ついに到着したルフィ達、そこに近づく影あった…。
その影の人物はハルナだった。
ハルナの忠告を無視するルフィ
時は進み、家へと戻ってきていたハルナ達の前に海軍が現れる。
「君達が盗んだ金品は我々政府が預かり受ける…。没収だ!」
sideハルナ
こんにちは、ハルナです…。
私は今驚きで動けずにいます…。
「チチチチッ!どうした?聞こえなかったのかな?海賊から盗んだお宝は全て政府が預かり受けることになっている…。」
どうして海軍が宝の隠し場所を知っているの?
この事を知っているのはベルメールさんや、ノジコちゃん、それにナミだけのはず…。
と、ここでナミが口を開きます。
「フッ…。それはそれは…随分と職務にご熱心なことね、
海賊どもに立ち向かう勇気がないからコソ泥相手に点数を稼ぐ…ご立派なことだわ…。」
私はコソリとナミに耳打ちします…。
『ナミ、一応演技だけはしておいて…。フェイクはもう用意してあるから…それと、この事はベルメールさん達にも伝えちゃダメよ…。』
私の言葉にコクリと頷くナミ。
「一つ言っておくけど、私はアーロン一味の幹部よ、それにお姉ちゃんはアーロン一味の副船長…。私達に手を出せばアーロンが黙っちゃいないわ」
「チチチチッ…小娘が、それで私と対等にやりあってるつもりかな?盗品を探せ!!」
そう指示を飛ばす海軍の男…。
その指示に数人の海兵が動き出す…が、
「がぁっ!」
「あがっ!」
「ぐあっ!」
バタリと急に倒れる海兵達。
「な…なんだ!?どうした!」
驚くの無理はありませんね…。
私は背後に複数の水球を展開しつつ口を開きます。
「一つ聞きますが、その情報は何処で手にいれたものですか?」
「チチチチッ…どうして君らに言う必要があるのかね?」
「何故ってこの情報を持っているのは私を含めた極少数の方しか知らないもの…。それを知っているとなれば誰かから聞いた以外考えられませんから」
さあ、どう出てきますか?
「チチチチッ…確かにそうだな…。だが君らに教える義理はない盗品を探してこい」
またも指示を飛ばす男…。学ばない人ですね。
「水連弾「アクア・マシンガン」」
私は背後に展開させていた水球から水を弾丸のように発砲させて海兵共を打ちのめします。
『ぐぁっ!』
『ほぎゃっ!』
そして残るはその男一人…。
「なんだこいつは!?こんなやつがいるなんて聞いてないぞ!」
「さて、もう一度だけ聞きます…。この情報は何処で手にいれたものですか?言いいなさい…。」
だが、海軍の男は往生際悪く言います…。
「お前、わかっているのか?海軍に手を出せば逮捕、下手をすれば死刑なんだぞ!」
「何を今さら…。そんなこと、貴方をここで始末すれば済むだけ話じゃないですか?」
「ひいっ!!」
「早く言いなさい…。さもなくば、貴方の身体が蜂の巣になりますよ?」
私は水球を見せつけながら脅迫します。
「わ、わかった!言う!言うから殺さないでくれ!
アーロンだ!あの魚人から教えられたんだ!」
なんですって!?アーロンが…!
「…っ!?」
ナミも驚いている様です…。そうよね、これは約束を裏切られたのと同じことですもの…。
「そうですか、それなら仕方ありませんね…。お宝は差し上げます…。そこの木の根元に埋めてありますから…。」
「ちょ、ちょっとお姉ちゃん!?どうしてあげちゃうのよ!」
「いいのよ、1億なんてその気になればすぐに集められるのだから…。」
その代わり…。と、私は男に水球を突きつけ言います。
「次にこんなことをしたら貴方を奈落の水底へと叩き落としますから…。」
物凄い勢いでコクコクと頷く男…。
これだけ言っておけば大丈夫でしょう…。後は…。
私はナミにアイコンタクトをとります…。
(後はよろしくね…)と…。
ナミは小さく頷いてから男に言います。
「さっさと持っていくなら持ってけドロボウ!こんな『はした金』善部くれてやるわ!」
「は、はいぃ!!」
私はそれを見届けると歩き出しました…。
ある場所へ向けて……。
「アーロン!」
私はアーロンパークのとを蹴破りました。
「おぉ、ハルナ、どうした?何をそんなに怒ってるんだ?」
そう、シラを切るつもりなんですね……。
「よくそんなことが言えるわね…。あの海軍から聞いたわ、あの男に宝の隠し場所を教えたのは貴方だってね。
約束を破っておいてその態度はなに?」
すると、アーロンは頬をしかめた。
「チッ…鼠の野郎、喋っちまいやがったのか…使えない奴だ…。」
「私の質問に答えなさい!アクア・スネーク!!」
私は怒りに任せて巨大な水蛇を作り出しアーロンを締め上げます…。
「ぐっ…あぁ、そうだ、お前達は手放すには惜しい人材だったんでな」
そんな…そんなことのために…!
