養護教諭の日記帳   作:蒸した揚げパン

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2話

○月○日 雨

 

何事もなく一年の宿泊旅行も終わり、いつの間にか5月も終わりを告げて今はもう6月だ。

俺がこの川神学園の養護教諭になってから約2ヶ月が経過した。

鬱憤晴らしに決闘していた百代もこの梅雨の時期は決闘をしないようで怪我人が保健室に運び込まれることは少なくなってきた。それでも雨の中の決闘というシチュエーションに憧れている奴でもいるのか時折決闘が行われるのでたまに怪我人が保健室に運び込まれることがあるが、そいつらはしばらくしたら勝手に立ち上がって帰っていくので、実質何もする事がないからここ最近は書類と向き合う日々が続いている。

変わったことといえば一年の宿泊旅行で接触した百代とは時折会話をする事が増えたという事くらいだ。といっても会話する内容は下らないものから、彼女自身のことや風間ファミリーとかいう後輩達のことなどの話をよく話してくる。

特に風間ファミリーの事に関してはヤマトという名前の弟分の男の子が頻繁に話題に出てくるのでそのヤマトいう男の子の事が好きなの?とからかったら彼女のなかでは弟分なのが抜けきれないと否定された。

それからは百代の初恋の話に話題になり、いつ初恋をしたのかと聞くと、彼女が五歳位の時公園で年が上の奴に喧嘩を売ってそいつを叩きのめしてた時に初恋の人に注意され、腹が立ちそいつに喧嘩を売ったら初恋の人が彼女を叩きのめしたらしい。それからは毎日公園に行ってはそいつに喧嘩を売り続け負かされ続けてそしていつの間にかそいつの事が頭から離れなくなってその初恋の人がいなくなってから初めてその感情が恋だと気付いたという。

その後初恋の話題が終わり、また風間ファミリーとかいう後輩たちの話題になり来年そのヤマトとかいうのと後輩たちがこの川神学園に入ってくるそうなので仲良くして欲しいというのを聞いて後輩に優しいなと思いつつそして、この子の美貌と後輩に対する優しさがこの子が最終学年になったとき後輩から百代お姉様とか呼ばれるようになるのだろうなと思った。

 

 

 

○月○日 曇り

 

宇佐美先生に呼び出されて何事か思い、指定場所である第2茶道室に急いで行ったら、つまみと酒をおいてダラダラしている宇佐美先生を発見した。何の用で呼び出されたのか気になったので聞いたらどうやったら小島先生を落とせるかという相談を受けたのでまずその態度をどうにかしたらどうですかといったらやっぱりそうだよなーといって落ち込んでいた。食事でも誘えばよいのではといってもそれを聞き付けた関係ない教師達が集まり結局教師達の宴会に何度もなったという。そして、そこで会話のきっかけを作ろうとしても小島先生は何かと他の教師と話していることが多くなかなかきっかけが作れないらしい。

その後何かと酒とつまみのお陰で会話も弾み、途中おじさんと君は似た臭いがするんだよねと言っていたので、まだ加齢臭は出てないですと軽口を叩けるくらいには宇佐美先生とは親しくなったと思う。そしてこの集まりを定期的にこやるという話にまとまったので宇佐美先生はこの集まりの名前を通称だらけ部となずけた。

 

 

 

 

○月○日 雨

 

梅雨はまだ明けない。靴が泥まみれになるから終わって欲しいと思う感情と学校に行くときよく透けブラをしている女の人を見かけるので終わってほしくないもっとやれ!という二重の感情が俺のなかでぶつかっている。

最近は宇佐美先生と双眼鏡で女子生徒の透けブラ観察をすることが多いので梅雨は当分続いていいやと思うことにしている。

特に美人と評判の弓道部部長のブラの色が青が多いと知れたのは大きい。そしてその弓道部でも一年生ながら部長と装飾ない腕を持つ矢場はピンクのブラだという情報も得られた。

宇佐美先生は弓道部顧問の小島先生の透けブラを期待していたようだが二人で観察しても最終的に梅雨明けまで全く拝めなかったので諦めることになった。そしてここからは勝手な俺の推察だが小島先生は紫とかのブラが多いというイメージが自分のなかではある。ちなみに百代は確実に黒それは絶対に間違っていないと思う。

 

 

○月○日 晴れ

 

梅雨が終わった。これから夏になってどんどん気温が上がり暑くなる時期だ。

梅雨が終わったせいか生徒達のテンションが高くなっている。それに合わせて学園長が体育祭の宣言をしていた。

宇佐美先生の話によると毎年普通の体育祭か海でやる水上体育祭の2つの行事を学園長の気まぐれでどっちをやるか決めるらしい。どうやら今年は普通の体育祭らしい。

ちなみにこの行事にどうやら百代は参加できないらしい。理由はあまりにも武力が突出しすぎていて参加したものならすべての戦いに圧勝してしまうからだという。

この行事では川神学園の指定体操服は着て行うそうで指定体操服は学長の趣味だという旧式ブルマだそうでで俺としては正直百代にも出て欲しいと思っている。怪我人が何人出るかわかったもんじゃないが、それ以上に普段の体育の授業とは違う体育祭で旧式ブルマに身につける百代を見てみたい。

というより百代みたいな胸が大きくてエロい太ももをした人に体操服で膝枕をしてもらいたい。

イヤマジで・・・

 

 

○月○日 晴れ

 

そんなこんなで体育祭の日がやって来た。

百代はブルマじゃなくて学校の夏服で学園長と体育祭の実況をしていた。

そして今回の俺の仕事は実況席の近くで怪我人の治療をするのが仕事だ。

どうやら川神学園の体育祭は実質ルール無用の行事だそうで怪我人が後を絶たずずっと俺も忙しかった。特に川神ボールという行事の時は治療すんのが若干めんどくさいと思うほどに怪我人が多かった。でも百代を除く女子全員がブルマなので目の保養になった。

でも俺としては残念だったのは結局百代のブルマ姿を見れなかったことだ。

あまりの残念さにほぼ無意識に百代見たいな大きい胸とエロい太ももした人に膝枕して欲しいという言葉が口に出てしまいあまつさえ本人に聞かれるという失態を犯してしまった。

ドン引きされた上でブッ飛ばされて終わったなら良かったのに予想と違って百代が顔を真っ赤にしてうつむくという反応をしたことで余計自分がいったことが恥ずかしくなってきた。

そして、この日の翌日から俺と百代が付き合っているという噂が立ちそれが長い間噂になったのは別の話。


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