養護教諭の日記帳   作:蒸した揚げパン

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前回はふざけ倒しました。


後今回は僕の一話の平均文字数からしたら長い方です。




13話

○月○日 晴れ

 

冬もやって来て寒くなり、クリスマスという恋人という存在がいない男にとっては辛い時期が近づきつつあった。今年も久遠寺家に招待されるんじゃないかと思っていたがその日はどうやらどこかに旅行に行くらしくいないと久々に七浜で会ったベニさんが教えてくれた。

久遠寺家というクリスマスを過ごすという予定を完全に失ってしまった俺はまたクリスマスを寂しく過ごすという事実に悲しくなりながら川で途方に暮れていたら、なんかテントみたいな所があったのでそこにいってみた。

とりあえず中を覗いて見たらちょうどパンツ一丁で次にパンツを脱ごうとしている女の人がいた。その中にいた銀髪の女の人とバッチリ目が会ってしまった。驚きのあまり硬直した俺に銀髪の女の人は顔が赤くなってワナワナと震えていたその人にものを投げられた辺りから何も思い出せないので恐らくそのひとに気絶させられただと思う。しかし気絶する前に見た銀髪の女がパンツ一丁でパンツ脱ごうとしていたこととピン立ちした赤い乳首がはっきり見えたのは覚えていたのでクリボッチの俺が見た赤い服のジジィがもたらした早めのクリスマスプレゼントでも幻覚じゃなくてホントに見た光景なのだろう。

 

○月○日 雪

 

クリスマスとかいうクソ行事も後数日に迫ってきた。周囲のカップル共も浮かれっぱなしだ。やれセックスだ姓の6時間だとうるさいなと正直思う。誰かクリスマスに睨み付けるだけで人を爆発させる技とかを教えてほしい。俺だったら借金抱えても習得するのに・・・

 

○月○日 雨

 

再び銀髪の女を見つけた。覗いて見たら今度は着替えの途中ではなかった。しかしパンツ以外すべて流されてしまったらしく今は藁で作った服を着用しているようだ。とりあえず12月のこんな時期にこんな寒い格好している人をさすがに放ってはおけないので「家に来ませんか」といったら「お前みたいな変態の家なんかごめんだ」と言われた。「でもそんな格好だと風邪引くどころか凍えて死にますよ」といったらぐぬぬと唸っていた。その後もなんかいろいろいってきそうだったので無視してお姫様だっこで家に連れて帰った。

その後家に銀髪の女の人を連れていき、最初はまず風呂に入れようと思い風呂場で藁の服を脱がせようとしたら「それくらい自分でできる!」と俺を風呂場から叩き出した。その後はシャワーの音が聞こえたので入ってくれたのだと思う。しばらくポケーとしていたら銀髪の女の人に着せる服を忘れてしまったので、仕方ないけど俺の服で我慢をしてもらおうと思い再び風呂場にいったら風呂場から出てきた銀髪の女の人と再び目があってしまった。今度は乳首はもちろんのこと生まれてきたところや尻の穴に至るまですべて見てしまった。また怒り出してものを投げられそうになったがここに再び来た理由を説明して必死に謝り倒したらなんとか許して貰えた。でも正直生涯忘れられないレベルの眼福でした。

風呂が終わり、俺が作った料理を食べながら銀髪の女の人がいろいろ話してくれた。

まず名前が橘天衣という名前らしい。テント生活に至った経緯を聞いたらまず川神で百代と戦って負けて、今度は北陸の剣聖と勝負しようとしたら、断られてその娘さんと勝負することとなり舐めてかかっていったせいで負けてその後は途方に暮れて川神に戻ってしばらく九鬼に身を寄せていたら、なんかこれ以上世話になるのが申し訳なくなって九鬼からお金をもらって出ていったら出ていったその日に全額どこかに金を落としてしまってやむなくテント生活を始めることとなったと話してくれた。そして俺が遭遇したのはテント生活を初めて約2週間たった辺りであったという。

「不幸な人生送ってるんですねぇ」といったら「そうだ私は不幸な女だ。だから誰にも関わってはいけない」とふざけたこと抜かしやがったのでビンタして説教をしてやった。

説教が一通り終わった後橘さんを見たら橘さんは泣いていた。なぜ泣いたのかと理由を聞いたら昔からの不幸体質のせいで親や周りに煙たがれてせっかくできた友達も不幸体質のせいで周りからいなくなって誰も私自身と私の不幸体質に真剣に向き合ってくれる人はいなかったとのこと。

しかし、今の説教で初めて本気で向き合ってくれる人に出会えたことで感極まって泣いてしまったのこと。その後橘さんは泣きつかれてそのまま眠ってしまった。

とりあえずソファーで寝てもらうのもあれなので来客用のベッドで寝て貰った。俺は橘さんの服どうしようと思いながらソファーで寝た。

 

