榛名さんの苦労話   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじよ!

ルフィがバギーに処刑されそうになっているのを知ったハルナ達。
そこで合流したナミ達と共にユウダチを船に向かわせたハルナはルフィを救出しにに向かうのだった。
場所変わってルフィたちは。

ルフィが処刑されかかっているところに突如飛んできた怨念弾!
それをしたのは以前アーロンを海の藻屑にした戦艦棲姫だった。


ロストアイランド編
モクモクVSミズミズ!勝利の女神はどちらに微笑む!?


sideルフィ

 

 

『グオォォォォォォォォォォ!!』

 

黒いナニカが方向を上げた直後、強い雨が降り出した。

 

それと同時に海兵の群れが一斉に押し寄せてきた!

 

海兵と海賊共がぶつかりだす。

 

 

「うっひょぉっ!アレ(黒いナニカ)前に見たことあるぞ!スッゲエ!」

 

広場に突く大きな通りに立つ黒いナニカとその前に立つ白い女を見てオレはワクワクしちまった!

 

すると襟辺りを掴まれた。ゾロだ。

 

 

「おいルフィ!」

 

 

「わぁわぁわぁッ!ゾロ」

 

 

「ワクワクしてる場合じゃねえ。逃げるんだ」

 

 

「早く船に戻らねえと二度と島から出られなくなる。グランドラインに入れなくなるぞ!」

 

 

「ナニィッ!そりゃ大変だぁッ!」

 

 

「その前に姉さんを回収しねえとな」

 

 

「あり?そう言えば姉ちゃんどこにいるんだ?」

 

 

「あの白い女がそうなんだよ!バカ!」

 

 

「ナニィッ!!あれ姉ちゃんなのか!?」

 

姉ちゃん変身できんのか!スッゲエ!!

 

って、そんなことしてる場合じゃなかったんだ!早く戻らねえと!

 

オレ達は急いで走りだし、白い女の方に向かった。

 

 

「・・・ヨウヤク来タカ」

 

 

「あぁ!姉ちゃん!船に戻って出港だ!」

 

 

「フッ...分カッタ、少シ待テ」

 

そう言うと姉ちゃんの身体が淡く光り出した。

 

「な、なんだぁ!?」

 

 

『何が起こってる!』 

 

オレ達が驚く間に姉ちゃんの光は消えて元の姿に戻っていた。

 

 

「お待たせしました。さあ、行きましょう!」

 

姉ちゃんのその言葉でオレ達は港の方に走り出すのだった。

 

 

sideout

 

 

sideユウダチ

 

 

ヤッホー。ユウダチだよ!

 

私達は急いで船に戻って来てたの、そしたらもう先客がいたっぽい。

 

 

「きさまら何してる!」

 

ウソップも気づいて叫んでるわね。

 

その先客はというと......。

 

頭に変な被り物を被ったおっさんと大きなライオンだったっぽい。

 

 

「モージ!」

 

ナミが驚いてる。知り合いなの?

 

モージと呼ばれたおっさんは立ち上がると此方を向き喋りだした。

 

 

「フフフッおまえかコソ泥女。いけ!リッチー!!」

 

「グゥッワォゥッ!!」

 

変な髪形のライオンが私達に飛びかかってくる。

 

いい度胸じゃない!

 

 

「返り討ちよ!『突風 旋風大嵐(フウァールテンペスト)!」

 

私は自身に風を纏わせると風の勢いをなん十倍にも強めて撃ち出す。

 

 

「グオッ!?」

 

「ヌァッ!!」

 

何かを言い終える間もなく突風に巻き込まれたライオンとおっさんはどこかに吹っ飛んでいったわ。

 

 

「今のうちよ!ナミ!ウソップ」

 

 

「え?あ、あぁ!」

 

 

「そうね!ありがとユウダチ!」

 

そう言って慌てて船に乗り込むナミとウソップ。

 

二人が乗り込んだのを確認して私が船に乗り込もうとした時だったっぽい。

 

チュインッ!

 

私の横を銃弾が通り過ぎていったの。

 

 

「一斉射撃よーい!!」

 

背後から廃兵の声が聞こえてくる。

 

「海軍!?」

 

 

「や、やっべえ!ユウダチ!早くしろ!」

 

そんなの分かってるっぽい!でもその前に!

 

「船に傷つけないでくれる!『風魔 大玉螺旋連弾』!」

 

螺旋弾をさらに強化したものを海兵たちに向かって撃ち放つ。

 

 

『うわあぁぁぁぁッ!!』

 

吹き飛んで行く海兵たち。

 

よし!成功っぽい!

