榛名さんの苦労話   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじです!

ルフィくんから海賊たちが村に攻め込んでくることを知ります。

私はそれ利用して敵の船を夜戦にて轟沈させました。

その翌朝、激怒したクラハドールさんが顔を出しました。


「これはいったいどういうことだ!ジャンゴ!!」

さてさて!これからがクライマックスです!腕がなるわね!


ルフィvsクロ!村を守る最後の戦い

side榛名

 

 

こんばんは、ハルナです。

 

現在私達は執事、いえ、元海賊のクラハドールさんと対峙しています。

 

 

「どういうことだ?何故アイツらの姿がねえ…」

 

辺りを見回して状況を把握しているクラハドール。

 

 

「まさか、お前らがやったのか?」

 

こちらに聞いてくるクラハドールにルフィくんが答えます。

 

 

「いや、やったのは姉ちゃんだ」

 

 

「お前が?」

 

その言葉でギロリと私を睨むクラハドールさん

 

 

「えぇ、そうだとしたらどうしますか?今頃は船の皆さんは魚か、海王類のエサにでもなっているんじゃないでしょうか…」

 

 

「そうか…よく分かったよ…お前たちはここで殺す…」

 

その直後です。突如、音もなくクラハドールの姿が消えました。

 

どれだけ早く動いても無意味ですけどね

 

電探にはクラハドールの反応が正確に映し出されています。

 

反応が近くなったところで私は前世から持ち前の高速力を生かして真下に身体を倒します。

 

刹那、先程まで私の上半身があった場所に爪のように剣が空を切りました。

 

 

「ほう、俺の抜き足を見切るか…面白いじゃねえか、小娘」

 

 

「関心している所悪いですけど貴方の相手は私じゃありません」

 

私は体を元に戻して言います。

 

すると、私のすぐ横から腕が伸びてきてクラハドールを殴ります。

 

 

「お前の相手は姉ちゃんじゃねえ、オレだよバカ執事」

 

 

「そうか…それならまずはお前から切り刻んでやるとしよう…」

 

不意に上半身を垂らし、身体左右に揺らし始めるクラハドール

 

あの人、何か始める気ね...

 

嫌な予感がした私は能力でナミ達を水の壁でドーム状に囲います。

 

 

「!?なんだ?」

 

 

「うお!?なんだこれ?」

 

 

「これなら安心ね、ありがとお姉ちゃん」

 

皆さん驚いていますね。ナミは分かっていたみたいですけど。

 

 

「サンキュー、姉ちゃんこれで思いっきりアイツをぶん殴れる!」

 

ルフィくんの戦い方は凄く場所を取りますからね。こうしないと全力で戦えないでしょう

 

 

「あんな壁で囲ったところでどうせ後で俺に殺されるんだ…無駄なことは止めたらどうだ?」

 

 

「死なねえよ、お前じゃ姉ちゃんは殺せねえしオレだって殺せねえ」

 

 

「ほう、お前みたいな小僧に俺が勝てないというのか?いいだろう…なら試してやる…

杓死(しゃくし)!」

 

瞬間、再度クラハドールの姿が消えました。

 

その直後、私達を追っている水の壁や近くの岩肌に抉れた跡ができました。

 

ルフィくんはクラハドールの位置を捉えようとキョロキョロと辺りを見回します。

 

 

「い、いったい何が起きているの?」

 

 

「は、速すぎて見えねえ…」

 

その間にも戦いは激化していきます。

 

ルフィくんもかなり目で追えるようになってきているようです。

 

すると、電探に新たな反応が...

 

外はクラハドールの杓死で危険地帯です。いったい誰が...

 

 

「どうしてこのタイミングで!」

 

私は急いで水壁から出て艤装を装着します。

 

 

「ちょ、ちょっとお姉ちゃん!?どこ行くのよ!」

 

即座に付与される艦娘としての能力で杓死を防ぎながら私は進みます。

 

電探の反応はもうすぐそこまで来ています。

 

見えてきた人影に私は急いで能力を発動させます。

 

 

「それ以上来たらいけません!アクア・アーマー・キュリング!」

 

 

「え?これって...」

 

そうしてすぐにその人のもとに駆け寄ると、そのまますぐにその人の手を引き近くの茂みへと隠れます。

 

危なかったですね...もう少しで巻き添いが起きるところでした。

 

そうして私は助けた人の顔を見て驚きました。

 

その助けた人がクラハドールの狙っているカヤさんだったからです。

 

 

「はぁ…はぁ…危なかったです。どうしてこんな所に来たのですか?カヤさん」

 

 

「私、クラハドールに話をつけに来たんです。」

 

話をつけに来た?カヤさんはクラハドールの目的を知っているということでしょうか?