○月○日 晴れ

 

とりあえず今日は学校そのものを休んで、橘さんの服を買いに行くことにした。

ほんとは誰かの家に突撃して事情を説明して貸してもらえばいいのだが、いきなり知っている知らないに関わらず女の人に服かしてくれと男に言われたら俺が女でも断るだろうということで俺のダボダボな服を着た橘さんと共に町に服を買いに行くこととなった。

まずはとりあえず下着類とか靴下等を買いに行きその後上の服と下の服を7~8着買った。だいぶそのせいで金が吹っ飛んだが必要経費だと思って我慢した。でもまさか10万以上かかるとは夢にも思わなかった。

その後は昼飯を食べたり映画を見たりゲーセンで遊んだりと途中で橘さんとデートしているような気持ちになった。

最初は橘さんもずっと暗い顔をしていたが、時間が経つにすれ、少しずつ笑うことが増えていったので楽しんでくれたなら何よりだと思う。

「そういえば俺と橘さんが一緒にいたとき橘さんの身に不幸な出来事がいっさい起こりませんでしたね」といったら( ゚д゚)ハッ!とした顔になった。

俺が橘さんといれば橘さんの不幸が中和されるのはわかったけど俺は橘さんとずっといっしょにいれるわけではない。

俺がいたときの状態を橘さん一人でいたときにならないと真の解決とは言えない。いいことがわかったが新たな課題が出てきた日でもあった。

 

○月○日 晴れ

 

今日は学校の保健室でずっとかんがえことをしながら過ごした。どうしたら橘さんの不幸体質は治るのだろうと帰るまで考えてた。

家に帰った後橘さんに不幸体質が治るまで貴方に付き添いますと言ったら、橘さんに「何故私の為にそこまで・・・お前には何の得もないじゃないか」と泣きそうな声で言われたので、「俺がしたいからやっているんだ。それにかわいい女の子が自分の目の前で泣いている顔は見たくない」と返したら橘さんは顔を俯かせて顔を赤くさせ小さい声で「ありがとう」といってくれた。

 

12月21日 晴れ

 

昨日は不幸体質改善のため橘さんといろいろ試したが全部ダメだったのでもうなんか前に胡散臭い金髪の奴に貰った指輪型のコレしかないのでとりあえず橘さんに付けてみよう。確か金髪の胡散臭い奴がいうには左手の薬指につけないとダメといっていたような気がする。この指輪の効果は体質を逆にさせるものだと金髪の胡散臭い奴がいっていた。これがマジなら橘さんは超幸運の女に生まれ変わるだろう。でもリスクとして胡散臭い金髪がいうにはそれを発動させるには膨大な気が必要だということと失敗したら何か不思議な力で俺が死んでしまうということを説明された気がする。奴を信じるつもりはないがもうコレしかもう頼るものがないのでとりあえずこいつに気を込め続けよう。とりあえずこいつの効果やリスクを橘さんに説明したら、本気で怒った顔をして今度は橘さんに俺がビンタされて説教された。

その後お前は他人のために自分の周りの人の気持ちを考えないところがダメなところだとさんざん怒られた。でも成功すれば橘さんの体質は幸運体質になると説明しても、「私の好きな人が死んで幸運になっても嬉しくない!それなら不幸なままでいい!」とさらに怒りをヒートアップさせるだけになってしまった。でももう氣を込めて使ってしまったといったらまたしかも今度はビンタでなく拳で殴られた。拳で暫く橘さんに殴られ続けたらひとつお願いがありますといったら俺を殴り続けてた橘さんの拳が止まった。「クリスマスを寂しく過ごしたくないのでいっしょに24日に過ごしてくれませんか」といったら橘さんポカンとした顔をした後腹を抱えて大爆笑した。俺もなんかおかしくなり自分が死ぬかもしれないのに笑いが込み上げてきて大爆笑した。その後暫く笑いが止まらず二人で大爆笑し続けた。

一通り爆笑した後橘さんは急に真面目な顔になって「絶対に死なないでくれ。24日のクリスマス私も楽しみにしてるから。後下の名前で読んでくれ呼び捨てで読んでくれてかまわない」といった後に何かを思い出したのか急に顔を赤くして部屋に戻っていった。そういえば橘さん俺にビンタして説教してたとき好きな人が死んで幸運になっても嬉しくないとかいってたな。

まだ数日の付き合いだけど橘さんに好きな人と言われるくらいには親しくなれたのだろう。

でももしあれが告白だったならと思うと胸のドキドキが止まらなくなった。

 

12月22日 晴れ

 

今日は効果の発動の為に一日中学校の中でも指輪に氣を込め続けた。まだ効果は発動しないようだ。胡散臭い金髪がいうには発動したら指輪が光るそうなのでとりあえず今日は光らなかったので多分効果は発動していないのだろう。

