榛名さんの苦労話   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじです!

オレンジの街にてバギー一味を倒した私達

村の皆さんに追い掛け回されつつもなんとか海へと出港したんです。

さてさて、次はどんな出会いが待っているんでしょう


シロップ村での出会い…その名はウソップ!

side榛名

 

こんにちは、ハルナです。

 

オレンジの街離れてから数週間が経ちました。

 

今はナミにキツイお灸をすえている最中なんです!

 

 

「前々から散々言ってきたはずよ?裏切る相手は慎重に選びなさいって」

 

 

「うぅ…だって相手は汚い海賊じゃない…エサに使って何が悪いのよ…」

 

この子は...まだ分からないようですね...。

 

 

「そう、まだそんなこと言うのなら…これから盗んだお宝はすべて私が管理します。

ナミには一切触らせません…それと、艤装の手入れを毎日ナミにやってもらいましょう」

 

その言葉を聞いたナミは途端に顔を青くします。

 

 

「それだけはやめて!お願い!もう絶対やらないから!

毎日お姉ちゃんの装備の点検はイヤ――――ッッッ!!!」

 

 

「はぁ…仕方ないですね、今回だけですよ?

でも、この事はベルメールさんに報告しますからね」

 

するとナミの顔が更に真っ青になりました。

 

 

「お、お姉ちゃん...?それは冗談よね?」

 

うすら笑いを浮かべるナミに私はニッコリと微笑んで

 

 

「いいえ♪冗談なんかじゃありませんよ?」

 

 

「イヤーーーーーッッッ!!!!!」

 

ナミの絶叫が海に木霊しました。

 

 

「ハハハハハハッ!!おっもしれえな!ナミ」

 

 

「笑いごとじゃないわ!!あぁ…どうしよう…ベルメールさんになんて言い訳したら…」

 

笑い転げルフィくんをぶん殴って頭を抱え込むナミ...

 

あなたが招いたことなんですから自業自得ですよ?

 

 

「おい、おまえら…新しい島が見えてきたぞ」

 

ゾロさんの声にそちらを見ると確かに陸地が見えていました。

 

 

「よぉーし!そんじゃ上陸だ‼‼」

 

こうして私達は数週間ぶりに陸地に降り立ったのです。

 

 

「あ、あぁぁ~...久しぶりに地面に降りたぁ…」

 

 

「ほあぁぁ~…この奥に村があんのか?」

 

 

「うん、小さな村みたいだけど…」

 

 

「おぉ!!そんじゃ肉肉肉ニクニク!飯屋はあんのか!」

 

 

「ちょっと落ち着きましょう?ルフィくん」

 

 

「お姉ちゃんの言う通りよ、それとアンタは肉から離れなさい」

 

思いっきり伸びをするゾロさんに、お肉の事しか言っていないルフィくん

 

地図を見ているナミ、隠れている人達...

 

 

・・・え?

 

電探に反応?四つですね...

 

 

「みんな、気を付けてください待ち伏せされています。」

 

 

【ガサガサガサッ!】

 

 

「あぶねえ!」

 

ゾロさんの声の直後、一斉に私達に向かって何かが飛んできました。

 

 

「させません!アクア・ウォール・キュリング!」

 

瞬間!私達四人の前に水の壁が立ちふさがり何かを防ぎます。

 

見ると、周りの高台の上には至る所に小さな海賊旗のようなものが...

 

 

「うほぉ~!!すっげえなぁ!!」

 

 

「ルフィくん、感心している場合じゃないですからね?」

 

 

「ん?そっか?」

 

すると、高台の方から声が聞こえてきました。

 

 

「ははははっ!オレはこの村に君臨する大海賊団を率いるウソップ!

人々はオレを称えさらに称え我が船長!キャプテン・ウソップと呼ぶ!」

 

 

「は、はぁ...」

 

あれにはなんと相槌を打ってあげたらいいのでしょう...

 

その間にもウソップさんは続けます。

 

 

「この村を攻めようとしているならやめておけ!