 

私はそれを見てすぐに船に乗り込んだ。

 

 

sideout

 

 

 

 

sideハルナ

 

 

私達は今港に続く道を走っています。

 

 

「どっちだ!海は!」

 

 

「雨が酷くて方角がよく分かんねえぞ!」

 

 

「この道を真っ直ぐです!急いで!」

 

すぐ後ろからは海兵の群れが押し寄せてきています。

 

 

『いたぞぉ!捕まえろ!』

 

かなりの数ですね......。

 

 

「しつこい奴らだ!止まって戦うか?」

 

 

「そんな時間はねえよ。ん?」

 

 

「?どうかしたの?サンジくん」

 

 

「いや、姉さんあれ見てくれよ」

 

 

「?...!あれは」

 

サンジくんの目線を追ってみると前方に一つの人影が。

 

よく見ると小柄な女性の用です。

 

 

「だぁれだ!あのレディ!」

 

サンジくん...ここに来ていつもの病気ですか?

 

 

「あなたがロロノア・ゾロ海賊だったなんて...私を、私を騙したんですね!」

 

 

「なにいっ!おまえ!彼女に何をした!」

 

 

「サンジくん?ちょっと黙っていて」

 

私はサンジくんを黙らせると様子を見守ります。

 

 

「お前が俺の名を聞かなかっただけだ。騙したわけじゃねえ」

 

 

「あなたみたいな悪党が名高い刀を持っているなんて許されません!名刀『和道一文字』回収しm「『アクア・ボール ウォータシェル』」かっはっ...!?」

 

私の攻撃で壁に叩きつけられる女性剣士さん。

 

私はそれを見て冷たく言い放ちます。

 

 

「あなたの戯言に付き合っていられるほど私達に余裕はないんです。邪魔をしないでください」

 

 

「な...ん...で...」

 

女性剣士さんはそれだけ言うと気絶してしまいました。

 

 

「さぁ、早く行きましょう」

 

私が三人に声をかけると三人は若干引いたような顔をしながら言います。

 

 

「相変わらず容赦ねえなー姉ちゃん...」

 

 

「おまえ..これが女のやることか?」

 

 

「女同士だから...いやでも...」

 

全く時間がないって言っているのに......。

 

 

「早く行きますよ!急がないと本当に手遅れになっちゃいます!」

 

 

『そうだった!急がねえと』

 

私の言葉で今の状況を思い出した三人は慌てて走り出しました。

 

 

 

しばらく走ると出口が見えてきました。

 

 

「出口が見えた!港はこの先だぁ!」

 

提督の言う通り、あの出口を抜ければ港まであと少しです。でも......。

 

 

「どうやらそう簡単にはいかないみたいですね......」

 

そう、出口の前にはローグタウンの海軍大佐。スモーカーが待ち構えていたのですから。

 

 

「来たな?麦わらのルフィ。それに潰しのハルナ。この俺を倒さなければグランドラインに入れねえと言ったはずだ」

 

そんなこと言われてないのですが...それに潰しってなんですか?

 

 

「あぁ、そういやあ忘れてた」

 

忘れてたら駄目だと思います。そういう大事なことは......。

 

 

「......とぼけた奴だ」

 

しばし沈黙が辺りを包む。

 

 

「提督、ゾロさんとサンジくんも先に行っててくださいすぐに追いつきますから」

 

 

「さあ、それはどうかな?誰が相手だろうと俺のやることは変わらねえおめえらはここで終わりだ」

 

再度沈黙が包み込む。

 

 

「...分かった、死ぬなよ姉ちゃん」

 

 

「えぇ、必ず......」

 

それを聞いて三人は走り出していきました。

 

 

「「.........」」

 

 

「...提督のご命令ですので早急に終わらせます!アクア」

 

 

「させねえぞ!ホワイトアウト!」

 

突如煙が私の身体を拘束します。でも......。

 

 

「掛かりましたね!行きなさい!ウォータースネーク!」

 

 

「なっ!なんだと!?」

 

これだけ雨が降っていれば能力を使うのに時間はいりません!

 

海水に変化させた水蛇は力強くスモーカーを締め上げます。

 

 

「こんなものすぐに抜け出して...!?力が!」

 

 

「気づきましたか?それは海水で出来ていますあなたはもう何もできません」

 

 

「チッ...ミズミズの能力か。能力者対策も出来てやがるのか」

 

なんとか脱出しようともがくスモーカー。

 

そんなもので私の蛇からは逃れられません!

