榛名さんの苦労話   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじです!

夕立ちゃんの活躍によりクリーク海賊団からバラティエを守ったルフィくん達。

クリークは自らの放った毒ガス弾により自滅…。

一方、ハルナ達は帰ってきたココヤシ村にてベルメールと再会するのでした。


新たな仲間!サンジ加入!榛名、ゴサの町を調査せよ!

side夕立

 

ヤッホー、夕立だよ。

 

とりあえずまたまた簡単な説明っぽい。

 

あの後、クリークの亡骸は政府に引き渡して、ギンと残った手下達は小舟でどこかに旅立っていったっぽい。

 

私達は逃げたナミを連れ戻すために出発しようとした時に副料理長さんが仲間になってくれるって言い出したの…。

 

そこから今回の話が始まるっぽい。

 

 

sideout

 

 

sideサンジ

 

「ったく、漸く出ていく気になったか…チビナス…。

…アイツを探しに行くのか?」

 

クソジジイの言葉に俺は頷く。

 

 

「あぁ、姉さんが出ていったのとナミさんが逃げ出したタイミングを考えると二人は恐らく一緒にいるはすだ…。」

 

その時、ルフィが思い出したように口を開く。

 

 

「そういや、アイツら海賊専門の泥棒だとか前に言ってたな」

 

なるほど、それなら二人が一緒にいるのは確実だな。

 

 

「その二人なんですけどね…あの二人が向かったと思われるのがとんでもない場所だったんすよ」

 

ヨサクがそう口にする。

 

 

「とんでもない場所って?何処なのっぽい?」

 

夕立ちゃんの問いにそこで口籠るヨサク。

 

 

「とにかく、ルフィの兄貴の力が必要なんです!あっしと来てください!」

 

ルフィはすぐにそれに頷き、歩き出す。

 

俺と夕立ちゃんも後について歩いていく。すると…。

 

 

「サンジ…。風邪、引くなよ?」

 

クソジジイの言葉で涙が堰を切ったように溢れだした。

 

俺は振り向き様に土下座にも似たお辞儀をして叫ぶ。

 

 

「オーナー・ゼフ!今まで!クソお世話になりました!

かならす姉さんを見つけてオールブルーを見つけます!」

 

 

「あぁ…。娘によろしく伝えておけ…。」

 

それだけ言うとクソジジイは店に引っ込んでしまった。

 

 

「おーい!サンジ!出発するぞー!」

 

 

「早くっぽーい!!」

 

船から二人の声が聞こえてくる。

 

 

「あぁ、今行く…。」

 

俺はそう返すと船に乗り込んだ。

 

 

「よし、出航だーーー!!」

 

こうして俺は海へと飛び出したのだった。

 

 

sideout

 

 

side榛名

 

 

「それで?今回はどうして帰ってきたの?」

 

久しぶりの再会を楽しんだ後、不意にベルメールさんが聞いてきました。

 

 

「実は、潜入してた船でアーロンがまた暴れだしたと聞いたものですから…。」  

 

それを聞いたベルメールさんとノジコちゃんは『あぁ…その話か…。』と納得したように頷きます。  

 

 

「確かにアイツは少し前に暴れたよ…。ここ(ココヤシ村)でという訳じゃないけど、近くの村を壊滅させたんだ。」

 

 

「ゴサの村が!?」

 

ゴサの村と言えばココヤシ村の近くの海辺の村だった筈です…。

 

でもどうして…。

 

 

「一人の村人がアーロンに逆らったからさ、その見せしめに村ごと壊滅させられたんだ…。村人も全て殺されたんだって…」

 

 

「そんな…」

 

私は肩を落とす…。

 

どうしてこんなことに…。

 

とにかくゴサの村を調べてみないといけませんね…。

 

それからしばらく話をしてから私達は家を後にしました。

 

 

「さて、そろそろあっちにも顔を出してこないといけませんね…」

 

 

「そうね…。正直顔もみたくないけど…。」

 

心底嫌そうな顔をするナミ。

 

 

「まあまあ、ナミは先に向かってもらえる?アーロンにはすぐに向かうと伝えておいてほしいの」

 

 

「別にいいけど…。何かあったの?」

 

何かに気がついたナミがそう聞いてきます。

 

 

「えぇ、少し調べたいことがあってね…」

 

 

「…分かった。それじゃ先にいっておくわ…。早く来てよね」

 

そう言うとナミは歩いて去ってしまいました。

 

 

「さて、私も行きましょうか…。」

 

私はゴサの村があった場所へと足を運びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これは酷い…」

 

ゴサの村跡地についた私は言葉を失いました。

 

そこはもうつい最近まで人が住んでいたとは言い難い程の荒れ方をしていたのです…。

 

 

「これはモームを連れてきたのね…」

 

私は村跡地を見て回ります。すると、電探に反応がありました。

 

 

「!…電探に反応?これはいったい…」

 

 

『キャーッ…!』

 

電探の反応を不審に思っていると、悲鳴が聞こえてきました。

 

 

「悲鳴!まだ生存者がいるの!?」

 

私は急いで声の聞こえた方に向かいました。

 

 

 

 

 

 

 

声の聞こえた場所に着くとそこにいたのはなんとノジコちゃんだったんです。

 

 

「ノジコちゃん!?どうしてこんなところに!」

 

 

「!?…なんだ、ハルナお姉ちゃんか…驚かさないでよ。」

 

胸を撫で下ろしているノジコちゃん。

 

ふと視線を下に落とした私は驚愕しました。

 

 

「ウソップくん!?…なんでこの人がここに?」

 

 

「事情は後で話すよ。とりあえず今は手伝って。家まで運ぶわ」

 

 

「え、えぇ…。分かったわ」

 

頷いて私はウソップくんの身体を持ち上げると家へと運んでいくのでした。

 

 




如月よ…。

ウソップくんを家へと運んだハルナ達…。

ハルナはすぐにアーロンのもとへ向かってしまう。

その後に目を覚ましたウソップくんはノジコちゃんとベルメールさんから二人の過去を聞かされる…。

次回は、明かされるハルナの過去…ベルメールが語る悲痛な人生

というものみたい…。それじゃあ、また見てね

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