だ!目覚めよ千年龍!

海賊王にオレはなる!


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