榛名達が元いた世界から迷い込んできた大阪鎮守府の吉野大佐と時雨秘書艦を元の世界に送り返すため、協力したハルナとユウダチ。
色々と話し合った末に実行に移されたのは大砲で勢いよく飛ばして次元の壁を超えるというものでした。
その頃のルフィ提督が大ピンチという事は露ほども知らずに...。
sideハルナ
こんにちはハルナです。
私達は再び変装して街の中を歩いています。けど、何か妙な雰囲気になっているんです。
街の雰囲気や風に違和感を感じるんです。
なんだか一荒れ来そうな......。
「なんだか嫌な感じっぽい...さっきまでそんなことなかったのに...」
どうやらユウダチちゃんも違和感を感じているみたいですね。
すると前の通りを人が群れを成して走っていきます。こんなことを叫びながら......。
「海賊だぁぁ!逃げろぉぉぉ‼道化のバギーだぁぁぁ!」
バギーですって!?バギーって確か......。
・・・・・・・・回想・・・・・・・・
『アクア・トルネード!』
『ゴババボボボボッ!!』
『ルフィくん、後はどうぞ』
『あぁ、んじゃ!ぶっとべバギー!ゴムゴムの……バズーカァァァッ!!!』
『アギャァァァァァァァ⁉』
・・・・・・・・・回想終了・・・・・・
って私と提督に吹っ飛ばされていった人ですよね?
こんなところまで飛ばされていたんでしょうか......。
「処刑だ!処刑が始まる!道化のバギーが麦わらのルフィを処刑するぞ!」
なんですって!?どうして提督が!
「ルフィが処刑っぽい!?なんでそんなことになってるのよ!」
ユウダチちゃんも同じく驚いています。
私達が場の状況をよく掴めないでいるとそこに......。
「あ!お姉ちゃんとユウダチじゃない!やっと見つけた」
「おいヤッベえぞっ!ルフィがバギーに処刑されちまう!」
そう声をかけてきたのはナミとウソップくんでした。
「ナミ、ウソップくん。ええ、今聞いたわそれに妙な風が吹いているもの......」
「!そうなの、嵐が近づいてるの!急いで船をを確保しておかないと、いざ逃げる時に流されちゃうわ!」
なるほど、それで港の方に走ってたんですね。恐らくサンジさんとゾロさんは提督を助けに処刑台に向かっているんでしょう。
そう結論付けて、私はユウダチちゃんに指示を出します。
「ユウダチちゃん、あなたはナミと一緒に船に戻っていて何かあった時戦える人がいた方が心強いから」
「はい!でも、ハルナさんはどうするの?」
私がどうするか?そんなの決まっています!
「私は提督を助けに処刑台に向かうわ」
「...了解っぽい、ぜったいルフィを助けてきてね!」
「えぇ、必ず......」
「それじゃあ先に船に戻ってるわね!お姉ちゃん達も早く戻ってきて!」
「き、気をつけろよ!じゃあな!」
そう言って走り去る三人。
私は三人に背を向け処刑台の方面に向かい歩き出しました。
内側から湧き上がる黒い感情に身を委ねて......。
sideout
sideルフィ
オレは今、処刑台の上で拘束されちまって身動きがとれねえでいる......。
オレの横ではバギーの奴が高笑いしてオレを見下ろしている。
下でゾロとサンジがオレを助けようとしてくれてるみてえだけどもう無理かもな。
オレは覚悟を決め、仲間たちの名を力の限り叫ぶ。
「ゾロ!サンジ!ウソップ!ナミ!ユウダチ!それに姉ちゃん!
悪りい、オレ、死んだ」
せめて最後は笑って死んでやろうそう思い笑った時。
何かが飛んできて、オレの近くで爆発が起こった。
「ウギャアァァァァァァァァッッ!」
バギーの悲鳴と共にオレの拘束が爆風と一緒に解け。処刑台から放り出された。
「のわっとっとっと...なんだぁ?...!」
なんとか着地し、何かの飛んできた方向を見ると広場に続く大きな通りにデッケエ黒いナニカを傍に侍らせた黒い髪に死人みてえな肌に血のように赤い瞳をした女が立っていた
また姉ちゃんがあの姿になっちまった!
でも前とはちょっと様子が違わねえか?
まあいいや!とりあえず今は逃げるぞ!
野郎共!オレに続けーー!
次回!榛名さんの苦労話!
モクモクVSミズミズ!勝利の女神はどちらに微笑む!?
海賊王に!オレはなる!