「そんなことのためにナミとの約束を裏切ったのか!!」
私は怒りを強め、蛇の締め上げる強さを上げます…。
「俺は裏切っちゃいないさ、あんなことで見つかるナミが悪いのさ!シャーハッハッハッハ!!」
「…殺す!!」
蛇に更に締め上げる強さを上げさせます…。
「アーロンさんに何しやがる!」
「ニュゥ…!下等種族の分際で図に乗るんじゃねえ!!」
「チュッ…瞬殺してやるよ」
『殺っちまえぇぇぇ!!!』
幹部や部下達が一斉に私に飛びかかってきます…。
「懆水「アクア・タイフーン」」
直後、飛びかかって来た者達は水の奔流に飲み込まれます
「ニュゥッ!?!?なんだこれは!?」
「チッ…身動きがとれねえ」
「チュッ…これはキツいな…」
『くっくそぉ…!!』
先ずは貴方達から終わらせないといけませんね…。
「追撃「水鎌」」
私は奔流を水の刃へと変え部下達を切り刻んでいきます。
『ぐわぁぁぁっ…!!』
暫く断末魔の悲鳴が聞こえていましたが、すぐに聞こえなくなりました…。
「残るは貴方だけ…「隙アリだな」がはっ!?」
な、なに…?
見ると私の胸にアーロンの鋭い鼻が突き刺さっていました…。
「ゴフッ!…!?…こ…れは…」
「惜しかったな、ハルナ、お前がもしあの蛇を硬質化させたりしていたら俺を殺れてたかもしれねえのにな…。」
「っ!…ま、まさ…か…」
「そう、あの蛇の拘束はもうねえ、お前の負けだ、ハルナ」
そう言うとアーロンは私の胸から鼻を引き抜き首を持ち上げてきます…。
「がふっ…!ぁぁ…」
駄目…もう意識が…
「もう終わりみたいだな…フンッ…」
そう言うとアーロンは私を海へと投げ捨てました…。
こ…こんな…ところで……。
「こんごう…おねえ…さま…」
そこで私の意識は暗転しました…。
そして、私は水底へと沈んで行くのでした。
sideout
sideヨサク&ジョニー
オレ達は目を疑っていた。
今しがた起こっていた光景が信じられなかったからだ…。
先程、ハルナの姐さんがアーロンにぶちギレていてアーロンの部下達を瞬殺していたと思ったら、その直後に姐さんがアーロンに貫かれていた。
しかもアーロンはそんな姐さんを海へと投げ捨ててしまった…。
「ど、どうする相棒このままだと姐さんが!」
「ヨサクは姐さんを頼む、オレはその間にアーロンの相手をする」
「相手をするってどうするんだよ!こうしてる間にも姐さんが!!」
「オレ達が考えてたってしかたねえんだ!いくぞ!!」
「おう!」
オレ達はすぐに動き出すのだった。
待っててください!姐さん!絶対に助けますから
夕立が嫌な予感にアーロンのもとへ向かうルフィ達
しかしそこにはボロボロになり倒れているジョニーとヨサクの姿があった…。
そして一味はヨサクの口からとんでもない事実を聞かされる
次回!榛名さんの苦労話!
榛名轟沈!?ルフィの怒り大爆発!
海賊王にオレはなる!