榛名さんの苦労話   作:榛猫(筆休め中)

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前回までの榛名さんの苦労話っぽい!

神通さんの案内で軍艦島へと上陸した私達…。

そこでアピスの家族であるボクデンさんの家にお邪魔することになったっぽい…。

島の伝説を話始めたボクデンから逃げるように部屋を出ていったアピスを追って私も家を抜け出したの…。


伝説の生物、千年龍とユウダチ

side夕立

 

やっほー夕立だよ♪

 

ボクデンさんが島の伝説について語りだしたのを話し半分に聞き流していたらアピスがコソコソと外に出ていくのが見えて私は後を追ったの…。

 

風で姿を消してアピスの姿を探す…。

 

アピスはボクデンが豚まんを作っている石窯の部屋にいたっぽい。

 

その手には大きな袋…。よく見ると、せっせと中に何かを詰め込んでるみたいだった。

 

私は部屋に顔に覗かせながら声をかける…。

 

 

「なにしてるっぽい?」

 

その声に飛び上がらんばかりに体を跳ねさせたアピスがキギギとこちらを向く。

 

 

「ゆ、ユウダチさん……」

 

その手には湯気の立ち上る豚まんが……

 

 

「あ!私達の豚ま…ムグッ!!」

 

そこまで言いかけてアピスが慌てて私の口を塞いできたっぽい…。

 

 

『しーっ!声が大きいよ!!お願いユウダチさん!どうかこの事は黙っててほしいの!』

 

小声でそう話すアピスの必死さに、私は何かあると察して小さく頷く…。

 

それを見て安心したのか、アピスはそっと私の口から手を離してくれたっぽい。

 

 

「ぷはっ…黙っているのは良いけど、訳は話してくれるのよね?」

 

 

「うぅ…ホントは黙っていたかったけど見つかっちゃったらしょうがないもんね…うん、ユウダチさんには話すね?実は…」

 

 

「ッ…!!しっ!誰か来たっぽい」

 

アピスが話し始めようとしたとき、家の方から誰かの気配を感じとり、即座にアピスを黙らせて息を殺して様子を伺う…。

 

 

「ぶたまん…(ムニャムニャ…)」

 

歩いてきたのはルフィだったっぽい。あの様子だと寝ぼけて豚まんの薫りに誘き寄せられたってところね…。

 

私が様子を伺っていると、反対側で大きな木槌を振り上げているアピスの姿が……

 

 

『ちょっ!!なにするつもりっぽい!?』

 

 

『頭を叩いて気絶させるのっ…そうしないと大変なことになっちゃうから』

 

 

『そんなことしたらルフィに気付かれるっぽい!』

 

 

「ぶたまん…」

 

そんなことをしている間にもルフィは刻一刻と近づいてくる…。

 

もう一か八か気絶させるしかないっぽい…ルフィ、ごめんね!

 

私も覚悟を決めルフィに攻撃することを決意し風の大槌を手に待ち構える…。

 

 

「ぶたまん…」

 

とうとうルフィが部屋に入ってきた、もうやるしかないっぽい!

 

そう一思いに大槌を振り下ろそうとした時だった。

 

 

【バタッ…】

 

不意にそんな音が聞こえ、ルフィを見ると地面に倒れ伏し眠ってたっぽい…。

 

 

「……わたし、殴ってないよね?じゃあユウダチさん?」

 

アピスも不思議そうに首を傾げてる…。それはそうよね、殴った記憶がないっぽいんだもん…。

 

 

「私もやってないわ、ルフィが勝手に寝ただけっぽい」

 

 

「勝手にって…あはは…そんなに食べたかったんだね、豚まん…。」

 

そう言うとアピスは袋から一つ豚まんを取り出すと寝ているルフィの顔の上に置いてから言った。

 

 

「よし、それじゃあ早くいかなきゃ!ユウダチさん、悪いんだけど運ぶの手伝って!」

 

 

「分かったっぽい!けど、私にも一個分けてよ?」

 

 

「うん、約束する!それじゃあ行こ!」

 

そうして私達は大量の豚まんの入った袋を引きずりながらアピスの案内のもと山の中を進んでいったのっぽい…。

 

 

 

 

 

 

 

______________________________________________

 

 

 

 

 

 

森を抜け、山を登り、崖を越えて着いた先にはぽっかりと空いた大きな洞穴があったっぽい…。

 

 

「この中なの、早く入ろう」

 

 

「ぽい?あ、ちょっと…!」

 

先にズンズン進んでいくアピスを追って慌てて私も中へと入っていく。

 

中はほの暗くて、目を凝らさないと辺りがよく見えないっぽい…。

 

しばらくアピスの後に着いて歩いていると、アピスが急に立ち止まるとある方向に向けて話し掛けたの…。

 

 

「ただいま、龍じい…わたし、帰ってきたよ」

 

誰に話しかけてるの…?

 

アピスが見ている方へ視線を向けるとそこには……

 

 

「なっ!?なにっぽい!?!?これ!!!」

 

そこには巨大な一頭の龍が横たわっていたっぽい…。

 

 

「…………」

 

龍はなにも言わず私をじっと眺めるとアピスの方に視線を投げかける…。

 

 

「あ!この人は大丈夫だよ龍じい、彼女はユウダチっていってとっても強いんだよ!」

 

 

「…………」

 

 

「うん!心配ないよ!龍じいのことは誰にも話してない、ユウダチさん?この人は信用できるから大丈夫だよ、安心してね」

 

何も言葉を発していないのにまるで龍と会話するように話すアピス…。

 

 

「あ、アピス…?もしかしてあなた、悪魔の実の能力者?」

 

 

「うん、ヒソヒソの実を食べたの、だから他の生き物が何を考えてるのか分かるんだ!」

 

へぇ~悪魔の実ってそんなものまであるっぽいんだ…初耳かも…。

 

 

「じゃあさっきから話してる相手って…」

 

 

「うん、勿論龍じいだよ?」

 

 

「…………」

 

ジッと私を見つめてくる龍…。

 

私は何を伝えようとしているのかその眼を覗き混んでみるけどさっぱりだったっぽい…。

 

 

「龍じいがね?アピスを助けてくれてありがとうだって」

 

 

「え?ううん!大丈夫っぽい!それに、助けたのはルフィだから」

 

 

「…………」

 

 

「それでもありがとうだって、素直に受け取っておいたら?」

 

そんな感謝されるような事じゃないっぽいのに…。

 

 

「それもそうね、ぽい!どういたしまして♪」

 

こうして私達は持ってきた豚まんを龍じいにあげて話始めるのだった…っぽい

 

 

 




なんか変な跡見つけてナミと跡を辿ってみたらでっけえ龍がいた!!

すっげえ!でっけえ!!
え?なんだ、お前故郷に帰りたいのか?なら俺達が返してやるよ!

次回!榛名さんの苦労話!

故郷を探せ、幻の島ロストアイランド!

海賊王にオレはなる!

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