 

 

「そうだったのですね、でも今は出ていってはいけません。見てみると良いでしょう」

 

少しだけ茂みから顔を出して状況を確認するカヤさん。

 

 

「ッッ!?」

 

今のこの地帯が危険であることがよく分かったのでしょう、カヤさんの顔が真っ青です。

 

 

「見てもらえればわかる通り、今の彼に貴女を認識できることはできない状況です。

もし貴女があのままあの場に来ていたら即座に切り捨てられていたでしょう…」

 

 

「そうみたいですね…助けてくださってありがとうございます。」

 

私はそれにニコリとします。すると外から声が聞こえてきました。

 

 

「ゴムゴムのぉ......ッ!!鐘ぇ!!」

 

【ドゴンッ!・・・ドサッ!】

 

どうやら決着がついたみたいですね。

 

 

「もう大丈夫みたいです。カヤさん、行きましょう」

 

 

「え、えぇ…」

 

こうして、シロップ村での激闘は幕を降ろしたのでした。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

あの後、クラハドールは海軍に引き渡し今回の一件はようやく終わりを迎えました。

 

そんなある日、私達が以前の食事処で食事をしているとカヤさんが訪ねて来たんです。

 

 

「ここにいらしたんですね、皆さん」

 

 

「あら、カヤさん病気はもう大丈夫なんですか?」

 

私の問いにカヤさんは頷いて答えます。

 

 

「私のここ一年の病気は両親が亡くなったことによる精神的な気落ちが原因でしたから、ウソップさんにもずいぶん励まされましたし…甘えてばかりはいられません。

皆さんにもずいぶんとお世話になりました。」

 

なので!とカヤさんは続けます。

 

 

「皆さんに私からの心ばかりのプレゼントを用意させていただきました。ぜひ、受け取ってください」

 

 

「プレゼント…ですか?」

 

私達は当然のことをしただけなのに...いいのでしょうか...

 

 

「はい、南の海岸に用意してありますので、ついて来てください」

 

そうして私達はカヤさんに連れられ海岸まで移動しました。

 

海岸に着くとそこには立派な船が着水していました。

 

 

「す、凄い…」

 

 

「これホントに貰っていいのか?」

 

 

「えぇ、ぜひ使ってください」

 

その後、この船をデザインしたメリーさんから船の詳しい説明を聞いて私達が船に乗り込もうとした時でした。

 

 

「ハルナさん」

 

呼ばれて振り向くとカヤさんがこちらに手招きをしていました。

 

私は呼ばれるがままにカヤさんの所まで行きます。

 

 

「どうかしましたか?」

 

 

「いえ、ハルナさんが以前話してくれたお話しって全部実体験のものだったんですね」

 

 

「どうして分かったんですか?」

 

 

「前にハルナさんが私を助けてくれたときに見せたあの姿…お話の艦娘そっくりだったんですもの」

 

あ、あはは...カヤさんは勘が鋭い方みたいですね...。

 

 

「もし、またこの村によることがありましたら、また艦娘のお話し聞かせてください」

 

私はその言葉ににこやかに頷いて答えます。

 

 

「えぇ、ハルナでよければいくらでもお相手しましょう!」

 

私達が話している間になぜか大荷物と一緒に転がってきたウソップさんがルフィくんとゾロさんの足蹴で止められていました。

 

そんなこともあってようやく出向です。

 

出向の直前に...

 

 

「お前らも元気でな!またどっかで会おう!」

 

 

「なんで?」

 

 

「なんでってお前愛想のねえ野郎だな…これから同じ海賊やるってんだから!そのうち海で会ったr…」

 

 

「何言ってんだ、早く乗れよ」

 

 

「・・・へ?」

 

 

「俺達、もう仲間だろ?」

 

 

「・・・・・・き、キャプテンはオレだろうな!」

 

 

「バカ言え!オレがキャプテンだ!」

 

などというやり取りがあり、無事にウソップさん改め

 

ウソップくんが仲間に加わって旅は始まったのでした。




霧島です。

今回は新たな仲間、ウソップくんが新たに加わりましたね

この一味もどんどん賑やかになっていきますね

榛名、そちらの世界での生活存分に楽しんでください!

もしかしたらこちらの者がそちらに行くかもしれませんがその時は宜しくお願いしますね。

それでは

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