後説明書には常時氣を自らの意思で込め続けないといけないらしいので光るまで寝れないのが確定した。

 

12月23日 晴れ

 

今日は休みなのでさらに氣を込め続けた。この調子で行けば明日か今日の深夜に指輪が光るはずだ。一日中起きてた上に氣をガンガン消費しているためめちゃくちゃ眠い。しかし寝てしまうと指輪が光らず俺が死んでしまうので寝るわけにはいかない。後あの21日以来天衣の顔をまともに見れない。それは向こうも同じようで俺がなんとか天衣を目を会わせようとすると努力しても天衣が顔を赤くして目を逸らしてしまうのだ。明日はクリスマス天衣の顔をまともにみれるといいなぁ。

その後は死に物狂いで指輪に氣を込め続けていたら気づいたら深夜になっていてもう精根尽き果てるじゃないかくらい氣を吸い付くされてそろそろぶっ倒れてそのまま寝そうになったときに指輪が強く光った。

俺はすぐに天衣を呼び出して光ったので指輪をつけてくれといった。しかし天衣に自分でつけるのではなく俺が左手の薬指に指輪をつけてくれと頼まれた。「何故?」と聞くと天衣は「はめる前に破損しても困る」といいとりあえず俺は天衣のいった通り左手の薬指に指輪をはめた。左手の薬指に指輪をはめるのって「なんかプロポーズみたいだな」と俺がいったら「そうだな」と天衣は返した。

これでとりあえず天衣が指輪をつけたことによって天衣は幸運体質になったはずだ。

その後俺は天衣が幸運体質になるとこをみることなく莫大な氣の消費と尋常じゃない眠さに負けてその場に倒れるように寝た。

 

12月24日 晴れ

 

寝ぼけたまま時計を見たら午後の3時だった。あぁまた学校休んでしまったなと軽く考えてギュと首の後ろになにかが回されている感覚と背中に感じる柔らかい感触で後ろに振り替えると俺を抱き締めてた天衣がそこにいた。とりあえず後ろを向いて天衣を引き剥がそうと思い力を入れたら俺を抱き締めてた天衣の力が急に強くなり無理矢理正面に向けさせられた。そして俺はいきなり天衣にキスをされた。しかもライトでなく舌を入れるディープな方のキスだった。その後しばらく天衣が俺にディープキスをしていたが、いい加減俺も飯が食べたくなってきたので抜け出す為に天衣の脇や腰をくすぐったり胸や尻を揉みしだいたら唇と手が離れたのでその隙に部屋を出た。

その後しばらくテレビを見ながらそういえば今日は天衣と約束したクリスマスパーティーの日だと思いだし、寝ている天衣をたたき起こして飯と飾り付けを買いに天衣と共に出た。

俺は天衣を連れてクリスマスパーティーに使う飾り付けやパーティーグッズそしてメインである料理の材料を買った。買い物で外に出掛けている間ずっと天衣は俺の腕に抱きついていた。そのせいで店の人に「お二人さんは夫婦かい!安くしとくよ!」と言われ帰るときには「旦那さん!べっぴんの奥さん絶対に離すんじゃないよ!」とからかわれたりもした。でもこの奥さん効果で食材を安く手に入れることができた。

家に帰ったあと俺は調理担当で天衣がこの家の飾りつけを担当した。飯の準備が終わり天衣の飾り付けも終わって飯を食っている途中天衣に驚くべきことを言われた。まず俺のことが異性として好きだということを天衣に告白された。別に今答えを出さなくてもいいから一生私と添い遂げてほしいともいわれた。そして追い討ちをかけるようにもし私の告白を受けてくれるなら今すぐ抱いて欲しいそして結婚を前提に私と付き合って欲しいという所詮逆プロポーズを受けたが、俺は天衣の告白に対する答えとして俺は今誰が好きかはわからない。だが天衣のことが好きになったらそのときは俺からプロポーズすると答えた。

天衣の告白の後は二人でテレビを見てお互いの目があったら二人して意味なく笑ったり俺が一人で風呂に入ってたら天衣が入ってきて何故か互いに背中を流しあったり俺が部屋で寝ようとしたら天衣が部屋にやってきていろいろあった後結局二人で寝ることになった。朝起きたら天衣の肌がツヤッとしていたのはきっと気のせいだと思いたい。




何か一人に焦点を絞ると長くなる傾向が僕にはあるようだ。
ほんとは主人公と橘さんをこのタイミングでくっつけてもよかったのですがそれだと今までやってきたのはなんなんだとなるので仮に主人公と橘さんをくっつけることになった場合でも川神にすべての人を揃えたときになるでしょう。

でもこの二人もう恋人のラインこえることやってるようなまぁ別にいいか。



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