このオレの八千万の部下共が黙っちゃいないからな!!」

 

八千万?どう見てもあと三人しかいないんですけど…

 

 

「スッゲェェェ!!!」

 

ルフィくん、信じちゃいけませんよ...

 

 

「盛り上がっているところごめんなさい…あなたのそれ、嘘ですよね?

それに隠れてる子たちも三人ですし...」

 

 

「ひえっ!?バレてる...!」

 

 

「ほら、バレたって言いましたわ」

 

 

「うははぁ~い!バレたって言っちまったぁぁ…!」

 

身体をクネクネくねらせるウソップさん...

 

なんというか、頭痛がしてきました...。

 

 

「ナニッ!?嘘なのか!?」

 

どう聞いたら信じられるのかの方が疑問ですよ?ルフィくん

 

 

「おのれ!策士め!八千万は大げさだが…オレには立派な部下たちがいる!」

 

 

「いえ…だから三人なんですよね?」

 

 

「・・・え?知ってるの?」

 

さっきから言ってるじゃないですか...!

 

 

「知っているも何も最初から気づいてましたよ?そこにいるんでしょう?」

 

私は茂みの方を見ます。

 

 

「ワァァァァッ!!みぬかれてたぁぁ--ッッ!!

に、逃げろぉぉぉ!!!」

 

あら、逃げられちゃいました。

 

 

「あ、おい!おまえら!逃げるなぁぁぁ!!」

 

 

「パチンコを使う海賊なんて、聞いたことなもんね…ね?お姉ちゃん」

 

 

「そうね、確かにとても珍しいと思います。」

 

 

「ハハハハハハッ!!お前、面白いな!ハハハハハハッ!!」

 

私は頭痛が酷くなってきました...

 

 

「う、うるせえ!オレをコケにするな!オレは誇り高き男なんだ!

その誇りの高さ故!人はオレを…!誇りのウソップと呼ぶ!

さっきの見ただろ!オレのパチンコの腕はそこらのピストルより遥かに凄いんだぜ!」

 

そう言ってパチンコを構えるウソップさん

 

そんなことしちゃっていいのでしょうか...

 

 

「ピストル抜いたからにゃあ…命賭けろよ?」

 

 

「・・・へ?」

 

 

「ソイツは脅しの道具じゃないって言ったんだ…」

 

ルフィくんの言葉の意味を察してゾロさんも刀を軽く抜きます。

 

 

「お前の目の前にいるのは本物の海賊なんだぜ?」

 

ウソップさんはどうするんでしょう...

 

 

 

 

『・・・・・・・』

 

しばらくの無言が包みます。

 

その沈黙を破ったのはウソップさんの方でした。

 

 

「や、やっぱホンモンの海賊はいう事も迫力も段違いだ…スゲエ」

 

その言葉に、顔を見合わせて笑う二人

 

 

「受け売りさ!」

 

 

「・・・へ?」

 

 

「俺の尊敬する海賊、シャンクスの」

 

 

「シャ、シャンクスだと!?お前!赤髪のシャンクスを知ってんのか⁉」

 

 

「あぁ、ヤソップだろ?お前の父ちゃん」

 

ヤソップさんって確か...赤髪のお兄さんの船に乗っていたあの狙撃手の...

 

 

「へ…?えぇぇぇぇ…!!?」

 

驚きすぎて高台から転がり落ちるウソップさん

 

 

「危ない!アクア・クッション!」

 

間一髪のところで水のクッションがウソップさんを包み込みます。

 

 

「え…あ、サンキュー、確かにオレの親父の名はヤソップだけど…なんでそれ知ってんだ?」

 

 

「その前に腹減っちまった…飯食いにいこうぜ」

 

 

「そうだな、そうするか」

 

 

「はい、榛名は大丈夫です!」

 

 

「そうね、いきましょうか」

 

 

「お、おい!ちょっと待ってくれよ!」

 

こうして私達は村の方へと向かったのでした。

 

 

 




こんばんは高雄です。

榛名さんが新しい方と出会ったみたいですね。

この出会いがこれからどんな物語を作り出していくのか楽しみですわ

榛名さん、第二の人生楽しんでくださいね

それではまた、ごきげんよう

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