養護教諭の日記帳   作:蒸した揚げパン

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深夜テンションという怪物がなした産物。後悔はしていない。


第15話

6月18日 晴れ

 

保健室で何冊か持ってきた本を放課後適当に読み漁っていたら保健室に葉桜清楚が訪ねてきた。正直俺は少し彼女の事が少し苦手だ。理由は時おり彼女から百代に似た闘気を感じる事があり清楚な女の子を絵に描いたような普段の彼女の感じからは一切想像ができないからだ。まぁ彼女の名前から何の英雄かは落ちがついているので問題はないけどそれでも普段との差が激しすぎるで苦手だ。

やって来た葉桜に適当に茶でも振る舞いながらしばらく話をしていたら葉桜が俺が持っている本に興味を示した。なにかおすすめがありますか?と聞かれたので持ってきた小説のひとつの太陽とうたた寝を勧めてみた。彼女はどうやらこの本を読んだことがないらしく借りたいといっていたので貸した。その後完全下校時刻になったので葉桜は帰っていった。俺も少し帰る人を眺めた後帰ろうとおもい持ってきた本のタイトル確認をしたら太陽とうたた寝の本があった。どうやら葉桜に貸す本を間違えてしまったようだ。彼女に貸したのは太陽とうたた寝ではなく最上辺りにでも貸そうと思っていた官能小説荒巻チン蔵と警官勤めの私という本だ。あの本の内容は復讐を誓った刑事と謎の探偵を名乗る男の話なんだがその実態は目的そっちのけで刑事の彼女と探偵が体を重ね続けるという本だ。でも事件を解決する彼女と探偵がいいコンビでついつい読み進めてしまう。確か最後のオチは実は長年追ってきた事件の犯人は実は探偵が犯人で長い間体を重ねたせいで探偵を異性として愛してしまった女刑事が涙ながらに探偵を撃ち殺すというオチだったような気がする。

もう今更本が違うよというのも面倒なのでそのまま家に帰ることにした。読み終わったら感想を聞いてみようと思う。

 

6月19日 晴れ

 

朝百代にぶっ飛ばされている武闘家が誰かと思えば俺の知り合いだった。別にそいつと俺は仲がいいという訳でもないが知り合いなので一応時を巻き戻して傷を治しておいた。その後今更ながらかなり前に最上がボソボソいっていた計画ってなんだろうなと極めてどうでもいいことを考えていたら気づいたら完全下校時刻になっていた。

帰り道川原のところを歩いていたら鍛練している奴を見つけたので声をかけしばらく話していたら今度は義経に挑戦するといっているそいつの目の前に顔を隠しているヘソだし女が現れた。最近噂になっているファントム=サンと名乗る女がそいつに勝負を持ちかけそいつが承認して決闘が始まった。結果はほぼ一瞬で奴がファントム=サンに叩きのめされて終わりというオチだった。その後礼をした後ファントム=サンはそこに初めからいなかったように去っていた。

その後そいつをたたき起こして別れた後俺はファントム=サンのことについて考えていた。俺が今回初めてファントム=サンに会って感じた事は何かどこかであったことがあるような気がするという印象だった。顔つきといいあのお手頃サイズのおっぱいといいファントム=サンから感じた気といい何か初めてあった気がしない。なんというか最上とよく似た印象を受ける。別に揉んだことはないけどあのお手頃サイズのおっぱいといい顔つきといいファントム=サンと共通している部分が多い。来週の頭辺りにでもファントム=サンのことについて最上に聞いてみようかと思う。




椿の容姿は具体的に決めてません。顔は妄想で補完してどうぞ。

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