 

 

「貴方にはここで終わりです!榛名!気合!いれて!打ちます!『アクア・アッパー』」

 

比叡お姉様の言葉を借りて私は水を纏った拳で全力のアッパーを叩き込みます。

 

 

「ガハッッ!!」

 

空叩く打ち上げられたスモーカーは勢いよく地面に叩きつけられて動かなくなりました。

 

近寄って脈を確認すると、生きていました。

 

私がホッとしていると不意に声がかけられました。

 

 

「ほう、それがミズミズの力か...大した力だ」

 

振り向くとそこには顔に変わったマークを付けた男性が立っていました。

 

 

「あなたは...革命家ドラゴン...」

 

 

「ほう、俺の事を知っていたか艦娘の娘よ」

 

!...この人艦娘の事をどうして!

 

ドラゴンの言葉に驚く私ですがあくまで冷静に話します。

 

 

「えぇ、有名人ですから...革命軍、しかもそのトップともなれば尚更です」

 

 

「フッフッフ、それもそうか。まあいい、息子の事は頼んだぞ」

 

それだけ言うとドラゴンはゆらりと消えていきました。

 

息子って誰の事だったんでしょう?

 

私は疑問に思いながらも船に向かって走りだした時でした。

 

突如、突風が吹き荒れ。私はその風に吹き飛ばされてしまうのでした。

 

 

sideout

 

 

 

sideナミ

 

 

私達はお姉ちゃんが戻ってくるのを待っていた。

 

なんでもお姉ちゃんはここに来る途中白猟のスモーカーの相手をするために一人残ったらしいの。

 

お姉ちゃんの事だから負けることはないと思うけど、帰りが遅いと心配になる。

 

するとどこからか物凄い突風が吹いてきた。

 

 

「キャアアァァ!!」

 

 

「ぽいぃ~......!!」

 

 

「「クッッ......!」」 

 

 

「な、なんだぁ!?!?」

 

 

「お、おいぃ!なんだよこの風は!」

 

私達は地下くんの捕まれる場所に捕まって風をやり過ごす。

 

しばらくして風がやみ港の方を見るとこちらに走ってくるお姉ちゃんの姿が!

 

 

「お姉ちゃんだわ!」

 

 

「なに!おーい!姉すわーん!!」

 

 

「ふっ...」

 

 

「ハルナさーん!!」

 

 

「おーいおーい!ハルナーーー!!」

 

 

「やっぱ姉ちゃんはこうでなくっちゃな!」

 

そうして船に戻ってきたお姉ちゃんを乗せて私達はローグタウンを出発したのだった。

 

 

sideout

 

 

sideゾロ

 

 

ローグタウンを出てしばらく......。

 

 

「あの光を見て!」

 

ナミが前方に見える当代の明かりを見て話す。

 

 

「島の灯台っぽい?」

 

 

「『導きの灯』あの光の先にグランドラインの入り口がある!」

 

 

「あの先にグランドラインが...」

 

 

「どうしますか?提督」

 

ハルナがルフィにそう尋ねる。

 

 

「し、しかしよ...なにもこんな嵐のなかを......」

 

俺はルフィを見て頷く。

 

サンジの奴もサムズアップしている。

 

ユウダチも楽しそうに笑っているし、ハルナも笑顔で頷いている。

 

ナミもどことなく楽しそうだ。

 

 

「よっしゃ!偉大なる海に船を浮かべる進水式でもやるか!」

 

 

「うおおおい...」

 

 

「おう!いいぞ!」

 

 

「ハルナは大丈夫です!」

 

 

「さあ、素敵な進水式しましょう!」

 

 

「やりましょー!」

 

 

「......」

 

そうして樽を用意するとサンジが足を樽の上に載せながら言う。

 

 

「俺はオールブルーを見つけるために」

 

 

「オレは海賊王!」

 

ルフィの後に続いて俺も足を乗せる。

 

 

「俺は大剣豪!」

 

 

「私は世界地図を描くため」

 

 

「私はこの世界全てを見て回るために......」

 

 

「私はお父さんとの約束を果たすために!」

 

 

「お、オレは...!勇敢なる海の戦士になるためだ!」

 

全員が足を置いたのをみてルフィが叫ぶ。

 

 

「いくぞ!グランドライン!」

 

そうして一斉に足を高く上げ......。

 

 

「「「「「「「おぉ!!」」」」」」」

 

勢いよく蹴り落として俺達の進水式は幕を閉じた。




グランドラインにはまだ着かねえのかな?

ん?なんだぁ?子供?軍艦島?なんだそれ?面白そう!


次回!榛名さんの苦労話!

さまよえる謎の少女!向かうは軍艦島!

海賊王に!オレはなる!

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