榛名さんの苦労話   作:榛猫(筆休め中)

44 / 47
前回までのあらすじです!

海軍の追跡を逃れ、ロストアイランドを探しは染めた私達。

手がかりもなく海をただ進んでいたところ龍のお爺さんがある手がかりを思い出したのです。

そうして私達は軍艦島の東側へと歩を進めるのでした。


辿り着いた孤島、龍の巣の手掛かりを探せ!

sideハルナ

 

 

こんにちは、ハルナです。

 

今私達は軍艦島の東、荒れ狂う台風の嵐の海を越えた孤島に来ています。

 

え?嵐の中をどう潜り抜けてきたのか?

 

私と夕立ちゃんの能力で難なく突破しました!

 

 

「それにしても、どのくらい人が住んでねえんだろうな…。」

 

 

「ホント、まるごと自然に呑まれてるっぽい」  

 

 

「えぇ、この荒れ果て具合から見て、相当な年月人の手が入ってないみたいです…」

 

そう話すのはサンジくん、夕立ちゃん、神通さん。

 

その会話を聞いていると、不意に別の声も聞こえてきました。

 

 

「ねぇ、龍じい!聞いてる?龍の巣のある島に着いたのよ!」

 

それはアピスちゃんが龍のお爺さんに話しかけている声でした。

 

しかし、龍のお爺さんは少し目を開けたきりまたすぐ眠ってしまいます。

 

 

「アピスちゃん、龍のお爺さんはなんて?」

 

 

「それが、こんな場所は知らないって…もしかしたらここは龍の巣じゃないのかも…」

 

その言葉に誰よりも早く反応したのはウソップくんでした。

 

 

「そりゃないぜ!あんな大変な思いしてたどり着いたってのによ…」

 

 

「……」

 

申し訳なさからか、俯いてしまうアピスちゃん。

 

そこに()…間違えました…。ルフィくんが声をかけます。

 

 

「アピス!見ろよ、あの天辺、あそこから見たら島全部が見渡せるぜ!」

 

 

「そうね、ここで考えていても始まらないし、行ってみましょ」

 

 

「ッ…うん!」

 

 

「おぉーし!しゅっぱーつ!!」

 

 

【ヒュルルルッ】

 

 

「え…?」

 

今、何か居たような……。

 

 

「お姉ちゃん!早く行きましょ!」

 

 

「え、えぇ…」

 

今、確かに誰か居たような気がしたのですけど……。

 

そんなことがありつつも、私達は島の高台へと向かうのでした。

 

 

 

 

________________

 

 

 

 

「あの…私達も運ばなくて良いんでしょうか…」

 

 

「いいのよ、コイツらはお姉ちゃん達のお陰でかなり楽させてもらってるんだからこういうときぐらい働いてもらわなくっちゃね♪」

 

 

「好き勝手言いやがってナミの奴…お前も押してみろってんだ…」

 

 

「何言ってんだ、姉さん達のおかげで俺達がどれだけ自分の仕事に打ち込めると思ってんだ。四の五の言ってねぇで、さっさと押しやがれ」

 

 

「くそぅ…反論できねえ…」

 

神通さんの言葉にナミが返し、それを聞いていたウソップくんの文句をサンジくんが返しています。

 

私から見れば、こんな急な坂を大きな荷車を押しながらそんな口を叩ける方が凄いと思います……。

 

そんな風に登って行きつつも、途中でアピスちゃんが能力で野性動物から聞いた話で、頂上に千年龍を模したと思われる絵が描かれている建物があるとの知らせを聞いて、私達は頂上の建物へと歩を進めるのでした……。

 

 

 

 

_______________

 

 

 

 

「せーっの!」

 

最後の石段に荷車を押し上げ、私達は目的地である頂上の建物へと到着しました。

 

 

「みんな、お疲れさま」

 

 

「はい、お疲れ」

 

 

「お疲れ様です。皆さん…」

 

 

「お疲れさまっぽい~」

 

荷車をここまで押してきた男性陣を労いつつ、私達は目の前の扉を見ます。

 

 

「この絵、千年龍よね?」

 

 

「えぇ、ナミ…間違い無いと思うわ」

 

 

「ってことは、ここが龍の巣なのか?」

 

 

「ここが…?」

 

 

「ちょっと待て、入り口は、どうやって中に入るんだ?」

 

そうなんです。ここには入り口らしきものが見当たらないんです。

 

 

「これが扉だ!」

 

ルフィくんが適当なことを口にします。

 

 

「ルフィ、なに言ってるっぽい?これには取っ手も鍵穴も付いてないわ」

 

 

「ん?あそっか!」

 

そもそも龍がわざわざ扉から入っていくとは考えづらいのですけど……。

 

と、そんなことを考えていると、アピスちゃんがかけていたペンダントを持って、壁画の穴の空いた部分へと歩いていきます。

 

 

「アピスちゃん?それってまさか…」

 

 

「……うん」

 

神通さんの問いにアピスちゃんはゆっくりと頷きます。

 

そして、鍵穴らしき場所に手を伸ばします…が……。

 

 

「……とどかない…」

 

身長が足りなくて届きません…。

 

 

「あっはは…小せえなぁアピスは」

 

 

「なによ!」

 

 

「うしっ!オレに任せろ!」

 

そう言って意気揚々と窪みに向かうルフィくん、でも……。

 

 

「……あれぇ?あれあれぇ?」

 

直後、地面が勢いよく揺れだしたのです。

 

すると、今まで私達の立っていた足場が音を立てて崩れていくではありませんか!

 

 

「「「うおぉっ!?」」」

 

 

「「「「きゃあぁぁぁっ!!」」」」

 

こうして私達は瓦礫と共に地下不覚へと落ちていくのでした。

 

 

 




落ちた先で見つけた絵をみて龍じいがロストアイランドの場所を思い出したぞ!

ってお前は!誰だっけ?

ん?ユウダチ、お前がやるのか?


龍じいを守れ!カゼカゼvsカマカマ!

海賊王に!オレはなる!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。